22日現地時間午前10:30トロール漁船MONTE GALINEIRO (2005年建造、545総トン)がカナダ・セントジョンズ島の沖合い400KMで出火ののち救難信号を発し沈没した。幸いにも乗組員22名は沿岸警備隊によって救助されたが、あまりにも早い沈没時間に疑問の声もあると(CBC NES, Canada)
現場はグランドバンクス漁場で救難信号を発してからわずか10分で沈没している。カナダ新民主党のPeter Stofferはなぜかくも早く沈没したかに疑問を投げかけている。沿岸警備隊は船内火災の発生が原因としている。「なぜこうも早く沈没したのか」 「自分は海員ではないがこの沈没は偶然か?」とCBC NEWSに語った。 また翌日月曜日、セントジョンズ島で本船の船長と乗組員は機関室の爆発によって沈んだと発言。乗組みの中には眠っていたものもいたので本船脱出のためにはごく僅かな時間しかなかったという。もし仮にカナダの沿岸警備隊のLEONARD J. COWLEY号の到着があと5分遅かったら乗組員の中には洋上での死者も出ていたであろうと。同号が現場到着の際には乗組員はすでに本船を離脱していたとのことで、そのうちの一人は下着しか身に着けていなかったという。Stoffer議員は当局による査察を求めている。「政府は現場に機材をし派遣し、いかなる水深に沈んでいるのか、また、本船の調査が可能か、内部がどうなっているかの調査が必要と自分は考える」と同議員は発言。
Monte Galineiro号は事故の際にはセントジョンズ島沖の公海域にあり、カナダ政府は排他的調査権を有してはいない。また、カナダとスペインは長年にわたりおびただしい紛争を繰り返している(これは今に始まったものでなく、まさに2世紀をこえる)カナダ政府が自国水域の主要魚種に1992年時点でモラトリアムを宣言してから後も、外国漁船がグランドバンクスの深場での操業を繰り返している。
このスペイン漁船は24日には漁場を離れスペインに向かうところであったというが、疑問が深まるその理由は:
・ 救助された乗組員は爆発音で目覚めたのではないと発言、非常ベルは聞いたと言う。
・ 沿岸警備隊が接近中に傾斜中の本船に火災の兆候は無かった。
・ ガーナ人のコックの話では本船で火は見ていない。
・ 火は見ていないが機関室で何かあったのだろう、海水が上がってきた。
などの発言にある。そこで「保険金詐欺」、「カナダ上下両院とEUの通商問題審議中の事故を避けるために沈没させたか」など取りざたされているがこの記事に対しては275件のコメントが寄せられている。