memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

黄岩島紛争で中国外交官を召喚  中国

2012-04-30 00:49:55 | 海事
中国外交部次官Fu Yingが中国駐在大使館員を最近の黄岩島紛争に関し状況を説明のために召喚した(4月19日新華社)

Fu 次官はフィリッピンによる中国漁民に対する黄岩島近くの岩礁での嫌がらせが国内で大きな懸念を呼んでいると発言。4月10日中国領である黄岩島近くの岩礁に悪天候のために避航した12隻の中国漁船がフィリッピンの砲艦により嫌がらせを受けた。日常の警備にあたっていた中国監視船がその現場に到着漁船を保護した。

「緊張状態は両国の交渉により緩和された」とFu次官は発言。フィリッピン側がその約束を尊重し直ちに岩礁から船舶を退去させることを望むと。フィリッピン当局はフィリッピンは黄岩島がフィリピンの主権のもとにあると最近主張しているが、それは歴史的事実と法原理に反しているとFu次官は発言。

Huangyan Island黄岩島は中国の領内にあり、中国はフィリッピンの主張を受け入れられないと主張。同次官は中国の主権を尊重し状況をエスカレートさせるような行動をすべきでない、南シナ海の平和と安定を保つべきと主張した。

フィリッピン外務大臣のAlbert del Rosarioは中国に対しこの問題を国際海事法廷に持ち込むことを合意するよう求めた。

ベトナム漁民21人を釈放    中国

2012-04-30 00:33:11 | 海事
ベトナム漁民21人を釈放    中国

広州発:中国当局はベトナム漁民21人と2隻の漁船を釈放した。彼らは西沙諸島での違法操業を理由に1ヶ月以上拘束されていたもの(4月20日新華社)

これら漁民は中国の海事主権をその海域で漁獲したり侵害しないことの誓約書に署名した後釈放されたと農業部傘下の南シナ海漁業局が発表した。中国の監視船が3月4日西沙列島でベトナム漁民を拘束した。ベトナム漁船は25キロの爆発物や、ダイナマイト漁に使用する道具を積んでいて、漁獲物数百キロが船上にあった。

カーニバル船社が調査を開始

2012-04-29 00:01:28 | 海事
カーニバル船社が子会社のプリンセス・クルーズ社の船が救助を要請した漁民を無視したという非難にたいしての調査を開始した(4月19日Orland Businsess Journal)

Guardian紙は船客が太平洋上で事故にあった漁民を発見Star Princessの乗員に伝えたにもかかわらず客船が停船しなかった。この事件では2人の漁民が脱水のため死亡、残る一人が28日後に生還した。マイアミ根拠のCarnival社はプリンセス者の親会社である。また子会社のコスタ社のCosta Concordiaは1月にイタリアで海難事故を発生している。

中国漁船員に懲役30年の判決  韓国裁判所

2012-04-29 00:00:49 | 海事
韓国の裁判所が沿岸警備隊員を殺害した漁民に対し懲役30年を命じた(4月19日AP)

この殺傷事件は韓国当局者が黄海で違法操業の疑いのある中国漁船に移乗した際に発生した。この事件により両国で国民の怒りが発生したが、両国の首脳はさらなる紛争の防止に努めることを合意していた。
韓国の仁川地方裁判所はこの判決はさらなる暴力に対する警告であると発表した。中国漁船が韓国水域に入ったのは増加する水産物需要によるもの。2008年にも韓国沿岸警備隊員が韓国水域で中国漁民により殺害されている。


漁獲金額が過去10年で最高   スコットランド

2012-04-29 00:00:11 | 水産・海洋
本日発表された暫定統計によれば昨年のスコットランド漁民による水揚げが5億ポンドに達した、これは2010年のそれに比べ15%増加した(4月17日FUD)

この歓迎されるニュースを受け漁業大臣のRichard Lochhead は「過去10年間で最高のレベルとなったことは勇気つけられる。我々の漁業者による水揚げはますます求められており、ほとんどの魚価も値上がりしている」 「この増額はサバによるもので、その水揚げ金額は1.64億ポンド、エビの高値によりその金額は8300万ポンドとなった。 マダラ、ハドック、アンコウなど白身魚の水揚げは 対前年比でも安定的であり、船団数の削減が漁船の生産性を高め1隻あたりの水揚げ金額を増加させた」

「サバ漁獲が全体の3分の一を占めた。このことはサバ資源がスコットランドにとっていかに重要であるかを示している。したがってEUはアイスランドとファロー諸島によるサバの乱獲について制裁案を支給まとめるべきである。でなければ貴重な資源が消滅することになる」 「経済的な試練の時にあって、スコットランド漁業は継続してうまく機能し重要な経済的貢献をしている。2011年のスコットランドの飲食物の輸出でも重要な一翼を担っている。このことは沿岸集落の長期にわたる可能性を支えることができることを示している。「この成功はスコットランド漁民の長期にわたる資源保護によるものであり、漁獲レベルを今後も維持できるであろう」と。

