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リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ニ連覇!

2023年07月21日 21時03分24秒 | 日々のこと
mamekichiさんのブログを見ていましたら、なんと昨日も桑名は暑さ全国一を記録したそうです。二連覇なんて考えたこともなかったので、気象庁のHPを見なかったのですが、あまり高温ではないものの確かに全国一でした。

今日は三連覇なるか!と思って見ていましたがさすがに今日はベストテンにも入っていませんでした。なんか梅雨明け宣言してからちょっと涼しくなったような感じもします。

今日は比較的過ごしやすかった(暑いには違いありませんが)のでエアコンのフィルターを掃除しました。ウチはパとヒとダとビのメーカー(メーカーの最初の文字です)を使っていますが、エアコンのフィルター掃除がしやすいのはパですね。ダはフィルターの自動掃除機能がついているのでそもそもそれほど汚れはつきません。

反対にヒのメーカーはフィルターを外すのが恐ろしく面倒です。これって多分設計して人は自分が作ったエアコンの一度もフィルターを外したことがないに違いありません。エアコン内部は凍結洗浄でいるも綺麗を保っているようですが、そっちの設計に力を注ぎすぎたのか、フィルターには気が回らなかったんでしょうか。

電子マネー

2023年07月20日 13時16分21秒 | 日々のこと
最近は電子マネーがじわじわと浸透してきて、少額のお買い物程度なら現金を使うことはほとんどなくなりました。使い手が悪かった近所の某スーパーでも自動レジで全ブランドが使用できるようになっています。

こちらの都合で使いにくくなったブランドもあります。iDはスマホをiPhone14に替えたので右ボタンを2度押して顔認証をしてからでないと使えなくなり、えらい使いにくくなりました。指紋認証の機種だと、ポケットから下のボタンに親指を添えて出し、そのまま決済機器に軽く当てる岳で使うことができました。以前はiDをメインに使っていたのですが、今は予備としてしか使っていません。

代わりによく使うようになったのがVISA touchです。3月にカードの更新があったのですが、別にこちらから何も言わなくても勝手に「touch」がついていました。こういうのって親切でいいですよね。年金でさえ言わないと(申請しないと)もらえませんが、このプッシュ方式は素晴らしいです。現在多くのところでVISA touchが使えるようになりとても重宝しています。一部の地域では駅の改札端末でSuicaの代わりに使えるようになっていますので、これが普及すると最強になりますね。

SuicaはApple Watchに搭載しているので使い勝手はとてもいいのですが、チャージしないと使えません。そのチャージも通信上の問題が発生して結構な頻度で上手くできないときがあるのが問題です。PayPayは最も普及率が高い(お店にとっては安い経費で導入できる)のですが、iPhoneをポケットから出し、起動させ、アプリを開き、場合によっては自分で金額を入力し、ピッでやっと決済終了ということで手数が多すぎます。

私にとってはVISA touchがチャージも不要で手数も少ないので最強ですが、まだ使えない事業所もあるのでそこが玉に瑕です。

頂点を極める!

2023年07月19日 21時09分15秒 | 日々のこと
ついに頂点を極めました。これは努力してできるようなことではありません。然るべき巡り合わせが必要不可欠です。

昨日桑名市は史上初めて全国気温高い方ランキングで1位を獲得しました。午前中だけ1位とかは今までにも何度かありました。しかし一日の結果としてはせいぜい2位止まりでした。が、ついに1位に輝きました。



1位ともなるとテレビの取材が駅前あたりに来ているはずですので、行って見ようかと思いましたが暑いのでやめました。

当地方は藤原岳、御在所岳を越えてくる西風でフェーン現象が起こりものすごく暑くなります。昨日はまさにそういった日。強くはないですが西風が吹いていました。この西風、冬は鈴鹿おろしとなって寒さをもたらします。こちらは日本海にある冷たい空気が若狭湾、琵琶湖東岸、鈴鹿の山々を越えて吹き下ろします。

桑名は夏は暑く冬は風が強く寒い、そういう土地柄です。夏だけ、冬だけ暑い寒いところは全国に何カ所かあると思いますが、夏冬両方というのはそうないのでは。

一瞬の差!

