11月27日、コロナウイルス関連の医療機関をベラルーシ大統領が訪問し、医療従事者を激励しています。今日初めて大統領はマスクをした姿を報道されました。しかし、上下逆さまにマスクをしたり、顎マスクで医療従事者と会話したりしていたのが報道されてしまいました。
大統領はコロナウイルスに感染したことがあるので、免疫ができたでしょうが、もうその免疫もなくなってしまったと思われます。
ミンスク第6病院を訪問したとき、大統領はボンダレンコさんの死について言及し、血中アルコール濃度がゼロだったという検査結果を示した医師は、「偽の検査結果表を作った。」と記者団に向かって話しました。
大統領は、コロナウイルス感染と戦う医療従事者の給料を引き上げることを院長に約束しました。
第6病院の屋上には大統領の警備員であるスナイパーが複数名配置されました。
今日も「血中アルコール濃度ゼロ」のスローガンで、ベラルーシ各地で反政府デモが行われました。
ボンダレンコさんが暴行を受けた変化広場では、24時間体制で治安部隊が監視しています。
地下鉄プーシキンスカヤ駅の近くのアスファルトに「けして忘れない。けして許さない」と書いた25歳女性と26歳男性の裁判が始まりました。この落書きを消すために必要な経費は7500ルーブルだと試算されましたが、実際には211ルーブルだったそうです。
団地デモが活発だったマンションで、自宅のベランダのガラスの内側に白赤白の布(旗)をぶら下げていた住民の自宅に、ある日朝8時に警察がやってきて、布を外すことを要求しました。断るとその場で拘束、連行、取り調べです。そして今日裁判がありました。判決は540ルーブルの罰金刑です。
日本人にこのようなベラルーシ・ルーブルの額を言ってもピンと来ないと思いますので、表現してみると、月給の半分が罰金で消えた、という感覚ですね。この住民が特別お金持ちだったら、どうということのない金額かもしれませんが。
クロスカントリースキーで、オリンピックに7回出場経験のある(長野五輪にも出場しています)セルゲイ・ドリドヴィチが自宅のバルコニーに白赤白の旗を掲げていたのですが、封書が届き、「すぐに布をバルコニーから外してください。」と公式に要請されたと自身のフェイスブックに書き込みました。さらには「外さない。」とも表明しました。
国営大企業の従業員が連日、退職しています。
ミンスク言語学大学で、反政府デモをしている学生を支持したため解雇された教員二人が、野党調整委員会のメンバーに選ばれました。
勾留中の2008年ミス・ベラルーシはさらに15日間の拘留を追加されました。
様々な罪により、拘留期間が加算され、71日間になった学生がいます。
大統領はチハノフスカヤ氏など「国外への逃亡者たち」のZoomを使った会議をパスワード解除したのか、無断でアクセスできたと公表しました。
それだけでも、していいことなのですかと疑問がわきますが、大統領からしたら、野党は犯罪者集団なので、捜査の一環でこういうことをしてもいいのだ、という論理でしょうね。
そして、勝手にZoom会議をのぞいたところ、チハノフスカヤ氏が他の野党幹部らに向かって、「私は何も決められない。」と言っていた。これは名言だ。リトアニアにいるベラルーシの大統領の。他の野党メンバーがチハノフスカヤ氏を必要としているのはその名前だけだ・・・ということでした。
そのZoom会議の映像などを公開したわけではないので、本当にチハノフスカヤ氏が「私は何も決められない。」と言ったかどうかは不明です。証拠は大統領は見せてくれませんでした。またどういうシチュエーションで「私は何も決められない。」と言ったのかどうかも不明です。