memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

居酒屋

2009-01-31 09:29:11 | 避風塘 (雑想雑事滞留地)
一階に調理場、二階にテーブル席がある古い居酒屋。階段や床は板張りでまさに昭和の遺物とも言えるたたずまいとその味が好きで時折訪ねる店がある。酒類は二階にも貯蔵してあるので、すぐに対応できる。しかし酒の肴はすべて一階で準備する。

その注文には文書というか紙片を利用しているのを今回はじめて確認した。客から注文があると白い割烹着(いまどきあまり他店では見かけないが)をきた昔のオネエサンが小さな紙片に品名と品数それにテーブルの番号を書き付ける。つぎに紙片に金属製のクリップを取り付け塩ビ製の垂直のパイプの中に投入する。紙片だけだとパイプの中に詰まることもあるだろうが、重しの役をするクリップによって高速落下し、調理場に到着する仕組み。
注文の品が出来たらアルミ盆にのせ、さらにこの紙片も載せれば、間違うことはまずない仕組み。IT時代にも遅れをとらない確実な意思伝達・確認方法だと感心した。この店の煮込みはまことに旨いと友人の二人が太鼓判を押してくれたが煮込みは別の機会に譲る。

倒産で身動きできず

2009-01-30 00:01:14 | 我愛船艇

韓国所有でパナマ船籍の船舶がインドのチェンナイ港でのパーム油の積み下ろし中に会社が倒産した、とインドのメデイアが報じた(シッピングニュース21日)

ゴールデン・フリージア号は12月中旬に積み下ろしのためにチェンナイに入港したが、港費、パイロット代、および数千ドルの燃油代が支払えぬため出港できずにいる。船舶代理店であるJames Mackintosh &Co.は港費と水先案内代金の請求を船主であるFIRST SHIPPINGに要求しているが、船主は支払不能と回答していると言う。このため本船と乗組員25名は港のすぐ外側に停泊している。また労働者団体であるITWFは船主に対してそのほとんどを占めるミヤンマー人乗組員と、韓国人乗組員のために給与と帰国のための航空券の支給を要求している。
本船は中国建造で、2008年に引渡しされたもの。

GOLDEN FREESIA
VESSEL TYPE CHEMICAL/OIL TANKER
HULL TYPE DOUBLE HULL
GROSS TONNAGE 5.031 tons
SUMMER DWT 6.433 tons
BUILD 2008
BUILDER SOPO SHIPYARD ZHENJIANG - CHINA
FLAG PANAMA


魚を焼く

2009-01-29 12:32:49 | 

魚を焼くのに直接火にあてるかそうでないかに興味がある。秋刀魚や鰻のようにこれでもかというくらいの煙をモウモウとあげて魚を焼く風景は日本くらいのものだと思う。その煙が人をひきつける、と思うがそれは日本だけのことだろうか。しかしスペイン、ポルトガルやトルコなどでも炭火に金網を乗せて魚を焼くのを見たことがある。

サバでも太刀魚でもイシモチでもフライパンの上で焼くのが隣国韓国。魚はフライパンに油を敷いてそれから焼くから直接炎にあたることはない。この写真の中国の場合も同様である。魚から滴り落ちる脂というものがないから煙が立たない。合理的ではある。ガーナで見たのは地面に穴を掘りその上に大きな網を渡しアジやサバなどの青魚を焼いていたが、これは保存食のための燻製を作っているように見えた。

獣肉の場合に直火のBBQで焼く欧米人であっても、魚を炎にあてない。炎に当てて煙が出ると、魚の煙独特の匂いを嫌うからのようだ。しかし彼らもウナギやサバの燻製はつくる。いつぞやノルウエーのまき網漁船で塩をして干したシシャモをフライパンで焼いたらコックにこっぴどく怒られた。かれらはシシャモを食べ物とは思っていない(INDUSTRIAL Fish と呼ばれるシシャモは魚粉や魚油の原料であり、人の口に入ることはない)のでその煙を極度に嫌ったのだ。世界の魚の焼き方分布図をつくると何かが見えてくるのではないかと思う。

