リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

BWV1006a(7)

2024年07月09日 09時50分45秒 | 音楽系

では今回から具体的に編曲タブを見ていきましょう。まずプレリュードの冒頭8小節あまりです。


3コースは半音上げてシ♭です。

ちなみに他の方の編曲を見て見ましょう

ホプキンソン・スミス版


今村版ではスコルダトゥーラ(ミド♯ラミド♯ラ)のホ長調版です。


冒頭の8小節あまりでもこのように三者三様です。このあとはもう奏者の考え方・解釈や指クセなどにより全く異なっています。でもこの違いはこの曲をどう捉えるかの違いであって、むしろ同じであることの方が不思議です。この曲の場合はヴァイオリンやチェロの無伴奏作品と異なりバスや和声を加えることは基本的にはありませんが、どの弦のどのポジションでどの指で弾くかは奏者による曲の解釈そのものです。

今後この曲のタブを少しずつ公開していき、ほぼ1曲分そろってしまうかもしれませんが、決してこの曲を弾きこんで仕上げようとはしないようにしましょう。ましてやどっかで発表とかウェブに上げるようなことは決してなさらなぬように。絶対にきちんと弾けませんから。でも「つまみ食い」は大いにしてみてください。「つまみ食い」なら楽しいですよ。


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