10月31日12時15分、日光山輪王寺駐車場にバスは到着しました。
ここからの案内は、赤いジャケットの堂者引きとも言われるガイドさんです。
画像の⑬から①に向かって見どころや歴史などを教えていただきました。
輪王寺の本堂(三仏堂)、東日本では最も大きな木造建築だそうです。
創建は平安時代、今の建物は徳川家光(3代将軍)により1645年建て替え。
お堂の前の推定樹齢500年ともいわれる「金剛桜」も必見です(画像右)。
門跡(もんぜき)とは、古くより皇室と関わりのある格式高い寺院のこと。
お堂の外で写真を撮ったら、偶然、中が写っていました(堂内撮影禁止)。
三体の大仏様は、画像右から千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音で高さ7.5mです。
画像右下は輪王寺大護摩堂から、日光東照宮への参道に出るところです。
この石鳥居には、いくつもの不思議が隠れており、理由も分かっているとか。
参道から鳥居をみると、鳥居がずれて見えます(6度ずれる)。
また、鳥居に近くなるほど参道の幅が1mほど狭くなっている、などなどです。
五重塔は一度焼失し1818年に再建、心柱は四重から吊った懸垂式だそうです。
表門、別名仁王門、ここから先は神杉が立つ東照宮の社殿です。
仁王様の反対側には、木造彩色の獅子(角なし)と狛犬(角あり)が番をします。
神厩舎(しんきゅうしゃ)は、金ぴかの他の殿舎と異なり素木造りです。
見学者が多い理由は、東照宮を代表する彫刻の「三猿(さんざる)」目当てです。
8面に16匹の猿が、それぞれの人生を表現していると言われているそうです。
赤子の時期、幼少の時期(見ざる、言わざる、聞かざる)、青年・・大人・・。
大人の時期は、大志を抱き、仕事に悩み、恋・結婚・子供ができる、と続きます。
祭りの道具等を収納する三神庫(さんじんこ)、手など清める御水舎(おみずや)、
経本を収納する輪蔵(りんぞう)、当時貴重な南蛮鉄灯篭は伊達政宗の奉納です。
唐銅鳥居(からどうとりい)徳川家光奉納、青銅製の鳥居としては日本最古とか。
陽明門の東西に伸びる回廊は見事な彫刻が施され、国宝です。
太鼓を収納する鼓楼、奥は本地堂(薬師堂)で、鳴き龍でお馴染みです。
シンボル的存在の陽明門、1日中見ても飽きないことから「日暮の門」とも。
2017年に大修理が行われたそうで、眩しいほど金ピカでした。
白い木に彫られた龍と龍馬は目貫き(目が彫られていない)です。
目を入れて完成すると龍が飛んで行ってしまうので、未完成にしているそうです。
子供たちの彫刻は「唐子遊び」、のびのびと遊ぶことのできる平和の願いとか。
その下には大人の彫刻、中国の故事などから、乱世時代に平和を導いた賢者とか。
画像右上の柱で奥から2番目が「魔除けの逆さ柱」、柱の模様が逆さです。
建物は完成と同時に崩壊が始まるとされ、わざと未完成にしているのだそうです。
陽明門をとおり抜けると、白い柱が眩しい唐門と透塀が目の前に広がります。
透塀に沿って進むと、坂下門の頭上に左甚五郎作といわれる大人気の眠り猫です。
猫のいわれは諸説があるようですが、警戒心の強い猫が眠るほどの平和の世とも。
見逃したのですが、猫の裏側には、激しく愛し合う雀の彫刻があるのだそうです。
最後に御本社を詣り、江戸時代の文化や建築技法が凝縮された本殿に御礼です。
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