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リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

煉瓦作り

2008年05月15日 11時50分16秒 | 日々のこと
中国の大地震の被害はまだ広がりそうな気配です。建物が地震に弱い構造だからで更に被害を大きくしているみたいです。7、8年くらい前に2回程中国に行ってコンサートをしたことがありました。最初に行ったのが上海ですが、高速道路の橋脚が細いことに驚きました。東名阪や名古屋都市高速あたりのがっちりした橋脚に比べると、上海のは地震がきたらひとたまりもないという感じでした。上海は大きな地震がないから大丈夫なんでしょうか。

2回目に行ったのは福州から車で3時間くらい奥に入ったナントカというリゾート地でした。中国全国からギターの関係者が集まり、ギターの祭典みたいな感じの催しが行われましてそこでゲスト出演致しました。最終日に近くの名所旧跡巡りをしたんですが、バスの車窓から見える田舎の家は皆煉瓦造りでした。今回の地震の被災地でつぶれた建物とよく似ている家でした。ひょっとして中国全土みんなあんな感じなんでしょうか。だとするとこれからまた30年40年後に大きな地震が起こったらまた被害を繰り返すということにもなりかねません。

もちろん沿岸部の大都市の高層建築は、そんなヤワなもんではないでしょうけど。ところで中国のビルの足場は竹で組むということをご存じですか?上海に行ったときはそれこそ建設ラッシュで、まるでシムシティを見ているみたいに高い建物が次から次へと建設されてました。その足場が竹組なんです。竹の方がしなるので安定するのだそうですが、何十階建ての超高層建築はさすがに竹組足場ではだめでしょうねぇ。

六華苑コンサート写真

2008年05月14日 12時49分37秒 | 音楽系
六華苑のコンサートの写真を担当の方からいただきました。



イスの方は、写真でいうと奥の方の方だけです。あとは立ち見。なんでも床の強度の関係から、イスは30脚以上は置けないそうです。でもこれだけ人が入るとイスを並べたときより人が沢山入っているんじゃなかとは思うんですが。それでも床は大丈夫だったんですから、これを実績に、目一杯(多分80脚くらいはいくと思うんですが)イスを並べてみてはどうでしょうねぇ、って無責任に言ってますが。(笑)まぁ何せ重要文化財ですから。そうやって何回かコンサートいるうちに、ある日床がドンと落ちてしまう・・・ってことになると大変です。(笑)

そういや、ケーブルテレビも来てましたねぇ。もう放送されたんでしょうか。

中国大地震

2008年05月13日 12時03分00秒 | 日々のこと
中国で大地震です。昨日テレビを見ていて、地震速報が入ったんですが、私はてっきり中国地方に地震が起こったと勘違いしてました。でも発生してから30分くらい経ってからの速報だったので、えらい遅い速報だな、って思ってました。

今回の大地震は過去30年間に中国でおこった地震の中では最悪のものだと報道にはありました。76年に唐山地震と言われる大きな地震で大被害を被ったそうですが、そのニュースは、私はロンドンのリバプールストリート駅で知りました。1976年の7月中頃から8月中頃にかけて約1ヶ月オランダに滞在していて、そこから船でロンドンの楽器製作家のところに出かけました。今ならイージ・ジェットに乗り格安でスイスイでしょうけど、当時は結構時間も金も体力も要しました。やっとのことで、ロンドン市内の中心部に到着したときに、駅の売店にあった新聞をちらっと見て中国の大地震を知りました。確か7月の終わり頃だったと思います。そしてその頃(前だったか、その時だったか、後だったかは忘れましたが)田中角栄氏が逮捕されたことも知りました。ヨーロッパにいて、この先の人生どうやって行こうかと考えていた、20代半ばの私が耳にした激動の2コマでした。

今回の中国の大地震、四川省だけで死者が1万人に迫ると言われています。心配なことです。

100%源かけ

2008年05月12日 21時32分51秒 | 音楽系
今日は昨日ほどはいい天気ではなかったですが、まぁそれでも適度な気温で過ごしやすい日でした。今日の未明、近鉄桑名駅で助役さんが襲われたようです。いろんな訳のわからん事件があちことで起こっていますが、桑名市も当然例外ではないんですね。市内の小中学校は早めに生徒を下校させたとか。

今日はちょっとお疲れ気味でしたので、25日本番のバッハカンタータをさっとさらって、片岡温泉へ。実は、一昨日の夜、オートレストラン長島の温泉に行って来て、指先のコンディションを整えておきました。お陰で本番における指先の状態は最高でした。さらに今日も片岡温泉で、さらに指先つるつる。コンサートがある日の前後は100%源泉かけ流し温泉に行くに限ります。あ、温泉教授の松田忠徳さんによりますと、循環していて塩素たっぷりの温泉ではこういった効果はでないそうです。

六華苑コンサートなどなど

2008年05月11日 19時42分26秒 | 音楽系
今日は午前中はくわな市民大学市民学科のプレゼン、昼からは六華苑でコンサートを2ステージ(今回は初めてのソロです)、そして夕方はレッスンと、変化に富んだ一日でした。3つとも全く異なる種類のことを一日で連続的に行うのは切り替えが大変です。(笑)

