柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

肉声

2009-01-04 09:30:58 | Weblog
タクシー運転手が殺されて売上金を奪われる事件が重なっています。不況の影響だという括りをしています報道番組。規制緩和でタクシー会社が乗務員を多く雇い入れているが高齢者が多いのだ、という側面をさも事の原因のように言うコメンテーターがいます。アメリカはペンタゴンが暴動に備えて軍隊の配置を考えているらしいです、だからこんなことは起こり得るんですよという解釈です。ホームレスの人を無職の30代の男が理由なく撲殺する。これも不況の所為。社会不安はみんなこの時期不況の所為にされます。セーフティーネットがないからだ。行政が悪い。政治が悪い。こんな事態になってからあれこれ遡って非難しても仕方のないことです、だからこそ多くの評論家達が口を揃えるようにはやく効果的な手を打てということなんですが、どれを優先するか、これを内閣が決められません、麻生さんが号令かけません。野党の反対なんぞは大事を為す障害などにはならぬはずですし、事を為した後にどうにでもなりましょうに。うまく行けば自然に消えます、うまく行かなくとも次の手を迅速に打っていけばいいのです、もっといえば言い訳なんぞはなんとでもできます。要はやるかやらぬかなのです。だのにウダウダと言を左右しているだけ。2兆円ばらまくならばらまけばいいんです。それをさっさとやらないから、そんな大金もっと他に使え!って話になる。あちこちが自分勝手を言い出す。市町村に分配してセーフティーネットを充実しろ、今日明日の資金繰りに困っている中小企業を助けてやれ、手前味噌を言えば医療福祉費抑制2200億の10倍?!外需の内需の、派遣法改正の、じゃないですよね今やらねばならぬことは。もう少し即効性のある(ように思える)、実感のある、具体的な方策が要るんでしょうに。そして、これも評論家達がよく言いますが、ヴィジョンの表明。総理の口から、ここは辛抱してくれ、これこれこういう手を打つから、もう少し我慢してくれと、あの調子で明るく言って欲しい。与謝野さんが暗くつぶやいたのではダメなんです。すれば日本人は待てるんです。辛抱できるんです。これがどこかの国々と違うところでしょう。新自由主義とやらグローバリズムとやらを受け入れられない国民性です。もちろんこの不況、社会不安を奇貨にして他に直していくところは多くありましょう、しつけ、教育をはじめとした規制緩和が失敗だった諸点の是正。同時進行すべき事々なのですが、それも芯があればこそのこと、その「貫く棒のようなもの」こそがリーダー(首相)の国民に向けたメッセージ、より具体的なメッセージなんでしょう。こういう時にリーダーの存在意義が示されます。つまり才能の有無が示されます。麻生さん、百年に一度の危急時(自分が何度も命名してました)に正月を暦通りそのまんま休んだからには、明日にはきちりと話をするんでしょうね?そろそろ私のような麻生シンパ達にも倦みと諦め感が出てきました。貧乏したことのない人間の鷹揚さをここでパーンと見せてもらいたいと切に願うことです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする