そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

池澤夏樹さんの記事より

2020年03月10日 | どんぐり屋のつぶやき
先日の記事の続きです。
記事の最後に書きました、朝日新聞紙上連載の「終りと始まり」という池澤夏樹氏の記事のご紹介です。

「身に染みる衰え 老いては若きに席を譲ろう」というテーマです。
はて??と思いましたが、最後まで読むと納得です!

お話は池澤氏の最近感じておられる、ご自身の老いの実感についての感想から始まります。
いくつか、拾ってみます。

☆食べる量の変化。カロリーを消費しないので、無理に食べても無駄に太るだけ。  
☆足元がおぼつかない。長く座っていて立ち上がるとふらつく。
☆すべてにおいて横着になる。メールの返信遅れ、スグしなくてすみそうなことはサボる。
☆スマホのアプリは最小限に。新しいものを入れてその用法を身に付けるのは面倒。
☆知的好奇心が衰えた。などなど・・・

池澤氏は74歳を過ぎたばかり。まだまだお元気でご活躍のはずなのに、こんなことになっておられるなんて!

でも、謙虚に自分を振りかえれば、あてはまることばかり。。。

そしてなお仰るには「フェイスブックやインスタグラムなどは、飾り窓のまぶしい商品を見ている思い」とも。はあ~同じなんだ、、、

そしてさらに「ぼく個人のことはどうでもいい。(中略)社会の高齢化というのはつまりぼくのような老人がどんどん増えるということである。(中略)高齢化でこの国は活力を失うだろう。あらゆる面で生産力が落ちる。あとは衰退の一途、とか。」

もう少し続いた後に
「と書きながら、悲憤慷慨でもない。いずれ退場する身とは承知している。では若い人に席を譲ろう。 年下の諸君、幸運を祈る」」と記事は終っています。

まだお若い方は、お読みになってもあまり実感がわかないでしょうが、私と同年代の方は思い当たることがおありになるはずです。

ま、お互いぼちぼち参りましょう。老いには逆らうのは見苦しいですから!

(写真は、何時か写したシロバナヤハズノエンドウ、カラスノエンドウの白花です)



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