大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

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日本語版新聞紹介

府議会に寄せられた請願1904件(2019年6月議会~22年9月議会)は、すべて党府議団の紹介で、府民の願いを議会に届けるのは党議員団だけとなっています。

2023-02-28 | 自民党の常識は、国民の非常識

2023年2月28日(火)

京都府議選 現有12議席絶対確保 

15議席以上に

議会動かす第2党の力

各党入り乱れ大激戦に

 京都府議選(総定数60)で日本共産党は、現有12議席を絶対確保し、京都市右京区と同山科区の議席回復、長岡京市・乙訓郡区の議席奪還をはじめ15議席以上の獲得をめざしています。自民党は全員当選を掲げ、維新の会も「議席倍増が必達目標」と9人を擁立。国民民主党と立憲民主党は“共倒れ”を防ぐため候補者をしぼるなど、激戦に拍車がかかっています。(京都府・岡本大介)


写真

(写真)府予算案に対し、物価高騰対策などの要望を申し入れる党府議団=2022年11月2日

 党府議団は、切実な願いに寄り添うとともに、調査にもとづく現実的提案を示し、「ゼロゼロ融資」(コロナ対応融資)の借り換えや子どもの医療費助成の拡充などを相次いで実現し、政治を動かしてきました。

請願すべて紹介

 府議会に寄せられた請願1904件(2019年6月議会~22年9月議会)は、すべて党府議団の紹介で、府民の願いを議会に届けるのは党議員団だけとなっています。

 このなかで、中小企業への直接支援と最賃改善を求める意見書や、加齢性難聴者の補聴器購入への公的支援制度を求める意見書が全会一致で可決されるなど、立場の違いを超えて議会を動かす第2党の力を発揮してきました。

 子どもの医療費の無料化は、今秋から、ようやく小学校卒業まで拡充されます。これまで通院(月200円)の対象は24年間も3歳未満にとどまっていました。かつての知事が「絵にかいたモチ」などと背を向けるなか、保護者らが繰り返し請願を提出し、党府議団は粘り強く拡充を求めてきました。運動と論戦で選挙のたびに争点に押しあげ、拡充は今回で8回目です。

 党府議団は「高校卒業までは府の予算の0・1%未満でできる。さらに高校卒業まで無料化を広げよう」と訴えています。

 北陸新幹線の京都延伸や北山エリア整備計画など国いいなりの開発でも、市民の運動と力を合わせて中止へと追い込んでいます。

 北陸新幹線の延伸は、大量の残土処理や地元負担などに懸念が高まり、地元紙の世論調査では「再検討」と「中止」を求める声が6割に。環境アセスメントの受け入れを拒否する地域が広がるなか、国は23年度当初の着工を断念しました。

 党府議団は毎議会で「ムダと環境破壊の計画の行き詰まりは明らか。税金は暮らしに使え」と中止を迫ってきました。

 「北陸新幹線京都延伸の環境アセスの一旦(いったん)停止を求める会」の石田紀郎さんは「府議会で正面から中止を求めて追及してきたのは共産党だけです。撤回に追いつめているいま、議会での共産党の役割はいよいよ大きい。前進を期待します」とエールを送ります。

党員を増やして

 定数2の府議選・京都市下京区で6期目をめざす西脇いく子予定候補は今月、3人の入党者を迎えています。前回、無投票だった同区は今回、維新の会が初参戦し3人が争う大激戦に一変。西脇予定候補は、2期目の選挙で20人の党員を増やして勝利した経験を振り返り「あのときのような勢いがないと勝てない。大軍拡反対の宣伝に励まされたとの声も寄せられました。党の姿を広げ、『130%の党』づくりに挑み、勝ち抜きたい」と全力をあげています。

 

 

自民党大会

反省なき暴走政治 危険あらわ

 自民党が26日、定期大会を開きました。決定した運動方針には、岸田文雄政権が閣議決定した安保3文書に基づく大軍拡や、自衛隊を9条に明記する改憲の推進を盛り込みました。

 岸田首相(党総裁)はあいさつで「まず取り組まなければならない」課題として、「防衛力を抜本的に強化」することを挙げました。国民への説明もなく空前の軍拡を進めていることに、自民党閣僚経験者からも批判が出ています。「戦争国家づくり」に拍車をかける暴走を阻む世論と運動を広げることが重要です。

改憲への運動加速を強調

 運動方針では、安保3文書を踏まえ、軍事力を5年間で抜本的に強めることを強調しました。「反撃能力」(敵基地攻撃能力)の保有を進めるとして、「統合防空ミサイル防衛能力」などの強化も明記しました。

 「統合防空ミサイル防衛」は、アメリカが地球規模で同盟国と一体で構築しようとしている軍事システムで、先制攻撃作戦が柱の一つになっています。米軍の指揮下で自衛隊が他国に攻撃を加えれば、日本は反撃され、国土は焦土と化します。「日本を守り、未来を切り拓(ひら)く」(運動方針の表題)どころか日本を破滅に導きます。こんな危険な道を許してはなりません。

 「早期の憲法改正実現に向け運動を加速する」と打ち出したことも重大です。国会の憲法審査会で「9条自衛隊明記問題の議論を進める」ことに意欲を示しました。内閣に権限を集中し、基本的人権の侵害につながる「緊急事態条項」創設も進める姿勢です。

 改憲を加速する「車の両輪」は「国民の理解の深化」と「国会での具体的な憲法論議」だとしました。党改憲実現本部を中心に「草の根」で研修会を開催するなどとしています。安倍晋三元首相が2017年に提起した自衛隊明記などの明文改憲を実現できないのは、国民が望んでいないからです。改憲の世論づくりを狙う自民党の企てを打ち破るたたかいが不可欠です。

 運動方針では、原発の活用も明記しました。東日本大震災での東京電力福島第1原発事故の教訓を忘れた岸田政権の原発・エネルギー政策の大転換を後押しする立場があらわです。

 一方、厳しい批判が広がった統一協会との癒着について、運動方針には一言もありません。首相もあいさつで全く触れませんでした。統一協会との関係や「政治とカネ」問題などで4閣僚が相次いで辞任したことへの反省も示しません。

 首相秘書官の暴言で大きな問題になったLGBTQなど性的少数者の差別をなくす取り組みについても言及しませんでした。

声聞かない政治終わりに

 岸田首相はあいさつで「おごりを捨て、虚心坦懐に、徹底的に国民の声に向き合う」などと述べましたが、文字通り言葉だけです。山積する疑惑の解明に背を向ける政権への国民の信頼は失われるばかりです。

 運動方針は、統一地方選を「党の浮沈をかけた一大決戦」と位置づけ総力をあげるとしています。自民党に負けられません。平和・憲法・暮らしを壊す自民党に厳しい審判を下すことが必要です。

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岸田政権による大軍拡強行がなぜ起こり、どう阻止できるかを討論しました。

2023-02-27 | 戦争だけはやめてほしい

戦争する国づくり止める

軍拡競争の危険性訴え 学者の会シンポ

写真

(写真)報告後に議論する(左から)布施、阿古、加藤の各氏と、司会の中野晃一上智大教授=26日

 安全保障関連法に反対する学者の会は26日、オンラインシンポジウム「安保政策大転換 戦争をする国づくりを止める」を開きました。岸田政権による大軍拡強行がなぜ起こり、どう阻止できるかを討論しました。学者の会は、2015年の安保法制=戦争法に反対する運動の中で、多分野の研究者によって結成されました。

 加藤陽子東大教授(歴史学)は、岸田政権の安保3文書と戦前の「帝国国防方針」を読み解き、双方とも議会で議論されなかったと指摘。戦前の日米の軍拡競争の歴史を振り返り、日本が中国との軍拡競争にはしる危険性を訴えました。

 三牧聖子同志社大准教授(国際政治学)は、米国では防衛費ではなく国民生活を優先させる「人間の安全保障論」を求める世論が高まり、中国との危機を対話で管理する政治的試みもあると強調。岸田政権の安保政策に強い懸念を表明し、「日米軍事一体化」とは異なる道を提起しました。

 ジャーナリストの布施祐仁氏は「台湾有事」で想定される日本の甚大な被害や、日本全土が「ミサイル発射台」となる危険性を指摘し、有事をあおる与党政治家を批判。日本は双方の緊張を緩和させる「仲介外交」を展開すべきだと主張しました。

 島薗進東大名誉教授(宗教学)は、自民党内には常に戦前の「神聖天皇崇敬」をよみがえらせる動きがあると指摘。統一協会が2000年代以降、個人の尊厳より家族の秩序を重んじ、同党と癒着を深めてきたのは、軍国主義化の流れと連動していると強調しました。

 阿古智子東大教授(社会学・中国研究)は中国の深刻な人権状況を報告。民主主義が活力を維持するため、その構成員が主体的に制度運営に参加し、情報管理や言論空間を公正にしていく必要性を訴えました。

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北斗七星は宇宙で他の星たちを率い、北極星を中心にして夜空で回転する。それはあまたの星々の中心的存在だ。そのため、故宮を造った人々は北斗七星を故宮の建物内に配置したのだという。

2023-02-27 | 中国をしらなければ世界はわからない

【ぶらり北京】あなたの知らない故宮編

人民網日本語版 2023年02月24日13:26
 
   北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は満を持しての故宮編。故宮内をぶらりと歩きながら、ガイドブックではあまり紹介されていない「あなたの知らない故宮」豆知識を集めてみました。

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動画では「あなたの知らない故宮」をクエスト形式で紹介!A姐扮する皇帝のクエストをあなたはコンプリートできる?

