巨大トロール漁船で火花を散らす 豪州

一見すると船は中型のバラ積船かタンカーのように見えるが、この船が漁業をめぐり物議をよんでいる（8月20日FUD）

この騒ぎの中心は巨大なオランダのトロール漁船FV　Margrisである。この9,400 トンの漁船は豪州水域で操業を始める。保護活動家らはこの船が国の魚資源にたいし取り返しのつかない損害を与えると警告、船を送り返すことを求めている。この船は豪州のSeafish Tasmania社が持ち込んだもので、18,000トンのアジとレッドベイトの漁獲枠を与えられている。環境主義者らはこうした魚はミナミマグロやアザラシなどの主要な餌であると指摘している。 FV Margirisはどのような基準から見ても印象的な規模で、一日当たり240トンの魚を処理冷凍することができ、その船倉能力は6,200トンである。

FV Margirisはタスマニアを基地としてNSWから西豪州にかけての広大な推移域で数千トンの漁獲をする準備を進めているが,これにより魚資源に取り返しのつかない損害が生まれることが懸念されている。論争は現在政治的な舞台に移り、環境保護団体はこのトロール船にたいする抗議集会を繰り返している。彼らはクロマグロやその他の魚種にリスクとなるとしている。しかしながら、本船FV Margirisを所有する会社はその非難を否定し、本船は漁獲枠に従い、注意深く監視され持続可能なものであるという。また混獲の比率も低いと。漁業活動を管理する豪州漁業管理当局は漁獲枠は科学的根拠に基づくという。しかし豪州環境省大臣のTony Burkeは 議論を考慮し、承認が停止されるか覆される可能性があるという。

セネガル漁民の喜び

5月に、29隻の外国漁船に対する許可を政府が取り消したことでセネガル漁民に利益となる事象がすでに生まれている（8月20日ALLAFRICA）

外国漁船が退去して2か月以内にセネガルの各地St. Louis Kafountine through Rufisque Thiaroye, Hann, Soumbedioune, Mbour, Joal, Saloum islandsなどでは漁獲の増加がみられている。地元漁民によれば今では毎日水揚げができるという。Hannの漁民Médoune Sarrは外国船が退去してから,漁獲は好調という。Casamnceでも5月の初め以降同じような状況にあり港の状況は劇的に変わったという。「グリーンピースは正しいと思う。彼らは外国の表層引き漁船に対抗してくれた」とkafountine桟橋のMoro Dembaはいう。

最近Kafountine市に戻ったがグリーンピースは今年のはじめから "My Voice, My Future" キャラバンを展開、セネガル政府の首脳部に対し外国表層漁船への許可取り消しを求めていた。セネガル水域から大型船が退去してから地元の水揚げは大きな改善が見られ、過去2年間で最高になっているという。こうした好ましい結果ではあるが漁業者らは政府に対する圧力を持続することが必要という。

大波で死者と行方不明者が発生 ナイジェリア

Lagos発： 大波が海岸沿いの小屋を襲い少なくとも一人が死亡、15人が行方不明となったと当局が日曜日発表した（8月20日REUTERS/IOL）

救助当局は住民や地域の避難状況を調査した。結果と人一人の死亡と15人の行方不明者を確認。「およそ30軒の漁民の小屋が大波の被害を受けた」と国家緊急事態管理局の Iyiola Akandeが発言。「15人が行方不明で、一人の死亡が岸辺で発見された。およそ100人の家を失った人々については政府が移住させる」と。
1500万人が住むラゴスのKuramoBeachでのこと。ここには永久的な家屋のほかに 間に合わせ的な構造の住居が多い。当局は不法占拠者の調査を行っていた。

海中から遺物を回収 中国・広東省

500年以上前に広東省の沖合で沈没した商船南澳1号の遺物3万点以上が回収されることになった（8月20日新華社）

海中考古学調査により新しく回収される遺物の約1万点が汕頭の南澳博物館で展示されることになると同館の理事Huang Yingtaoが発言。回収作業は6月に始まったが台風Kai-Takの影響で中断、この台風は広東省の沿岸部に地滑りをもたらした。今回の南澳1号の水中探査は9月末に終了の予定であると考古学チームの頭のCui Yongはいう。考古学者らは遺物が回収されたと、沈船の寸法計測を行う予定である。また考古学者らはすでに2万点の遺物を回収、これには陶磁器、銅銭が含まれ船には25の個室があることも判明している。

