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クルミ接ぎ木修行

2012年03月10日 | 果樹類
東御市ではクルミの優良系統を接ぎ木で増殖し普及しています。
今は接ぎ木のシーズン、信大で教授をされていたクルミ博士に弟子入りし、
修行というと大げさですが教わってきました。





クルミは休眠期間がほとんどなく、1月に入ると水を吸い上げるそうです。
そのため、接ぎ木はなかなかやっかいです。
台木は、前年の秋に室内に入れ土壌を電熱線で保温します。
穂木は接ぐ直前に母樹から採ってきます。
リンゴやブドウのように休眠していませんので貯蔵できません。




台木を掘り上げます。




丁寧の研がれた、切れ味抜群の接ぎ木ナイフで、
台木の株元に近い部分を斜めに切り落とします。




穂木も斜めに切り、なるべく形成層(細胞分裂が旺盛な組織)を多く出します。
そして、画像のように親指と人差し指で台木の切り口を押します。
切り口の先の皮が剥がれやすくなります。




剥がれた皮のすき間に穂木を挿入し、形成層をしっかり密着させます。
この接ぎ方を「袋接ぎ」と言うそうです。




下から接ぎ木テープを巻き上げます。
上部まで巻き上げたら、テープをひも状に丸めて強く巻き下げ結びます。



接ぎ者の名前をかいてできあがりです。
水分の蒸散を防ぐためにビニール袋をかぶせて、土壌に深めに埋め込みます。
しばらくは、直射日光を防ぐために新聞紙で遮光をしておきます。
今後は、私の接いだ株の状況をおってみます。




この接ぎ方はウイップ接ぎというのだそうですが、難しそうです。
さすが先生、この時点で活着が見えています。


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