世界の魚資源量は急速な消費の拡大についていけないと国連のFAOが警告している(7月11日FUD)
これは天然魚類にとっての圧力となるだけではなく、養殖業がそのギャップを埋める役割を続けることになる。国連報告は世界中の人々が魚を食べるようになったことによるもので、2014年の一人当たり消費量は初めて20kgに達したという。
FAOによればこの消費記録は2015年も継続するがこれは魚類養殖による供給増加、人口増加による増え続ける需要、廃棄率の低減、収入の増加と都市化などによるもので一部の魚類資源にあっては若干改善がみられるという。
“2016年の世界の漁業と養殖業の状態”によれば一人当たり魚消費は1960年代の9.9kgが1990年代には14.4kg、2013年19.7kg、そして2014年には20.1kg に到達したという。FAOの局長Graziano da Silva によれば今では魚消費の半分を養殖業が供給しているという。
中国が魚類養殖の主要プレーヤーで世界の養殖生産の60%を占めていると報告している。
およそ5700万人が一次魚類生産部門に従事しその3分の一が養殖業であるという。
FAOによれば開発途上国が800億ドル相当の漁業輸出を行っており、これは純売上としては肉類、タバコ、米、砂糖などよりも大きいという。(以下省略)