2023年07月18日 12時16分34秒 | 日々のこと
日清食品が18日正午から「日清プラントうなぎ、謎うなぎ」をオンラインストアで発売するというので待ち構えておりました。限定1000食なのでたぶんあっという間に売り切れるでしょう。



11時57分頃にはオンラインストアにアクセスして11:59:57に注文しました。注文は受け付けられ順調に進んでいきます。「これはひょっとしていけるかも!」と思いつつ先に進めていきます。支払い方法を決めて、住所を入力。あとは決定ボタンをクリックするだけです。2食注文しました。送料込みで合計3990円。1食あたり2000円弱。本物よりは安いですが、結構なお値段です。これなら岐阜県海津町の某格安うなぎ屋と大差はないなぁ、なんて思いながら最後のクリック。

ところが出てきた画面表示は「在庫切れの品に注文しました」!えっ?もう売り切れ?いいところまで来たんですが。格安うなぎ屋と大差ないなんて余計なこと考えていた数秒が原因かも知れません。スタートはうまく切ったのに惜しかったですねー。

実は昨日、「よ○」という評判のうなぎ屋でうな重を食べてきたのでハングリーさが足りなかったのかも知れません。(笑)


川の天然派

2023年07月17日 21時40分24秒 | 日々のこと
猛暑が続いています。明日はもっと暑くなるみたいな。

暑いときはエアコンをかけて部屋の中でじっとしているかリュートでも弾いているのが一番ですが、エアコンのなかった昔はそうはいきませんでした。幼少の頃夜暑いのでぐずる私を近くの河原に連れて行った話はよく母親から聞かされました。河原は涼しいです。

私が小学生、中学生時代は夏はもっぱら川で泳いでいました。歩いても行けなくはない距離ですが、日中は暑いのでバスに乗り、堤防の近くのバス停で降りると土手を蔓状の植物をかきわけ一目散に下ると、そこは地上とは異なる冷涼の世界。丸くなった小さな石を踏み国道の下の陰に服を脱いで川遊びです。

小学生の頃は浅いところで泳ぐ真似をしたり、顔が半分くらいかかる大きな水中めがねをかけて魚を探したりしていました。途中であきたら石を選んで川の方に投げて何段ジャンプするかを競ったり。人が少ないのでそうやって石を投げても特に問題にはなりませんでした。

川から上がる目安は唇が紫になったとき。そうなったら体が少し冷え気味になった証拠ですからぼちぼち上がります。太陽に照らされて熱くなった細長い石を選んでそれを耳に入れて水を抜き取ります。

小学校高学年、中学生あたりになると背の届かないところで泳ぐようになりました。そういうときにまず覚えるのが立ち泳ぎです。川は流れていますから一点に留まるためには立ち泳ぎ、少し進むには平泳ぎが実用的です。クロールはあまり使わなかったです。じいさんに観海流という、足は立ち泳ぎに近く手はクロールのようなかき手ですが顔を水にはつけない昔の泳ぎ方を教えてもらったことがありましたが、川泳ぎというか川遊びにはとても役に立つ泳法です。

最近プールで泳ぎの得意な子が川で溺れたという話を聞いたことがありますが、急に深みにはまったときにどうするかすべがわからず、そのまま溺れてしまったらしいです。プール水泳はただひたすら前に進んで速さを競うだけなので、私からすれば当たり前の足が届かないところに行ったら立ち泳ぎをするという対処ができなかったのかも知れません。プール水泳で泳ぐ子供達は底までもぐったり立ち泳ぎをしたり背面を下にしてじっと浮いたりとか、いろんな方法を身につける必要があるのではないでしょうか。

私は川で遊んでいて自然と水泳を覚えた「天然派」です。というか当時は水泳教室はおろか私が通っている小中学校にはプールがありませんでした。川の「天然派」はクロールで速く泳ぐことはあまり必要がなかったんでしょう、それが一番苦手です。

ときめきフェスタ2023

2023年07月16日 21時46分38秒 | 音楽系
今日は岐阜県の穂積市で開催された「ときめきフェスタ2023」に行ってきました。ときめきフェスタとは近隣の愛好家が集って曲を演奏する会で、発足は平成11年(1999年)だそうです。

この会は特定のアンサンブル団体に席巻されるようなことはなく、個人とかせいぜい三重奏までの演奏が主体でレベルも高いので私もよく出かけます。でもコロナの期間は休会していましたので、実に2019年6月以来4年ぶりの開催になります。

会場は少し寒いくらい冷房が効いていましたが、それにもめげず?力演、怪演がつづきました。プログラムはいままでの流れと同様バッハが人気です。28組の参加者で7曲がバッハでした。ソルは3曲、ターレガも3曲、あとはいろいろ。

アマチュアの集まりなのでどうひこうと勝手ですけど、せっかくバッハを弾くのならちゃんと弾いてほしい気持ちはあります。他の楽器の発表会(当然参加者はアマチュアです)で、実力的に無理な曲を弾くことは稀です。これは大体は教室の発表会でしょうから、先生による選別というかフィルターがあるのでそういうことはないわけです。

この会はそういうフィルターはないのでどうしても無理筋演奏になりがちです。リュート作品とか通奏低音付き作品の編曲を弾きたい気持ちはよくわかりますが、声部はぶつ切れで技術的に無理、音楽的にも全く不勉強(~やや不勉強)という残念な演奏が多かったです。他のバロック期の作品の演奏も同様に残念賞です。