バルクキャリアー再浮上

2009-01-28 10:18:25 | 我愛船艇
米国ボルチモア近くのチェサピークで17日に座礁した長さ800フィート(240m)のCSL ARGOSYが月曜日19日午前10時浮上した。本船は安全な状態でアナポリスに投錨、乗組員が本船のすべてに亘って点検を実施した。その結果は米国沿岸警備隊によって監査される。現時点ではなんらの損傷や海洋汚染も起きてはいない。(シッピング・タイムス20日)
本船浮上の結果、およそ19万3千トンの鉄鉱石はバージ(台船)に積み替えられる。本船とその乗組員はタグボートに乗り錨地アナポリスでの支援にあたる。座礁船舶に対して特別チームが沿岸警備隊、メリーランド州、船主、V.SHIPS社によって編成されている。
V.SHIP社の役員は「人的被害や汚染がなかったことはきわめて幸運であり、長時間にわたる作業に従事した沿岸警備隊、州政府および関係者各位に感謝する」と表明。座礁原因の調査は沿岸警備隊が行っている。(写真:積みとりのためにバージが接舷)

河の渡船沈没 ベトナム

2009-01-27 00:01:05 | 亜細亜海道
25日日曜日、旧正月の買い物に向かう婦人や子供を主とする乗客を乗せた渡船が沈没、少なくとも40名が死亡した(UPI通信25日ほか)

強い流れと寒風の中、ベトナム中部のカンビン省のGIANH河で、岸から20メートルのところで、桟橋に降りるのを乗客が我先にと競ったことで船が沈没した。「80名以上の乗客が乗っていた」と地元共産党の主席であるLUONG NGOC BINH氏がAFP通信に語った。またこの船の乗客定員は20名であったと。「すでに40名の死亡が確認されたが最後の一人まで捜索する、また36名はすでに救出された」

死亡した32名の女性には2名の妊婦も含まれる。事故の現場は首都ハノイからおよそ500KM南の河川で起こった、とTUOI TRE紙のオンライン版は伝えている。「我々は兵士、漁民、河に経験ある人々などを動員救助活動に当たっている」とBINH氏は電話での取材に答えた。「救助された人々は家に帰るか病院にいる」100人を超える親族や関係者は犠牲者が搬出されるたびに泣き叫んでいる。

この悲劇はべトナム最大の祝日である旧正月前日の午前8時に発生。事故の原因は船が対岸の桟橋に接近した際に乗客が我先にと集中したことだと乗客の一人CAO THI HUONG 39術の歳がVnExpress に語った。また前述のBINH氏は「乗客が規則に従わず、旧正月テトの買い物にと集中したことが原因」と語った。この事故で乗客の救出に当たった青年らの話では、寒く流れの速い河から叫び声が聞こえ少なくとも16名を救助したと。「しかし河の流れと、寒さのため生存の望は薄い」とBINH氏は言う。また渡船の船長は定員超過のかどで逮捕された。また船には救命ブイもあったが、事故はたちまちおこり役立たなかった。多くの家族らは新年になる前夜に埋葬を急いですませたが、牛年にはさらに悪い災厄をもたらすという言い伝えによるものだという。

+++ NYハドソン河のジェット機不時着では155名全員が無傷、厳冬の氷の浮かぶ河であった。今回の事件のベトナムは亜熱帯、水温は10度以上であったろう。なぜ40名もの犠牲者が、と考えると「アジア的貧困悲劇」という言葉が浮かんできた。20人の定員に80名ほどが乗り込み定員超過、桟橋につく直前に舳先に人々が集中、我先にという行動習慣・・・人々がたどり着こうとした行き先は新年を迎えるための衣類や食べ物を求める買い物であったという。一年の苦労の連続をその日でいったん終了し、明日からの幸運を願う気持の行動が災厄を生むとは。