【其の一】故宮には北斗七星が隠されている

故宮に隠された7つの星を探すには目線を上げる必要がある。でも見るのは空ではなくて、屋根の上だ。故宮の北斗七星とは、建物の上にある宝珠なのだ。

故宮に隠されている北斗七星(イラスト作成・玄番登史江)。

星観察は故宮の中に入る前から始まる。まずは午門の城楼と東西の燕翅楼の上にある4つの宝珠。これが北斗七星の魁(かい)、つまり桝(ます)の部分にあたる。

午門の城楼と東西の燕翅楼にある4つの星(撮影・勝又あや子)。

残りの星は故宮の城壁の中にある。太和殿のすぐ北側にある中和殿に1つ、内廷にある交泰殿に1つ、そして御花園にある欽安殿の宝瓶を球とみなして、最後の1つ。これで合計7つの星になる。

中和殿の宝珠(撮影・勝又あや子)。

交泰殿の宝珠(撮影・勝又あや子)。

欽安殿の宝瓶(撮影・勝又あや子)。

北斗七星は宇宙で他の星たちを率い、北極星を中心にして夜空で回転する。それはあまたの星々の中心的存在だ。そのため、故宮を造った人々は北斗七星を故宮の建物内に配置したのだという。

【其の二】故宮には立ち耳と垂れ耳の獅子像がある

故宮には獅子像が6対ある。でも、この6対のうち、1対と他の5対には違いがあることに気づいている人はあまりいないかもしれない。注目ポイントは耳と目だ。

最初の1対は、太和門前の大きな銅製の獅子像。明の時代からこの場所に鎮座している。故宮の中で最も古く、最も大きな獅子だ。

太和門前の大きな青銅製の獅子像(撮影・勝又あや子)。

この2頭の獅子はピンと耳を立て、目をカッと見開いている。太和門は皇帝がまつりごとを執り行い、式典を行う場所へと通じる門。そうした厳粛な場所に立つこの獅子は、耳を立て、目を見開いた威厳ある姿で、この門に向かって来る人々に睨みを利かせている。

これに対して、乾清門、養心門、寧寿門、養性門、長春宮の前にある5対の獅子像は、どれも耳を垂らし、目も眉毛がかかって半ば閉じたように見える。

乾清門前の獅子像(撮影・勝又あや子)。

これらの5対はどれも、皇帝が起居し、妃たちが暮らす「内廷」に位置する。専門家によると、垂れ耳の獅子像は、内廷にいる者たちに対する「身の程をわきまえ、政治には口をはさむな」という警告なのだという。

【其の三】故宮には1つだけ黒い屋根瓦の建物がある

故宮の建物と言えば、赤い壁に黄色い瓦。しかし、1ヶ所だけ、黒い瓦を使っている建物がある。それが文淵閣だ。太和殿のある広場から東側に出たところにある。

黒い瓦の文淵閣。残念ながら普段は一般公開されていないので、今回は敷地の外から眺めるだけ(撮影・勝又あや子)。

文淵閣は清の時代の書庫として使われた建物。乾隆年間に建てられ、世に名高い「永楽大典」や「四庫全書」がこの建物に保管されていた。そこで、火事で焼けることのないように黒い瓦を敷いたのだという。五行学によると、黒は水に属し、水は火を克する。黒に象徴される水によって火を抑え、つまりは蔵書を火事から守ろうとしたのだという。

【其の四】故宮には扁額に矢が刺さったままの門がある

故宮内の隆宗門の扁額には、1本の矢が刺さったままになっている。この矢はいったいいつ、誰が放ったのだろうか。

隆宗門の額に刺さったままの矢じり(撮影・勝又あや子)。

隆宗門の横にある説明によると、「嘉慶18年(1813年)に天理教の一揆軍が宮殿内の宦官と内応し、軍機処と皇帝の寝宮である養心殿へと通じる隆宗門まで攻め入った」時のもので、それを後世への戒めとして残したと伝わっている。ほかにも、明を滅ぼした李自成が清軍に攻められて逃げる際に放った矢がそのまま残っているという説もある。

【其の五】故宮の中から郵便物を投函できる

今年1月9日、故宮の中に郵便局が開業した。故宮の一番北にある神武門の手前にある。故宮オリジナルの切手や絵葉書、書籍など、故宮らしさたっぷりの商品が並んでいる。

神武門の手前に2023年1月にオープンした故宮郵便局(撮影・勝又あや子)。

私たちのお目当ては、ここでしか押せないというスタンプ。故宮の屋根装飾に使われている神獣像など、なかなか心を揺さぶられるラインナップだ。ほかにも十二支をテーマにしたものなど、中国らしさあふれるスタンプが用意されているのだが、なんと、ここでノートや写真集などの商品を買った人しか押させてくれないというトラップが…!

故宮の屋根装飾に使われている神獣像のスタンプ。これは誰でも押すことができる(撮影・勝又あや子)。

ちなみに、この郵便局から絵葉書や手紙を出すこともできる。ただ、売られている絵葉書はセット販売だし、エアメールなどの場合、ちょうどいい金額の切手も売っていないので、あらかじめ手紙を準備して持ち込み、投函して故宮郵便局の消印を押してもらうというのがおススメだ。

【其の六】「宮廷気分」に浸れるカフェがある

神武門から故宮を出て城壁沿いに西に行くと見えてくるのが、故宮角楼カフェ。2018年末にオープンした当初は毎日行列ができていたが、今は少し落ち着いていてすぐ入店できた。店内の壁には千里江山図があしらわれ、「宮廷気分」でカフェタイムが楽しめる。

故宮角楼カフェ(撮影・勝又あや子)。

千里江山図があしらわれた故宮角楼カフェの店内(撮影・勝又あや子)。

故宮角楼カフェには、北京や故宮をテーマにしたオリジナルのドリンクやスイーツがある。この日はサンザシを水あめがけにした氷糖葫蘆がついたオーツミルクラテと、柿の果肉をあしらったライスミルクティー、養心殿をモチーフにしたラズベリーロールケーキ「養心巻」、千里江山図をモチーフにした抹茶ロールケーキ「千里江山巻」を楽しんだ。

北京や故宮をテーマにしたスイーツとドリンク(撮影・勝又あや子)。

店内には故宮をモチーフにしたグッズもたくさん置いてある。バッジやブックマーカーのほか、カフェらしくマグカップやタンブラー、保温ボトルもある。さらには今日本でもファンが増えつつあるメイクアップ用品も!色鮮やかでデコラティブな外観で、持っているだけで気分が上がってきれいになれそう?

【其の七】故宮に住み着いている「故宮猫」がいる

故宮の中には約200匹もの猫が住んでいると言われる。こうした猫たちは「御猫」(故宮猫)と呼ばれている。

この猫たちのうち一部の祖先は、朱元璋が南京から移ってきた時に連れて来た猫たちだと言われている。役割は鼠をつかまえること。でも今ではその本分よりも「イメージキャラクター」として「活躍」している。猫たちを可愛がり、写真を撮るためだけに故宮にやって来る人も多いそうで、もはや故宮のアイドル的な存在。故宮猫たちのためにキャットフードを送ってくる人までいるという。

角楼カフェ前の「故宮猫」オブジェ(撮影・勝又あや子)。

ただし、故宮猫に出会えるかどうかは運次第。この日は結局会うことができず、角楼カフェ前のオブジェをなでなでして「出会えた」ということに。猫たちに出会いやすいスポットもあるようなので、そこを事前にしっかり研究して行けば、運がよければ会えるかも?

