大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

現在、国内唯一稼働している大飯原発も停止する可能性があります。

2012-12-30 | 市民のくらしのなかで

大飯再調査

“活断層、否定できない”

終了後 規制委専門家多数が指摘

 
 
 
 

 

 原発敷地内の破砕帯(岩盤の亀裂)が活断層ではないかと指摘されている関西電力大飯(おおい)原発(福井県おおい町)の2度目の調査をしている原 子力規制委員会の専門家チームは29日、前日に引き続いて、地層のずれが見られるトレンチ(溝)の掘削現場などを調査しました。2日間の調査を終えたメン バーの多くは、活断層の可能性は否定できないとの考えを示しました。

 渡辺満久東洋大学教授は「海域の大きな断層が動いた時にお付き合いで(敷地内の地層のずれが)動く可能性がある」と説明。重松紀生産業技術総合研 究所主任研究員と、広内大助信州大学准教授はそれぞれ、「活断層であることを否定しきっていない」、「活断層の可能性は残っている」と発言しました。

 岡田篤正立命館大学教授が「これまで見てきた活断層とは違う」と述べたのに対し、規制委の島崎邦彦委員長代理は「活断層の大きさはいろいろある。端っこの断層であり、(ここで見えているものは)岡田さんが見てきたものと違う」と指摘しました。

 問題の破砕帯は、重要施設の下を通っているとされる「F―6破砕帯」です。11月の1度目の調査の後、関電が規制委の指示で行った、F―6破砕帯 が走っているとされる原発敷地北側のトレンチの拡幅部分などで新たな地層のずれが発見されています。2度目の調査は、拡幅されたトレンチを中心に行われま した。

 関電は、以前に見つかっている地層のずれも含め、「地滑り」によるものだと主張しています。しかし、2度の調査を経て専門家チームのメンバーの多くが関電の地滑り説に疑問を呈しています。

 また、島崎委員長代理は、F―6破砕帯の南側の延長部に当たる場所で、最大300メートル規模のトレンチを掘削するよう、あらためて関電に求めました。

 調査チームは、今回の調査結果を検討する評価会合を来年1月に開く予定で、結果次第で、現在、国内唯一稼働している大飯原発も停止する可能性があります。

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海外 ヘッジファンドの儲け作戦を 逆利用するずるい安陪政権!

2012-12-28 | 世界の変化はすすむ

   株高の仕掛け人は海外投機筋

           「アベノミクス」の虚構

 
 
 
 

 

 株価が日経平均で1万円を超えましたが、押し上げているのは海外の投機筋です。安倍晋三自民党総裁が主張する「大胆な金融緩和」は、国民に何の利益ももたらしていません。


 東京証券取引所が毎週まとめている「投資部門別株式売買状況」を見ると、11月第2週以降、海外投資家だけが株を大きく買い越し、買った株が売った株を上回っています。国内の法人、

個人が売り越した分を海外投資家が埋めている状況です。

 安倍氏は「政策を発表しただけで株は上がり、円が下がった」と自画自賛しましたが、もうけたのはもっぱら海外の投機筋だけ、決して景気がよくなっ て株価が上がっているわけではありませ

ん。まして、雇用や生産など実体経済は何もよくなっていません。市場関係者はこの間、株価を押し上げたのが海外の ヘッジファンドだとみています。

 国内経済には今後、景気をよくするどころか、雇用や中小企業に悪影響を与える材料が目白押しです。2009年12月に施行された中小企業金融円滑 化法は13年3月末で終了します。

銀行に返済条件の見直しなどを促し、リーマン・ショック後、中小企業の倒産抑制に役立ってきた法律です。電機産業をはじ めとするリストラは、今後いっそう激しさを増すとみられます。

 「アベノミクス」で押し上げた株価は虚構でしかありません。今求められるのは賃上げや中小企業への支援です。(山田俊英)                          しんぶん赤旗より

図 
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東北電力は活断層があるとの立場で調査する方向が望ましい

2012-12-27 | ちょっと気になるマスコミ報道

東通に活断層 評価変えず

規制委評価会合 東北電の主張を否定

 
 
 
 

 

 東北電力東通(ひがしどおり)原発(青森県東通村)にある敷地内の断層が活断層かどうかを調査した原子力規制委員会の専門家チームは26日、2回 目の評価会合を開きました。東北電

が活断層ではないと主張したのに対し、全員が東北電の説明では、活断層の可能性を否定できないとして、原発への影響を検 討するよう求めました。

 会合終了後、規制委の島崎邦彦委員長代理は「全体として活断層を否定できる根拠はなかった。東北電力は活断層があるとの立場で調査する方向が望ましい」と指摘。「今後、活断層がな

い形で(再稼働の)申請をしてもちょっと違うと思う」との見解を示しました。

 さらに東通原発など原子力施設が集中する下北半島沖には、海底の巨大活断層があり、その活動が問題になっていることについて、島崎氏は「調査が必要ではないか」と述べました。 

 20日の1回目の評価会合で島崎氏と4人の専門家は、東通原発の原子炉建屋の間近を通る「F―9」「F―3」断層が活断層の可能性が高いことで一 致。2回目の会合では東北電が1時間

近く、専門家の指摘に反論。敷地内で見られる活断層に似た地層のずれは、地層の一部が地下水を吸って膨らんだ「膨潤 (ぼうじゅん)」によると考えることで説明できるなどと主張しました。

 これに対し専門家が、膨潤の実例を求めると、東北電は「探しあぐねている」と答える場面も。専門家からは「(活断層が動いた場合)どの程度になるか定量的に調べない。そういう姿勢で(危

険な)原子力を扱っていけるのか」との意見も出ました。

 評価会合の結果は、来年報告書にまとめ、原子力規制委が、それを踏まえて東通原発敷地内に活断層を否定できないと判断すれば、その影響を評価しなければならなくなるため、少なくと

も再稼働は当面困難です。

図

 

図
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私が事故直後に指摘していた通りです。企業に社会的責任が薄く、国が監督責任を放棄している

2012-12-26 | 市民のくらしのなかで

笹子トンネル事故 常識外れの中日本高速

大震災後も目視点検のみ 「仮設」用ボルトを本設に

現場監督経験者語る

 
 
 
 

 

       安全を下請け任せにして、中日本高速道路は何をやっているのか―。9人が死亡した中央自動車道「笹子トンネル」(山梨県)天井板崩落事故。

               全国二十数本のトンネル工事に携わり現場をよく知る元現場監督者(51)が見た異常事態とは…。(遠藤寿人)


