ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年11月9日。国境地帯のニュース

2021-11-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年11月9日。ポーランドとの国境地帯に1万2000人から5000人の難民が押し寄せているとポーランド側が発表しています。ポーランド政府が設けた鉄条網を切って不法入国しようとしていますが、そのカッターなどどこから手に入れているのか・・・
 また周りの木を斧で切り倒しています。その倒木で鉄条網を壊そうとしていますが、そもそも斧はどうやって手に入れたのでしょうか。故郷の国から持ってきたとは思えないので、ベラルーシ国内で手に入れたのでしょう。
正規の検問所も今朝から閉鎖されました。

 難民の群れを組織しているのはベラルーシ政府だとポーランド政府は批判しています。

 国境地帯にはポーランド軍1万人が投入され、不法入国者に催涙ガスをかけたりしています。
 一方でNATO軍の支援は不要とし、ポーランド軍だけで何とか阻止しようとしているようです。

 ベラルーシの国営テレビ局STVは、ポーランド側から不法入国者に対して複数発の発砲があったとして証拠のビデオ映像をニュース番組内で放映しました。ポーランド側から撮影した映像です。

 難民のほとんどは近東出身で、ポーランドで難民申請するのではなく、ポーランドを通過してドイツに入国しようとしています。しかしドイツも難民受け入れに限界があるため、ポーランドにとどまってしまう難民がほとんどになるのでは、と懸念しています。そのため、ポーランド側は難民に、対して「ベラルーシは良い国だからベラルーシにいれば?」と呼びかけていますが、ベラルーシは経済状態が悪いので難民の受け入れは難しいでしょう。
 
 EUはベラルーシに経済制裁をまた発動する方針です。

 ベラルーシ保健省は、SNSで近東諸国出身の人もベラルーシ国内でコロナワクチン接種を受けましょうと呼びかけましたが、その後SNSを一斉送信したことを否定し、何だか混乱しています。

 ポーランド政府はベラルーシ政府に、難民問題に責任を取れと「かっこ悪く」訴えているとベラルーシ外務省は言及しています。

 今日は気温が氷点下まで下がり、アスファルトの水たまりの水が凍っていました。
 難民の多くは国境地帯の森の中で暖を取っていますが、本格的な冬の到来を前にますます不法入国を焦りそうです。

 リトアニア政府も対ベラルーシ国境地帯に非常事態宣言を発令しました。期間は明日、11月10日からです。
 リトアニア側にある難民キャンプでも動揺と緊張が高まっており、こちらでも強硬手段を使ってでも不法入国しようとしている難民が大勢出てくるかもしれません。

 ベラルーシ大統領はベラルーシに難民が飛行機で入国してくるのは全く合法であると主張しました。

 ミンスクのポーランド大使館前では、「入国する難民を人道的に扱え」とピケが張られています。なぜかベラルーシの国旗を掲げているのですが、難民の出身国の国旗は使わないのですね。

 ベラルーシがウクライナに電力供給(輸出)するニュースが出たばかりなのに、今日、拒否する報道が出て、でも11月中は予定通りで、それはフェイクだとか、結局どうなるのかこちらも混乱しています。


 ライアンエアー緊急着陸事件の調査をしているICAOは調査の結果発表を来年1月まで延長することを決定しました。
 この事件のとき、身柄拘束されたロシア人、サペガ氏は現在ミンスク市内で自宅謹慎中(自宅と言ってもベラルーシ政府からあてがわれたアパートの一室)ですが、ここ一ヶ月、家族と電話など連絡が取れなくなっているそうです。

 国連は反政府派活動家のチハノフスキー氏の解放をベラルーシ政府に要請し、さらには賠償金も支払うよう訴えています。


ベラルーシのコロナウイルス感染者数61万7719人。死者数4773人

2021-11-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年11月9日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は617719人になりました。1日の新規感染者数は1905人で昨日より増えました。しかし1日の新規検査数は7465件で前日の3分の1ですよ・・・

 死者数は4773人です。

 593702人が回復しました。

 987万件を越える検査数となりました。

 すでに236万人が2回目のワクチン接種を終えました。ようやく全人口の25%です。