「故宮猫」オブジェと故宮の城壁(撮影・勝又あや子)。

北京の観光では欠かすことのできない故宮。そんな大定番の観光スポットである故宮でも、角度を変えてみると、まだまだ知らない事実が隠されている。故宮の中央ラインに並んでいる主要な建物だけ見て、南から北へ通り抜けるだけではもったいない!自分なりのテーマで「故宮クエスト攻略」を楽しんでみてもいいのでは?(文・勝又あや子)

「人民網日本語版」2023年2月24日

ぶらり北京

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩き、見たり、食べたり、遊んだり?興味の向くまま、気の向くまま、北京の魅力をゆる~くお伝えしていきます。

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岸田政権は「NATOのアジア太平洋化」と「アジア太平洋のNATO化」というネガティブな趨勢が双方向的に高まり、地域情勢をさらに複雑で厳しいものにしている。

2023-02-26 | 中国をしらなければ世界はわからない
 

【国際観察】

アジア太平洋の平和・安定を脅かす日本の軍拡

人民網日本語版 2023年02月24日14:54
 

中日安全保障対話が先日、4年ぶりに開催された。その最も重要な議題の1つが日本の安全保障・軍事面の動向であり、中国側はこれに重大な懸念を表明し、国際社会も強く注視している。(文:楊伯江、孟暁旭/中国社会科学院「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」研究センター研究員)

日本の安保・軍事政策は第2次世界大戦での敗戦以降、最も重大な変化の最中にある。岸田政権は最近、「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」の「安保3文書」を改定し、「専守防衛」原則を放棄し、いわゆる「反撃能力」を解禁するとともにNATOの基準と合わせ、防衛予算を国内総生産(GDP)の2%にまで大幅に増額した。この動向は「日本国憲法」の平和主義理念に背くものであり、軍事大国への道を再び歩むという危険なシグナルを発した。

安保・軍事戦略における攻撃性、外向型への転換の推進を踏まえ、日本は日米の軍事的一体化の推進に拍車をかけている。日米同盟の強化及び軍事大国化への欲望に駆られる形で、日本は積極的にNATOをアジア太平洋地域に引き込み、NATOと米日同盟の戦略的連携の実現を後押ししている。日本が軍事力を強化すると同時に、米欧との結託とブロック政治の強化に拍車をかけていることで、アジア太平洋地域には必然的に分断と対立が引き起こされるだろう。米国及び米国をリーダーとするNATOは、いずれも力に基づき競争相手国と対抗を繰り広げるという極端な現実主義戦略理念を奉じており、中国を「最大の競争相手」または「体制上の挑戦」と見なしている。日本が積極的に連携作りをする中、現在「NATOのアジア太平洋化」と「アジア太平洋のNATO化」というネガティブな趨勢が双方向的に高まり、地域情勢をさらに複雑で厳しいものにしている。

長期的に見ると、日本にとって、再び軍事大国への道を歩み、徒党を組んで陣営対立を図ることは、自らの利益にもならない。日米同盟に頼り、NATOの助けを借りて、近隣諸国に対して多国間抑止を行うことは、地域の軍拡競争を刺激するだけでなく、日本にも戦略・安保面のリスクをもたらすだろう。

アジア諸国は互いに引っ越すことのできない隣人であり、各国が共になって安全・発展上の運命共同体を構成している。アジアの国である日本の安全と繁栄は、地域の平和・安定の維持という前提があって初めて実現可能となる。アジア太平洋地域は大国間の闘技場ではなく、ブロック政治と陣営対立は日本自身も利益を得ている自由貿易体制を破壊するだけだ。日本は直ちに現実を正視し、長期的観点に立ち、戦後の平和主義理念を堅守し、交流と対話を通じてアジア近隣諸国との相互信頼と協力を強化するよう努め、地域の平和・安定維持に積極的な役割を果たす必要がある。(編集NA)

「人民網日本語版」2023年2月24日

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党規約に反する行動で党を除名された元党員は、まさに「行動の統一」という当たり前のルールに違反したことが問題とされたものにほかなりません。

2023-02-25 | なるほど、その通り

政党のあり方と社会のあり方の関係を考える

一部の疑問に答えて

書記局次長 土井洋彦

 党の規約を無視した行動で除名された元党員の問題をめぐって、一部の識者から「共産党は自由な社会をめざしているのだから、党内のあり方も自由であるべきではないか」という疑問が寄せられています。日本共産党の発展を願って寄せていただいているものだと思います。そこで、日本共産党のあり方と、党がめざす社会との関係についてのべておきたいと思います。

「民主的な討論をつくす」は決して建前ではない

 日本共産党は「民主的な討論をつくし、統一して行動」することを組織原則としています。それを「民主集中制」と呼んでいます。これは特別なものではなく、国民に責任を負う近代政党なら当たり前の原則だと考えていますが、強調したいのは次の点です。

 一つは、私たちの党運営における民主的な実態を見ていただきたいということです。党の最高の意思決定機関である党大会では、2カ月以上前に決議案を発表し、県や地区、支部にいたるまで全党討論を重ねて大会方針を練り上げます。

 2020年におこなわれた第28回党大会の場合、支部や地区、県を通じて約1800件の意見・提案が寄せられ、少数意見を含めて214通の個人意見を「赤旗」臨時号に掲載しました。それらの意見は一つひとつ吟味され、大会議案に修正・補強が加えられ、採択されました。

 全党討論のなかで寄せられた意見のなかには、たとえば、綱領一部改定で明記したジェンダー平等をめぐって、1970年代に「赤旗」に掲載された論文などで、同性愛を性的退廃の一形態だと批判的にのべたことについて、きちんと間違いを認めてほしいというものがありました。この意見についても中央委員会として集団的に吟味し、党大会の志位委員長の結語で「間違いであったことを、この大会の意思として明確に表明しておきたい」と真剣な反省をのべました。全党が民主的な討論をつくしたことが、党の問題点の是正につながり、発展につながったのです。

 このように「民主的な討論をつくす」ということは、決して建前ではありません。党運営のあらゆる面で実際に民主主義を貫いている姿を、ぜひ知っていただきたいと思います。

「行動の統一」――団結してこそ、政治を変えることができる

 同時に、公党として国民に責任を負うには、民主的な討論とともに、「行動の統一」が必要だということです。とくに日本共産党は、異常な対米従属と大企業・財界の横暴な支配といういまの政治を根本から変革することを綱領に掲げています。その事業を前進させるためには、現在の体制にしがみつく勢力による攻撃や妨害、抵抗に立ち向かい、打ち破っていく必要があります。そのたたかいにおいては「行動の統一」、つまり団結が不可欠です。

 社会の自由と民主主義を擁護し、発展させるためにも、日本共産党の行動がバラバラで責任が果たせるでしょうか。安倍内閣による秘密保護法、共謀罪、安保法制、そして岸田内閣の「安保3文書」――これらとのたたかいをみても、日本共産党が「行動を統一」してぶれずにたたかうことが重要なことは明らかではないでしょうか。

 党規約に反する行動で党を除名された元党員は、まさに「行動の統一」という当たり前のルールに違反したことが問題とされたものにほかなりません。

社会のあり方――自由、民主主義、人権を断固として擁護・発展

 そのうえで、あらためて明確にしておきたいのは、「行動の統一」は個々人が自由な意思で加入する政党として、自主的・自律的にとっているルールであって、それを社会に押し付けることは決してないということです。

 自由な意思で加入する政党と、すべての構成員が生まれながらにして所属する社会とは、その点で、性格がまったく異なっています。社会のあり方としては、自由、民主主義、人権を断固として擁護し、将来にわたって発展させ、開花させるというのが、日本共産党が綱領で固く約束していることです。

政党のあり方と社会のあり方の関連と区別

 政党のあり方と、社会のあり方――とりわけその政党が政権党になった場合に、その社会がどのような社会になるのかとは、もちろん無関係ではありません。

 党内に自由も民主主義もない全体主義政党が権力を得たことが、民主共和制を破壊して、全体主義国家を生み出すにいたったことは、ナチス・ドイツの例が示しています。旧ソ連の場合も、レーニンの死後に権力を握ったスターリンが党内の民主主義を根こそぎ圧殺したことが、大量弾圧、専制国家への転落につながっていきました。

 民主的な社会をめざす政党ならば、その党内のルールにおいても民主的運営をつらぬくことが求められるのは当然であり、わが党はそのための努力を重ねています。同時に、社会を発展させるためには、政党としての団結したたたかいが必要であり、「行動の統一」が不可欠です。

 これが政党のあり方と社会のあり方の関連と区別についての日本共産党の考えです。

 (どい・うみひこ)

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死亡したロシア軍将兵の大半は、昨年9月にウラジーミル・プーチン大統領の動員令で徴集された人々で、ロシア西部のサマラ州の出身だった。

