リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

BWV1006a(3)

2024年06月30日 11時16分25秒 | 音楽系

このバロック・リュートにとって不向きな調の曲がどうしてリュート曲になったのか、その理由は多分消去法でリュートになったのではないかと推測されます。自筆譜に表紙があったり、プレリュードの一番上段にタイトルが書かれていれば、この曲がどういう楽器のためのものか分かるのですが、あいにく武蔵野音大図書館に所蔵されている自筆譜にはそういったものがありません。表紙は散逸したのでしょうか。

武蔵野音大図書館所蔵のBWV1006aのコピー。40年以上前ですが、知り合いの武蔵野音大の学生に頼んでコピーしてもらったものです。

鍵盤曲としては音が少なすぎる、ハープ曲としてはこの曲の特性が生かされない、ではもうリュートしか残らない、みたいな感じでリュート曲に分類されたということでしょうか。


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