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欧州宇宙局(ESA)が最近発表した宇宙環境報告書によると、完全な形態の衛星やロケットの本体が毎日3基以上、地球の大気圏に再突入していることが明らかになった。

2025-05-16 | NASA
 

衛星・ロケットが毎日3基ずつ地球に墜落している

登録:2025-05-16 07:54 修正:2025-05-16 10:14
 
クァク・ノピルの未来の窓 
衛星の急増で昨年は1200基が大気圏再突入 
宇宙ごみを量産…衝突のリスクも高まる
 
 
2024年8月時点で作成した稼働中の衛星(緑)および宇宙ごみのサイズ別分布図=欧州宇宙局提供//ハンギョレ新聞社

 任務完了後も周回軌道に残っている衛星は、破片に分解され、数年間は軌道にそのまま残る可能性もある。衛星を軌道に打ち上げたロケットの一部も同様に軌道に残る。軌道を飛び交うこの宇宙の物体は、他の衛星や宇宙船と衝突する可能性がある危険な物体だ。また、重力の力によって徐々に高度が低下し、地球に墜落するリスクもある。

 欧州宇宙局(ESA)が最近発表した宇宙環境報告書によると、完全な形態の衛星やロケットの本体が毎日3基以上、地球の大気圏に再突入していることが明らかになった。ESAは2017年から毎年、宇宙環境報告書を作成して発表している。

 報告書によると、2024年の1年間に約1200基が地球の大気圏に再突入した。1日に平均3基を少し超える数だ。

 報告書は、衛星の打ち上げの急増により、宇宙から戻って来る物体の数は今後も増え続け、これは最終的には、地球の大気の状態と地上にいる人間の安全に対する懸念が生じる可能性があると警告した。現時点で地球の軌道を回る稼働中の衛星は1万1000基、10センチメートル以上の宇宙ゴミは5万個を超える。重量基準では1万4000トンに達する。

 このうち、米国や欧州などの宇宙監視ネットワーク(Space Surveillance Networks)が追跡するのは4万個程度だ。昨年だけで衝突や爆発などによって、宇宙ごみが3000個以上追加された。

 ESAはレーダーと望遠鏡で追跡できる10センチメートル以上の物体のほかにも、1~10センチメートルの破片は120万個、1センチメートル未満の破片は1億4000万個以上あると推定している。

 米国の天体物理学者ジョナサン・マクダウェル博士は先月4日、スペースドットコムのインタビューで「今日だけでも3個の物体が宇宙から戻ってきた」と述べた。マクダウェル博士が言及した3個の物体は、スペースXのインターネット向け衛星コンステレーション「スターリンク」2基と、43年前に発射されたロシアの偵察衛星「コスモス1340」だ。マクダウェル博士によると、現在、地球に落ちる物体の大部分はスターリンクの衛星だ。

 スペースXは今後、スターリンクの衛星数を数万基以上に増やす計画だ。マクダウェル博士は、その場合、地球の大気圏に落ちる宇宙の物体の数が、1日あたり15個まで増える可能性があると予想した。しかも、アマゾンのカイパー衛星や中国の星網など、スターリンクと競合する衛星の発射も多数が待機している状態だ。

 
 
2025年2月、スペースXのファルコン9の上段ロケットが軌道から離脱して落ちていきながら炎に包まれた=Bennett Theile/スペースドットコム//ハンギョレ新聞社

■大気圏再入時にオゾン層破壊物質を排出

 衛星を運営する企業は、およそ5年ごとに衛星を新モデルに切り替え、以前に使用していたものは、任務完了後5年以内に地球の大気圏に再突入させて燃焼させる。

 しかし、この過程で有毒物質が発生する。衛星本体はほとんどがアルミニウムを素材に用いている。アルミニウムが高熱の摩擦熱によって酸化されると、酸化アルミニウムが生成される。

 酸化アルミニウムはオゾン層の破壊を加速させる。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのエロイース・マレ教授(大気化学)は、「酸化アルミニウムをはじめとする金属酸化物や気体状態の窒素酸化物など、オゾンを破壊・汚染する物質が、これまで以上にさらに多く追加されている」と述べた。