2023-02-24 | 戦争だけはやめてほしい
 

ロシア「戦争継続を」…兵士数万人失っても参戦世論強まる

登録:2023-02-24 07:03 修正:2023-02-24 07:21
 
 
ロシアの「祖国防衛の日」を記念して22日にモスクワ近郊のルジニキで開かれた野外イベントに人々が集まっている/タス・聯合ニュース

 ウクライナ戦争開戦1年を控えたロシアでは、戦争を支持する雰囲気がよりいっそう強まっていると、英国の日刊紙「ガーディアン」が22日報道した。

 同紙の報道によると、ロシアの参戦軍人家族の相当数は、ロシア政府が「特別軍事作戦」と呼ぶウクライナ侵攻を、ロシアを西側国家から守るための戦争だと擁護し、「参戦しないのは恥ずべきこと」だと考えているという。ロシアではこの1年間で軍人数万人が死亡したが、むしろ戦争擁護の世論はさらに強化された。ロシアの主要都市では反戦デモもほとんどみられない。参戦した軍人と家族が集まった団体のチャットルームでは、戦闘手当ての未支給などロシア軍当局に対する不満はみられるが、戦争を公の場で反対するケースは珍しいという。

 今年1月1日、ウクライナ軍がロシア軍が兵舎として用いていたウクライナ東部ドネツク州マキイウカの職業学校をHIMARS(高機動ロケット砲システム)で砲撃し、ロシア軍人が少なくとも100人亡くなることがあった。死亡したロシア軍将兵の大半は、昨年9月にウラジーミル・プーチン大統領の動員令で徴集された人々で、ロシア西部のサマラ州の出身だった。

 サマラ州出身の20代初めの徴集兵のダニラさんは、新年が明ける数分前に故郷の友達にメッセージを送った。その数分後に砲撃で命を失い、遺体は50日後に崩れた建物の残骸の下で発見された。溶接工の仕事をしていたダニラさんは、動員令が下されると「ロシアが占領されるのを放っておけない、すぐに行く」として喜んで入隊したと、ダニラさんの友人は同紙に語った。

 サマラ郊外周辺の村で暮らす軍人家族も、ウクライナ戦争を支持し、西側国家から祖国を守らなければならないと語ったと報じられた。昨年10月に徴集され11月にウクライナ東部で犠牲となったアレクサンドル大尉の家族のナターリャさんは自宅で「アレクサンドルは参戦しなければ不名誉だと言い、ひとえに祖国を守ることを望んでいた」と語った。ナターリャさんは「彼は愛国的な方法で育てられた軍人らしく祖国を守ることを望んだ」と語った。

 サマラ地域の陸軍配偶者の集いを主導するエカテリーナ・コロトフキナさんは「私たちは分裂されることはない。敵の計画とは違い、砲撃以降、私たちはむしろ団結した」として、「国民は一つになり、私たちは互いに助けあっている」と語った。また、別のロシア大尉の妻のアーニャさんも「周りに戦争に反対する知人はいるか」という取材団の質問に「いない」と言い切った。彼女は「近くに大切な友達がいるとしよう。その友達が戦争について私と違う見解を持っていることに気付くのはタブー」だと説明した。さらに彼女は「私がそのようなタブーを冒さなければならないような友人は周りにはいない。そのことに感謝している」と語った。

キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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6つの原則は、各国の主権と領土の完全性を尊重し、主権平等と内政不干渉などが国際関係の根本であり、国連憲章を遵守し、冷戦的思考と一方主義・覇権主義を排撃しなければならないという内容だ。

2023-02-23 | 日韓米協議
 

習近平首席、新たな安全保障構想を具体化…米国主導の国際秩序に対抗

登録:2023-02-23 06:35 修正:2023-02-23 07:33

 

「グローバル安全保障イニシアチブ」の内容を発表
 
 
中国の秦剛外相が21日、北京の外務省で「グローバル安全保障イニシアチブ(GSI)」に関する文書を発表している=北京/ロイター・聯合ニュース

 中国が米国主導の国際秩序に対抗する新たなグローバル安全保障秩序を示す「グローバル安全保障イニシアチブ」(GSI)の内容を発表した。3期目を迎えた習近平国家主席が、対外安全保障と関連した具体的な行動に乗り出したものとみられる。

 中国共産党機関紙「人民日報」などは21日、中国外務省がGSIに関する文書を発表し、これを説明するフォーラムを開いたと報じた。GSIは昨年4月、中国海南省で開かれたボアオ・アジア・フォーラム(BOAO)で、習主席が初めて公開した安全保障の概念で、国際安全保障に関する中国の構想を具体化し体系化したものだ。このフォーラムには、世界各国と国際機関など137カ所の大使と外交官、代表らが出席した。

 この日文書を説明した中国の秦剛外相は「世界が必要とする安全保障概念とは何か、世界の国々が共同安全保障を達成する方法は何かが、今の時代の主な関心事となっている」とし、「同文書は、対立が起きている地域と世界の問題を効果的に解決するための青写真を提供するだろう」と述べた。また「中国の発展は安全な国際環境と不可分の関係にあり、中国の安全なしには世界の安全もない」と主張した。

 秦外相はさらに「現在80以上の国と地域でGSIを歓迎し支持している」としたうえで、「我々はGSIに加入し世界平和と発展を支援するすべての国を歓迎する」と述べた。実際、昨年12月に開かれた中国とアラブ諸国の首脳会議で、アラブ諸国の首脳は中国のGSIを支持する意向を示した。

 文書にはグローバル安全保障に関する6つの原則と20の具体的な協力方針が含まれている。事実上、中国が国際安全保障に関してこれまで主張してきた内容が繰り返されている。6つの原則は、各国の主権と領土の完全性を尊重し、主権平等と内政不干渉などが国際関係の根本であり、国連憲章を遵守し、冷戦的思考と一方主義・覇権主義を排撃しなければならないという内容だ。20の主要方針は、東南アジアや中東、アフリカ、中南米などで現地の国家同士が締結した既存の安全保障関連合意の枠組みを守り、世界が直面している食糧やエネルギー安保、気候変動、防疫、宇宙安保、対テロなどの問題に協力しなければならないという内容だ。

 中国は同日発表したGSIをもとに、国家間の定期的な会議や協議体を構成するものとみられる。秦外相は「中国は適切な時期にGSIの高官級活動を開催し、各国と共同で安全保障計画を協議する」と述べた。

 フィナンシャル・タイムズは「文書の内容はここ数年間、中国外交政策の一部だった原則を繰り返し示したものだが、定期的な会議と政府協議を進めるのは新たな発展になるだろう」と分析した。上海復旦大学国連研究センターの張貴洪教授は「中国は西側が作ったミュンヘン安全保障会議のような独自の会議の創設を目指している」とし、「GSIに加入した国の外相、国防相、国務長官などが集まる定期的な会議を組織する可能性がある」と述べた。中国はすでに2021年から世界の貧困の緩和と開発途上国への支援を掲げた「グローバル開発イニシアチブ」(GDI)を創設して運営している。

北京/チェ・ヒョンジュン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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NHKは21日、日本の民間シンクタンク「大和総研」の資料を引用し、先月の中国人民元国際決済システム(CIPS)の一日平均決済件数がウクライナ侵攻前と比べて1.5倍の2万1000件に達したと報道した。

2023-02-22 | 中国をしらなければ世界はわからない

ウクライナ戦争中に

「中国人民元国際決済システム」利用急増…その理由は?