この船は南澳のSandianjin水域に明朝の中盤あるいは後期（ 1368-1644)に沈没したとみられている。この船はフィッリッピンやマレーシアに向かっていたものとCUI氏は見ている。広東省は古代中国の海上貿易の中心地であった。この船は地元漁民が2007年5月に発見したもので、長さは25メートル幅7メートルとみられている。船は水深27mのところで泥に埋もれている。専門家らはこの遺物回収は、南シナ海で行われていた海のシルクロードが証拠となると。

台風で中国漁民31人が行方不明 韓国水域

火曜日34人が乗り組んだ2隻の中国漁船が済州島のHwasun港沖1.8㎞で沈没したと済州島で中国領事が確認した（8月28日新華社）

乗組員3人は救助されたが31人が行方不明という。2隻の漁船"Yuejiangchengyu" No. 91104 とNo. 91105は中国山東省の威海からの漁船で台風Bolaven（日本では台風15号）の暴風と高波により午前2時40分に沈没したもの。韓国国営通信 Yonhapによれば2人の乗組員が漂着後韓国当局に事故をh報告したという。彼らは病院に運ばれ手当てを受けたが一人は重傷、もう一人は呼吸が困難であるという。3人目はその後に救助されたもの。現在中国領事が地元警察と連絡をとり救助活動を見守っている。

外国漁船が割り当ての濫用で我々の魚を獲ってしまう 英国

現在の英国の魚資源は1世紀前に比べ90％以上減少した。英国水域で漁獲される魚の3分の一は外国漁船により海外で水揚げされている（8月20日Ddaily Mail）

外国船主の漁船ではあるが英国旗を掲げている。厳格な漁獲枠システムがありながらその濫用により魚を獲り尽くすことで避難が高まっている。欧州全体で魚資源は長期にわたり減少している。今の英国の状態は1世紀前に比べ90％も減少している。スペイン船がその動きを強めているため、非難が起きている。外国の漁業会社であってもその所属漁船を英国に登録することは許容されている。そのうえで漁獲枠の購入やリースをすることは英国船として認められる。

こうした仕組みの下で5隻のスペイン漁船がスッコトランドの漁船の漁獲より多くヘイクを漁獲していることが報じられている。これらスペイン漁船はヘイクの漁獲枠1,650トンを所有、一方スッコトランド漁船おそれは1,570トンである。 政府の記録によればFleetwood, Lancashireを根拠とする15隻のスペイン支配下にある漁船のうち5隻は一度も英国に水揚げを行ったことがないという。これらの船はVidalファミリーが所有、違法操業のかどで162万ポンドの罰金を命じられた。

Truro Crown裁判所は先月英国魚資源を繰り返し組織的に略奪したとして外国船長らと乗り組みを告訴した。英国MMOの資料によれば英国登録漁船による魚の水揚げは昨年英国内および海外分を合わせて60.6万トンでその金額は7.19億ポンドでたったという。この3分の1にあたる19.6万トンが海外で水揚げされた。それらが英国内の港で水揚げされた場合でも直ちにとっらくに積まれ海外に運ばれるという。
環境食糧地方局は「英国登録漁船すべてから恩恵を受け続けることが不可欠である我々は政策を見直している」と。

燻製魚業界への資金 英国

英国の燻製魚業界は伝統食である魚の燻製の販売促進と普及の目的で欧州の資金を受け入れた（8月19日WFAN）

この資金は欧州漁業基金(EFF)によるもので、英国のMMOとSeafish Industry Project Fundにより管理されている。このプロジェクトは業界のメンバーである. Seachill, The Fish Mongers Company, Coln Valley やThe Smokeyard Artisan Smokehouseなどによるものでグリムスビー魚商協会がリードしている。グリムスビー魚商協会のCEのSteve Nortonは, 「伝統的な燻製魚は素晴らしい製品であるが消費者からは見落とされていたり、低く見られている。今回のプロジェクトでその利点に光を当て若い消費者に英国の食の遺産の利用の可能性を訴えたい」と。
Sea Fish Industry Authority,のマネジャーのJulie Snowdenは「この独特なプロジェクトを支援できることは素晴らしい。創造的なイニシアチブによりより多くの水産物を消費してもらうようにしたい」と。このプロジェクトは2012年8月から2013年12月まで行われる。