写真

(写真)笹子トンネル下り線で撤去した天井板を解体する重機。右上は事故が発生した上り線=24日、小林義孝党都留市議撮影(大月市側から)

 今回抜け落ちた天井のつり金具を最上部で支えるアンカーボルトが、トンネル天井部のコンクリート壁に穴をあけ、接着剤で固着した「ケミカルアンカーボルト」だったと聞いて、度肝を抜かれました。

 ケミカルアンカーボルトは、あくまでもトンネルの内部で、重い荷物を移動させるために、天井にフックを取り付ける際など、「仮に」使用するものです。

 通常、アンカーボルトは、トンネル天井部のコンクリートを打設する前に、中の鉄筋と溶接して一体化し、コンクリートの中に「埋め込む」もので絶対抜けません。自分が工事を担当したJR新幹線のトンネルではすべて「埋め込み式」でした。

 施工した後でコンクリートに穴をあけ、それも重力と反対の上向きで長期にケミカルアンカーボルトを使用するのは、強度の点できわめて不安があります。「仮設」としてではなく、永久構造物に近い「本設」に使用していたことは驚きであり信じられません。

環境的に厳しい

 中央自動車道の小仏トンネルや笹子トンネルの一帯は、破砕帯の層があります。この付近の発電所トンネル工事で異常出水した経験があります。

 今回の事故もトンネルの出口に近いところでしたが、出入り口は一番崩れやすい場所です。雨や湧き水によってクラック(ひび割れ)が入ることなど容易に考えられます。

 環境的にも厳しい条件の中で「ケミカルアンカーボルト」を使い、「3・11」大震災が起きても目視点検しかしていないのはおかしい。2000年以降、天井部の打音検査をしていないのは信じられません。

 トンネルを掘っている時は、震度4以上の地震がきたら掘るのを止めて全部点検し、安全を確認するのが決まりになっています。もし地震で生き埋めにでもなったら大変だから必ず点検します。

 現場で真剣に携わっている人なら、クラックはないか、水の流れは変わっていないか、隅々まで点検し「不安だからみんなでたたこう」という。だれも「たたこう」といわなかったのだろうか。

 アンカーボルトはたたけば違いが100%分かります。音が全然違う。コンクリートにきちっと固まっていれば“キンキン”と音がする。浮いていると “ボコボコ”と鈍い音がします。小学生でも違いが分かります。10本に1本でもいい、100本に1本でもいい、たたいて見て回るのが現場の常識です。高い ところは目視だけして手の届く範囲しか打音検査をしていなかったのは怠慢といわざるをえません。

点検下請け任せ

 点検は下請けに任せ本体はいったい何をやっていたのか。サービスエリアなどを立派にして金もうけに走っています。人材派遣で技師を募集して、施工 管理を任せていることが業界ではまかり通っています。人材派遣できた人が責任感をもってできるか。自前でお金をかけて若い人を育てていかないと、これから も同じことを繰り返すでしょう。

 1000メートル以上のプロジェクトは国土交通大臣の許可が必要です。大動脈のインフラを預かるものとして、中日本はじめ各高速会社は、利益第一、人命軽視では困ります。

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この文献は、必読!新しい世界史の真実に迫るもの。

2012-12-25 | 世界の変化はすすむ

「スターリン秘史」 ―巨悪の真相に迫る

『前衛』新連載 不破社研所長に聞く

 
 
 
 

 

                      『前衛』2013年2月号から、不破哲三社会科学研究所所長による長期連載「スターリン秘史」が始まります。

      不破さんは「しんぶん赤旗」連載の『スターリンと大国主義』(1982年)以来、スターリンの専制主義、覇権主義の問題を長年研究してきました。

      新連載の特徴や魅力について不破さんに聞き ました。 (聞き手・山沢猛、若林明)


 ――今回の「スターリン秘史」が、全体としてどういう内容になるか、いままでの研究とのかかわりで話してください。

『スターリンと大国主義』から30年、ディミトロフの日記に至るまで

写真

(写真)不破哲三さん

 不破 私が『スターリンと大国主義』を「赤旗」連載で書いてから、30年ほどになります。スターリン研究の書は日本でも世界でもず いぶん出ているんです

が、大国主義という角度から系統的に見るというものはないのですね。それであの連載を書いたのです。9年後(91年)にソ連が崩壊 し、「クレムリンの金庫」

があいて、ソ連時代の秘密文書が大量に出回りだした。それを一部のマスコミが日本共産党攻撃に使い出したので、私たちもモスクワ で関連の文書を集め

たのですが、読んでみて驚きました。私たちがたたかってきたソ連の日本共産党攻撃作戦の内情が、彼ら自身の言葉で書かれているじゃない ですか。これ

は、非公開でしまっておくわけにはゆかないと思って、また「赤旗」に連載したのが『日本共産党に対する干渉と内通の記録』(1993年)でし た。

 その時、こうして表に出てくる秘密文書から、スターリンの大国主義を追究したら、もっと深い歴史の真相がわかるはずだと考えました。しかし、その 後、秘密

文書を使ったスターリン時代の研究はいろいろ出るのですが、大体は「大テロル」とかソ連の国内問題の研究で、大国主義、覇権主義という方面に目を 向け

たものはほとんどないのです。

 そんな中、おととしのことですが、インドシナ共産党の歴史についてのある日本人研究者の本を読んでいたら、スターリンが1941年にコミンテルン (当時の

共産党の国際組織)の解散をその書記長ディミトロフに指示したという一節があった。コミンテルンの解散は1943年、ソ連も含めた世界大戦の真っ 最中でし

たから、その2年前に解散が問題になったなんて聞いたこともないのです。典拠を見ると、ディミトロフの『日記』から、とある。『ディミトロフ日 記』なるものが公刊されているということを知ったのは、

その時でした。

 そこで調べてまず手に入れたのは、アメリカのエール大学で出した英語版です。続いて、ドイツ語版、フランス語版、中国語版もみつかりました。1933年5月から49年1月まで17年にわたる記

録で、英語版はダイジェスト版なのですが、読んでみると実に面白いのです。

スターリンの近くでの17年の貴重な記録

 ――日記はどんなところから始まるのですか。

 不破 それがヒトラー・ドイツの獄中からなんですね。ディミトロフはブルガリア共産党の幹部で、ベルリンに拠点を設けて国内の運動 の指導にあたっていました。その頃、政権に就いたヒトラー

が「国会議事堂放火事件」を起こし、これを「国際共産主義運動の陰謀」にでっちあげようとして、 ドイツの共産党員だけでなく、たまたまベルリンに帰っていたディミトロフを逮捕したのです。

