柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

弱者

2008-04-21 15:00:58 | Weblog
朝トラブルがありまして久しぶりに昼間に書いています。
 当地選挙戦、熱を帯びてきました。TVで見るしかない有名人が大挙してやってきます。私は麻生さんを見ました。迫力があって、やはりタマが違うって感じでした。先にも言いましたが、時間の許される皆様どうぞ田舎巡りをかねて当地へお出でなさいませ。今日は鳩山明日は菅、もうすぐ小沢さんがまたやってきます。自民党も顔役殆どやってきましたよ、首相にはじまり伊吹、谷垣、古賀、麻生。もちろん地元の安倍さんも。道路族のもうひとりのドン二階さんも来るそうです。週刊誌が皮肉ってますが、カメラがワーッと追いかけるのは候補者当人ではなく応援弁士達という顛末。こんなもんでしょうけれど。
 福知山線のあの惨事から三年だそうです。新聞は書きます、遺族の八割に今も心身変調が残っているって。遺された家族に忘れられるはずがありません、あんな尋常ならざる事故のことです。何かの折りに思い出して悲しい思い辛い思いに身をよじる、三年ばかりの経過ではまだまだ薄まってはいないでしょう日常生活に埋もれはしていても。金銭的な補償問題がどうなっているのか全く知りません、ですからこの事件が解決したのかどうかも知りませんが、こういう結果を予想してこんな質問ぶつける意図は何なのか。被害者意識を敢えて逆撫でして傷口をささくれ立たせるは、弱者救済という大義でもって社会秩序を転覆させようという本性ですか。人間がこの社会構造の中で起こしうる事故惨事として風化させてはならないのでしょうが、一方で人は忘れていく生き物なのです。記事を読めばあのときワンワン叩かれた原因の数々を蒸し返し蒸し返し。そういう具体的な欠陥箇所はすぐに改善されているでしょうに。何を風化させてはならぬのでしょうか。何を忘れてはならぬのでしょうか。忘れればこそ明日に向かえるというのに。もうあの事故のダメージから回復されましたか?事故前の状態に戻られましたか?なんて質問されて、はい、もうすっかり、なんて言いませんよ普通は。まだ不安が湧いてきます、悲しみに胸が塞がります、ドキドキしてきます、手がしびれてくる気がします、眠れない夜があります、なんてなんて、どれもこれも心身変調です。八割。でも二割の人は乗り越えておられるわけです、いまさら仕方のないことですからって。被害者が何時までも「強い」なんていう前提が、そしてこれこそがイデオロギーの中心なんでしょうが、鼻につくのです。記者は単に正義の味方を気取っているのでしょう、その陳腐さとおざなりさが最大の欠点だと知らずに。
コメント
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