自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

乙女高原3 早春の草原の花

2012年06月08日 | 植物 plants
乙女高原には5月19日に行ったのですが、まだまだ早春であまり植物は出て来ていませんでしたが、それでもミツバツチグリなどは咲いていました。枯れ葉の中にフデリンドウが咲いていました。


フデリンドウ

小さい花なので撮影はどうしてもこういうことになります。ご覧のように、木々はまだ冬芽を開くか開かないかという段階です。




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乙女高原2 シカの食べ跡

2012年06月07日 | 動物 animals
5月19日の乙女高原です。

シカの影響はかなり強いようです。もっとひどい場所もありますが、太めの木の樹皮がはがれたりしているし、ミヤコザサの食痕もかなり強いです。これはシラカンバと思われる木の枝ですが、シカが折っています。口の届かない高さにある冬芽を食べるためです。シカが食べた証拠に折れた部分の上側5cmほどのところに歯形があります。口先にくわえて、折るとこういう跡がつくのです。

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乙女高原1 方形枠

2012年06月06日 | 研究など research
山梨県の東、塩山に乙女高原という場所があります。広々とした草原でとてもよいところです。標高が1700mほどあるので山地帯の上部にあたります。きれいな花が咲くので訪れる人も多いようです。そこで自然観察をし、草原の維持活動を積極的にしておられる植原先生と仲良しになりました。ここではシカが増えてきれいな花を咲かせる植物を食べるようになり、問題視されています。そうした中で2010年に10m四方ほどの柵を作ってシカの影響を調べることにしました。その調査を私たちの研究室でさせてもらうことになりました。ただ柵は2つなので、もう少し違いところにもほしいと思い、小さい者を作ることになりました。園芸用のポールなどを使って作りました。まずまずうまくいきました。




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早川5 石垣

2012年06月05日 | 自然 nature
5月12,13日の早川です。

山の中にある、ある集落に行きました。もっともすでに廃村になっていて、今は誰も住んでいません。スギの話の中を行くと古い石垣がありました。機械もない時代にひとつひとつ重ねて作ったに違いありません。この地震国でいまでも崩れないでいるというのはたいへんなことだと思います。



 いま大学で古くなった建物をバリバリと壊していますが、ああいうのを見ると建物とはいったい何なのかと思います。要するに「いるという機能空間」であり、用がなくなれば壊すもののごときです。建物というのは本当にそういうものなのでしょうか。ふつうに考えれば、そこに人の暮らし、大学だから暮らしはないにしても、研究者の日常があり、学生の勉学や時間や想い出があった、そういうものを含んだ空間のはずです。
 都会に出て、歳をとってここを再訪してこの石垣をみた人は、この道や石垣に残された想い出がよみがえるはずです。音や匂いも甦るのではないでしょうか。
 江戸時代、あるいはそれ以前から累々と築かれてきたこうした構造物を捨てなければいけない社会になってしまった。今の時代は何かおかしなところに入り込んでいるのではないかという気持ちが、だんだん確信になりつつあります。
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早川4 観察

2012年06月04日 | 自然 nature
5月12,13日の早川です。

旧友の案内で山を歩いたのですが、予定の半分も行かずに時間切れになりました。要するに誰か(おもに私)がなんだかんだ見つけて
「あっ、おもしろい」
「これはねえ」
と話を始めたり、観察したり、写真をとったりするもので、なかなか進まないのです。
「こんなに遅い集団ははじめてだ」
と旧友もあきれぎみでした。
でも、それだけ自然をよくみて、楽しんでもらい、うれしかったとも言ってくれました。


イタドリハムシ


ツタの吸盤


アカマツの実生。大木も最初はこんなにかわいい。
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早川3 記念撮影

2012年06月03日 | 自然 nature
5月12,13日の早川です。

滝につれていってもらい、例によって記念撮影をしました。研究室も人数が増えてにぎやかになりました。



あまりに景色がいいので、昼食後
「記念撮影しようか」
といったら、ピラミッドを作ろうということになりました。陽気な学生たちです。



追記 昨日(6月2日)、日本俳優連合とドラマの方言を考える会の主催で「昔むかしあったとさ」という公演がおこなわれました。各地の昔話を方言で語る試みですが、その冒頭で「ナラの木」の朗読をしてもらいました。京都、山形、静岡の朗読が紹介されました。
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早川2 コナラ

2012年06月02日 | 自然 nature
5月12,13日の早川です。

もともとナラの木は好きだったのですが、去年の震災以来「がんばれナラの木」というブログで被災地の皆さんを勇気づける活動をはじめたので、特別の存在になりました。どこに行ってもふとナラの木が気になります。早川でも新緑のコナラの葉がみずみずしい美しさを見せてくれました。



「がんばれナラの木」の訪問者から、昨日とてもうれしい連絡をもらいました。岡山で準備中の保育園の名前を「ナラの木」の詩にちなんで、「ならの木保育園」とするのだそうです。竣工式に「ナラの木」の詩を朗読していただけるそうです。柔らかな子供たちの心にナラの木の精神が少しでも宿りますように。
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早川1 新緑

2012年06月01日 | 自然 nature
山梨県の南西部に早川というところがあります。「中部地方の山里」という感じのところです。金華山でいっしょにシカの調査をしていた友人が自然解説をする会社で働いているので、研究室で新入生歓迎をかねて訪問することにしました。5月中旬で新緑が目にしみるような美しいときでした。地形は急峻で、農業はたいへんだろう土地と見ました。



バスが進むにつれ、川が上流のようすになっていきましたが、「それにしても土砂が多い川だなあ」という印象でした。



通りすがりの観光旅行では見えませんが、それでも水田の多くは放棄され、雑草が生えていますし、人通りも少ないのを見ると、過疎化が進んでいるのがわかります。家の玄関先にお札がありました。「南無妙法蓮華経」とありますから、法華経ですかね。ここの伝統的な生活をかいま見たような気がしました。こうしたことが続けられながら、しかし人が都会に去って行くということが留められなくなっているのだと思います。

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