写真

(写真)『ディミトロフ日記』の各国語版(左から仏、独、英、中国語版)

 日記はその獄中記から始まります。ごく簡単なメモ書きですが、虐待に抗しての奮闘ぶりがよくわかります。そしてライプチヒでの裁判では、誰も

名前 を知らなかったバルカンの無名の革命家が、ゲーリングとかゲッベルスとかヒトラーの腹心の大物を相手に大論戦を展開して、一躍世界の

注目の的になり、無罪 を勝ちとりました。しかし、本国では欠席裁判で死刑判決が出ています。そこをスターリンが注目して、この「反ファシズム

の英雄」をモスクワに呼び、コミン テルンの中心にすえようと考えたのです。

 モスクワに行ってからも、ディミトロフは日記を書き続けます。日記は、2行の日もあるし、空白の期間もありますが、ともかく17年にわたり、ス

ターリンの近くで仕事をした人物が、スターリンとの対話を含めて書き続けた日記というのは他に例がないし、本当に貴重な記録です。

 身近で見たスターリンのときどきの人物像も見えてきます。たとえば、ディミトロフがモスクワにきた時、スターリンは実に温かい態度で彼を迎え

て、 何でも相談に乗ります。ディミトロフにとってはそれまでは遠くから仰ぎ見る存在だったスターリンでしたが、この対応で親愛感とともに絶大な

信頼を抱くよう になるのです。そして、1年もたつと、スターリンの言うことは絶対で、多少疑問をもっても従ってゆく典型的なスターリン体制の官僚的人物に変貌してしま う。日記ではその過程も

よくわかるのです。

 もちろん、彼の日記に出てくるのはスターリンの活動の限られた分野ですが、スターリンの足跡を歴史の流れに沿って“たて線”で見るのには、絶好の 文献です。そこで、党本部で、社会科学研

究所を中心に有志が参加する「スターリン問題研究会」をつくり、昨年から今年にかけて約10回、『日記』の翻訳を もとに私が報告しました。その経験からも、これを“たて線”に、“横線”には問題

ごとのほかの資料を組み込んでゆけば、相当突っ込んだスターリンの覇権主 義の歴史を描ける、こういう思いを強くしました。それで『前衛』で来年の2月号から連載を始めることに思いきって踏

み切ったのです。

 ――かなり長い連載になりますか。

 不破 予定ですが、2年前後はかかりそうですね。

覇権主義が完全な姿を現す転機となる「大テロル」

 ――スターリンがソ連の権力をにぎって、社会主義とは無縁な権威主義、覇権主義の巨悪に変貌してゆく。まずその過程にも光が当てられるわけですね。

 不破 『スターリンと大国主義』で専制主義、覇権主義が完全な姿を現すのは1930年代半ば、「農業集団化」に始まった専制化の流 れが36~38年の「大テロル」――何十万の人間の生命

を奪った暴挙で本格的な体制となる。こう見ていたのです。そのことが今度の研究でもより詳細に立証 されたと思います。

 そして、ここをつかむのが大事なのですが、この大量の人間抹殺はスターリンがただこの連中は気に入らないということでやったものではないのです。 「ドイツや日本の帝国主義と通じたスパ

イ・暗殺者の集団だ」という罪をなすりつけ、それを裏付けるシナリオはスターリンが自分でつくるのです。それでその シナリオに沿った材料を無数に集めて証拠資料とするわけです。ディミトロフ

にしても、このシナリオの全体がスターリンの創作だとは夢にも思わないのです。 だが、スターリンからシナリオを渡されて、「この通りにやれ」といわれた人々、秘密警察のごく少数の幹部だけは

ことの真相を知っているのですが、この人び とは事が終わると、みな「大テロル」の最後の犠牲者になるのです。

 こうして、自分が創作した偽りのシナリオで罪を勝手になすりつけ、レーニンとともに革命をたたかった歴戦の闘士をはじめ、自分の専制支配の邪魔になると思われる人々を何十万も抹殺し、何

百万の規模で弾圧を加えました。

 このような暴虐は、社会主義や革命の精神を、ひとかけらでも胸に残している者には、絶対にできないことです。だから、この時期を経て以後のスター リンは、そういう「巨悪」へと完全な変貌を

とげている、ここをきちんと見極めることがスターリン研究では本当に大事になります。

 最近のいろいろなスターリン研究を見ると、「大テロル」はみんな痛烈に批判するのですが、いろいろな国の革命運動との関係や、あれこれの外交問題 を取り上げる時は、その本性とは切り離

してスターリンの動きをみるといったものに、しばしば出あいます。しかし、スターリンは、世界の共産主義運動の指導 者として振る舞うためには、いろいろなことを社会主義の言葉、革命の言葉

で語りますが、そこでやっていることの本音は、ソ連の国家的利害以外の何ものでも ない。それを、社会主義とも革命とも無縁な人物が、革命の言葉を使って話している。その表と裏を見極めな

いと、本当の歴史は書けない、それが実感ですね。

写真

(写真)不破哲三さん

 ――スターリンの本体の見極めが大事なんですね。その観点で、コミンテルン(当時の共産党の国際組織)第7回大会(1935年7~8月)の見

方も変わってきますか。

人民戦線時代にソ連では大弾圧が

 不破 新しい側面が見えてきますね。スターリンは、ヒトラー・ドイツという相手に直面して、当面、反ファシズムの戦線を築こうとし ます。ディミ

トロフをソ連に迎えたのも、反ファシズムの旗を掲げる闘争の先頭に立つのに、うってつけの人物だったからでした。そのディミトロフを励まし、 そ

の知恵と経験を大いに発揮させて、世界が求めていた人民戦線戦術を打ち出した。そういう意味では、第7回大会が運動の大転換をやった輝か

しい大会だった ことは、間違いありません。

 そして、選挙で人民戦線政府ができたフランス、人民戦線の政府への右派の反乱で内戦に突入したスペイン、日本帝国主義の侵略を前に抗

日統一戦線が焦眉の課題となった中国、この三つの国が、大会方針を実践する最大の重要な舞台となりました。

 これがスターリンの歴史でどんな時期にあたるかというと、ソ連の国内で「大テロル」が始まり拡大する時期なんです。「大テロル」の直接の根拠とさ れたのは、ソ連の政治局員キーロフの暗殺

(34年12月)ですが、まさに第7回大会の準備中に起きた事件でした。誰が考えても、この暗殺の受益者はスター リン以外にない。しかも、彼は、事件が起きるとすぐ弾圧体制と偽りのシナリオ

