陸自第1空挺団 来年の「降下訓練始め」
米空軍輸送機初参加へ
進む日米一体化
陸上自衛隊習志野演習場(千葉県船橋、八千代両市)などで来年1月実施する陸自のパラシュート降下部隊・第1空挺(くうてい)団の「降下訓練始め」に、横田基地(東京都多摩地域)配備の米空軍輸送機が初参加することが23日、わかりました。米本土から初参加の部隊も含めた米陸軍の空挺部隊50人も参加を予定しています。
横田基地周辺自治体への防衛省北関東防衛局の情報提供によると、降下訓練始めは来年1月12日実施。米陸軍は在日米陸軍30人、アラスカ州の第25歩兵師団第4旅団戦闘団20人、ノースカロライナ州の第82空挺師団30人、米空軍はC130J輸送機を配備する横田基地の第374空輸航空団が参加を予定しています。
日米空挺降下のデモンストレーションで米空軍のC130Jの参加を明記。横田基地配備のC130輸送機と第82空挺師団の参加は初めてです。
降下訓練始めは第1空挺団が毎年1月に実施。米軍は2017年に沖縄の米陸軍第1特殊部隊群第1大隊(通称グリーンベレー)の9人が初めて参加。18年は沖縄のグリーンベレーとアラスカの部隊の80人、今年も両部隊の70人が参加しました。
第1空挺団は、昨年11月に大分県の日出生台演習場で国内で初めて米軍C130輸送機からの降下訓練を実施。今年7月と今月12、13両日にも同様の訓練を実施するなど、日米一体の作戦態勢を強化しています。
日本平和委員会調査研究委員の紙谷敏弘さんは「米軍が日本をアジアの拠点として、自衛隊と一体で軍事作戦を実施する態勢を本格的に強化していることの現れです。とんでもないことです」と批判しています。