くわな市民大学市民学科のプレゼンは見事に通り、今年もまたバロック音楽の講座を開催します。詳しくまたHPに書く予定ですが、今回は全5回の講座のうち3回はコンサートにしたところがミソです。桑名市民でなくとも受講できますので、興味のある方はぜひどうぞ。

昨日の天気予報がみごとにはずれ、私のコンサートにしては珍しく、最高の気象的コンディションです。空気は適度に乾燥し、気温も適度、大きな温度変化もありません。お陰で、六華苑洋館の会場は大変きれいに音が響きました。大体雨とか雪とか台風とか気候の悪いときにコンサートを行うことが多いこともあり(別にわざわざ天気の悪い日を選んでいるわけではないんですが・・・)、本番というものは音がなりにくいものだ、なんて思ってましたからね。いい会場で、いい天気の日にやれば音は本当にきれいに響くもんですねぇ。

今年はあと10月12日にも、今度はアンサンブルですが、同じ六華苑でコンサートを開きます。お時間のある方はぜひどうぞお越し下さい。ここの会場は、小さな公演には最高の条件だと思いますが、床が補修されてないので、30人以上分のイスを置くことができないとのこと。上手にイスを並べますと、70名は座れると思うんですが、なんとかなりませんですかねぇ。今日は立ち見の方を入れて、2回の公演で100名以上の方に聴いて頂きました。ご来場の方々、誠にありがとうございました。

六華苑でバロック音楽のコンサートを始めて今年で3年目です。これを来年以降もずっと続けていきたいものです。

ホプキンソン・スミス

2008年05月10日 12時18分52秒 | 音楽系
久しぶりに師匠のホプキンソン・スミスにメイルして返事が返ってきました。彼にメイルしたのは、ある言葉がわからなかったんですが、彼もわからんとのこと。英語、スペイン語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、カタロニア語に通じる彼がわからんと言うことは、私なんぞにわかる訳がなかったんですねぇ。

今年の秋に日本に来るという話を少し前に聞いていたんですが、これはなくなったということでした。大変残念ですねぇ。名古屋でも公演を行うということを検討はしたんですが、予算的な問題で見送りました。他の地域では公演があるものと思っていたんですが、来日そのものがなくなったんですね。

メイルでは、新しい録音をしたとありました。録音は4月に行われたそうですが、発売はもうちょっとあとでしょう。前回のダウランドのアルバムから5年くらい経ってますが、期待できます。え?どういう曲を録音したのかって?それは出てからのお楽しみということで。(笑)ルネサンス・リュートです。

彼は最近はバロック・リュートとバロック・ギターでコンサートをしているそうです。ここ数年ずっとルネサンスを中心にツアーをしていましたので、また彼のバロック音楽が聴けるのが楽しみだったんですが、来日が中止になって残念です。

カローラの生みの親

2008年05月08日 10時14分40秒 | 日々のこと
今朝の新聞に、トヨタカローラの生みの親である長谷川龍雄氏が亡くなったとありました。カローラの開発主査が長谷川氏であることは全然知りませんでしたが、氏の経歴を読んで見てとても興味深かったです。氏は東京帝国大学で航空工学を学び、その後航空機会社で戦闘機を開発していたそうです。

日本の自動車産業を支えた一人と言える氏もまた戦前の航空機屋さんからの転身です。戦前の航空産業の功績について、ともすれば戦争批判といっしょくたにしてしまい、世間的には全く顧みない傾向が現代日本にはあるようですが、大変残念なことです。


(イギリス・ヘンドンに保存されている旧陸軍5式戦闘機)

戦前の日本の航空産業(主に軍用機でしょうが)はいろいろ言われてはいますが、少なくとも大体は世界水準に達していたわけだし、戦後航空産業をしばらく凍結されてからは、その技術者たちは自動車とか鉄道の方に向かったと言われています。現代の私たちにとってその恩恵は非常に大きなものですが、その技術水準のルーツは戦前の航空産業から来ているわけです。そのことを私たちはもうちょっと知って多少なりとも誇りに思うようなことがあっていいと思いますね。

プラゴミ

2008年05月07日 11時23分43秒 | ローカルネタ
今日はプラゴミの回収日です。以前は、桑名市ではプラスチックもみんな一緒に燃やしていたんですが、ゴミ焼却場の事故以来、分別するようになりました。プラスチックは高温で燃やせば有毒ガスは発生しないといいますから、燃やした方がいいように思えます。ダイオキシンも実際はきわめて少量しか発生せず従って有毒とはいえないという説もありますし。でもこの説は間違いだと言う本も出てます。いったい何が本当なのかはっきりしませんですねぇ。最近の気温上昇は、私たちが出している二酸化炭素が原因だと言われていますが、これもそうではないとする人たちもいます。「環境ナントカ」とかいうとなんとなく利権、政治、排他的民族主義みたいなものもからんでいて、うさんくさい感じがするようになってきているんですが、これって私だけなのかな?

