柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

能天気

2009-01-25 10:41:29 | Weblog
本当に最近の天気予報はよく当たります。寒気が来ると言えば必ず来ます。零下何度に下がりましょうなんていえば必ず下がります。これ、余りに素人然とした驚き方で申し訳ないですが、それだけ世界中の情報が共有されているという証拠なのか、それともこれは各国の気象衛星(なんて名前をよく聞きますよね)の情報によるものなのか。BS見ていると、こんなもの誰の役に立つんだ?といつも画面見ながら一人で突っ込んでいるんですが、各地の天気予報のついでに世界の天気予報やりますよね、あれはどこからの情報なんでしょう。まさか各国から買っている訳じゃないでしょう、無駄な(きっと)高い買い物でしょうし。北京は晴れとか、シドニーは雨だとか、あれです。自国の上げている気象衛星はそういう情報を、世界中の外から(上から)の情報を得られるわけですね。昔は技術的な問題ももちろん大きかったのでしょうが、特に戦時中などは天気予報など公開しなかったんでしょう?敵に知られるから。写真を無闇に撮るのも禁じられていたはずです、スパイには気をつけろなんていう当時の国策映画を見たことがあります。今もあなたの国のデータを下さいななんて要求にはいはいと差し出すおめでたい国なんかはいないでしょう。ならば北朝鮮の航空写真(飛行機飛ばせたりしたら領空侵犯で攻撃されます、宇宙からの写真です、カーナビの理屈です、グーグルのあれです)で象徴されるような「覗き見」です。精度はどんどん上がって行きましょう。方向が定まれば精度は研ぎ澄まされるばかりです。誰がどこで何してるってことが人工衛星から監視できる時代がすぐ来るでしょう。もちろんそれを阻止する技術も同時に開発されていく、ここに遅れる国が置いていかれる(日本もこっちなんじゃないんですか)。シベリアからの寒気団なんてのがその温度も含めて正確に同定できるんですね。台風もそう。高気圧の低気圧のという精度もどんどん上がっていく。予報が正確になると言うことは情報がより精度高くなるということ。つまりそれは情報のセキュリティー問題へ裏返っていく。情報って何?役に立つ立たぬはその人が必要とするかしないかだけに拠ること。どう使うかに依拠すること。無防備に知らん顔していていいわけはないのですが、でもだからといってどうせぇと言うのかという話でもあります。事は天気予報から敷衍されます。世の中に情報は溢れあなたに否応なく降りかかってくる、なんてよく言われます、インターネットよく使う訳知り顔は鼻の穴膨らませてそう言いますね。でも情報なんてものはひとえに使う人受ける人の意識の高低に律速される代物です。技術の進歩に伴う精度の向上は人々に利益を与えます。でもそれは受ける人の需要があればこそということです。ここの均衡。えてして技術は需要を越えて行きます。そして不利益を生みます。ここの軋轢、結果としての均衡。よく当たる天気予報は私達の需要欲求を十分に満たしてくれますが、そこに感心しているだけの能天気では、その技術の怖ろしさに背中を斬りつけられる事になりましょうという偏屈おやじの言いがかりでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする