そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



もしも昨日が選べたら

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


日曜の映画鑑賞2本目。
「硫黄島からの手紙」の自爆ドカーンに気が滅入っていたので、軽い映画を選ぶことに。
そこで、選んだのがこの作品だ。

いやぁ、すっかりやられた。
軽いコメディータッチのラブストーリーかと思っていたのだが、これがかなりいい映画だったのだ。
最後の方では泣いてしまったし。
いろいろ考えさせられたし。
ある意味、かなりシリアスな人間ドラマだったりするし。
オチこそ「脚本家が一番やっちゃダメ」といわれているアレなので、「ええ~!?」ではあるが、その分を差し引いても、なかなかいい映画なのだ。

アダム・サンドラーが主演だ。
ケイト・ベッキンセールは「パール・ハーバー」の頃に比べて、ずいぶん綺麗になった気がする。
僕的には「ロード・オブ・ザ・リング」でサムを演じたショーン・アスティンが出てくるのが、ちょっと嬉しい。
僕的には「ディア・ハンター」で狂気じみたロシアンルーレットをやるクリストファー・ウォーケンが出てくるのが、ちょっと恐い。

ストーリーは、ひとことで言えば、魔法のリモコンの話だ。
このリモコン、人生を早送り出来るのだ。
つまり、いやなこと、面倒なことを、体験せずに早送りで飛ばせちゃうのである。
僕が「硫黄島からの手紙」の後半を早送りしたように。
そんでもって、人生早送りしちゃえばいいかというと、そうでもない……という話だ。

で、この映画、邦題は「もしも昨日が選べたら」だ。
原題はシンプルに「Click」なのに、日本の配給会社が、こんな邦題を付けたのだ。
そして、この邦題に、僕は大いに異議がある。
だって、映画に出てくるリモコンは、そもそも昨日なんか選べやしないのだ。
大ウソもいいところなのだ。
僕はこのタイトルの先入観で「昨日を何度もやり直しできる話だろうな」と思っていた。
だが、そんな映画ではない。
皆さん、邦題にダマされないように。

オススメです。
この映画は早送りしないで観てください。

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