づくりにとりかかります。そして、第7回大会が開かれ、人民戦線の世界的な展 開が問題になる同じ時期に、スターリンは、ソ連で大量弾圧作戦に取り組んでいました。

 池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』に、「人間というものは、いいことをやりながら悪いことをやる」という有名なせりふがありますが、スターリンの場合、世界ではいいことをやりながら、国内では

悪いことをやった、というわけにはゆかないのですね。

 実は、コミンテルンの第7回大会で、スターリンは、コミンテルンのどんな決定もスターリンの承認なしには実行されない、という仕組みをつくってい ました。その仕組みを活用して、スターリンは、

フランス、スペイン、中国の運動に介入しますが、それが全部、表向きは革命の言葉で語られているが、中身は ソ連の大国主義的思惑、そういうことが早くも露骨に出てきました。

 たとえば、スペインの内戦でスターリンが何をやったかは、ヘミングウェイの有名な小説『誰がために鐘は鳴る』(1940年)にもかなりリアルに描かれていますよ。

覇権主義の行動を表向きは革命の言葉で

 ――ヒトラー政権とスターリンとの関係にも歴史の謎を解く光があてられるようですね。

 不破 人民戦線に続く時期、1939年に、スターリンは反ファシズムからヒトラーとの事実上の同盟政策に大転換をします。ヨーロッ パで戦争が迫った前夜に、突然、ドイツとソ連が握手し不可

侵条約を締結したので、世界はびっくりしました。しかも、スターリンは、この大転換を、党にも政 府にも事前の相談を何一つしないで、完全にスターリン個人の独断でやってのけるのです。こんな

ことができるようになったのは、「大テロル」を経て、スター リン専制の体制が出来上がったからなんですね。同時に締結した東ヨーロッパ再分割の秘密条約は、指導部でもごく一部の者しか最後

まで知らなかったのではな いでしょうか。

 こういう完全な個人専制の体制は、スターリン時代に特有のものです。後継者たちは、覇権主義は引き継ぎましたが、スターリンほどの力はないから、 個人専制の体制までは引き継げなかっ

た。だから、どんな覇権主義の悪業も、報告や会議の記録として残るのです。その結果、日本共産党への干渉史は相当なと ころまで秘密文書から再現できました。スターリンの場合は、誰とも相

談する必要がないから、そんな生の記録は少ないのです。そこにスターリン研究の苦労の しどころがあります。それだけに、ディミトロフのように、スターリンとの日常の対話を『日記』に記録した人

物がいたということは、たいへんありがたいわけ ですよ。

スターリンの領土拡張欲にヒトラーがつけこむ

 不破 39年の条約をめぐる重要な資料に、独ソ交渉の経過を記録したドイツ側の外交文書集があります。戦後、アメリカがドイツの一 部を占領した時に手に入れ、冷戦の始まりの時期に、ソ

連はナチスとこんな取引をしていたんだぞということで、公表したのです。日本語訳も『大戦の秘録』 (読売新聞社)があり、若い頃古本屋の店先で見つけました。その時は全部が真実とは思え

ず、一方的資料として読んだのですが、これは間違いない真実の記録 でしたね。

 この中には、40年11月にヒトラーが世界再分割の新条約をソ連に提案した話まで詳しく出ています。今年の党創立90周年の記念講演(7月18 日)であらましを紹介しましたが、これは、ヒト

ラーの大謀略でした。ヒトラーは、40年夏、イギリス本土攻略はだめだと、対ソ連攻撃に方向転換するので す。そのためには独ソ国境からバルカン方面まで大軍を配置しないといけないが、それ

を隠す“煙幕”が必要でした。ヒトラーは39年以来の交渉で、スターリ ンの領土欲の強さをいやというほど知っていましたから、そこに付け込んで、イギリスを撃滅した後、日独伊とソ連で世界を分

割し、それぞれの「生存権」を確 保しようじゃないかともちかけたのです。スターリンはその話に乗って受諾の回答をしました。その結果、ヒトラーは、「イギリス作戦のためだ」として平気で バルカ

ンにドイツ軍を進出させました。

 コミンテルン解散の話も、その過程でスターリンが言いだしたことなんです。世界分割の大同盟となると、いくらなんでもコミンテルンの運動とは両立 しませんからね。それが1941年4月、ヒト

ラーのソ連攻撃の2カ月前の話ですよ。ヒトラーがどうしてソ連をあれほど見事に不意打ちできたのかは、歴史家 のあいだでも議論がいろいろありますが、答えはそこにあったんですね。

連合国の中で領土拡大を要求した唯一の国

 不破 ドイツの攻撃を受けると、スターリンは反ファシズムの旗を再び取り上げますが、そのなかでも領土拡張の大国主義は止まりませ ん。1945年2月のヤルタ会談で、アメリカのルーズベ

ルトから対日戦への参加を求められた時、日本の千島列島から旧ロシアが中国にもっていた権益の回復 まで要求したのは、その典型でした。おそらくスターリンは、これで東と西にツァーリズム

の時代以上の領土を手に入れて、ロシア史上最大の大帝国をつくった と、覇権主義の成果を大いに自賛したのでしょうね。

 戦後も、スターリンが死ぬまでの8年間に、その覇権主義はたくさんの問題を引き起こしました。日本に直接かかわる問題でも、「50年問題」や朝鮮 戦争の問題があります。これらも、秘密文書

を活用した新しい文脈で見ると、より深い真相が浮かんでくるのでは、と感じています。スターリンはこの干渉で、 日本に武装闘争を持ちこもうとしたのですが、なぜそんな企てに出たか、まだそこ

までは解明されていないのです。発達した資本主義国で、しかもアメリカの軍 事占領下にある日本で、そんな方針は見込みがないに決まっています。それをなぜスターリンがあえて強行したの

か。独立したばかりのインドにも、同じような ことがやられましたが、このあたりも今度の研究で掘り下げたい謎解きの一つです。

科学的社会主義の立場から真実を明らかにする

 ――今度の「スターリン秘史」にもりこまれる研究の現代的な意義はどこにありますか。

 不破 『ディミトロフ日記』をはじめこれだけ資料が公開されているのに、共産主義運動の本来の立場から研究されていないというの は、科学的社会主義の立場に立つものにとって、重大な欠

落なんです。しかも、内外の多くの研究書が、大国主義、覇権主義という角度からはほとんど興味を示 していません。

 わが党は、世界の運動の中で、ソ連覇権主義との闘争の先頭に立ち、それをやり抜いた党として、抜群の地位を持っています。それだけに、世界で最初 に社会主義への道に踏み出したソ連

で、レーニンの後継者を装って、スターリンがソ連を社会主義とは無縁の国に変質させ、覇権主義者として世界に流してきた 害悪を歴史的事実そのものに照らして全面的に解明する、これは、社

会主義・共産主義の事業の今後の発展のために、どうしてもやらなければならない仕事だ し、わが党に課せられている重大な任務だと考えています。いまやれることは限られていますが、今回

の連載がその第一歩となることを願っています。研究が進 めば、世界の現代史の見方も多くの点で変わってきますよ。

 (おわり)

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独占企業の横暴許せない!赤字を出せば利用者負担なら社長はいらない!