トルコの貨物船が沈没

2009-01-26 12:41:54 | 我愛船艇

トルコ国籍の貨物船が3,000トンの小麦を積んで航行中に地中海のマルセイユ沖で沈没した。本船GUNAY-2は1985年建造の1985総トン (Wed. 21 January 2009 MGN)
乗組員10名は無事との事であるが、事故の詳細はいまだ不明。本船は船首部に損傷を受けていると言うがその原因は不明。本船GUNAY-2はイタリアのRINA(Registro Italiano Naval)船級に登録とされるが、昨年の12月12日までは何らかの理由でこの船級からは抹消となっていた船でもある。

Vessel's Details:
Ship Type: Cargo
Year Built: 1983
Length x Breadth: 85m X 14m
Dead Weight: 3129 MT
Speed recorded (Max / Average): 12.1 / 11.1 knots

貨物船を解放

2009-01-25 00:02:03 | 我愛船艇
デンマークの船主Clipper Projects社は4,890総トンの貨物船CEC FUTUREが1月16日にソマリア海賊から解放されたと発表した。(1月19日MGN)

乗組員は全員無事であり、本船は現在ロシアの軍艦の護衛の下にオマーンに向かっている。入港後乗組員は同地から航空機で帰国する予定。CFC FUTUREはさる11月7日アデン湾を通航中にハイジャックされたもので「それいらい13名の乗組員と船体の解放に向けての努力が続けられていた」また同社は本船を含む多くの船舶の安全を脅かす現状について言及するとともに、国際的な護衛船団の活動に感謝の意を表し、その継続を希望した。

Name of ship : CEC FUTURE
Call Sign : C6SL8
Gross tonnage : 4980
Type of ship : General Cargo Ship
Year of build : 1994
Flag : Bahamas
Status of ship : In Service

海上輸送コスト

2009-01-24 00:10:31 | 水産・海洋
その速力において船は航空機にかなわない。かたや時速1,000Kmに対してどんなに早い新型のコンテナ船でもおよそ60Km。しかし大量輸送能力という面では航空機は船舶にはかなわない。浮かんでいることにエネルギーを必要としない船の利点である。

我々が日々世話になる物資や財貨の海上輸送コストについて簡単にまとめた資料があった。中東から米国に原油を運んだ場合、ガソリンに占める輸送コストは1リットル当たり0.5セント。豪州から欧州へ鉄鋼石を運んだ場合トン当たり12ドル。20フィートのコンテナに20トンの貨物を積んでアジアから欧州まで運ぶのに要する船賃は同じルートのエコノミークラス一人分の航空券に相当すると言う。700ドルのテレビ1台の運賃はアジア~欧米間の場合およそ10ドルであって、1缶1ドルのビールでは1セントであるとか。其の他の家電や消費財の輸送コストも掲載されているのでご覧あれ。

材木をばら撒いたロシア船

2009-01-23 01:37:55 | 我愛船艇
MCAによればロシアの貨物船SINEGORSKは1500立米の加工木材を流失、その後英国WIGHT島のSANDOWNの南東4.5海里の位置に投錨したと(Shipping times 20.Jan)
沿岸警備隊のタグボートANGLIAN EARLが貨物の状態と他の船の接近の監視に当たり流れ出した木材の監視も行っている。計算によれば流出木材はダンジネス地区の海岸に水曜日に着くかあるいは火曜日にDYMCHURCHあたりとなるかは天候次第とされる。

ドーバー沿岸警備隊は月曜日の午前0815に1500立米の木材流出の警報を出した。本船は1991年建造長さ137メートル、単層甲板、単数プロペラのロシア船で船名はSINEGORSK。本船はエジプトのアレクサンドリアからスエーデンのOAKARSHAMNに向かっていたもの。 乗組員は25名で事故の際は当初15度の船体傾斜を生じていた。

CAR CARRIER

2009-01-22 11:10:47 | 我愛船艇
オランダの海運会社VROON発注の車両3900台積載可能なPCTC (Pure car and truck carrier)MV SILVERSTONE EXPRESSの進水命名式が1月15日三菱重工業で行われたと発表。(シッピング タイムス1月16日)

