ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

出張講演「ミンスク市第134番学校」 第2回

2011-05-01 | 日本文化情報センター
 4月22日にミンスクにある第134番学校にて出張講演を行いました。
 この学校には2010年2月にも講演を行いました。(詳しくはこちらです。)
出張講演「ミンスク市第134番学校」 その1

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/62239aa77cfb3ed6f5728787dc2b74a4


 この学校は音楽教育に力を入れている公立の学校です。ここで「芭蕉の詩」「茶の葉」などを作曲したアンナ・コロトキナさんの息子のイワンさんが、ピアノの先生をしているご縁で講演をする運びとなりました。
 当日は講堂に約300人の生徒さんや先生方が集まりました。

 本当はもっと早くに行く予定だったのですが、日本の震災のせいで、延期になり、その後ミンスクの地下鉄爆破事故のせいでまた延期となり、ようやく開催されました。
 生徒さんの中には去年の講演に参加して
「いつ(日本人)は来るの?」
と待っていた人も多かったそうです。お待たせしました・・・という感じで始まったのですが、今回は私も準備にあまり時間が割けず(なんせ、前日はチェルノブイリ25周年シンポジウムの本番で、それまでその準備のほうに追われていた・・・。)あまりいい内容の講演ができないのではないかと心配していました。

 しかし、美しい日本の風景ポスター(何といっても今は桜の花盛りの写真)を見せたら、歓声が上がりました。
 日本地図も持っていったのですが、時期が時期なので、地震や津波の話もしました。ツナミという言葉が日本語だったということを初めて知った生徒さんもいました。
 それからこどもの日が近かったので、小さいのですがこいのぼりも持参しました。男の子向けの話が多くなってしまったのですが、和凧も持って行きました。ベラルーシにも凧があるのですが、だいぶ形やデザインが違うんです。

 その後、日本の和食を紹介するDVDを大きいスクリーンに投影して見ました。
 和菓子の美しさと季節感を大事にするところにみんな驚いていました。
 築地市場の競りの声には、笑っていました。(^^;)

 それからこの学校の生徒さんのうちイワンさんの教え子7人が、壇上に上がり、ピアノ演奏をしました。しかも作曲家が日本人の作曲家の作品があって驚きました。
 ピアノの先生たちが一生懸命探してきたとのことです。
 それでおもしろかったのは、和食紹介DVDの中にお寿司の紹介をする作品が収録されており、ネタの名前のところをクリックすると、映像のなかで寿司職人がそのネタを使ったお寿司を作っていく様子が流れます。
 それでイワン先生が生徒が1曲演奏を始めると、1つのネタをクリックして映像を流したのです。すると演奏が終わると同時にお寿司一貫できあがり! に偶然になったりして、会場の人たちに大受けしました。
 私もベラルーシの小学生が奏でる美しいピアノ演奏に合わせて、お寿司がどんどん握られていくようすを見て、ものすごく不思議な感じがしてきました。
 日常を離れて不思議な空間に放り込まれたような・・・
 (これも前衛芸術の一つか?!)
 
 学校からは花束をいただきました。菊とバラの花を眺めていて、とても心が癒されました。最近心が痛むことばかりだったので・・・
 この学校に講演会をして本当によかったと思いました。先生も生徒さんも日本に関心を持っていてくれてありがたいことです。

 

 

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