2012-12-23 | 市民のくらしのなかで

       発電0(ゼロ)で電力料1400億円!?

             日本原電 電力各社から

 

       結局、電気料金に跳ね返り

 
 
 
 

 

 原子炉直下に活断層が見つかり、廃炉不可避と指摘される敦賀原発(福井県敦賀市)など、原発が動いておらず、発電量がゼロなのに、日本原子力発電 に電力各社が「電力購入費」として年間1400億円も払っていたことが分かりました。電力会社は電気料金の原価にこの「購入費」を算入しており、結局、国 民の負担増となっています。


敦賀は廃炉が“不可避”なのに

写真

(写真)日本原子力発電が入居するビル=東京都千代田区

 日本原電は、東京電力、関西電力など電力9社が出資・設立した企業で、原発の運転を行うことによって発電した電力を電力会社に販売する卸電気事業者です。

 茨城県東海村の東海第2原発、敦賀原発(1、2号機)とも停止中にもかかわらず、日本原電の有価証券報告書によると、東電464億7400万円、関電340億7900万円など、5電力会社に計約1443億円(2011年度)の“販売実績”があります。(図参照)

 これは、結局、消費者、国民が負担していることになります。

 実際、12日の経済産業省の電気料金審査専門委員会で、家庭向け電気料金を平均11・88%値上げしたいと申請した関電が、日本原電から電力を買う費用として年間300億円程度を電気料金の計算の基礎となる「原価」に含めていることが明らかになりました。

 これは、発電量にかかわりなく、原発の維持管理費用を「基本料金」として日本原電に支払う契約になっているためです。しかし、再稼働の見込みがなく、廃炉の可能性が強まっているにもかかわらず、電気料金に上乗せすることの是非が問われています。

役員は高額報酬 東電前会長も

 一方、日本原電の役員は、濱田康男社長が元関電副社長など、14人の常勤役員中、4人が電力会社の天下り。6月に東電を辞任した勝俣恒久前会長(72)はじめ、電源開発社長、東北、北陸、中部の各電力会社の会長、関電社長が非常勤取締役に就任しています。

 有価証券報告書によると、取締役20人の年間報酬は総額4億7900万円。非常勤役員6人の報酬は1000万円以下とされ、常勤役員14人の平均は3000万円超になるというべらぼうぶり。

 この高額役員報酬の原資も国民が払う電気料金です。文字通り、「原発利益共同体」の癒着の構造にメスを入れる必要があります。

図:日本原電の電力料収入と出資状況
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今すぐ原発をやめて、自然エネの方向へ産業構造を転換していかなければいけない

2012-12-23 | ちょっと気になるマスコミ報道

   総選挙後初の官邸前行動

       初参加者の思い聞くと…

               自分も動こうと 経済に不安も 選挙結果に危機感

 
 
 
 

 

 総選挙後、最初の金曜日となった21日、「原発いらない」との声が響き渡った首相官邸前行動で、初めて参加した人たちに話

を聞きました。「選挙結 果に危機感を覚えて参加した」と語る人、「原発は止めたいが経済は大丈夫なのか」と模索する人など、

さまざまな人の姿がありました。


東京・八王子市の男性(39)

写真

(写真)歌やコールで「原発やめろ」を訴える人たち=21日、国会正門前

 原発にはずっと反対でした。でも自分が活動してもどうにもならないと思っていて、今まで官邸前行動には参加しま

せんでした。

 選挙で原発推進の党が議席をたくさんとって、何でそうなるのか分からなかったし、ショックで、今まで自分が積極的

に動いてこなかったのを反省しました。何でもいいから、ちょっとずつ何かしなきゃと思って参加しました。

 自分のやるべきことを探している最中だけど、ここに来ることでなにか見えるんじゃないかなと思っています。社会を

見つめて、自分のできることをやっていきたい。

東京・東久留米市 学生

 たまたま近くで用事があったので、どんな感じなのかなと思って来てみました。

 大震災で事故が起きて、原発はいらないんじゃないかと思った。安全管理ができていないものがなぜ堂々と建てられているのか疑問で。ただ、原発をす ぐになくして

大丈夫なのかなという不安もあります。資源がない国だし。再稼働はいやだけど電気料金や経済に影響するのも困る…という感じで、まだ考えがま とまっていません。

 自分の考えを固めたいし、ここにくればその材料があると思います。きょうは国会前でしたが、次は官邸前に行ってみようかな。

仕事帰りの川崎市の女性(49)

 原発をつくり推進してきた党が選挙で圧勝したため、危機感を覚えて初めて参加しました。同じ思いの人がたくさん来ている。まだ日本は捨てたもんじゃないですね。

 福島第1原発には見学に行ったこともあります。以前から原発の危険性は知っていましたが電気がないと仕事に影響が出て困ると思い、福島の人に申し訳ないとい

う葛藤がありました。

 でも今は今度地震が起きたら生きるか死ぬかの瀬戸際だと思います。今すぐ原発をやめて、自然エネの方向へ産業構造を転換していかなければいけないと思いま

す。


 スピーチエリアで発言した首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんと千葉麗子さんの発言を紹介します。