ホタテのドレッジ禁止を求める  英国

2012-04-28 17:25:23 | 水産・海洋
漁業者のグループがホタテの東ヨークシャー沿岸でのドレッジ漁(金属製の網具で底をさらう)の禁止措置を求め政府との話し合いを求めている(4月26日BBC)

漁業者らはHolderness沖合で操業するホタテ漁船によりここ数週間で、自分たちの漁具に10万ポンドの損害を与えたという。ホタテ漁業では大規模な金属製の引き網具を使用し、海底の貝類を掻き起す。漁業者協会は漁具の損害事故について調査をしたという。地元漁師を代表するHolderness沿岸漁業グループの役員Mike Cohen, は「ホタテのドレッジ操業が海底を棄損しカニやロブスターを対象とする地元漁業に影響を及ぼしている。特に底生性資源で著しい」という。

「この事態は非常に敏感で、環境が地元漁業に不可欠であり、いかなる損害についても非常に懸念されるところだ」という。Mr Cohen はホタテ漁船はこの海域にスコットランドやマン島からやってくるという。彼は漁業大臣Richard Benyon とこの漁業の禁止について近い将来に話し合いを持ちたいという。ホタテ漁業はさまざまな規制に従っている。岸辺から3浬以内での操業は認められていない。
東ヨークシャでは北東沿岸漁業保護当局が6浬以内に入れない法的緊急措置を講じている。一方ホタテ業界はそのウエブサイトで声明文を発表、「我々は非常に真剣に漁具の競合について取組み、協会に上がるいかなる事故報告についても調査することとしている」と。

2012年の漁獲は15万トン  カムチャツカ

2012-04-28 00:05:51 | 水産・海洋
2012年漁期にカムチャツカ漁民は15万トンのサケを漁獲することができる(4月17日ロシア漁業者新聞)

データによれば漁獲許容量は149.838 トン。これは西カムチャツカの様々な漁法で漁獲される。科学者らは前年に比べサケ類の遡上は明らかに減少するであろうと予測。2011年の極東全域での漁獲が50万トン(うち196,600トンがカムチャツカ)であったとするならば今年は275,000トンになるであろうと。

延縄漁船でほかの魚種も獲れる  スペイン

2012-04-28 00:03:14 | 水産・海洋
農業食糧環境省な水産局を通じ4月13日以降地中海での延縄漁船の対象魚種を一時的に変更すると発表した(4月16日TFSND)

この承認は22隻の漁船が対象となり3か月間続く。この承認は漁船団に対し、メンバー諸国の12浬以上沖合いあるいは第3国での他の魚種の漁獲を承認するものである。この変更はクロマグロ漁獲枠が削減された表層延縄漁船に対してのもので探魚種の漁獲を容認し年間を通じての対象資源に対する経済的な探査を許容する。この対策により地中海における漁業資源のよりよい利用を、持続的かつ小型漁船に影響を与えずに行おうというものである。


岩礁に関しての戦争はない

2012-04-28 00:02:47 | 海事
マニラ発:このところ海事緊張を引き起こしている紛争地帯の岩礁に関し、東南アジア諸国は中国との戦争を始めたくはないとフィリッピン大統領が発言した(4月15日tricity-herald)

大統領 Benigno Aquino IIIは フィリピン北西沖のScarborough岩礁についてのフィリッピンの主権を断言、しかしフリッピンは状況を“エスカレートさせないために”沿岸警備隊艦艇を退去させたと発言。アキノ大統領はフィリッピンは問題の行きつまりを解決するために中国との対話を続けると。この紛争は先週火曜日から始まり中国漁民を逮捕しようとしたフィリッピン軍艦を中国船舶が阻止したもの。同大統領は英国チャーチル首相の言葉を引用“戦争を叫ぶよりも、対話だ”と。

タラバカニから副産物

2012-04-27 10:16:06 | 水産・海洋
タラバニの腹側はあまり利用されることが少ない。しかし研究結果によればボイルしてから殻をむいた腹側の肉は味が強くレストランなどでも利用できるという(4月12日WFAN)

ノルウエーのNOFIMAは殻、腹肉、内臓などから生産したカニミールがロブスター養殖の初期餌料に非常に良いという。またこのカニミールをサケの餌料に加えることで成長が良くなるという。ノルウエーのFinnmark地方のタラバカニからその32%およそ700トンが得られるという。さらなる処理のための貯蔵所がない場合はこうした副産物は埋め立てられるか海に投棄される。その結果、会社は凍結や輸送コストを負担することになる。

このプロジェクトの目的はタラバガニの副産物から工業的な活動を行うことの知見を得ることを目的としたものである。科学者らはカニミールの生産ライン、その利用方法について模索している。 このプロジェクトにより簡単で機能的なカニミールの副産物からの生産が考えられようとしている。タラバカニの副産物からのキチン質のレベルは高くキチン生産の資源い適している。アミノ酸や重金属類の分析もタラバカニについて現在行われている。