登録:2023-02-21 20:05 修正:2023-02-22 08:34
 
対ロシア制裁などに影響
 
 
     資料写真//ハンギョレ新聞社

 ウクライナに侵攻したロシアに対する国際社会の制裁などで、中国人民元の国際決済利用が拡大していることが分かった。

 NHKは21日、日本の民間シンクタンク「大和総研」の資料を引用し、先月の中国人民元国際決済システム(CIPS)の一日平均決済件数がウクライナ侵攻前と比べて1.5倍の2万1000件に達したと報道した。また、昨年1年間に100社を超える金融機関が新たに人民元決済システムに参加したと付け加えた。中国は2015年、ドル経済網である「国際銀行間通信協会(SWIFT)」の代案として独自の国際人民元決済システム「CIPS」を作った。

 帝京大学の露口洋介教授は同放送で「ロシアがこれまでヨーロッパに売っていた石油を中国に売るようになったこと、欧米や日本と体制の異なる国々が制裁への懸念を深めたことが『CIPS』の決済が増えた背景にある」と説明した。さらに「ドルの優位は簡単に崩れるものではないが、今後、『CIPS』での取り引きが拡大していけば、SWIFTを使った金融制裁の効果が低下する可能性がある」と強調した。

 米国・欧州などの国際社会は、ロシアを相手に経済的打撃を与えるためにロシアの金融機関のSWIFT利用を遮断している。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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「戦争か、平和か」――戦後最大の歴史的岐路のもとでの統一地方選挙、日本共産党の躍進で、岸田政権の大軍拡にノーの審判を下そう

2023-02-21 | 市民のくらしのなかで

地方議員・統一地方選予定候補者

オンライン決起集会

小池書記局長の報告

 18日に開かれた地方議員・統一地方選予定候補者オンライン決起集会での小池晃書記局長の報告と、田口かずと名古屋市議団長、宇都宮ゆり東京・北区議予定候補、古田美知代徳島市議団幹事長の決意表明(要旨)は次のとおりです。


写真

(写真)新しいリーフを手に報告する小池晃書記局長

 全国の地方議員・統一地方選予定候補者のみなさん。連日の大奮闘に、心から敬意を表します。

 前半戦告示まであと1カ月あまりに迫った統一地方選挙は、いよいよ重大な意義をもつ政治戦となりました。

 岸田内閣がすすめる敵基地攻撃能力の保有と大軍拡は、「専守防衛」をかなぐり捨て、他国に対する先制攻撃にまで参加するという、戦後日本の国のあり方を大転換させるものです。絶対に許すわけにはいきません。「戦争か、平和か」――戦後最大の歴史的岐路のもとでの統一地方選挙、日本共産党の躍進で、岸田政権の大軍拡にノーの審判を下そうではありませんか。

 賃金が上がらず、長期低迷が続く日本経済に物価高騰が襲い掛かり、4月には1万品目もの食料品が値上げになると言われています。岸田政権が無為無策をつづけるなか、暮らし・福祉をよくする地方自治体の実現、国の悪政の防波堤となり、住民の願いが届く地方政治への前進が、どうしても必要となっています。

 みなさん。反戦平和を掲げ100年の歴史を刻んできた党の候補者として、国民の苦難軽減を立党の精神として頑張りぬいてきた党の候補者として、この歴史的政治戦をたたかいぬき、必ず勝利しようではありませんか。

7中総決定の「三つのカギ」を貫いて勝利をつかもう

 とりくみの到達点はどうでしょうか。第7回中央委員会総会決定・「手紙」の討議と返事を力に新しい努力と奮闘が開始されていますが、党勢拡大や宣伝・組織活動の現状のとりくみのテンポでは、大激戦となっている統一地方選挙の勝利の保障も、「130%の党」をめざす党づくりの成功もない――このことを率直に報告しなければなりません。

 そこで、きょう、7中総決定が提起した「三つのカギ」を貫いて勝利をきりひらくことを、全国の地方議員・予定候補者のみなさんに訴えます。

平和の党の大攻勢――党攻撃をはねかえして

 第一は、岸田大軍拡の背筋が凍るような中身を知らせ、平和の党の大攻勢をかけようということです。

 いま、この問題で核心をついた批判を行っているのは、日本共産党をおいてほかにありません。同時に国民にもまだ十分知らされていません。自衛隊が米軍に完全に融合して先制攻撃に参加すること、射程距離3千キロ、マッハ5以上の速度で相手国の奥深くまで届くミサイルを配備しようとしていること、相手国の司令部にも攻め込んで報復攻撃を招き日本が焦土と化す危険があることなど、大軍拡の危険きわまる中身を広げに広げましょう。署名とリーフをもって宣伝、対話、「折り入って作戦」で大攻勢をかけ、岸田政権への審判を訴えようではありませんか。

 いまマスメディアが、大軍拡反対の論陣を張るわが党への誹謗(ひぼう)中傷をくりかえしていることは重大です。松竹伸幸氏の除名の問題を使って、「異論を許さない党」「閉鎖的」などと事実に反する攻撃を行っていますが、わが党は志位和夫委員長の会見、一連の論文で明快に反論を行っています。これらをぜひ読んで論議して、全党が一つになって打ち破ろうではありませんか。

 みなさん。この攻撃の本質は、大軍拡に断固反対するわが党を攻撃し、その勢いを止めようとすることにあります。こんな卑劣な攻撃に絶対負けるわけにいきません。

 慶応大学名誉教授の小林節さんは、「しんぶん赤旗」のインタビューで、大軍拡を止めようと頑張る日本共産党にバッシングが強まっていることを痛烈に批判しています。

 良識ある方々がいま声をあげはじめています。ともに力をあわせて攻撃を打ち破り、大軍拡を止め、戦争する国にしないことを心から訴えるものです。

住民によりそい、政治を動かす党議員団の実績・値打ちを語りぬこう

 第二に、党地方議員団の抜群の実績・値打ちを、みなさんの思いを込めて、生きた言葉で語りぬこうということです。私たちの地方議員団の実績は、自民・公明、「オール与党」の妨害をはねのけてのものであり、これを語りながら「『オール与党』対日本共産党」の地方政治の対決構図を示していくことが大切です。

 私も各地の演説会をまわっておりますが、みなさんの抜群の役割と迫力ある訴えに、どこでも感銘を受けています。十人十色の地方議員、予定候補者の魅力に、なんとしても当選させたいという思いがあふれます。

 とりわけ、前回統一地方選挙からの4年間は、新型コロナ感染症というかつて経験したことがない危機のもとで、医療体制の強化、給付金の拡充、ワクチン接種の相談、住民の命を守りぬくために全力で走り続けてこられました。暮らしの悲鳴、子育ての苦労に心をよせ、子どもの医療費助成・無料化、学校給食の無償化、補聴器の購入助成を大きく広げてきました。わが党地方議員団の役割は、「地域を照らす希望の灯」であり、「暮らしを守る住民の命綱」です。そのみなさんの頑張りの集大成を、前半戦告示までの1カ月、語りぬきましょう。

 新人候補のみなさん、住民によりそい政治を動かす宝の議席を引き継ぎ、議席を増やす自らの決意を、新鮮に、そして思いっきり訴えましょう。

 3月予算議会が始まっています。「アピール合戦」「実績づくり」などと報じるメディアもありますが、わが党に「党利党略」はありません。予算議会でも、それこそ一筋に住民の願いを届け、地方政治を前進させるために奮闘しようではありませんか。

党をつくりながら選挙戦をたたかいぬく新しい挑戦を

 第三に、党をつくりながら選挙戦をたたかいぬく新しい挑戦を成功させることです。

 そのためには、候補者のみなさんの役割が何よりも大切です。候補者が「私を勝たせてほしい。働かせてほしい。そのためにあなたに党に入ってほしい」と、自分の勝利のためにも強く大きな党をと、迫力を持って入党・購読を訴えることは、対象者の心を揺り動かし、全党の同志を激励する決定的な力になります。

 「130%の党」をつくりながら選挙戦をたたかうという7中総を受けて、最初はとまどった候補者のみなさんも少なくないと思います。しかしいま、実践するなかで、「霧が晴れた」「党をつくりながらたたかうことがカギだ」という手応えをつかみはじめた経験が生まれています。

 「特別期間」で入党した新入党員が、全国各地で、宣伝カーの運転手、アナウンサー、ビラ配布や対話・支持拡大に新鮮な力を発揮しています。

 議員・候補者のみなさん。

 すべての支部で「手紙」を討議して「返事」を出し、「130%」に向けた3月末までの「中間目標」――前回統一地方選時回復・突破へ、党をつくりながらこの選挙戦をたたかいぬきましょう。

逆算で勝利に必要な課題をすべてやりぬく日々に

 みなさん。ここからの一日一日が、統一地方選挙の勝利、党員・読者拡大の「中間目標」達成、「折り入って作戦」と支持拡大の目標を期日までにやりとげるうえで成否をわける日々となります。

 国民の命と暮らしがかかったこの選挙、必ず勝利をつかみとろうではありませんか。

 私たちもみなさんとともにがんばります。

誇れる人生をと入党訴え

名古屋市議団長 田口かずとさん

写真

(写真)田口かずとさん

 愛知県は、全国唯一の県議空白を必ず克服し、名古屋市議選で前回獲得した5議席を絶対に確保し、議案提案権が持てる6議席以上の獲得をめざしています。私は、天白区で8期目の勝利を何としても勝ちとる決意です。

 7中総を受けて天白区の党は1月、5人の入党者を迎えました。そのうち2人は、「特別期間」中に支部が開いた「集い」に参加した方です。

 私は、昨年の「特別期間」では一人の入党者も迎えられず、じくじたる思いがあったのですが、先月入党した方のうち2人は、「特別期間」中に支部が開いた「集い」に参加した方なので、「特別期間」での努力が実ったと思っています。