できること、さらに

ミサオ・レッドウルフさん

 総選挙に向けて配った(各政党の原発政策を評価する)フライヤー約48万部が、みなさんの手で配られました。ポスターは1万枚弱です。

 私たちのような何の背景もない市民の取り組みとしては前代未聞の数だと思います。一人ひとりができることをやっていく。それが表れたと思います。すごいことだと

思います。これからの励みにして、政権が変わろうともひきつづき取り組んでいきましょう。

 来週は、新内閣に向けて「原発反対」「再稼働反対」の抗議をいたしますので、さらに大人数で抗議をしたいと思います。

みんなの声が必要

千葉麗子さん

 父親のお墓は福島市にあります。私の祖母は、福島市の家のなかで、ひとり暮らしです。

 私は毎週ここに通っています。これからも負けないで、みなさんといっしょに、大手メディアに対して、政府にたいして、たたかっていきたい。

 まだまだあきらめないでいきましょう。福島(原発)はまだ何も収束していません。だから絶対にみなさんの声が必要です。数が必要です。こうやって抗議に足を運ぶ

ことが大切です。

 みなさん、どうか福島を助けてください。よろしくお願いします。

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併合は、独立を求める韓国人を軍事的に弾圧して血の海に沈め、力ずくで植民地にした不法不当なもの

2012-12-21 | 日本と韓国・朝鮮・中国との友好

    過去の植民地支配のきっぱりした清算を

              日韓関係 志位委員長が強調

 
 
 
 

 

 日本共産党の志位和夫委員長は20日、国会内で記者会見し、韓国大統領選挙の結果を受けた日韓関係について聞かれ、「末永く友好な関係を築くためには、

日本側が過去の侵略戦争と植民地支配の誤りを清算するきっぱりとした対応を取ることが決定的に重要です」と述べました。

 志位氏は、「大統領選では2人の候補とも歴史認識の問題で、日本に前向きな対応を求めた点で共通していました。韓国の国民全体の総意が一致してい るこ

との反映です」と指摘。竹島問題をめぐる話し合いのテーブルをつくるうえでも、「過去の植民地支配に対する反省と謝罪を示すことが不可欠です」と述べ ました。

 そのうえで志位氏は二つの点で日本政府の対応が問われると指摘しました。

 第一は、1910年の韓国併合に対する認識です。志位氏は、日本政府は韓国併合を「すでに無効だ」といって、併合自体は合法だったという姿勢をと りつづけ

ていると批判。「併合は、独立を求める韓国人を軍事的に弾圧して血の海に沈め、力ずくで植民地にした不法不当なものでした。このことを日本側が認 めること

が必要です」と述べました。

 第二は、日本軍「慰安婦」をめぐる問題です。志位氏は「日本が国として謝罪と補償をおこなう必要があります」と強調しました。

 志位氏は「少なくとも、この2点で日本側が歴史の真実にのっとった対応をおこなえば、竹島問題についても、冷静に歴史的事実をつき合わせて、領有の問題を

両国で検討しようという話し合いのテーブルをつくる道が開かれてきます」と述べました。

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こんな記事見つけました。記事にも発信元が書いてないのでお借りします。

2012-12-20 | ちょっと気になるマスコミ報道

        アーミテージ氏“米の国益に合致”


           12月20日 21時35分

 アメリカのアーミテージ元国務副長官は、来週、新政権を発足させる自民党の安倍総裁が、日米同盟の 強化や集団的自衛権の行使を目指していることについて、

「アメリカの国益に合致する」として歓迎したうえで、中国や韓国との間で関係を悪化させないよう慎 重に対応すべきだという考えを示しました。

ブッシュ前政権のもと、対アジア政策に深く関わったアーミテージ元国務副長官は、NHKのインタ ビューに応じ、衆議院選挙で圧勝した自民党の安倍総裁に祝意を示し

たうえで、安倍氏が外交上の優先課題として日米同盟の強化を掲げ、総理大臣就任後の最初 の外国訪問をアメリカとする方針を示していることを歓迎しました。


そのうえで、「日本が経済再生に失敗すれば、日本の地位が徐々に低下してしま う。アメリカは、日本が活気に満ちたパートナーとして、世界のさまざまな問題について

見識を示してくれることを望んでいる」と述べ、次期政権が経済の立て 直しに最優先で取り組むことに期待を表明しました。


また、安倍氏が集団的自衛権の行使や自衛隊を「国防軍」と位置付ける憲法改正などを課題として掲げていることについては、「日本が強くなれば、地域における日本の

立場も強まり、アメリカの国益にも合致する」と述べ、歓迎する立場を示しました。


ただ、アーミテージ氏は、今回の自民党の圧勝が、強い日本を目指す安倍氏の政策への支持によるものか、民主党への反発の表れなのかははっきりせず、国民の支持

を得られるかどうかを見極めるには、まだ時間がかかるという見方を示しました。


一方、日本と中国や韓国との関係については、歴史認識や領有権の問題を巡って緊張が高まることを憂慮しており、「当面は『静かな外交』に徹するべきだ」と強調しまし

た。

特に沖縄県の尖閣諸島を巡る中国との対立について、アーミテージ氏は、偶発的な事故や誤解が、衝突に発展するおそれがあると指摘しました。


そ して、事態の鎮静化を促すために、ことし10月、クリントン国務長官の要請で日中両国を訪れた際、中国政府の指導部から「もし日本が尖閣諸島に建造物を設 けた

り、人を常駐させたりすることがあれば、激しい対応をする」と伝えられたことを明らかにし、慎重な対応をすべきだという考えを示しました。

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全原発即時廃止の決断をさせましょう、と呼びかけています

2012-12-20 | 世界の変化はすすむ

        原発いらない あす官邸前行動

 
 
 
 
 
 
 
 

 

写真

(写真)国会正面前で「原発なくせ」「いますぐなくせ」と訴える官邸前抗議行動の参加者=11月30日

 

 首都圏反原発連合(反原連)の抗議行動が21日(金)午後6時から8時まで首相官邸前や国会正門前でおこなわれます。多数の参加で大間原発

の建設 を中止させ、大飯原発3、4号機の運転を停止させ、全原発即時廃止の決断をさせましょう、と呼びかけています。この日は、各地で金曜日

行動がとりくまれま す。

 反原連は、25日(火)に東京都千代田区大手町の経団連会館前で、28日(金)に首相官邸前と国会正門前で、それぞれ午後6時から8時まで抗

議行動をおこないます。

 

 

 

 

 

     東通原発:活断層と断定、敷地内を縦断…規制委調査団

                                                 毎日新聞 2012年12月20日 そのままです

     断層調査が行われた東通原発。中央奥が原子炉建屋=青森県東通村で2012年12月13日、手塚耕一郎撮影
断層調査が行われた東通原発。中央奥が原子炉建屋=青森県東通村で2012年12月13日、手塚耕一郎撮影

 原子力規制委員会の有識者による調査団は20日、東北電力東通(ひがしどおり)原発(青森県)の敷地を 南北に縦断する「F系」と呼ばれる10本の断層を一連の活断層と認定した。26日に東北電の主張を聞いたうえで報告書をまとめる。活断層の真上に原子炉建 屋など重要施設の設置を認めない国の指針には抵触しないが、断層は建屋から最短で約200メートルしか離れておらず、耐震性の見直しで停止期間の長期化は 確実になった。

