この所日本国は領土問題で喧々囂々かまびすしい有様である。 ある外国人が「この領土問題は子供の喧嘩みたいだ」という意味の文を、そのブログで書いていた。
まったくその通り、「オレんだ!」、「いやオレんだ!」のやり取りを見ていると、子供の喧嘩そっくりである。 一つだけ根本的に異なるのは、いよいよヤバクなった時に仲裁をしてくれるオトナがいないことだ。
国家間の紛争には、子供の喧嘩のオトナにあたる存在がない。 つまりその裁定に対しては絶対的に服従しなければならないという存在がないのだ。
オトナがいないとどうなるか? 結局は強いものが勝つ。 自然の理である。 世論などというものは、それだけでは紛争の解決には役に立たない。(利用価値はあるが)
尚、この「強い」というのは武力だけの問題ではない。 経済力科学力、国際社会への広報宣伝力などの全てのパワーの総合力である。
国家間の領土紛争にしても、これまでの例を見るとほぼ全て強いものが勝っている。
1939年、カレリア地方はフィンランドの領土だったが、ソ連(当時)に割譲を迫られて戦争になった。 この開戦の起因はソ連の自国による自国軍への砲撃だった。 自作自演、日本の満州事変のそれとまったく同じやり口である。
フィンランドは名将マンネルヘイム将軍の元に善戦したが、圧涛Iな兵力差はいかんともしがたく、結局は屈辱的な講和条約を締結せざるを得なかった。 そしてカレリアはソ連のものとなった。
ドイツとフランスの国境にあるアルザス地方(住民は大半がドイツ系)の領有権は、中世の時代から両国の間を行き来し、現在はフランス領となっている。 理由は簡単、第二次大戦でドイツが敗北したからである。
フォークランド諸島も16世紀以来スぺインアメリカイギリスフランスなどの領土権争いの舞台となっている。 その後19世紀になってアルゼンチンも領有を主張、後の紛争の遠因となった。 1982年のフォークランド紛争は記憶に新しいが、結果としては戦争に勝ったイギリスが領有権を握った。
その他、チベットも千島列島も果ては中国大陸でさえも、全て勝った方が支配しているのだ。
例外としては近年になってからの国際司法裁判所による裁定の案件があるが、ブルキナファソ対マリとかボツワナ対ナミビアとか、小国による比較的小規模な紛争のものがほとんどである。(イギリス対フランスの小規模な紛争はあるが) 大国間での重要な紛争がこれで解決した例は、今の所はない。
所詮は強いものが勝ち、弱ければ相手にされないということである。 非情なもんですな。
まったくその通り、「オレんだ!」、「いやオレんだ!」のやり取りを見ていると、子供の喧嘩そっくりである。 一つだけ根本的に異なるのは、いよいよヤバクなった時に仲裁をしてくれるオトナがいないことだ。
国家間の紛争には、子供の喧嘩のオトナにあたる存在がない。 つまりその裁定に対しては絶対的に服従しなければならないという存在がないのだ。
オトナがいないとどうなるか? 結局は強いものが勝つ。 自然の理である。 世論などというものは、それだけでは紛争の解決には役に立たない。(利用価値はあるが)
尚、この「強い」というのは武力だけの問題ではない。 経済力科学力、国際社会への広報宣伝力などの全てのパワーの総合力である。
国家間の領土紛争にしても、これまでの例を見るとほぼ全て強いものが勝っている。
1939年、カレリア地方はフィンランドの領土だったが、ソ連(当時)に割譲を迫られて戦争になった。 この開戦の起因はソ連の自国による自国軍への砲撃だった。 自作自演、日本の満州事変のそれとまったく同じやり口である。
フィンランドは名将マンネルヘイム将軍の元に善戦したが、圧涛Iな兵力差はいかんともしがたく、結局は屈辱的な講和条約を締結せざるを得なかった。 そしてカレリアはソ連のものとなった。
ドイツとフランスの国境にあるアルザス地方(住民は大半がドイツ系)の領有権は、中世の時代から両国の間を行き来し、現在はフランス領となっている。 理由は簡単、第二次大戦でドイツが敗北したからである。
フォークランド諸島も16世紀以来スぺインアメリカイギリスフランスなどの領土権争いの舞台となっている。 その後19世紀になってアルゼンチンも領有を主張、後の紛争の遠因となった。 1982年のフォークランド紛争は記憶に新しいが、結果としては戦争に勝ったイギリスが領有権を握った。
その他、チベットも千島列島も果ては中国大陸でさえも、全て勝った方が支配しているのだ。
例外としては近年になってからの国際司法裁判所による裁定の案件があるが、ブルキナファソ対マリとかボツワナ対ナミビアとか、小国による比較的小規模な紛争のものがほとんどである。(イギリス対フランスの小規模な紛争はあるが) 大国間での重要な紛争がこれで解決した例は、今の所はない。
所詮は強いものが勝ち、弱ければ相手にされないということである。 非情なもんですな。