 1月15日の天白区後援会の「新春のつどい」で私は、自身の入党物語を語り、「『戦争か、平和か』が問われる歴史的な岐路に立っているいま、日本共産党員として反戦平和のために悔いなく生きたと誇れる人生を送っていただきたい」と入党をよびかけました。訴えに応えて、後日、入党する方が生まれました。

 天白区の市議選情勢は、5議席をめぐって有力7人が争う大激戦です。

 私は、「新春のつどい」での訴えの最後に、「折り入って」のお願いをしました。

 「『130%の党』をめざす中間目標は、天白区では20人の党員、30人の『赤旗』日刊紙読者、100人の日曜版読者です。やりきることが勝利の最大のカギになります。入党をよびかける活動、『赤旗』をお勧めする活動にご協力をお願いします」

 天白区の党は、1月中に全支部・グループが「手紙」の討議を開始しました。党を強く大きくして、必ず勝利する決意です。

支部と連携して力尽くす

東京・北区議予定候補 宇都宮ゆりさん

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(写真)宇都宮ゆりさん

 私は民主商工会で13年間、中小零細業者支援に関わってきました。

 コロナ禍で国民健康保険料の減免や各種の給付金申請をしても給付の対象にならず、セーフティーネットから漏れてしまう方々を目の当たりにしました。

 定数は40。すでに55人ほどが立候補を表明し、有力新人候補が複数いる大混戦が見込まれます。

 宇都宮ゆりの支持をまわりに広げることや、新しい後援会員の紹介などを記載した「四つのお願い」のチラシとリーフを持ち、支部のみなさんと「力を貸してください」と後援会員を訪問しています。

 昨年10月、30代のJCPサポーターの方が「男女の賃金格差問題に取り組んでいるのは共産党しかない」と入党しました。街頭宣伝やチラシ配り、ポスター張りなど一緒に活動しています。

 ある支部は、「『130%の党』をつくるための全党の支部・グループへの手紙」の討議を力に「赤旗」読者の親子を党に迎えました。母親は「ずっと自分は党員のつもりで生きてきた」と話し、そろって入党してくれました。率直に声をかけて、入党を勧めることが大事だと感じています。

 北区の民青同盟は、20代の青年学生オーガナイザーの活躍で昨季は32人の同盟員を迎え、11日は2人の同盟員が入党しています。私も知恵を借りたいと思います。

 「130%の党」づくりを真剣に受けとめ取り組まないと、この選挙は勝ち抜けないということが「手紙」の討議で支部のみなさんと共有できたと感じています。支部のみなさんと連携して私自身も頑張り、力を尽くす決意です。

「党員拡大の日常化」決意

徳島市議団幹事長 古田美知代さん

写真

(写真)古田美知代さん

 今回が2期目の挑戦です。大軍拡・大増税をやめさせ憲法・平和・暮らしを守る政治に変えるため、上村きょう子前県議と私の議席獲得へ全力で頑張っています。

 昨年の「特別期間」に「折り入って作戦」で訪問した人、議会報告や党創立100周年記念講演会や決起集会に参加してくれた人に働きかけ、50代3人を含む7人を党に迎えました。正直に言うと、「1月からは支持拡大に専念しよう」と思っていました。しかし7中総の提起を受けて、「党の現状を見ると、党員拡大なしには勝てない。党員拡大の日常化が必要」と思い直しました。「この人なら『赤旗』を読んでくれるかな」「支持を広げてくれるかな」「入党してもらいたいな」という人に、支部と相談して働きかけています。

 2020年からつづけているコロナの相談活動で結びついた人を党に迎えています。ある支部では51歳の女性を党に迎えました。この女性が支部会議の様子を家族に話すと「楽しそう」となり、お母さんが入党。「集い」を通じてお姉さんも入党し、楽しく明るい支部になっています。

 24歳の男性は、相談会を始めたころからのお付き合いで何度も事務所に来る中で「赤旗」読者になり、1月に入党。元自衛隊員の方も入党し、「自衛隊で受けた教育と本当の共産党は全然違う。いろんな人に相談したけど、解決まで力を尽くしてくれたのは共産党だけ。健康を取り戻し、私の今があるのは、共産党のおかげ」と話しています。

 「130%の党」をめざしながら、県議2議席、市議5議席を勝ちとるために、最後まで頑張ります。

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北朝鮮が「火星17型」ではなく「火星15型」を発射したのは、政治的目的をいっそう強く考慮したためとの解釈が出ている。

2023-02-20 | 朝鮮民主主義人民共和国

北朝鮮はなぜ「火星17型」を残して「火星15型」を発射したのか

登録:2023-02-19 19:34 修正:2023-02-20 06:48

 

3カ月ぶりのICBM…成功率を考慮したもよう
 
 
北朝鮮は、金正恩朝鮮労働党中央軍事委委員長の命令により、18日「大陸間弾道ミサイル『火星砲15型』を利用し奇襲発射訓練」を行ったと、19日に朝鮮中央通信が報じた/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 北朝鮮は今月18日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)が最新型の「火星17型」ではなく「火星15型」だと明らかにした。北朝鮮が約3カ月ぶりに発射する長距離ミサイルであるだけに、対外的な視線を考慮して成功率にさらに気を使ったのではないかとみられる。

 北朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は19日、「大陸間弾道ミサイル『火星砲15型』を最大射程体制で高角発射した」と報じ、最大高度5768.5キロメートル、飛行距離989キロメートル、飛行時間4015秒(1時間6分55秒)と明らかにした。韓国軍も北朝鮮が今回発射したミサイルを「火星15型」と把握しているという。

 「火星15型」は、北朝鮮が2017年11月29日に初の試験発射成功とともに「国家核武力の完成」を宣言した大陸間弾道ミサイルだ。今回発射されたミサイルは、初の試験発射(最大高度4475キロ、飛行距離950キロ)時より性能が向上した「改良型」とみられる。韓国航空大学のチャン・ヨングン教授は「通常、ミサイルを含むすべての兵器体系は、開発または戦力化配置以後も持続的に改良を推進する」とし「2017年の『火星15型』ICBM発射時より弾頭重量を最小限に減らし、一部エンジンの性能を改良して発射したと推定される」と話した。

 
 
18日 北朝鮮大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射グラフィック 資料:朝鮮中央テレビ、38ノース、他//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が「火星17型」ではなく「火星15型」を発射したのは、政治的目的をいっそう強く考慮したためとの解釈が出ている。北朝鮮は17日、韓国と米国が予定中の合同演習を実行した場合には強力に対応すると警告したが、もし「火星17型」を発射して失敗すれば、武力示威の効果を出せないリスクがあるためだ。北朝鮮は昨年11月3日、「火星17型」と推定されるミサイルを発射したが、1・2段推進体の分離後に速度を上げられず墜落し、半月後に「火星17型」の発射に成功した。韓国の北韓大学院大学のヤン・ムジン教授は、「火星17型が北朝鮮では成功したとは言っても、まだ失敗する可能性が高い」とし、「失敗すれば北朝鮮の国内外で相当な批判に直面するため、火星15型を選択した」と述べた。

 北朝鮮が今月8日、朝鮮人民軍創建75周年記念軍事パレードで「新型固体燃料基盤の大陸間弾道ミサイル」を初めて公開したという分析も出ているが、18日に発射された大陸間弾道ミサイルは液体燃料方式だとみられている。北朝鮮は今回のミサイル発射を金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委員長が命令した「奇襲訓練」と呼んだが、18日午前8時に発令された発射命令は約9時間後の午後5時22分頃に実行された。「火星15型」の液体燃料基盤ミサイルの起動に長い時間がかかったことを示したわけだ。

シン・ヒョンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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これは、党の最高機関である党大会のかく乱を企図し、表にあらわれない形で、みずからを支持するグループ=分派をつくるための活動をはじめたことを告白したものにほかなりません。

2023-02-19 | なんでこんなあほなことが

松竹氏 党かく乱者であることを告白

 日本共産党の綱領と規約に反する党攻撃と分派活動により2月5日に除名処分になった松竹伸幸氏は、“善意の改革者”を装っていますが、党の破壊者・かく乱者であることをみずからの言動で明らかにしています。

 松竹氏は、『FLASH』(2月28日号)で、「『志位一派を追い出せ』と支持してくださる方もいます」「来年1月の党大会で復党への再審査を求めるつもりなので、その方には『離党せずに、1月の再審査に代議員として参加してください』とお願いしました」とのべ、すでに同調者と連絡をとっていることを明言しています。6日の記者会見で、自らの除名処分を「不服」として党大会に「再審査」を求め、同調する党員に「(離党を)はやまるな」、いまは「党にとどまって…党大会に代議員として出て…除名に反対だという意思を表示してほしい」とよびかけたうえで、党大会に向けて「この1年を全力でたたかいぬく」と宣言したことを、さっそく実行に移したものです。