 調査団が敷地内で活断層の存在を指摘するのは、日本原子力発電敦賀原発(福井県)に続いて2例目。

 活断層とされたのは「F−1」から「F−10」の10本で、長さ数百メートル~3.5キロ以上。原子炉 建屋から西約200メートルに延びる「F−9」や西約400メートルを南北に縦断する「F−3」などがある。いずれも上の地層がたわむなど変形している が、東北電は、これらの断層について粘土を含む地層が地下水を含んで膨張する「膨潤(ぼうじゅん)」などが原因で生じたとして「活断層ではない」と主張し てきた。

 調査団が13、14日に現地調査した結果、これらの断層が約8万~10万年以内に複数回、水平方向に横 ずれした逆断層だと判断。12万~13万年前より新しく、耐震設計上考慮すべき活断層という意見で全員が一致した。島崎邦彦委員長代理は会合で「活断層で ないという主張は受け入れがたい」と述べた。また「横ずれを示しているものが東北電の調査で見落とされていた」と言及し、同社の調査に不備があったと指摘 した。

 「F−3」は同原発の北に隣接する東京電力の原発建設予定地にも延びるため、東電の計画にも影響が及ぶ とみられる。また、同じ下北半島には日本原燃の使用済み核燃料の再処理工場や、建設中のJパワー(電源開発)大間原発など原子力施設が集中。事業者はいず れも活断層を否定するが、見直される可能性が高まっている。

 今回の問題は、10年に旧経済産業省原子力安全・保安院の専門家会合が「活断層ではないと判断するにはデータが不足している」と指摘。保安院は昨年11月に東北電に再調査を指示していた。東北電は年度内に最終報告をまとめる考えを示している。【酒造唯、岡田英】

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毎日新聞 2012年12月19日 

2012-12-19 | 市民のくらしのなかで

徳島県:活断層上の建築を規制 都道府県初、条例案可決

 

 徳島県北 部を東西に通り、大地震を引き起こす可能性がある「中央構造線活断層帯」の土地利用を規制する条例案が

19日、同県議会で可決された。県が活断層のずれに よる災害が予想される区域を指定し、多数の人が集まる施設の場合は

断層の位置を正確に調査するよう義務づけ、真下に活断層があれば造らないよう求める。県 によると、活断層で建築を規制す

る条例は都道府県で初めて。

 県は今年、同活断層帯を調査し、総延長60キロの区間で大まかな位置を公表した。同区間を規制対象の「特定活断層調査

区域」(幅40メートル)に指定する方針で、来年4月以降に活断層がある自治体とも協議し、詳細な区域を公表する。

 規制対象となるのは学校や病院、ホテル、映画館、危険物を保管する施設など。調査などをしなかった場合は県が勧告でき、

勧告にも従わなかった場合は事業者名の公表もできる。

 ただ、同活断層帯での地震の発生確率は極めて低く、既存施設については移転などを求めない。県は「長期的な視点で、活

断層の上に大規模施設が建たないよう誘導していきたい」としている。【阿部弘賢】

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毎日新聞 2012年12月19日 郡山市選出で自民党の議員が、県知事(担当者)追及

2012-12-19 | 市民のくらしのなかで

     福島被ばく調査:乳歯保存「拒否」 「脱原発」方針と矛盾

 

 原発事故後の福島県の子供たちの内部被ばくを調べるため乳歯の保存を呼びかけた県議会での提案に対し、 福島県が「反原発命(いのち)の主張」とレッテルを貼り、拒否のための情報収集

をしていた実態が明らかになった。復興に向け「脱原発」を掲げる中での県の 言動とあって、提案した県議は「事故で被害を受けた県としてあってはならない」と憤った。【日野行介】

 同県郡山市選出で自民党の柳沼(やぎぬま)純子県議(66)は昨年夏、広島市立大広島平和研究所の高橋 博子講師が内部被ばくの証拠を残すため乳歯の保存を呼びかけているのを新聞

記事などで知った。高橋講師に連絡を取り、その意義に賛同して昨年秋の県議会で 取り上げるのを決めたという。

 柳沼議員は「内部被ばくがあったか(の証拠を)残せる方法。どんなささいなことでも原発事故後の全てのデータは残しておくべきで、県がやるべきことだと思った」と振り返る。しかし、期待に

反して、県から前向きな答弁はなかった。

 県は昨年8月、「『脱原発』という考え方の下、原子力に依存しない社会を目指す」とする「復興ビジョ ン」を決定。柳沼議員は「原発はいらないと言っている県が『反原発だから』という理由で

(乳歯保存を)嫌がるのはおかしい。前向きな答弁が当然のはずなの に」と怒りをあらわにした。

 乳歯による内部被ばく検査を巡っては、千葉県松戸市の歯科医院「きょうどう歯科新八柱(しんやはし ら)」が保護者らに提出を呼びかけ米国の分析機関に乳歯を送って検査する活動をして

いる。約200人の乳歯が集まったという。藤野健正(たけまさ)院長は 「福島県が、呼びかけることすら嫌がるなんて信じられない。子供を守る責任を放棄している」とあきれたように話す。

 県が提案を退けるための「理論武装」に頼ったのは、全県民を対象に実施している県民健康管理調査につい て話し合う検討委員会のメンバー。検討委を巡っては、約1年半にわたって秘密

裏に準備会(秘密会)を開いて事前に意見を調整したり、議事録から内部被ばく に関する記述を削除して情報公開したりするなど、不透明な運営が次々と発覚。県は10月に内部調査を実施し

たが、報告書はこのメールについては一切触れて いない。

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集団的自衛権(米国の尖兵として戦争する)の行使を可能とすることを繰り返し強調

2012-12-19 | ちょっと気になるマスコミ報道

         安倍氏 さっそく米・財界詣で

                 日米同盟・TPP・金融緩和…

 
 
 
 

 

 自民党の安倍晋三総裁は18日、オバマ米大統領と電話会談する一方、都内のホテルで日本経団連の代表と懇談しました。総選挙の結果をうけた首相指名の選挙を待たずに、早速、アメリ

カ、財界詣でを始めました。

 安倍氏はオバマ大統領に対し、「中国の台頭など安全保障環境が厳しさを増す中、さらに日米同盟を強化していきたい。北朝鮮のミサイル発射への対応 でも緊密に連携したい」とのべました。