 多くの宇宙ごみは、大気との摩擦熱によって燃え尽きるが、一部は残り、地上まで墜落する場合は、財産や人命への被害が発生する可能性がある。たとえば、2月にはスペースXのロケット「ファルコン9」の破片が、ポーランドやウクライナの一部地域に落下した。また、3月には長さ10センチメートルの正体不明の金属破片がフロリダの一戸建ての屋根を突き破って侵入した。後にこの物体は、3年前に国際宇宙ステーションから捨てられたバッテリーの残骸であることが確認された。

 もちろん、地球の表面の70%は海であるため、人が負傷するリスクはきわめて低い。しかし、マクダウェル博士は、現在の人類が直面する宇宙ごみの脅威の状況について「サイコロを投げるようなもの」だとして、「最終的には誰かが不運にも負傷することになるだろう」と述べた。

 
 
国際宇宙ステーション(ISS)の眺望モジュール「キューポラ」にできた直径7ミリメートルの穴。1000分の数ミリ未満の宇宙ごみの破片と衝突して生じたものだ=ESA/NASA//ハンギョレ新聞社

■衝突リスクで一部の軌道が使用できなくなるケースも

 さらに多くの衛星が軌道に配置される状況のもとでは、宇宙ごみは増え続けざるをえない。報告書は、すでに低軌道(LEO)の一部区域では、稼働中の衛星の数が宇宙ごみの数に近づいたことを明らかにした。報告書は、積極的な除去対策が用意されなければ、一部の軌道は今後利用できない可能性があると警告した。

 ケスラーシンドロームの事態が発生しないとは限らないということだ。ケスラーシンドロームは、人工衛星や宇宙ごみの密度が臨界値を超える場合、これら同士の衝突が連鎖的に発生することで宇宙ごみが急増し、地球の軌道全体が宇宙ごみで覆われ、宇宙活動が事実上不可能になる状況を指す。

 宇宙ごみの移動速度は時速2万7000キロメートルにも達するため、1センチメートル程度の物体でも衝突する場合、衛星システムを麻痺させるなど、大きな被害が発生する可能性がある。2016年には、国際宇宙ステーション(ISS)の展望モジュール「キューポラ」の窓に直径1000分の数ミリに過ぎないきわめて小さな破片が7ミリメートルの大きさの穴を開けたことがある。

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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この小惑星は、米航空宇宙局(NASA)の「小惑星地上衝突最終警報システム」(ATLAS)による探知の結果、先月7日に発見された。

2024-09-24 | NASA
 

「もう1つの月」が誕生…小惑星、2カ月間地球を回って離脱

登録:2024-09-24 08:52 修正:2024-09-24 10:04
 
 
                          地球に接近して通過する小惑星の想像図=欧州宇宙局提供//ハンギョレ新聞社

 今月末から地球の周りにもう1つの「月」が誕生する。直径がマンション3階分の高さよりも大きい小惑星が、2カ月間重力に引き寄せられながら地球の周囲を回り、飛び去る予定だ。

 米国科学専門誌「スペース・ドットコム」や米国ニューヨーク・タイムズなどによると、天文学者らは地球に接近する小惑星「2024 PT5」が29日から11月25日まで地球の周囲を回り、太陽の重力が強くなる地点で宇宙に飛んでいくと予想している。学界は小惑星の大きさを直径約10~11メートルと推定している。

 この小惑星は、地球から約420万キロメートル離れたところで周回する予定だ。地球と月の間の距離(約38万5000キロメートル)より10倍離れた距離で地球を回ることになる。また、地球の周囲を円形に周回する代わりに、馬蹄形の軌道を描くと予想される。

 この小惑星は、米航空宇宙局(NASA)の「小惑星地上衝突最終警報システム」(ATLAS)による探知の結果、先月7日に発見された。NASAのジェット推進研究所のポール・ショダス氏は「月との衝突で飛び散った破片の可能性がある」とニューヨーク・タイムズに述べた。ただし、火星と木星の間の小惑星帯から来た場合もあるとみる学界の意見もある。

 この「小さな月(ミニムーン)」を一般的な装置で観測することは難しいとみられる。この研究に参加したスペインの天文学者のカルロス・デラ・フエンテ・マルコス氏は「(この小惑星は)あまりにも小さく暗いため、一般的なアマチュアの望遠鏡でみるのは難しい」として、「天文学者が使う専門望遠鏡の明るさの範囲内にはある」とスペース・ドットコムに説明した。