で、町内のプラゴミ置き場に袋を持っていきましたら、あれれれ、もう回収済みでした。いつも11時過ぎまで来ないので、今日も横着して10時半頃持っていったんですが。(笑)今週は早かったんですねぇ。仕方ないので、そのまま家に持って帰りました。今週分のプラゴミが入るように、袋の中身を圧縮しました。プラゴミはかさばかりでなので、ひねってつぶし小さくすると何と三分のニくらいになりました。これで今週いっぱい分は入りそうです。

ヴァイスのサイト

2008年05月06日 13時52分09秒 | 音楽系
リュートの大家ヴァイスともなると、ウェブの方もなかなか充実したものがあります。

http://www.slweiss.com/

このサイト、久しぶりに覗いてみましたら、大変充実してきているのに驚きとともにうれしさを感じますねぇ。

特に作品の項目では、一つの作品について知られている複数の出典が記されていて大変訳に立ちます。その正確さについては何とも判断できないところではありますが、大変丁寧に調べられている感じはします。

コピーライトの表示のところに、Laurent Duroselle, Markus Lutz の両名が書かれていますので、彼らの個人的なサイトではありますが、何人かの有力な協力者があると思われます。

公式的な研究機関としてのヴァイス協会みたいなものはまだないと思いますが、将来的には全ての研究を統括していくようなそういった機関ができるといいと思います。バッハは19世紀に作品の研究が始まったお陰で相当の作品が残り、きちんと作品も整理されていますが、ヴァイスの場合、研究そのものが始まったのが20世紀に入ってから、本格的に(しかるべき楽器でしかるべき音が出るようになってから)研究が始まってからはまだほんの30年くらいしかたっていませんから、研究はこれからでしょう。

件のサイトによりますと、ヴァイスの作品は現在533曲(533の異なる楽曲、組曲やソナタという単位ではなく、個々の楽曲です)残されているとされています。この数はまだ増える可能性もありますので、現在進行形としてとらえるべきでしょうね。これだけ数があると、全曲録音というのを成し遂げるのはもうちょっと先でしょう。今10歳くらいの才能のある人が30歳くらいから始めて10何年かけてやっと成し遂げられる仕事でしょうね。

ロンドン写本を全曲録音したのは、カナダのミシェル・カルダンでした。ドイツ在住のロバート・バルトはドレスデン写本の曲を現在次々と録音していますが、全部行けるかどうか。ロンドン写本まではかなり長生きしないと無理かもしれません。私も長生きして、次の次の若い世代、何年か後にバーゼル・スコラ・カントルムに入るような世代のヴァイス全曲録音を聴いてみたいものです。

公徳心

2008年05月04日 21時56分48秒 | 日々のこと
いつもの帰りの電車、ちょっと早めにならんだお陰で座ることができました。発車してしばらく経つと、横の通路に経っている5歳くらいの男の子がやたらと動き回りじっとしていません。お母さんも一緒のようです。しばらくはがまんしてましたが、いっこうに収まりそうもないので、その子を怖い顔をしてにらみつけました。

それで効くかと思いきや、しばらくは動きは少なくなったもののまた同じように動き始めました。その位では効かんわけです。少し経ち、今度は前よりもっと怖い顔をしてにらみつけてやったら、前よりは反応がありました。さすがにお母さんも気がついたのでしょうか(前のときに気がついてほしいねぇ、いやそもそもその前に自分の子供を注意せんと)、子供に注意しました。

私の子供が小さいとき、そういう場面だったら、手をガチっと引っ張って動けないようにするか、頭をコチンでしょうけど、そのお母さんは「・・・そういうことをやると他の人にいやな気分になるからやってはいけないでしょ・・・」なんてことばで説明してました。5歳児くらいの子はなぜやってはいけないか、ということを説明するより、だめなものはだめ式にやったほうがいいと思うんですけどねぇ・・・。

夕方は家内と市内の温泉に出かけました。ここの露天風呂に入っていたら、プールと間違えているやはり5歳くらいの子供が二人いました。今日はクソガキ、いや公徳心のない子供によく会う日です。私の方にしぶきをあげながら泳いで来たので、湯の中で一人の腕をぐっとつかみにらみつけました。怖いおじさんにびっくりしたのか、怯えたような顔になりました。もう一人が「お前がそんなことをするからあかん」などと注意してましたが、そそくさと逃げて行きました。

電車の子もそうですが、ホントはこのおじさんに謝ってほしかったですねぇ。電車の子だったら、お母さんが謝らせるべきだし、お母さんも普通は謝ると思うんですけど。でもまあ、そういうことがきちんとできる躾をしていたらそもそもそれらの行動はなかったんでしょうが。

件のお風呂の子供が逃げていき、今度はかわりに入れ墨をしたお父さんを連れてくるといけないので、露天風呂からは引き上げることにしました。ええ、今の世の中その位のことが起こっても不思議ではありませんから。(笑)