安倍氏は選挙戦の中で、日米同盟強化の内容として、集団的自衛権の行使を可能とすることを繰り返し強調しています。

 環太平洋連携協定(TPP)交渉についても、安倍氏は、「国益に即して積極的に自由貿易を推進する立場だ」とし、「協議の内容を把握した上で、ど う対応するか考えたい」と述べました。日本

経団連との懇談で安倍氏は、TPPに関し「日米首脳会談でしっかり議論したい」と表明。1月に予定している訪米 で焦点となります。

 また安倍氏は経団連の渡文明審議員会議長らとの懇談で、「強い経済を取り戻す。2%のインフレターゲットを設定し、日銀と協調して必ず円安・株高 にもっていきたい」と発言。また、2012年

度補正予算案について「大型の補正をしていきたい」と説明し、金融緩和と公共事業のバラマキを財界に約束した 形となりました。

 経団連の米倉弘昌会長は体調不良で欠席しましたが、17日にコメントを発表し、「今回の総選挙における自民党の圧勝を歓迎する」と表明。景気悪化 への対応やエネルギー政策の再構築な

どへの早急な対応を求めるとともに、「とりわけ、TPP交渉への参加は一刻の猶予も許されず、早期実現を果たしていた だきたい」としました。

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自民党に対してまだ完全に信頼が戻ったということではない。内容を見よう!

2012-12-18 | 市民のくらしのなかで

    自公圧勝と言われるが…

      比例は 自民党219万減、  公明党94万減

                     信任されたとはとてもいえない

                                                    09年比

 
 
 
 

 

 マスメディアは総選挙の開票を受けて、いっせいに「自公圧勝」などと報じています。確かに議席の上では、自民294、公明31で両党合わせて

衆院の3分の2以上を獲得しました。 しかし、民意の実際を見ると―。


グラフ

グラフ

グラフ

 民意をもっともよく反映する比例代表でみると、国民から「自公政権ノー」の厳しい審判を受けた2009年衆院選よりもさらに自民は219万票

減、公明も94万票減らしました。

 つまり、「民主もダメだから自民へ」とは有権者は動かなかったのです。そのことは有権者が模索し悩んだ結果、1000万人以上が棄権したこ

とにも 表れています。投票率が前回比約10ポイントも減となったため得票率が上がり、比例で見れば議席で微増にすぎません。(グラフ参照)

 それは自民党自身が選挙戦で「自民党に風なんか吹いていない」(石破茂幹事長)と自認していた通りです。

 安倍晋三総裁も開票結果を受けて「自民党に対してまだ完全に信頼が戻ったということではない。3年間の民主党の政治の混乱に対してノーと

いう結果だ」といわざるをえませんでした。国民に信任されたとは、とてもいえない結果です。

得票減なのに大量議席

小選挙区の欠陥あらわ

 自民が大きな議席を得たのは、比較第1党が議席を独占できる小選挙区制の影響です。

 自民は小選挙区でも前回比166万票減らし得票率は43%なのに、議席占有率は79%にもなりました。民意を大政党本位にゆがめる小選挙

区制の欠陥を示しています。自公両党の「圧勝」は、民主党の公約破りによる“敵失”と、選挙制度に助けられてのことです。

 しかも、選挙戦で自民党は争点を覆い隠す姿勢に終始しました。

 民主、公明両党と消費税大増税の合意を結んで法案を強行しながら、増税実施の賛否を問われると「マルとかバツとか単純にいえない」(安

倍氏)とご まかし、国民に信を問うことを回避しました。原発についても、再稼働も新設も認める立場にもかかわらず、「脱原発依存」とうそぶきま

した。

 選挙直後のアンケート調査では、「自民党に優先して取り組んでほしいこと」のトップは景気・経済対策で64%、続いて社会保障11%、原発

10%でした。改憲問題などまったく上がっていません。(フジテレビ番組「とくダネ!」)

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90 年の歴史を持つ政党らしい政党の姿を訴えました。

2012-12-17 | 市民のくらしのなかで

     日本共産党8議席

               東北、北関東、東京、南関東、東海、近畿2、九州・沖縄

 
 
 
 

 

 第46回総選挙が16日に投票され、開票が進みました。民主党が現有230議席を3分の1以下に減らす歴史的惨敗を喫し、政権から滑り落ちること が確実となりました。「政権交代」に託した

国民の期待を裏切った民主党政権への審判が鮮明になりました。一方、自民党は現有118議席から大幅に増やし、 294議席。公明党と合わせて325議席で、3分の2を超えました。


民主党が大敗

自公3分の2

 日本共産党は、比例区で8議席を獲得しました。東北ブロックで高橋ちづ子氏が4選、北関東ブロックで塩川鉄也氏が5選、東京ブロックで笠井亮氏が 3選、南関東ブロックで志位和夫氏が

7選、東海ブロックで佐々木憲昭氏が6選、近畿ブロックでは穀田恵二氏が7選、宮本岳志氏が再選、九州・沖縄ブロック で赤嶺政賢氏が5選を果たしました。

 民主党では、菅直人前首相や現職閣僚・党幹部が相次ぎ小選挙区で敗退。野田佳彦首相は党代表辞任の意向を表明しました。

 公示直前に日本維新の会や日本未来の党などの新党が続々とつくられ、マスメディアが「第三極」などと持ち上げる中、維新が議席数で第3党以上の座を占めました。

 投票率(小選挙区)は前回(69・28%)を大幅に下回り、戦後最低水準(59・21%前後=時事通信まとめ)となりました。

 選挙戦で日本共産党は、民主党政権の失敗の原因は「アメリカいいなり」「財界中心」という自民党型政治から抜け出す意思も立場もなかったことだと 指摘し、「自民党型政治対日本共産党」

が真の対決軸だと訴えました。そして、「アメリカいいなり」「財界中心」という古い自民党型政治の「二つのゆがみ」 を大本からただせば、外交でも内政でも日本の明るい将来が開けるという改

革ビジョンを示しました。また、有権者の真剣な模索と探求に寄り添いながら、90 年の歴史を持つ政党らしい政党の姿を訴えました。

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高橋ちづ子氏
前東北ブロック

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塩川鉄也氏
前北関東ブロック

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笠井亮氏
前東京ブロック

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志位和夫氏
前南関東ブロック

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佐々木憲昭氏
前東海ブロック

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穀田恵二氏
前近畿ブロック

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宮本岳志氏
前近畿ブロック

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赤嶺政賢氏
前九州・沖縄ブロック

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