 天文学界では、数日あるいは数カ月間の短い期間の間に地球を周回する小惑星は10年に数回発生するほど頻繁にあるが、1年以上長く周回するケースは、10年あるいは20年に1回起きる程度だとみている。ニューヨーク・タイムズは、地球の周囲を回る小惑星に貴重な金属が含まれており、企業がいつの日か小惑星内の資源を採掘できることを希望しているとも説明した。

チョン・グァンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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 2021年2月に火星に着陸したパーシビアランスの主要任務は、古代生命体の痕跡を探し、火星の岩石サンプルを収集することだ。

2024-04-06 | NASA
 

水で生成された火星の岩石発見…古代生命体の痕跡は見つかるか

登録:2024-04-04 21:36 修正:2024-04-04 23:56
 
クァク・ノピルの「未来の窓」 
米ロボット探査車、24回目のサンプル収集へ 
5カ月ぶりに採取した岩石「私たちが発見を望んでいたもの」
 
 
3月11日、米航空宇宙局(NASA)の火星ロボット探査車パーシビアランスが岩石採取のためにドリルで穴を開けている=NASA提供//ハンギョレ新聞社

 米航空宇宙局(NASA)の火星ロボット探査車パーシビアランスが、昨年10月から5カ月ぶりに火星の岩石採取に取り組み、24番目のサンプルを採取した。

 NASAによると、パーシビアランスが火星に到着して1088日目の3月11日に収集されたこのサンプルは、「ブンセン・ピーク」という名前の幅1.7メートル、高さ1メートル大の岩から採取したもので、はるか昔、長期間にわたり水に接していたと推定される。

 サンプルを収集した場所は、洪水で川が増水し氾濫した峡谷の入口付近のジェゼロ・クレーターの端「マージンユニット」だ。入浴後に浴槽から水が抜けたとき浴槽の内側に残る縁の跡のように、縁に沿って堆積物が豊富に残っているところだ。ブンセン・ピークのサンプルはこの地域で収集した3番目のもの。

 
 
    パーシビアランスがサンプル採取のために開けた岩石の穴の底=NASA提供//ハンギョレ新聞社

水で作られた鉱物…生命体探しによいサンプル

 パーシビアランス・プロジェクトに参加しているカリフォルニア工科大学のケン・ファーリー教授(地球化学)は、「一言で言えば、ジェゼロ・クレーターで私たちが発見することを望んでいた種類の岩石」だと述べた。また「今回採取した岩石のほとんどすべての鉱物は水で作られた。地球の場合、水中に堆積した鉱物には古代の有機物や生物の跡がよい状態で保存されている」と強調した。

 NASAは、パーシビアランスに搭載された分光器で分析した岩石の成分は、ほぼ純粋なシリカで結合された純度75%の炭酸塩の粒だと明らかにした。NASAジェット推進研究所の首席調査官モーガン・ケーブル氏によると、炭酸塩、リン酸塩、シリカの存在は古代生命体の痕跡を探すための理想的な条件だ。

 
 
   パーシビアランスがサンプルを採取した岩「ブンセン・ピーク」=NASA提供//ハンギョレ新聞社

 パーシビアランスが収集した火星の岩石と土のサンプルを入れる容器はチョークほどの大きさだ。目標は38個の容器にサンプルを満たすことだ。これまでの目標達成率は63%。2021年8月6日、初の火星の岩石サンプルを収集したのを皮切りに、これまでに収集した24個のサンプルのうち21個は岩石、2個は表土、1個は空気だ。

 2021年2月に火星に着陸したパーシビアランスの主要任務は、古代生命体の痕跡を探し、火星の岩石サンプルを収集することだ。

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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 これは1908年にシベリア東部のツングースカ川近くの森に落ちた隕石と似た大きさだ。当時、12メガトン級の爆発の衝撃で2000平方キロを超える森の樹木8千万本が倒れ、少なくとも3人が死亡した。