 これは、党の最高機関である党大会のかく乱を企図し、表にあらわれない形で、みずからを支持するグループ=分派をつくるための活動をはじめたことを告白したものにほかなりません。

 そもそも、除名された松竹氏が、党外からマスメディアを利用して、日本共産党員にみずからへの同調と党大会での処分撤回に賛同することをよびかけることは、憲法の保障する「結社の自由」へのあからさまな介入であり、その狙いは日米安保容認・自衛隊合憲の党への変質を迫ることにあります。

 このような人に、“善意”のかけらもないことはあまりにも明白です。(H)

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そのうち一つは同好会の趣味用であることが分かり、それに40万ドルのミサイルを発射して撃ち落としたのが果たして妥当だったのかと皮肉る声もあがっている。

2023-02-19 | 科学最前線

趣味用気球に40万ドルのミサイル発射した米国…「過剰対応ではない」

登録:2023-02-18 06:30 修正:2023-02-18 07:05

 

バイデン大統領「3機の気球は中国とは関係ない民間用」 
撃墜された気球の一つは同好会の娯楽観測用
 
 
米国のF22戦闘機がミサイル「サイドワインダー」を発射している。同戦闘機とミサイルは、後に民間用であることが明らかになった気球の撃墜に動員された=ロッキードマーティン提供//ハンギョレ新聞社

 米国が中国の「偵察気球」に続き撃墜した3機の気球が民間所有であることが明らかになり、過剰対応をめぐり物議を醸している。特に、そのうち一つは同好会の趣味用であることが分かり、それに40万ドルのミサイルを発射して撃ち落としたのが果たして妥当だったのかと皮肉る声もあがっている。

 ジョー・バイデン大統領は16日、ホワイトハウスで中国の偵察気球に関する記者会見を開き、10~12日の3日間連続で米国とカナダの領空で撃墜された高空気球3機について「物体の正体についてはまだ正確に分からないが、中国の偵察気球計画との関連や他国の偵察気球であることを示唆するものはない」と明らかにした。さらに「情報当局は今のところ、この3つの物体が民間会社、娯楽あるいは気候や他の科学的調査をする研究団体と関連のある可能性があるとみている」と付け加えた。

 これに先立ち、米政府当局者も3機の気球は米国の安保を脅かさない民間用だと確認した。バイデン大統領は最近、気球をめぐる事態と関連し、米軍の最高司令官として下した決定に対して透明性を要求する声が高まったことを受け、同日の会見に臨んだ。

 米国政府は4日、米大陸を横切る中国の気球が米国の主権を侵害したという批判世論が高まると、サウスカロライナ沿岸でF22戦闘機を出撃させ、ミサイルでこれを撃ち落とした。以後、アラスカやカナダのユーコン、米国とカナダ国境のヒューロン湖上空でも高空気球が発見されると、同じ方式でこれを除去した。中国は最初の気球は自分たちの飛ばした科学観測用気球だと認めたが、残りについては何も知らないという立場を示した。

 バイデン大統領は会見後、NBC放送との電話会見では、問題の3機の気球を撃墜する過程で「軍の勧告を受けた」とし、過剰対応とは考えていないと述べた。また「政治的圧力に直面した中、その物体を撃墜する方が難しい状況だった」と述べ、中国の反発という政治的考慮なしに安全保障の面で下された決定であることを強調した。

 今回の騒ぎと関連し、「ポリティコ」の報道によると、米イリノイ州の気球同好会の「北部イリノイ・ボトルキャップ気球旅団」が、自分たちの気球1機が11日に米軍が気球を撃ち落とした地域と同じアラスカ沿岸の無人島上空で失踪したと明らかにした。この同好会は、メンバーの子どもたちと親たちの娯楽観測用に位置追跡装置(GPS)を装着した気球を飛ばしてきた。北米防空司令部の報道官は「連邦捜査局(FBI)は同同好会と対話を交わした。(ホワイトハウスの)国家安全保障委員会がこの物体の正体についてさらに知ることを期待している」と述べた。

 米軍は民間用と把握された器具を撃墜するため、F22戦闘機を出撃させ、短距離空対空ミサイル「サイドワインダー」を発射した。ユーロン湖上空での撃墜では1発目が外れ、2回にわたってミサイルを発射した。中国が認めた気球はバス3台の大きさだが、残りの3機は軽自動車1台の大きさであり、見た目だけでも民間用であることが分かる。せいぜい数百ドルの同好会の気球に1発40万ドルもの高価なミサイルが無駄に使われたわけだ。

チョン・ウィギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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JAXA関係者は取材陣に「今日の打ち上げは難しそうだ。まだ打ち上げていないため、失敗ではなく発射中止だ」と述べた。

2023-02-18 | 科学最前線
 

日本、新たな主力ロケット「H3」の打ち上げに失敗…

白い煙だけが立ち上った

登録:2023-02-18 06:25 修正:2023-02-18 07:35
 
約30年ぶりに新しいロケットを開発 
JAXA「補助エンジンに異常… 
失敗ではなく打ち上げ中止」
 
 
日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日午前10時37分、鹿児島県の種子島宇宙センターで「H3」の打ち上げを試みたが、ロケット発射台から白い煙が立ち上るだけで機体が離陸しなかった。補助ロケットが点火されなかったものと把握されている/AP・聯合ニュース

 約30年ぶりに開発された日本の新しい大型ロケット「H3」の打ち上げが実現しなかった。補助ロケットの着火に至らなかったものと把握されている。

 日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日午前10時37分、鹿児島県の種子島宇宙センターで「H3」の打ち上げを試みたが、ロケットの発射台から白い煙が立ち上るだけで、機体は離陸しなかった。宇宙センターは「メインエンジンは点火されたが、(ロケットの両側に付いている)補助ロケットが点火されていないようだ。状況把握に時間がかかる」とアナウンスした。

 補助ロケットは最も推進力が必要な発射初期段階に使われる装置で、発射0.4秒前に点火し、1分56秒後に高度43キロメートル地点でロケット本体から分離される予定だった。JAXA関係者は取材陣に「今日の打ち上げは難しそうだ。まだ打ち上げていないため、失敗ではなく発射中止だ」と述べた。JAXAは原因が見つかり次第、再び発射を試みる方針だ。

 「H3」は現在の主力ロケット「H2A」の後継機で、JAXAと三菱重工業が2014年から開発に着手した。NHKは「日本の大型ロケットとしては『H2』以来となるおよそ30年ぶりの新規開発で、総開発費2000億円余りの国家プロジェクトとして進められている」と報道した。

 「H3」は長さ63メートル、直径5.2メートルで、燃焼を終えると順に分離される2段式ロケットだ。日本政府の主力大型ロケットで、人工衛星の打ち上げと宇宙開発に活用される。年間5基前後の打ち上げを計画している。「H3」は以前にもエンジンの問題が発生し、当初2020年に打ち上げを予定していたが、2回延期した末、今回再び試みられた。日本経済新聞は「打ち上げが滞れば、国の宇宙戦略の見直しが求められる」と報じた。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

 

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天文学者たちが太陽系外惑星を探す最も大きな目的のひとつは、地球と似た天体を探すことだ。

2023-02-17 | 科学最前線
 

地球そっくりの系外惑星を発見…ただし恒星が照らすのは半分だけ

登録:2023-02-16 03:16 修正:2023-02-16 09:14

 

31光年彼方に…大きさと質量は地球とほぼ同じ 
地球の月のように常に同じ側を向けて恒星を公転 
半分は日が暮れず、その裏は極寒かつ暗黒 
ハビタブルゾーンにある惑星の中で近さは6番目
 
 
赤色矮星を公転する「ウルフ1069b」のような岩石でできた地球型系外惑星の想像図。大気があれば、昼間に液体の水が存在する可能性が高い=マックス・プランク天体物理学研究所提供//ハンギョレ新聞社

 天文学者たちが太陽系外惑星を探す最も大きな目的のひとつは、地球と似た天体を探すことだ。

 しかし、この30年間で発見された5240あまりの系外惑星のうち、生命体が居住可能な領域(ハビタブルゾーンまたはゴルディロックスゾーン)にある惑星は50あまりに過ぎない。ハビタブルゾーンとは、惑星表面に液体の水が存在しうるほど、恒星との距離が近すぎず、かつ遠すぎない領域のこと。その中でも、質量が地球の0.5倍から3倍の範囲に収まる地球に似た惑星は20個ほど。遠い宇宙で地球のように質量の大きくない天体を探し出すのはそれだけ難しい。