そんな中お一人だけきちんとしたバッハがありました。BWV1002よりサラバンドとドゥブルを演奏したM女史です。装飾が独自すぎる以外はきちんとバランスの取れたフレージングが出来ている演奏でした。聞けば名古屋の I 先生のレッスンをきちんと受けているとのこと。こういう人なら私もバッハのレッスンをしてみたいですね。

あと、私の編曲作品をひいてくれた四日市の二人組も参加していました。彼らの演奏は昨年別の場所でききましたが、とても素晴らしかったです。大いに褒めあげたのですが、今年は残念賞でした。また来年は新しい曲でがんばるそうです。

例年は終演後みなさんで軽い食事を取って歓談していましたが、今年はコロナを意識してか「まだ」そこまではしませんでした。来年も楽しみにしています。

ISBN

2023年07月15日 21時15分06秒 | 音楽系
ジョン・ダウランドの息子であるロバート・ダウランドが1610年に出版したVARIETIE OF LUTE-lessonsの日本語訳「とりどりのリュート曲撰」をお買い求めの方におかれましては誠に感謝申し上げます。お陰様で順調に売り上げを伸ばしております。もっとも伸ばすと言ってもニッチな書籍ですので数字的には微々たるものですが。

なんと言っても残念なのはこの本は日本語への本訳本なので外国語圏の方にはあまり商品価値がありません。いっそ「英語版」を出すというのもいいかも知れません。現代英語になおして必要な註を付けて・・・。でもそういうのは多分すでにあるでしょう。

それはともかく、世の中の出版物にはISBNというコードがついています。これは国際標準図書番号(International Standard Book Number)のことで、世界中の出版社が共有するコード番号のことです。私の場合は個人出版ですが、このコードがついているとどっかの図書館に寄贈したり販売店に置いてもらったりするのに都合がいいらしいです。

調べてみますとちょっと面倒くさい手続きはあるものの取得はそう困難ではないことがわかりましたので、さきごろ申請して受理して頂きました。コードが届き次第奥付にISBNを記載た版(これを正式な初版としたいと思います)を販売していく予定です。

継承と改変

2023年07月14日 17時27分51秒 | 日々のこと
テレビのワイドショーを見ていましたら、沖縄のある地区の伝統行事の一環で行われるアヒルの捕獲競争が動物虐待だと言うことで動物愛護団体が刑事告訴したとのことでした。アヒルの捕まえ方がいけなかったのか、捕まえてからが乱暴だったのか、それともその行事自体が虐待そのものだったということでしょうか。

ウチの近くの多度地区で行われる「上げ馬神事」も動物愛護団体から指摘されています。こちらは別の団体のようです。「上げ馬神事」でぐぐって関連団体のHPを見て見ますと、「・・・馬に対する虐待的暴力が行われています」ということばが目に突き刺さってきます。

ワイドショーでは外国の例も紹介されていました。追いかけてくる牛の代わりに牛の絵を描いた大きなボールが転がってきてそれを避けながら逃げる人たちのビデオが紹介されていました。ここまで変えてしまうとなんか別のものになってしまうような。

こういう流れで行くと、例えばイルカショーなんかはどうなんでしょうか。日本の伝統芸で皇室にもゆかりがある鵜飼いは?動物園は?ペットの犬に服を着せるのは?なんかよくわからなくなってきます。

個人的に感じることですが、ここ50年60年で私たちの「世界観」が大きく変わってしまったような感じがします。その数十年前あるいはもっと前ではそれほど大きく変わらなかったのに。

「世界観」というのは少し大げさな言い方ですが、自分の周りにいろんな虫や動物が共存して、まだ糞尿を肥料にして、牛や馬やときには犬が動力として使われ街中で見られた時代に、生き物とどう関わっているかという見方です。

子供の頃のウチは他のウチと多分同じように土の縁の下があり、そこには蛇が住んでいました。ときどき家の中に入ってきてとぐろを巻いていることもありました!ネズミもいました。猫を飼えばネズミを食べます。蛇も餌にしていることでしょう。

ハエやカは大量に飛んでいました。くみ取り式のトイレが普通で、下を見るとウジが一杯いてここからハエがわいてくるということも知っていました。畑にいけばキャベツに青虫がたくさんくっついていましたし、収穫期の田んぼのあぜ道はイナゴが飛び交っていました。

そういう世界ですから犬を飼っても上にあげることはふつうしませんでした。(お隣の踊りのお師匠さんは座敷にスピッツを上げてかわいがっていました。)上にあげる犬は座敷犬なんて言っていました。

