長く安定していた米国食のツナ缶詰が減少、困難に直面している。昨年水産缶詰の中のツナ缶はその主導的な位置から下落し過去15年間で最低のレベルまで落ち込んだと市場調査会社のEuromonitorが報じている(8月18日Washington Post). 一方ツナ缶詰の一人当たり消費量は同時期30%下落したことをUSDAのデータが報じている。
この米国人のツナ缶食の下落は食に関連した食習慣の米国における変化でもある。およそ90年間のあいだ米国人らは缶詰のマグロをこれでもかと食べ続けた。1950年から2000年の間マグロのほとんどは缶詰に加工された。ツナ缶詰は米国でもっとも愛された水産物であった。マグロ缶詰愛好が頂点に達したときには全米の8%%以上の家庭がこれを常備しサラダやサンドウイッチで利用したとRoger Coreyが1990年に報じている。(Tuna: competitive conditions affecting the U.S. and European tuna industries in domestic and foreign markets)
しかし健康面や資源の持続性への懸念が生まれた。水銀問題への怒りも生まれた。
そのため国内に缶詰離れが生まれ、ほかの産業にも影響、スープの缶詰、新しいものへの試み、好ましく新鮮に見えるパッケージなどの形態である。マグロの価格上昇もマグロ缶詰を剥ぎ取った大きなアピールのひとつである。地元食品や有機食品がパックされたりすでに調理済みのマグロなど非生鮮食品を阻害した。相反する力の雪崩は、あまりにも多くのことが証明されているように見える。「米国人は”ツナ缶愛”から脱落した」とEuromonitor のシニアアナリストのVirginia Leeはいう。