信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

そびえる雪に人集う

2013年05月05日 | 自然
5月のゴールデンウイークはおだやかな連日でしたが明日1日となりました。
昨日は立山黒部アルペンルートの立山駅から室堂間の往復を満喫しました。





立山黒部アルペンルートの基点、立山駅に朝7時30分につきました。
すでに駐車場は満杯寸前、駅からかなり離れた場所になんとか駐車でき一安心。
画像は富山地方鉄道の立山駅と右中央は立山ケーブルカーの線路とトンネルです。




立山駅からケーブルカーとバスを乗り継いで室堂駅まで標高差約2,000mを登ります。
標高は立山駅が475m、美女平駅997m、弥陀ヶ原バス停1,930mで室堂駅が2,450mです。
乗車券の往復の料金は4,190円でした。
この日は大混雑、乗車予約券をもらうと55番、立山駅発は2時間半待ちの10時でした。
1台当たり50人が乗るとして、すでに2,500人以上が登っているのでしょうか。
(**こどもの日の今日、栄光の背番号3と55のお二人が国民栄誉賞に輝きました**)




美女平駅を出ると残雪が残る林内に杉が目立ち始めました。
この杉はタテヤマスギといいアシウスギの一種だそうです。
樹冠が丸みを帯び、葉が柔らかく雪がつきにくい構造をしているとのことです。
樹幹周囲10mという大杉もあり、樹齢300年とのバスの運転手さんの解説がありました。




標高1,180m、この辺り一帯はブナ平と呼ばれたくさんのブナが豊かな森を造っています。
幹の周りの雪は溶け、ブナが盛んにエネルギーを発していることが伺えます。




さらに登り滝見台(標高1,280m)に着くと、バスは止まります。
滝は『弥名滝』(しょうみょうだき)、落差350mは日本一です。
画像は下山後、滝の近くで撮影したものですが、見る方向はほぼ同じです。
流れ落ちる2本のすじが見えますが、左が弥名滝で右がハンノキ滝です。
今の時期は滝の正面に通じる道は雪のため通れませんが、正面からの勇姿が右図です。




標高1,500mを超すとそこは未だに冬の装いです。
道路沿いには8mの木製の支柱が立てられており、2,3mの積雪です。




いよいよ終点に近づいてきました。
この辺りが、雪の大谷と呼ばれる豪雪地帯です。
バス路線は片側になり、一方は歩行者専用となって雄大な自然に触れることができます。
バスの高さが3m程度ですので、いまだ約10m程のそびえ立つ雪の壁です。




雪の壁には縞模様が見られ、この層は様々なことを教えてくれるそうです。
冬の天候や、大陸から飛んできたものなど、雪の壁は大気の記憶装置なのだとか。




ここは、雪の壁に刻むメッセージエリアです。
ここへのメッセージは数ヶ月後には溶けて川に流れ出し、やがては海に届きます。




立山室堂の雪の大谷にたくさんの人々が訪れています。
ここは大谷最高積雪地点、18mの表示板と自分の姿をカメラに納め
雄大な大自然に敬意を払い癒されながら明日への活力を充電しています。


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