2023-03-13 | NASA

この小惑星、

23年後に地球に衝突するのか…危険度1位が変わった

登録:2023-03-12 20:02 修正:2023-03-13 07:46
 
直径50メートル、衝突確率600分の1…2046年2月に最接近 
20世紀初頭、似たような衝突…シベリアの木が8千万本倒れた
 
 
2月26日に初めて見つかった小惑星「2023DW」の想像図。現在は地球から1800万キロメートルの距離にある=米航空宇宙局提供//ハンギョレ新聞社

 23年後に地球に衝突する確率が約600分の1と推定される小惑星が発見された。現在までに確認された小惑星の中で衝突確率が最も高いと計算された。

 しかし米航空宇宙局(NASA)は、地球に近接した小惑星の平均値よりは高い危険水準だが、衝突する確率はきわめて低いと明らかにした。また、NASAは今後の追加観測を通じて小惑星の軌跡がさらに明確になれば、危険度はさらに減少するだろうと予想した。

 2月26日に初めて発見されたこの小惑星の名前は「2023DW」。

 チリのサンペドロ・デ・アタカマ天文台の小惑星観測プログラムを通じて、地球から1000万キロメートル離れたところで発見された。推定直径は約50メートル。

 これは1908年にシベリア東部のツングースカ川近くの森に落ちた隕石と似た大きさだ。当時、12メガトン級の爆発の衝撃で2000平方キロを超える森の樹木8千万本が倒れ、少なくとも3人が死亡した。

 
 
                         2月28日に撮影した2023DW小惑星=米航空宇宙局提供//ハンギョレ新聞社

正確な軌道を予測するには数週間のデータが必要

 NASAは現時点ではこの小惑星が2046年2月14日に地球に最接近すると予想され、180万キロメートル以上の距離で地球を通過する可能性が高いと明らかにした。ヨーロッパ宇宙局地球近接物体調整センター(NEOCC)は8日現在、地球に衝突する確率は625分の1と計算され、この数値は毎日変わっていると明らかにした。この小惑星は現在、同センターの危険リスト1位に上がっている。

 予想される衝突危険地域は、インド洋から太平洋を経てハワイ、ロサンゼルス、ワシントンD.C.を結ぶ米国西部と東部海岸までまたがっている。

 100年以内の地球との衝突危険度を示すトリノスケールでは10点満点で1点だ。トリノスケール10は衝突の可能性が100%、0は0%を意味する。2023DWはNASAの地球近接物体危険リストでトリノスケールが0ではない唯一の天体だ。

 NASAはツイッターを通じて「新しい物体の軌道を適切に予測するには数週間のデータが必要だ」と明らかにした。

 
 
                      3月3日現在で予想される衝突危険地域=twitter.com/Piero_Sicoli//ハンギョレ新聞社

衝突時には該当の地域に深刻な被害

 2023DWは小さいサイズの小惑星だが、都市地域に衝突した場合には深刻な被害を与えかねない。NASAによると、直径が25メートル以上1キロメートル以下の小惑星や隕石が地球と衝突すれば、衝突地域に局部的な被害を与える可能性が高い。

 2013年に地球に向かって飛来し、ロシアのチェリャビンスク上空で爆発した隕石は、この小惑星の半分にも満たない大きさだったが、爆発の衝撃によって数千の建物が破損し、1500人が負傷した。

 2023DWは、現在地球から1800万キロメートル離れた距離にあり、1秒間に25キロメートルの速度で移動している。太陽公転周期は271日と推定される。

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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「満地球の出」は、月を周回する衛星からしか見ることができない。

2015-12-20 | NASA

NASAの月探査「LRO」が捉えた美しい「満地球の出」の画像が公開

  • 2015/12/20

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1220lro

米航空宇宙局(NASA)は2015年12月18日、月探査「ルナー・リコネサンス・オービター」(LRO)が撮影した、美しい「満地球の出」の画像を公開した。

全面に光が当たって輝く地球(「満地球」と呼ばれる)が月の地平線から昇ってくる光景は、息を呑むほど美しい。画像には大西洋を中心に、アフリカ大陸や南米大陸などが見えている。

このような「満地球の出」は、月を周回する衛星からしか見ることができない。たとえばアポロの宇宙飛行士のように月面上に立つと、地球は絶えずほぼ同じ位置に見えることになる。


この画像は、LROに搭載されているナロー・アングル・カメラ(NAC)とワイド・アングル・カメラ(WAC)によって撮影された複数の画像を合成 して作られた。NACは高い解像度の画像を撮ることができるが、白黒でしか撮影できない。一方、WACは低い解像度ではあるものの、カラー画像を撮影する ことができる。

この両者の特性を活かし、NACで撮影された画像に、WACの色情報を付け足すことで、この美しい画像は作成されたという。

NROは2009年に打ち上げられた月探査機で、最高で50cmという高い分解能のカメラを使い、月面を詳細に探査することを目的としている。これ までに月面の地形など、詳細な地図の作成や、月の永久影の探査などで活躍し、またアポロ計画で月に着陸した宇宙船の残骸や、宇宙飛行士が月面を歩いた足跡 なども撮影している。

Image Credit: NASA/Goddard/Arizona State University

■NASA Releases New High-Res Earthrise Image | NASA
http://www.nasa.gov/image-feature/goddard/lro-earthrise-2015

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詳細な調査が必要になった場合、基地建設のスケジュールに影響が出る可能性がある。

2015-11-21 | NASA

辺野古新基地予定地の土器 文化財に来週にも認定 沖縄県教委

沖縄タイムス 11月21日(土)5時30分配信

 

 米軍の新基地建設が計画されている名護市辺野古の海辺で見つかった土器とみられる出土品について、県教育委員会は来週にも文化財認定する方向で調整に 入ったことが20日、分かった。県教委文化財課の職員が、週明けに現物を確認して最終判断する。発見場所近くでは、ことし2月に文化財「碇石(いかりい し)」も見つかっており、詳細な調査が必要になった場合、基地建設のスケジュールに影響が出る可能性がある。(鈴木実、伊禮由紀子)

 名護市教育委員会の作った出土品の資料を今週半ばに受け取った県教委文化財課が鑑定していた。人の手で作られた跡が確認されたことから、文化財保護法に基づいて正式に文化財認定する見通しだ。
 土器などが見つかった場所は、基地建設に伴う仮設岸壁や仮設道路の予定地にかかる。名護市教委が碇石の発見場所付近を調べている際、干潮時の砂浜や岩礁で数点を見つけた。
 出土品には石器らしきものも含まれる。土器と比べると判定が難しいため、文化財課は慎重に見極める方針だ。
 文化財が相次いで見つかっていることから、名護市教委は周辺一帯を遺跡として県教委に認定申請することも検討する。遺跡と認められれば、試掘調査や本調査で建設計画がずれ込む可能性がある。
 シュワブ内では、過去に遺跡や土器などが見つかる遺物散布地が過去に確認されている。中でも、思原(うむいばる)遺跡や大又(うふまた)遺跡は、貝塚時代後期のものとみられ、年代は2500~1500年前とされている。

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理論的には地球も火星のような運命をたどる可能性はある。

2015-11-06 | NASA

火星は太陽風で不毛の惑星に NASA発表

2015.11.06 Fri posted at 10:09 JST

 

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は5日、かつて豊かな大気や水に満ちていた火星を現在のような姿に変えたのは太陽風だったとみられることが、探査機「MAVEN」の観測で分かったと発表した。

数十億年前の火星は濃い大気に覆われ、気候は温暖で豊かな川が湖や海に注いでいたというのが定説とされる。しかしそれを現在のように乾燥した冷たい惑星に一変させた理由は解明されていなかった。

NASAによると、MAVENの観測の結果、太陽風によって火星の大気から大量のイオンが奪われていたことが判明。太陽表面でコロナ質量放出 (CME)のような爆発現象が発生するたびに、粒子を帯びた太陽風で大量の酸素や二酸化炭素が奪われたと考えられるという。形成期の太陽は活動が活発だったことから火星の環境に多大な影響を及ぼした可能性がある。

大気中のイオンが奪われる現象は地球でも発生しており、理論的には地球も火星のような運命をたどる可能性はある。しかしNASAの専門家は、地球には今のところ磁場があるためその心配はないと解説した。

また、火星でも地球と似たようなオーロラが観測できることや、火星のちりは別の惑星から来ていると思われることも今回の観測で明らかになった。

MAVENは2014年9月に火星の軌道に到達。過去40億年に起きた火星の環境の変化を調べることで、将来人類の居住が可能になるのかどうか、理解が進むとみられている。

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