柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

茶番

2009-01-09 07:53:45 | Weblog
長く拘束されていた日本人女医が解放された事件、昨日ここでイラクかアフガンかなんていいかげんなこと書きました、エチオピアでの誘拐事件でした。お詫びして訂正します。思い込んで書いてしまう、ちょっと調べればわかることを確認せずに書いて(為して)しまう、どうにも治らぬ性癖です。反省します。その記事です。向こうさんは多額の身代金を受け取ったと言ってます、こっちはそんなものは払っていないと。ご丁寧に新聞は解説してくれます、こういう場合国(日本政府)はたとえ払っていてもそうは言わない、なぜなら脅せば金をふんだくれるとテロ集団に知らせてしまうことになるからだと。この「解説」にも腰が抜けます。そこまで言う?誰でもわかりますよそのくらいの理屈は。でも、日本という国は誰に気を遣っているんでしょうね。こういうときの迅速なこと。自分が勝手に行った地でのトラブルには代わりに大金はたいて、北朝鮮に拉致された人達には未だ知らん顔です。こっちも大金払って取り戻したらどうでしょうか。相手の無体さは同等、いえ、金将軍様の方が罪深いこと、非がないのは拉致された人達です、ノコノコ出かけていった奴らとは決定的に違いますわね、それなのにこの差。怒りましょうね、情けないでしょうね。横田さんならずともこの気持ちわかる気がします。本人のニコニコした笑顔が新聞一面飾っています。本人にすればもちろん被害者意識でしょうし、こうなって当然と思っているんでしょうけれど、違うぞと誰か言ってやって欲しいと思いますね。キラキラのボランティア精神でもってわざわざアフリカにまで行ってるんです、褒められこそすれ誰に咎められる行為じゃないです、彼女の思いも理解はしますし、彼女はどこかの誰かみたいに泣いたり叫んだり騒いだりしなかったですしね、そういう意味では肚が据わっている娘さんなんでしょうが、それでも、です。身代金。こうやって金は回っていくんですね、世の中の大原則はどんな場面にでも通用するというわけです。表社会と裏社会、権力と地下組織、政府とテロ集団。後者に資金が枯渇するって事は古今東西なかったことですからね。どこから供給されるんです?もちろん前者からです。非正規手段によって堂々と前者から後者に大金が渡ります。後者はますます勢いづきます。そういう繰り返し、いたちごっこです。もっと言えば、前者は真剣に後者を抹殺しようなんて考えていないんです、所詮は共存指向です。とんでもない野郎達だ!と憤慨しながら、それで世間の目が向こうに離れる好都合、こっちの非が隠れる好都合、持ちつ持たれつ。北朝鮮問題もそういうことですよね。将軍様一人どうして暗殺できないでしょうか。しないんです。そんなことすれば今世界回して金吸い上げている奴ら(つまりはアメリカ首脳やら中国と言うことでしょうが)に不都合ですから。そういうことですよね。フセインはあっさり殺されましたよ。持ちつ持たれつなんですね。私達は茶番の中に生きているというわけです。そうですよね。
コメント
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