柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

隠蔽

2015-06-04 08:24:04 | Weblog
中国長江(揚子江)の大型旅客船転覆事故、これがまたあれこれ見せてくれて興味津津ですが。韓国の転覆事故では横倒しでしたが、今回はきれいにひっくり返って船底が見えてます。ダイバーが潜って救助にかかってますが、映像見ててもわかること、水濁ってますよ、見えないでしょうに潜っても。中国四千年の歴史を支えてきた、杜甫李白の時代から詠われる世界有数の大河揚子江ですわ、清流である筈もないことです。でもダラダラと続けて、こういう時の72時間ルールを簡単に費やして、やっと船底を破る作業が始まってます、しかも夜に。これがまたわからぬ決定です。船底(船腹と呼ぶんですかね)割いて中に入るってのが手段でしょうにね素人考えにも。そんなことすると沈んでしまうんでしょうか、あそこ開けて入っても客室にはとても届かないんでしょうか、それなりに反対理由があってのことなんでしょうが、沈んですぐの頃に船底をトンカチで叩いて中からの反応を聞いている映像があったですよね、と言うことは・・ですがねぇ。そしてあの報道統制、というか辺り一面の off limits。警官(でしょう?)がフェンス作って寄せ付けません。TVでも何度も言ってましたが、先の高速鉄道の事故の時にその場に列車を埋めてしまおうとする国柄です。事故原因の究明なんぞは二の次三の次。韓国の旅客船のようにあれこれ不具合が後から見つかることが嫌なのでしょうね。だから当局とすれば早く沈めたい。だから船底に穴開け始めたんでしょうかしかも夜に。暗いうちに沈めてしまえば・・なんてのは、この技術の時代にあまりにアナログな考えですけれど。しかし面白いですねぇ各国それぞれに事情があり、事故対応にこれだけ差があり。隠す隠す。不都合は隠せ。隠すより現るるなしと真理を教えてくれたのは四千年前の彼の国の先達でしたが、この皮肉です。
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