柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

施策

2015-06-17 08:16:09 | Weblog
今度は浅間山です。有名な山が次々に火を噴きます。活火山(休火山、死火山という区別はもうないそうですが)として有名な山が唸り始めました。昔の映画「日本沈没」さながらにあちこちで一斉に吹くんでしょうか。もちろん富士山もです。ハルマゲドンですか。
 厚労省が2025年に向けて全国で20万床ベッドを減らすんだそうです。おいおい。2025年問題と医療界では呼びます。団塊の世代が75歳以上になる時期です、年寄りがワンと増えるぞ、覚悟しろよ。つまり堺屋太一が命名した団塊の世代は戦後昭和20年から昭和25年までに生まれた世代、大量人口層で、彼らが順次要介護世代に移行すると言うわけです。誰かが看ないとならぬのですが、そこを過ぎると(もはや今現在から日本の人口は減じているのですが)年寄りも減っていく、するとベッドが余る、だから今から減らして行けというビジョンなのですが、2025年をどうするんだよ?!なのです。この計画の前提は、病院以外の施設の充実、在宅医療の充実だそうです。つまり年寄りを病院から他の所へ移すだけです。医療費を減ずるだけで、介護保険費用や実際に金額に計上されない家庭の(端的に女性の)負担が増える、所要の費用やエネルギーは却って増加すると、いわば帳簿上の差し繰りです。2025年に向けて要介護の年寄りは増えるだろうにベッドを減らす。一旦増やしたら減ずるは難しい、無駄だと考えてるんでしょうが、皺がどこに寄るかの話、国の医療費を減ずるだけの目的だというわけです。国の施策としてどうですかねぇ。目の前の需要を充て込んで「収容施設」を建てたはいいが利用者が足りなくなる事態はすぐにやってきましょう、現場でもそれが常識です。でも、介護難民という言葉が既にあるように、行き場のない年寄りは既に多く存在するのです。自己責任で逃げましょうか。国の施策ですけれどねぇ。
コメント
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