そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



ジョーズ 30th アニバーサリースペシャル・エディション

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン


早速、トラウマ第2弾。

僕は子供の頃からずっと海が苦手だった。
底に足がつく浅いビーチなら、全然平気なのだ。
だが、足がつかなくなると、途端に怖くなる。
だから、海水浴なんて、ほとんど行かなかった。

大人になって、だいぶこの恐怖心は解消され、海外や伊豆でシュノーケリングツアーに参加出来るほど回復したのだが、それでもやっぱり深いところは怖くて、例えばオアフ島のハナウマ湾でシュノーケリングをしても、ちょっと沖の深いところに行くと途端に緊張するし、フィジーの孤島のヴィラに泊まったときは、遠浅のサンゴ礁のビーチが急に深く落ち込むあたりで途端に寒気がして引き返すなんていう羽目になる。
つまり、スキューバダイビングは一生無理ということだ。
深いところに潜るなんて、ありえない。

そして僕のこの海への恐怖心は、完全にこの映画「ジョーズ」のせいなのだ。

1975年公開のスピルバーグの傑作だ。
当時、僕は7歳。
そして、この映画こそ、僕が生まれて初めて観に連れて行ってもらった洋画なのだ。

それまで、幼稚園の教室で「マジンガーZvsデビルマン」みたいなアニメ映画を観たり、映画館では東映マンガ祭りしか観ていなかった7歳のちびっ子が、生まれて初めて観させられた洋画が、こともあろうに人食いザメだ。
いきなり女の人が夜の海でサメに食われ、発見された死体にはカニが群がっているのだ。
沖を無人で漂うボートの底から、いきなり死人の顔が飛び出すのだ。
そんでもって、バカでかいサメがドッカーンとボートに乗ってきて、屈強な船長をパクパクくわえて食べちゃうのだ。
そんなものを映画館のドでかいスクリーンで、7歳のちびっ子に観せちゃダメだろ。

父はどんなつもりでこんな映画に僕を連れて行ったのかと思う。
たぶん、自分が観たかっただけだろう。
だが、そんな父の無邪気な選択のせいで、僕はそれ以降、海がとことん怖くなり、その結果「海」の対極の「山」に活路を見出し、高校時代にはついに山岳部にまで入ってしまうほどの山男になってしまうのだ。
もし7歳で「ジョーズ」さえ観ていなければ……
サーファーになって、モテモテだったかも知れないのだ。
とことん、悔やまれる。

さて、次回はゴキブリの話だ。
コレはコレで、僕はとてもひどい体験をした。
しかし今日はここまでだ。
人食いザメの夢を見ないよう、今から軽くギャグマンガでも読んで頭を切り換えなければならないからだ。

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