柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

客観的

2008-09-10 08:43:43 | Weblog
自民党総裁選、麻生さんの勝ちなんでしょうが、いかがですか。石破さんが一番具体的に話をします、何だか行き届いている印象を持ちます。この人のしつこさというか用意周到さというがつまりはおたく系の性格がここでは奏功しているようです。いい印象です、顔が脂ぎって暑苦しいけれど。ということは他の三人(麻生さん以外)が揃って総論に終止しているということなんです。与謝野さんはもっとちゃんと説明して訴えるのかと思ってましたが期待はずれ。石原長男も抽象論しか言いません。改革継続します、国民のための政治をしますなんてレベル。小池女史もそう。国民目線で、女性の目線でなんてばかり。一体何それは?女性の目線でなんてのは何となく感じは分かりますがあくまで莫たる抽象です。具体的にはどうなのよ?この人は子がなく老親の介護をした経験があるんだそうです、そういう経験を元にしてということなんでしょうか。ヒラリーさんが女にはガラスの天井が立ちふさがっていると言いました、日本では鉄板の天井だと小池さんが言いました。そこんところの象徴として立つならもっとちゃんとしたこと言わないとだめですね。男の女のという社会的な差は本人が向かう限り(退かぬ限り)既になくなっていると思います。ここを争点にしたいなら(女であることを売りにしたいなら)もっと具体的にもっとしっかりと訴えねば届きませんね。そう思いながら見ています。
 大相撲大麻事件。あの二人は6月のアメリカ巡業で吸ったんだそうです。でも6月です。それが8月まで体に残っていないでしょう。ドーピングの偉いさんが発表してましたね、基準値の5倍の10倍のの数字だったって。6月のエピソードが今回の高値の原因ではないはずです、もっと近々に吸ってたと。先に逮捕された若い力士の入手ルートを通じてのことなんでしょう。まぁ大雑把に言って異国の荒くれ者たちです、ないことではないですわね。異国人に門戸を開いた以上は十分に想定された出来事でしょうにそこには、自分たちの認識不足やら対応不足には一切頬被りして、やれ国技を汚したの神聖なる土俵をなんと心得る?!なんて方向の非難ばかりです。典型おバカが新聞に稿を寄せています、スポーツ馬鹿丸出しのちょんまげ議員松波某です。相撲はただのスポーツではない。能、狂言、歌舞伎と同列に並ぶ我が国を代表する文化だ。それは日本人の心を持った人で守り抜かねばならない。私は鎖国論者だ。外国人の入門を認めないようにするべきだって。すごいでしょう?こんなのが文科省の副大臣ですわ。遙か昔の高見山に始まる外人力士受け入れの歴史はどうなるんでしょうね。朝青龍や白鵬で大儲けしている今の協会をどうしようと言うんでしょうね。こんなのがいるからまたゴチャゴチャになっていくんですね。これには溜息がでました、ここまでバカだったか・・三重の海さん、どうかしっかりやって下さい。
 福田総理の辞任会見での「あなたは人ごとのような答弁が多かった」という記者に対して「私は客観的に自分を見ることができる、あなたとは違う」と気色ばんだあのシーン、私だけじゃなくて多くの人の関心をひいたようでさかんに引用されて揶揄されています。実はこの客観的という首相の返しの意味がうまく分からなかったんですが(9/2の当欄ではあれこれ講釈垂れましたが)、我が事を人ごとのように考えられることが物事を客観的に見ることなんですね。とても単純な語義的なレベルです。色んな論を読むにそういう解釈のようです。ムカッとしてその場で返すには言葉のとんがりがない分わかりにくかったというか、伝わらなかったという顛末でした。皆さんはすっと判りましたか?
コメント (4)
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