私も犬を飼っていたころがありました。小学校の4年生くらいだと思います。



写真の後ろが犬小屋です。基本的に人が住んでいるエリアには犬を入れませんでしたし、もちろん上にあげることは絶対しませんでした。

Z世代の人たちからすると信じられない世界かも知れませんが、これが60年前の日本(の地方都市)です。今の尺度でいえば汚いことこの上ありません。大気中には野生のハシカウィルス(麻疹ウィルス)水疱瘡ウィルスなんかもただよっていたんでしょう。

こういう環境で子供の時代を過ごしてきた人間からすると冒頭に書いたような動物愛護の動きは、言われてみればそうかもしれないけど少し複雑な思いを持ちます。でもそういう時代なんだからと言われたら納得せざるを得ませんが。

どう呼ぶか

2023年07月13日 22時20分40秒 | 音楽系
ギョエテとはおれのことかとゲーテ言い。という川柳が昔あったそうですが、日本語の中で外国の人をどう呼ぶかはなかなか難しい問題です。昔秋葉原にあった有名なCDショップではガウルティエのリュート作品集を売っていました。

私が使っているバロック・リュートの製作家はJönssonさんですがこれがなかなか日本語表記が難しい。Götheがゲーテになった方式を使えばいけそうですが、問題は J です。Gはガ行でいけますが、Jはヤ行のヱでしょうか。ヱンソンですね。でもヱは普通使うことがあまりない文字だし、若い人だと読めないかも。となるとイェンソンで行くしか方法がないですが何となく違和感は残ります。

最近はユーチューバーになった!?Evangelina Mascardiですが、geの部分の表記の仕方はどうなっているのかな。タワレコで調べてみるとエヴァンヘリナでした。スペイン語のgeと日本語のヘは全然発音が違うしなんか笑っちゃいますね。彼女がアルゼンチンのブエノスアイレス出身だからそうなってしまうのでしょうけど、彼女自身はジェですし、バーゼルの人たちはジェかゲですね。ことばによって同じ文字でもいろんな読み方があるわけです。

バーゼルでホピーのクラスにいた人でVincentという人がいましたが、みんな彼のことをヴィンセントと英語式に呼んでいました。でもかれはスイスのフランス語圏の出身ですので、地元ではヴァンサンですね。モーリス・オッティジェーが彼のことをヴァンサンと言っていたので最初は誰のことかと思いました。(笑)

そう、モーリスもスイスのフランス語圏在住ですので、名字は地元ではオッティガーではなくオッティジェーでしょうね。でもみんなオッティガーって呼んでました。

今をときめく若きチェンバロの巨匠Benjamin Alardはバンヤマン・アラールですが、彼はバーゼルではみんなベンヤミンとドイツ語読みで呼ばれていました。

まぁ複数の言語が使用されているところではどっちもオーケーなのでどうでもいい話ですが、日本語の環境では結構迷うことにはなります。

HIP

2023年07月12日 09時19分33秒 | 音楽系
HIPと言ってもお尻のことではありません。Historically-Informed Performance あるいは Historically-Inspired Performance のことで「歴史的知見にもとづく演奏」ということです。

古楽器を使って当時の作品を演奏することはもちろんHIPに入るでしょうけど、古楽器を使っていればHIPになるかというと必ずしもそうではありません。リュートの世界で言えばガット弦や昔の現物の修復楽器を使っていればいいというわけではないということです。逆に現代楽器を使ってHIPといのうもアリで最近の大きな流れになっています。

六花亭のテレビCM(なかなかユニークなCMです)で使われているBGMがハイドンの弦楽四重奏曲「日の出」の出だしの部分ですが、これがなかなか画面にぴったりです。ナクソスでいい録音を探してみましたら、ありました。アコス四重奏団です。よくあるようなビブラート満載で音程がよくなく一本調子で音を伸ばす弾き方をする弦楽四重奏団とは一線を画する演奏です。

もっともビブラートがなければいいというもんではありません。ノンビブラートで弾くことだけが歴史的知見ではありません。楽器演奏の面だけ見てもアタック、音の膨らませ方、減衰の仕方を始め多岐にわたる「処理」ができないとHIPたり得ません。以前当ブログでバルトークの弦楽四重奏曲を演奏したラッガッツェ四重奏団もHIPと言えます。もっともラガッツェ四重奏団は曲がバルトークなので、正確に言えば、HIPにより触発された20世紀作品の演奏ということになるでしょう。HIPが新しい作品の演奏にも影響してきていると言えるかも知れません。

オケでも昨年来日したギュルツェニッヒ・オーケストラ・ケルンもHIPです。このオケのコンサートは兵庫県の赤穂市まで聴きに行きました。プログラムのサンサーンスのコンチェルトではソリストの樫本大進のヴァイオリンとの違和感がある意味妙に面白かったです。