 発見確率を高める方法のひとつは、恒星の微細な動きを捉えるというものだ。恒星と惑星は互いに相手の重力の影響を受ける。恒星が小さければ、それだけ惑星の重力の影響を大きく受けるため、恒星の動きが相対的に大きくなる。したがって、恒星と惑星の質量の差が小さいほど発見確率も高まる。このような観測法を視線速度法(RV)と呼ぶ。

 今回、ドイツの天文学者たちがこの方法を利用して、系外生命体探査の主要な標的となる地球に似た系外惑星を発見した。

 マックス・プランク天体物理学研究所の研究陣は、国際学術誌「アストロノミー・アンド・アストロフィジックス(天文学および天体物理学)」に、地球から白鳥座の方向に31.2光年離れた赤色矮星「ウルフ1069」を公転する「ウルフ1069b」という名の惑星について、大きさは地球と同程度で、大気層を持つ可能性もあると発表した。

 この惑星の太陽に当たる赤色矮星は大きさが太陽の10~50%程度で、核融合の速度が遅いため放つ光が相対的に弱く、表面温度も低いのが特徴だ。赤色矮星は我々の住む銀河にある星の70%を占める。

 今回の研究結果は、(系外惑星探査プロジェクト「カルメネス」で使用される)スペインのカラアルト天文台の口径3.5メートルの望遠鏡に装着された分光器を用い、4年間で262回の観測を行って得られた。研究陣が推定したこの惑星の質量は地球の1.26倍、半径は地球の1.08倍。

 研究を率いたダイアナ・コサコフスキー博士は「観測の結果、この惑星は太陽の5分の1の大きさの恒星を、地球と太陽の距離の15分の1の公転半径で、15.6日で公転している」と述べた。この公転半径は太陽を公転する水星のそれよりも小さい。

 
 
地球とほぼ同じ質量の惑星を持つ赤色矮星。上からウルフ1069、プロキシマ・ケンタウリ、トラピスト1。緑の部分はハビタブルゾーン=マックス・プランク天体物理学研究所提供//ハンギョレ新聞社

一年中表は昼、裏は夜

 研究陣の分析によると、この惑星は恒星からの距離が非常に近いにもかかわらず、受ける光は地球が太陽から受けるそれの約65%。ウルフ1069が太陽より小さく表面温度が相対的に低い赤色矮星であるためだ。このような特別な条件は、生命体に友好的な環境がこの惑星に作られる可能性を高める。

 この惑星が特別なのは、常に恒星に同じ面を向けて公転しているということ。これは赤色矮星のハビタブルゾーンにある惑星にほぼ共通して見られる特性だ。このため、恒星を向いている面は常に昼で、反対側は常に夜だ。月が常に地球に同じ面を向けているのと同じ理屈だ。

 したがって恒星を向いている側は暖かいが、裏側は一年中寒くて荒涼としているという「2つの顔を持つ天体」だ。

 
地球の気候モデルを適用したウルフ1069bの仮想表面温度分布。温度の単位はケルビン(K)。273.15Kが摂氏0度。赤線の内側には液体の水がある可能性がある=マックス・プランク天体物理学研究所提供//ハンギョレ新聞社

表面温度は13度…液体の水が存在する可能性

 研究陣は、この惑星が岩石惑星であり、かつ大気がなかった場合、恒星を向いている側の平均温度は氷点下23度と推定した。

 しかし大気があれば、表面温度は13度にまで上昇しうると明らかにした。その温度であれば表面に液体の水が存在しうる。大気はまた、恒星や遠い宇宙から飛んでくる高エネルギーの放射線と粒子を防ぐ役割も果たす。

 研究陣は、恒星から飛んでくる強い放射線が大気を消失させる可能性があるものの、ウルフ1069が放つ放射線は強くないと観測されるため、惑星に大気が保存されている可能性があると述べた。また、ほとんどの場合、岩石惑星には磁場を生成する液体の核があることを考えると、この惑星にも自らを保護する磁場がありうるとした。

 研究陣はシミュレーションによって、赤色矮星の生涯の最初の5%の期間に原始惑星同士の衝突が起き、恒星の近くにたった1つの惑星が残る可能性があるということを確認した。研究陣は、その際の衝突のエネルギーは地球のような磁場を作るのに十分強力な液体金属の核を惑星の中心部に作りうると分析したと明らかにした。

 研究陣は、4年にわたりウルフ1069を観察した結果、恒星から10AU(AUは天文単位。1AUは地球と太陽との距離)内に地球ほどの大きさを持つ他の惑星はないという結論を下し、ウルフ1069bがこの恒星の唯一の惑星である可能性があると推定した。

 
 
欧州南天天文台(ESO)がチリに建設中の超大型望遠鏡の完成予想図=ESO提供//ハンギョレ新聞社

「生命体の信号の探索までは10年待たねば」

 ウルフ1069bは、これまでに発見されたハビタブルゾーンにある地球規模の系外惑星の中で、太陽系から6番目に近い惑星だ。

 ウルフ1069bより近いところにある5つの惑星の中で最も近いのは、4.24光年先にある「プロキシマ・ケンタウリ」の持つ3つの惑星の中の「プロキシマ・ケンタウリb」だ。続いて近い方から、12光年彼方の赤色矮星「グリーゼ1061(GJ1061)」の3つの惑星の中で最も外郭にある惑星「グリーゼ1061d」▽12.59光年先にあるおひつじ座の「ティーガーデン星(Teegarden's Star)」を公転する2つの惑星の中の外側の方「ティーガーデン星c」▽15.78光年先にある「グリーゼ1002(GJ1002)」を公転する2つの惑星(bとc)。

 コサコフスキー博士は「ウルフ1069bからの生命体の信号を探索できるようになるには、あと10年は待たなければならないだろう」と語った。

 研究陣は、チリのアタカマ砂漠にある標高3000メートルのセロ・アルマソネス山の山頂に現在建設中の欧州南天天文台の次世代超大型望遠鏡(ELT)が完成すれば、この惑星の大気構成や、生命体に関係する分子信号を探知できるものと期待する。2027年の観測開始を目標とするELTは主鏡の口径が39.3メートルで、完成すれば世界最大の光学・近赤外線望遠鏡となる。

*論文情報

https://doi.org/10.1051/0004-6361/202245322

The CARMENES search for exoplanets around M dwarfs. Wolf 1069 b: Earth-mass planet in the habitable zone of a nearby, very low-mass star

Astronomy & Astrophysics.

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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防衛省は「(後援は)日本の防衛装備品の技術力を発信し、装備・技術協力の推進に向けて諸外国の理解を推進することが目的だ」とし、憲法に反しないと回答しました。

2023-02-16 | 市民のくらしのなかで

2023年2月16日(木)

武器見本市 軍拡促進

市民団体「国は後援撤回せよ」

共産党議員候補が参加

写真

(写真)各省庁の担当者(前列)を前に、発言する参加者=15日、参院議員会館

 「安保関連法に反対するママの会@ちば」ら市民団体は15日、千葉市にある幕張メッセで来月に開催予定の国際的な武器見本市「DSEI Japan 2023」に反対する集会を参院議員会館で行いました。また、同見本市の後援を撤回するよう、防衛、経済産業、外務の各省、防衛装備庁、海上保安庁に要請しました。

 同見本市は、防衛・セキュリティー産業にかかわる企業が一堂に会する展示会で「他に類を見ない規模」とし、国内90社、海外141社(1月18日時点)に加え、防衛装備庁も出展します。政府関係者も参加し、ビジネスに特化しているとします。期間は、3月15~17日。

 「ママの会」の金光理恵さん(日本共産党船橋市議予定候補)は、「世界の軍需企業が各国の軍隊に武器を売りつけにやってくる。各地の戦争や紛争が続くのは、武器が広がっているからで、日本政府は、それに力を貸しているという認識が全くない」と批判しました。

 「ママの会」などは各省庁に、▽後援は平和憲法に反する▽メインスポンサーや出展予定の海外企業の中に核兵器製造企業がある▽日本の大軍拡を促進する役割を果たす―などと質問。

 防衛省は「(後援は)日本の防衛装備品の技術力を発信し、装備・技術協力の推進に向けて諸外国の理解を推進することが目的だ」とし、憲法に反しないと回答しました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、井上哲士参院議員、斉藤和子衆院千葉5区補選予定候補、丸山慎一、白石ちよの両県議予定候補、中村公江千葉市議と、野党国会議員が参加しました。

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