ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

日本文化情報センター入り口 その3

2010-04-03 | 日本文化情報センター
 この右側の2枚は左側の下の部分につながるはずなのですが、スペースがなく、独立させた形で展示しました。
 「新・日本文化情報センター」では衛星放送で、日本の情報も得られる、というわけですね。
 ちなみに(勘違いする人が出てくると思うので、念のため)この作品は、日本文化情報センターで働いている私が、ベラルーシ人の学生に
「センターの未来予想図を、私が言うとおりに描いてよ!」
と依頼したのではありません。

 あくまで、作者であるサロム君の、発案であり、彼の芸術作品です。
 前もってインタビューのようなものは受けましたが、
(「センターにあればいい、と思う設備は何ですか?」ときかれ「料理教室もできるレストラン。」とかいろいろ答えました。)
 それ以外は、全部ご本人のアイデアです。
 最初この話を聞いたときは、
「このセンターがデザイン学科の学年制作の対象になりうるのか?」
と思いましたが、実際に出来上がったのを見ると、ああ、なるほどねえ、と理解できました。

 しかし、描いてくれた新センター、実際に建設するとなると、予算は一体いくらかかるのでしょう・・・。
(あまり現実的なことは考えないでおこう。夢を壊してはいけない・・・。)

日本文化情報センター入り口 その2

2010-04-03 | 日本文化情報センター
 せっかくなので拡大写真をご紹介します。
 ベラルーシの大学でデザインを専攻している人が考える日本文化情報センターは・・・
まず広大な面積を持ち、さまざまな設備を兼ね揃えています。
 展示室やイベントホール、ネットの利用、書庫はもちろんのこと、茶室やレストラン、石庭まであります。 
 さらに敷地内には日本地図の形をした池と島まであるのです。
 それだけでもすごいのに、来館者は「自分の内的世界を表している」と感じる石を見つけ、それを石の川(枯山水の庭のようなものと思っていただければ分かりやすいかと・・・。)に置きます。
 来館者が増えれば増えるほど、石の川は長くなっていくわけですね。
 そうか、みんなで作る、そして変化していく日本文化情報センターなのですね。
 発想がすばらしい。独創的ですね。

日本文化情報センター入り口 その1

2010-04-03 | 日本文化情報センター
 日本文化情報センターはミンスク市立第5児童図書館の2階にあります。
 そしてこの図書館、現在の建物に移転してから20年近い月日が経っているのです。
 そのため、図書館の内装工事をしないといけないのですが、ミンスク市が予算を少ししか出さないため、一度に全部の工事ができません。したがってすでに数年にわたり、ちまちまと内装工事をしています。
 ちまちま、と書くと少しずつ、内装工事をしているんだな、と皆さん思われるでしょう。
 そう、そのとおり、少しずつです。しかし、その「少し」にめちゃくちゃ時間がかかっています。
 例えば去年の11月から、いよいよ2階の閲覧室の内装工事が始まる、と騒ぎ始め、実際に始まったのは12月。1ヶ月で終わる予定が2月末に終了。
 どうしてこんなに時間がかかるかと言うと、請け負っている業者がだるい。3日に1日のペースでしか出勤してこない。
 図書館側の意向が業者にちゃんと伝わっていない。(ドアを注文したら、持ってきたが取り付け作業をする業者が1週間経っても来ない。やっと来たのでいよいよ取り付けよう、と思ったら、注文したドアの幅とは違うサイズのドアだった。注文した図書館側も、受け取り後1週間も廊下に放置しておいて、どうしてすぐにサイズがちがうことに気がつかないのだ?)
 
 工事が終了。バンザーイ! と言う時になって
「せっかくだから机も新しいのを入れたい。」
などと図書館側が、思いつき(遅すぎる。)市役所にかけ合ったけれど、当然予算は下りませんでした。
 でもこの「かけあって」いた期間が1ヶ月。その間、工事は終了していたのに、閲覧室は3月末やっと新装オープンしました。はあー。

 閲覧室に隣接している我がセンターも、このどうしようもない段取りの悪さと、超のろいペースに大迷惑をかけられ、臨時閉館させられたり、本当に大変でした。
 次は2階の貸し出しコーナーの内装工事が予定されていますが、今から考えただけで、気分重いです。

 話を明るいほうへ戻します。
 ベラルーシ大学でデザインを学んでいる学生で、アンドレイ・サロム君という人がいます。日本語も勉強しているのですが、4年生の学年製作の作品として「新・日本文化情報センター」をデザインしました。
 学内では高い評価をもらい、作品を大学側に残すように言われたそうですが、センターに寄贈してくれました。
 どうもありがとう! そしてさっそく展示しようと思ったのですが、想像以上に作品が大きく、(縦3メートル。)どこに展示すればいいのか、なかなか決めることができませんでした。
 しかし、内装工事終了後、センターの入り口の周囲に展示することができました。

 実際には右側の2枚のパネルが左側の下の部分に繋がっているんですが、分かりますかね?
 やむなく予定とは違う形での展示となりましたが、何とか新しいセンターの入り口の顔となり、うれしいです!