ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「第5回 医療器具寄贈」その2

2009-04-05 | チロ基金
 今回寄贈した器具の画像です。それぞれ太さ3ミリ。とても小さいです。比較のためボールペンを置いてみました。
 上から、鉗子(これで患部を広げる)、はさみ(腫瘍などをこれで切り取ります。)、鉗子(はさみで切り取り作業中、これで腫瘍をはさんで動かないようにします。)
 どれも同種の器具の中では最小サイズに当たり、主に新生児の腹腔内視鏡手術に使用されますが、必要な場合は1歳以上の年齢の子どもを対象にした手術にも使われます。
 担当医の方々は大変喜んでおられました。寄贈してすぐに殺菌、パッキングされ、翌日朝の手術から早速使われることになりました。本当によかったです。
 現在この病院では、1日で多いときには7件の腹腔内視鏡手術が行われているそうです。2つの手術室をフル回転させて、行っているそうですが、手術数は増えていると思います。そのたびにこの手術器具が使用されることになります。

 今年も昨年と同様に医療器具の見本市がミンスク市内で開催されました。あいにく、日本文化情報センターでの着物展と時期が重なり、私は行くことができませんでした。しかし世界的不況のため、会場の半分しかブースが埋まらなかったそうです。
 そんな中、ドイツの医療機器製作会社カール・シュトルツ社ロシア支社が見本市で、この2種の手術器具を展示。1点350ユーロもするものでしたが、3点で1000ドルにしてくれました。おかげさまで助かりました。
(売る側としても、商品を少しでも販売するほうがいいですからね・・・。)
 
 チロ基金が募った寄付金で購入した医療器具が、ベラルーシの子ども達のため使われるようになったこと、深く感謝しております。ご協力してくださったNobu-san、本当にありがとうございました。
 不況が続いている現在、今年も無事に手術器具の寄贈ができたこと、ベラルーシ関係者一同大変うれしく思っております。