この船はVROON社が2009~2010年に計画している4隻のうちの一隻目。本船は標準的な車両のほかに特殊車両も搭載可能で傭船社に対して柔軟性のある対応が出来る。本船は本年5月に引き渡し予定。この船に加えてVROON社は他のシリーズ船の計画もあり、3500台積み能力のこれらは韓国現在造船のMIPO造船所で建造される。写真はすでに稼動中のVROON社船舶)

ビッグスリーをはじめとして各国で自動車の大幅減産が報じられている。それでも車を運ぶカーキャリアーは建造される。注文した船を不況だからキャンセルすることは消費財とは違って簡単には行かないのであろう。ないしは景気回復に備えてての確たる勝算あってのことか。要目をみると船足はおよそ20ノットと速い。

Vessel Particulars:
Length overall 180.0 m
Beam 30 m
Car capacity 3,900 units
Scantling Draught 9.2 m
Deadweight 14,850 mt
Speed 19.9 knots

危機こそ商機?

2009-01-21 07:33:48 | 水産・海洋

台湾の船社エバーグリーンはこの経済危機が取りざたされるなかでコンテナ船100隻を発注するという。エコノミック・タイムズ紙によれば同社は2012年に世界経済が回復すると見てUS$5.5BILLIONを投じて100隻のコンテナ船を建造する計画であると。うち30隻は8,000TEU型、40隻は5,500TEU、10隻が3,900TEU、20隻が2,800TEUという。(THE ECONOMIC TIMES)

エバグリーン社はコンテナ船178隻を有する世界第4位の海運会社で、この建造の目的は船齢30年以上の船の新替えと船隊の増強にあるという。
ちょうど今台湾の実業家の自伝「台湾の獅子」呉火獅著を読んでいるが、第二次世界大戦の戦乱が接近した時の話し。人々が地方へと退去し空き家となった台北市内の建物を100棟以上も安価に買いつけ、戦後たちまち急発展した人物もいたとか。不況・恐慌の情報があふれる中では気持が収縮に向かうのが当たり前だが、まさに逆風・暴風に立ち向かうのが真の実業家なのかもしれない。

海賊は32名を殺害 2008年

2009-01-20 11:37:49 | 水産・海洋

ICCの国際海事局(IMB)の海賊報告センター(PRC)によれば昨年2008年は海賊彼我が最悪の年であったと。32名の海員が殺害あるいは行方不明で死亡したと。IMBが1992年に統計を開始して以来の総数を昨年一年だけで超えている。(MGN 1月16日)

2008年は世界全体で293件の海賊襲撃事件が発生前年比で11%増加。49隻がハイジャックされ889名の海員が人質となった。このち46隻が砲撃や銃撃を受けた。これにより32名が負傷、11名が死亡、21名が行方不明でおそらく死亡と推定されている。銃器の使用は139件で2007年の72件から大幅に増えている。
海賊の攻撃はアデン湾が多く、またソマリア東海岸も含めると111件となる。事件発生のピークは昨年の9月で19件発生。10月と11月はそれぞれ15件と16件となっている。これらは2007年に比べ200%の増加である。2008年にはこれまで事例のなかった巨大タンカーまでが襲われたことで、速力や乾舷高さの異なる様々な船舶が対象となったし、海賊は以前よりも装備を高度化している。

海賊の主舞台がソマリアとなったのが2008年といえるであろう。インドネシア水域では2003年の121件にくらべて、警備体制の強化の効果もあって2008年は28件。これらの攻撃は楽天的なレベルの低い襲撃であると評している。またマラッカ海峡はさらに減少、2007年の7件が2008年は2件のみとなった。
バングラデシュのチッタゴン港やタンザニアのダルエスサーラム(DS)でも襲撃はあったが、これらは投錨中の船舶が対象でありチッタゴンでは船用品の盗みが主でありDSの場合は積荷が対象。DSでは襲撃を受けた14隻のうちの12隻がコンテナ船。バングラデシュでは前年比2件増加して2008年は12件となった。バングラデシュ当局者は錨地接近の際と投錨後は海賊に対する見張りを確実に行うよう勧告している。


