memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

フェリーの事故

2012-03-29 00:03:31 | 海事
長さ72m、833総トンのフェリーMasagenaが鹿児島の屋久島沖で荒天のために浸水した(3月26日SWL)

本船は機関室に浸水航行不能となり漂流したもの。乗組員は救難信号を発し日本の海上保安庁が対応。ヘリが発進し乗船中の12人全員を救助した。最新の情報によれば本船は屋久島に向かって近づいているという。負傷者や漏油の報告はない。本船は最近売却されインドネシアに向かっていたもの。

極地探検船Maudをノルウエーに返還と決定  カナダ

2012-03-29 00:03:12 | 海事
カナダの上訴委員会がノルウエーの極地探検船MAUDをノルウエーに返還することを決定した(3月19日NRK)

同委員会はノルウエーへの輸出許可を与えた。「これは大きなニュースだ。MAUDの返還に向けての最終準備を行うことができる」と船舶救済プロジェクトのJan Wanggardはいう。"Maud"は1917年ノルウエー人の探検家アムンゼン Roald Amundsenのために建造した船であるが80年間カナダのCambridge湾に沈んでいた。カナダ当局はノルウエーの変化に要求を拒否していた。 木曜日このノルウエー船についての公聴会が行われ、最終結論が金曜日に出た。

この沈船は現在カナダの北西航路にあたるCambridge 湾にあり、岸に近く一部を見ることができる。
1925年に戻ると、Maudはアムンゼンの資産の一部としてハドソン湾会社(HBC)に売却された。1990年にはノルウエーのAsker County が船を買い戻し、オスロ郊外のAskerのVollenに持ち帰る計画を立てた。しかしその後計画が消滅した。昨年にノルウエーの不動産会社Tandberg Eiendomが所有権を取得し、その母国返還の最後の段階にある。


西アフリカでのEUの漁業侵害を阻止する    英国

2012-03-29 00:02:07 | 水産・海洋
西アフリカの小規模漁業者らは英国漁業大臣Richard Benyonに対し彼らの将来を守るために票決により先進国による沿岸水域での乱獲を規制するよう訴えた(3月18日Guardian)

漏れたEUの文書によりGUARDIAN紙が見たものは、案が通過すればEU漁業者がアフリカやその他の水域で乱獲を続けることができるというスペインの提案については英国が阻止したことを示していた。しかしEUによる漁業政策が開発途上国の必要分以上のものについて漁獲できるという規制を弱めようとする動きがある。「我々の生計と食物供給がEUの資金に支援されたEU漁船によって破壊されている」とJoal漁業者協会長で西アフリカ海洋資源保護委員会のAbdou Karim Saliはいう。「我々は我々自身に機会を与えるEUの法の改定が直ちに必要である」と。

「EU漁業政策を改定するための月曜日の会議は西アフリカの運命を決める長い道のりになるだろう。昨年英国漁業大臣Richard Benyonと面談した際に 彼は支援すると約束をし希望を与えてくれた。また我々は彼が交渉の場で戦っていることも知っている」合法あるいは非合法的な欧州の漁船の船主らは年間10億ユーロ以上の助成金を得ているがこれにより西アフリカの漁場を長年略奪し地元集落に甚大な影響を与えている。1990年以降、セネガル、モロッコ、モーリタニアその他の数千の小規模漁業者らは彼らの小船をあきらめざるを得なくなり、多くの国で以前はタンパク源として魚に頼っていた人々が飢餓と貧困に陥っている。西アフリカ水域で漁獲された魚のほとんどが欧州に輸出販売されている。

ほとんどの西アフリカ沿岸水域の資源はいまやすでに獲り尽くされ、乱獲の結果破滅の危機にある。先月のグリーンピースのの報告では34隻の欧州漁船がモロッコ、モーリタニア水域だけで年間23.5万トンを漁獲している、結果としてモーリタニアで地元漁民にはわずかしか残っていない。セネガルでは1994年から2005年間で漁獲は9.5万トンが4.5万トンまで低下したという。

「何百万人もの地元漁民が彼らの食糧を漁獲に頼っているが、欧州漁船の乱獲の結果さらに魚が減少している。いまや漁民はさらに沖に出なければ魚を獲ることができない」と同報告は述べている。「資源減少により地元民は危険な遠出を余儀なくされ、欧州漁船は彼らの漁具をしばしば破損、しかし彼らは代替えを求めることもできない」

投棄魚の問題もEU漁業共通性政策改定のための票決課題である。EU漁業委員会のMaria Damanakiは投棄魚禁止を提案、漁民は補償を受けるかわりにすべての漁獲物を陸に持ち帰ることとしている。しかし、フランス、スペインに主導されたメンバー国の中には月曜日のEU漁業大臣会議を乗っ取ろうとの考えもある。これにより投棄魚を容認させようというもので、禁止は非現実的規範であるという。。