柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

ジュリー~

2008-09-25 08:44:14 | Weblog
昨夜は久しぶりにTV楽しみにして見ました、NHKです。10時から鉄腕稲尾の特集でした。稲尾の本は多く出ています、本人の著になるもの、中西やら当時の同僚の書いたものやら。多くを読んでまして記録やエピソードの類は大概は頭に入ってます、TVがどういう見せ方するのか、これを楽しみに見ました。感想は「物足りず」でした。丁度50年前の、西鉄が巨人相手に3連敗後の4連勝したあの日本シリーズに焦点を当てての作りで、その中でも長嶋との対戦を中心にした運びでした。「昭和33年、栄光の巨人軍に入団以来・・」と続く長嶋の引退セレモニーでの挨拶を思い出します、その昭和33年です、長嶋がルーキーの年の出来事です。結局長嶋物語になってしまうのがこの人(長嶋)のすごいところでもあるのでしょうが、それがわかっているんですからもうちょっと別の造りがなかったかなと思うことでした。稲尾物語で面白い所はもっともっと他にあるのに、という思いが物足りなさを醸しました。この人の全盛期に私は間に合いませんでした、この人の勇姿は記憶にありません。だからこそ余計に映像や紙面や人の言葉に語られる稲尾の凄さがフレームアップされるのでしょう。物足りぬ事ではありましたが、繰り返し繰り返し流される背番号24の姿にはやはり釘付けでした。きっちり見てはいたのでした。
 そのあとにはなんとジュリーですわ。びっくり。還暦コンサートなんて今やっているそうです。その意気やよしなんですがね、でもやはり容姿の衰えは隠しようもないことでした。タイガースで日本中をひっくり返し、ソロになって後も一番前に居続けた人です。ソロになって後の一番良い頃が丁度私達が中高校生時分と重なってます、ジュリーはトップスターでした、同級生にも沢山ファンがいました、広島にコンサート見に行ったこともあります、ああそうでした。今還暦ということは私より10歳上です、一回り上の世代の代表みたいな人です、拓郎や陽水と同世代。この人達に引っ張られてあれこれ聞き知ってきたのが私達の世代です。うむ、時代の構成を考えてしまうことですが、そんな大仰なことでもなく、ジュリーの姿です声です。「君だけに愛を」を唄ってました、嗚呼、これ唄うんだ・・。後ろに井上尭之がいるのかと見ましたが違いました(ドラムが若い女でした、またこれがタイトないい音出してました、うまいなぁ)。途中岸辺一徳、森本太郎といったタイガースのメンバーが出てきて、ガリガリの関西弁で話してました。タイガースは京都人のバンドでした。もちろんジュリーも。でもこの三人の顔見比べながら、一番いい顔しているのは岸辺一徳と思いましたね、このひと今をときめく映画、TV、CMを問わぬ脇役の雄ですから。ジュリーは緩みすぎの感です。タイガース時代の映像も流れます、ピー(瞳みのる)との絶縁状態(これは知る人ぞ知るの有名事です)を話題にしたりしてました。昔からのファンには嬉しい企画でしたが、時の流れを一番感じさせてくれたのが本人だったというコントラストでした。笑って見てました。格好悪いけれどこれでいいんじゃない?ジュリーなんじゃから。
コメント
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