コンテナ運賃の下落で…空箱増加

2009-01-19 09:56:16 | 水産・海洋
40万箱(20フィート換算)のコンテナが空で待機となっているという。およそ200隻以上のコンテナ船が新年になってから係船されている。コンテナ船165隻で都合43万箱(20FT)分がクリスマスの直前から動きが止まり、それより2週間前の30万箱から増加、とパリのAXS ALPHALINERコンサルタントが発表。この数値は全世界のコンテナ船箱数の3.5%に相当し、2002年の経済不況時におなじという。非稼動船舶のリストには7,500~10,000TEUクラスの船が6隻、5,000~7,500TEUクラスの19隻がこの中に含まれる。市場の後退のペースは驚きに値するものである。AXS社は11月にこのようなアイドリング状態が1月末までに全世界で40万箱になると予想していた。特に大型のコンテナ船においての年末までの空きが大きく、アジア~欧州航路の配船取りやめも見られる。

全世界のコンテナ量は12月中旬時点で1,300万TEUで船数にして6,078隻であった。100万TEU相当が3月以降に増加した分であるとのことで8月時点では1,400万TEUになっているとAXS社はいう。傭船オーナーは市況転落により最大級の打撃を受け、その船舶数は105~165隻にのぼる。仮にこれらの船が仕事を得た場合2,750TEUのSUB-PANAMA級で一日およそ1万500ドルであり、9月の
1万9千5百ドルや2008年初頭の3万ドルに比べるまでもない。船主等は中国や其の他のアジアからの輸出が減速しているところから今年の回復は期待できないという。ドイツの船主は相互補助スキームを1月1日からくみ仕事のない船に部分的な財務支援を与えることに決めた。この仕組みは2002年の大量係船のときに発動した以降はふたたび復活することはなかったのであるが。(Shipping Digest 13日)

網を編む

2009-01-18 10:30:48 | 亜細亜海道
車座になった女性が4人、小鳥のさえずりの様に聞こえるベトナム語でのおしゃべりが続く。朝日が昇ったばかりの砂浜。打ち捨てられた自転車を支えとして、ナイロンのテグスの糸で漁網を編んでいる。

たしかベトナムでは「ノン」と呼ぶ独特の三角帽子は「労働をしています」という目印に自分には思える。これを被るのは女性がほとんどで、男性が被っているのは見かけない。ベトナムの女性はとにかくよく働く。

かくいう自分は南シナ海に昇る朝日を浴びながら、バナナの葉に包んである落花生入りのもち米おにぎりを手に作業を眺め続ける。ハノイの南東のサムソンの浜辺。

世界のLNG船隊は300隻を記録した

2009-01-17 00:00:43 | 水産・海洋
LNG(液化天然ガス)運搬船が100隻を数えるのに34年を要したが、それが200隻を突破するのに8年がかかった。いまや300隻を数えるようになったが,それまでに要した時間はわずか1.5年であったとロンドンのLNG WORLD SHIPPINGは伝えている。(Shipping times 11日)

15万5千立方米のメンブラン方式のタンカーTANGGUH JAYAはその300隻目の船となったもので韓国サムソン重工業(SHI)からKラインおよびMERATUSラインに去る12月28日引き渡された。200隻目の船は14万5千立方米のMAERSK QATARであり、その引渡しは同じくSHIから2006年の4月に行われている。
Tangguh Jaya はインドネシアのパプアからのガスを中国、韓国、北米に運ぶために建造された7隻のうちの一隻である。その7隻とは大宇造船建造の14万5千7百立方米容積の2隻はSOVCOMFLOT/NYK向けであり、15万5千立方米の2隻は現代重工業建造でTEEKAY社向け、また3隻の15万5千立方米型がSHIで建造され日本のKライン向けである。これら運搬船は2008年の11月から2009年の5月にかけて引渡しの予定。インドネシアの船社は微小部分の株を所有する。TANGGUH LNGプラントは2009年の第2四半期から操業を開始する。さらに2011年までには89隻のLNGタンカーが引き渡される予定であるという。この最近はLNG船舶の発注はさらなるLNG輸出プロジェクトの決定の遅れにより鈍化しているとのことで、この結果建造日数はおよそ30ヶ月になっていると。