「カニミールのアミノ酸類は甲殻類や魚類餌料における誘引物質として有望である。重金属の分析結果からは餌料としてのカニミールの使用に制限はない」とプロジェクトマネジャーのEven Stenbergはいう。この結果から新しい2種の乾燥餌料がロブスターの初期餌料と海面養殖のサケに用いられる。ロブスターの初期餌料に好適で、生残率や成長率もよいという。(以下省略)

違法漁船の取り締まりを強化   韓国と中国

2012-04-26 11:58:21 | 海事
韓国水域における中国漁船の違法操業の取り締まりを協力しておおなうことを両国が合意した。両国の間ではこの問題が増加していた(4月16日Chosunilbo)

韓国の食糧農林漁業省は先週中国の青島で両国による会議が開かれ、無許可操業や外国水域の通航、事件の際の武力の使用などについてきびっしい罰則を行うことについて討議したと発表。こうした事態の防止のために韓国経済水域内における漁船のGPSによる追跡、違反を犯した場合の金銭的担保の徴収方法などについて話し合いがもたれた。

昨年12月には韓国西岸の韓国水域で違法操業の中国船により韓国沿岸警備隊員が殺害されている。

松花江の口開けを祝う漁民    中国東北部

2012-04-26 11:57:51 | 亜細亜海道
中国黒竜江省のハルピンを流れる松花江の口開けを祝う祭りには鮮魚が登場(4月15日新華社)漁師らは伝統的な衣装でハルピンでの祝祭に参加。この漁期口開けの祭りは1000年以上も前から行われている。漁師たちはこの祭りは松花江の神にささげるものとして幸運と平安を祈る。

フィリッピンと中国の海事紛争は膠着状態

2012-04-25 00:00:49 | 海事
マニラ発:南シナ海での海事紛争は膠着状態にあるとフィリッピンが日曜日発表した(4月15日AFP/ChiannelNewsAsia)

一週間続いたにらみ合いが緩和されたあとにもScarborough岩礁には2隻の中国船がとどまっているとフィリッピン側が報じた。このにらみ合いの原因となった8隻の中国漁船はすでに現場海域を離れた。「膠着状態は依然続いている。両者は相互に連絡を取っている」と外務省報道官のRaul Hernandez が短い声明を出した。外務大臣のAlbert del Rosarioが米国に向け出発、1週間滞在しそこで補佐官とともに交渉がもたれると。
この危機はフィリッピンが領海と主張している海で8隻の中国漁船が4月8日に発見されたことから始まった。フィリッピン海軍が中国漁民逮捕にむけて軍艦を派遣したが、中国側が3隻の監視船を派遣、軍艦を取り囲んだもの。マニラ側は木曜日海域から軍艦を引き戻し、漁獲を積んだ中国漁船は2隻の監視船に護衛されてすでに現場を離れたことにより土曜日には緊張は緩和された。

フィリッピンが前向きな動きを歓迎したものの、その後、北京は2隻の監視船を派遣するとともに、フィリッピン艦艇の上空には中国機が飛来したと伝えている。またフィリッピン籍の科学調査船に対する中国側の嫌がらせがあるという。この船に乗船しているのは9人のフランス人で考古学的調査を行っているものというが、それ以上の詳細を外務省は伝えていない。軍部によればフィリッピン沿岸警備隊はルソン島から230㎞西に位置する岩礁に残り中国側の動きを監視しているという。

Chinese fishing net 中国式待ち網

2012-04-25 00:00:12 | 亜細亜海道
インドケララ州のFort Kochiの待ち網の前のケララ漁民の画像。中国式の待ち網は他の漁法とは異なり陸岸に設置されている。岸辺で網を持ち上げる(4月12日TE)

その規模は少なくとも10メートルあり海に沈められる網は梃を含んで構成され、大きな石が重錘として反対側にロープで吊さ揚げられている。この待ち網はおよそ6人の漁民で操作される。

古代沈船から遺物回収を再開   中国

2012-04-24 10:05:38 | 海事
広州発:考古学者らは土曜日、広州の南澳で500年前に沈んだ商船からの文物の改修を再開すると発表した(4月14日新華社)

再開は4月末から5月初めとなる。これは沈船にたいする3度目の試行である。これまでの作業で考古学者らは陶器、銅貨などを含む文物を2万点以上回収している。

この船は汕頭市の南澳のSandianjin水域に明王朝(1368~1644年)の中期あるいは後期に沈んだもの。考古学者チームのリーダーであるCui Yongによれば、船はフィリッピンとマレーシアに向かうものであったという。広州は昔の中国において海上貿易の中心であった。

専門家の一部は沈船から発見された銅板や銅貨はおそらく盗んだものであろうとみている。そうした金属類の輸出は当時は禁止されていた。明王朝を含む多くの中国王朝は主要通貨となる銅銭の製造に使用される銅の輸出は禁じられていた。現在までの段階では回収作業は50%完了している。この沈船は地元漁師が発見したもので長さ27m幅7mで2007年5月に見つけた。沈船は水深27mの泥の中に埋まっている。場所は汕頭から5.6浬のところである。