リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

いよいよ石取祭

2015年07月12日 20時31分00秒 | ローカルネタ
今朝、所用で国道421号線を東方向に走っていましたら、掛樋付近でちょっと強面のおにいさんから停止命令。何事かと思ってみましたら、電気工事みたいなくるまがおしりから車線に入ってきました。何を始めるのか見てましたら、電線にプラひもを細く裂いたものを取り付けていました。

石取祭なんですねぇ、もうじき。これは石取祭の祭車が道路を通る際、これを目印に祭車の提灯のてっぺんが電線にひっかからないようにするのです。むかしは大鋸屑をくっつけていましたので、時期がくると腐っていくので取り外す必要はなかったのですが、最近はプラスチック製なので取り外しているようです。

ウチの町内は私が5歳の時を最後に石取祭の参加を取りやめました。人口の少ない町なので、運営が大変だし経済的にも苦しかったのでしょう。それでも、私は復活を信じて小学校の4年生くらいまでは、祭りの時期には(それ以外のときもやってたかな?)鉦と太鼓の練習をしていました。

鉦のたたき方は(すりかた)は町によってみな異なりますが、大きく分けて5つ拍子と7つ拍子に分かれています。詳しく調べた訳ではありませんが、圧倒的に5つ拍子が多いようです。これらの聞き分け方は、リズムパターンの最初に、チキ(縦にする)が5つ続けば5つ拍子、7つ続けば7つ拍子です。チキの「チ」はダウンストローク、「キ」はアップストローク、チキで一つの拍子です。西洋音楽と違い、小節という概念は全くありませんので、7/4とか5/4というのではありません。あくまで独立した拍、動機がくみあわさって全体を構成します。

太鼓はアドリブです。アドリブといっても適当ではなく、太鼓をたたくには鉦のリズムを知っていなければなりません。鉦のチキを邪魔しないで、ゴーン(横にたたく)のいくつかを強調するようにたたきます。鉦のリズムが休符になっているときはたたかず一緒に休むか鋲うちをします。あるいは「コラサー」と鉦の皆さんとかけ声を合わせます。相当センスを要求されるんですが、実際はワンパターンでドンドンドンとやっているだけなのがちょっと残念なところです。

ウチの町内はその少数派の7つ拍子で、近所の西鍋屋町に酷似しています。7つ拍子はチキが多くて少し重い感じがするので、採用が少ないのかもしれません。隣の東矢田町なんかは軽快な5つ拍子です。今でもちゃんと覚えていますので、西鍋屋町の練習しているときにでもさせてもらおうかな。(笑)




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