魚が少年を襲った ベトナム

未知の魚が少年3人を襲った。メコンデルタのDong Thap省でのことで、少年rは重傷と医師が発表した（8月11日TNN）

Thap　Muoi地区病院の意思Dr. Nguyen Van Hoangは7歳の少年Nguyen Huu と4歳のNguyen Hoan Haoは8月5日と9日以降それぞれ依然病院に収容されているという。この二人はいずれも睾丸を襲われThienはそのほとんどを、Haoはおよそ半分を失ったとHoang医師はいう。負傷はしたものの毒がなかったことが幸いしたと同医師はいう。

Thienの父親のNguyen Huu Tinhによれば彼の息子は川幅4～5メートルのKenh Giua 川でほかの6人の子供たちと泳いでいたところを襲われたという。30分ほど泳いだ後大人たちがThienの叫び声を聞いたという。大人たちが川に入り彼を救い病院に駆け込んだという。またHaoの方は同じ川で姉と泳いでいて襲われた。また3人目の負傷者についての詳細は不明であると。
南部の淡水魚国立センターの専門家はこの報告に驚いていて、メコン河で人を襲う魚については知らないという。

海賊から漁民60人を救出 バングラデシュ

ベンガル湾で先週海賊に囚われた漁民60人を海軍と空軍が救出した（8月18日BangkokPost）

沿岸警備隊司令官のShafiqul Alamはこれらの漁民らはSundarbansマングローブ林（世界最大のマングローブ林）の近くで操業していたものとAFP通信に語った。
「当初は50人が囚われたとみていたが、結局60人であった」と。海賊らは海軍が接近すると漁民を解放、改造は拘束されなかったという。武装した海賊は海岸地帯で日ごろから盗みや誘拐、金品の強奪を漁民から行っている。この問題に対処するため30人の要員を派遣している。

ペレットによる魚への汚染の恐れ 香港

先週発生したペレットの流出が魚養殖に影響があるのではという懸念が広がっている（8月17日TFSND）

一部の業者によれば魚の餌食いが悪くなっているという。ポリプロピレン・ペレット自体は無毒ではあるが、環境保護主義者らはそれが毒物を吸収し食物連鎖に影響を与えるのではないかと恐れている。香港政府はその除去について努力を行い、食の安全と海洋生態についての調査を行っている。

漁業を監督する農業漁業保護局は状況の把握に努めていて、大衆からの異常な案件の報告はこれまでにないという。しかしながら8月12日に同局が魚養殖の水域で採取した魚のサンプル37のうち７検体からは0.4グラムから1グラムのペッレトが見つかったという。当局は食品安全面での危険はないという。

新しいWellboat（活魚運搬船） ノルウエー

ノルウエーの Havyard GroupがFosnavaag船社に新しい活魚運搬船の設計を提示した。この船の設計は未来に向けての新設計であると（8月18日WFAN）
Fosnavaag船社はすでに活魚船 Viktoria Viking, Viktoria Ladyおよび Gripfisk, を所有するとともにエビトロール船Remøy や沿岸警備船 KV Alesund.を所有している。

このHavyard社の587番船はFosnavaag船社との緊密な連携で設計されたもの。 同社はこの船は活魚運搬船として新しい基準になるだろうと信じている。同社の設計者Kjetil Myrenは「この587番船は活魚運搬船として最上の技術が盛り込まれている。新しい基準は活魚輸送にあって環境にやさしく魚の扱いもよい」と。船には円柱状の魚槽が設けられ、水処理についても万全であるという。3槽の円柱状のタンクの容量は3250m3である。完成時の船の大きさは85mで乗組員12名。この船は2014根1月に引き渡される予定であるという。

COIMEXが新しいスリミプラントを建設 ベトナム

2012年上半期にCon Dao Seaproducts 社とCOIMEXはスリミ製品の輸出で成功をおさめたと同社の会長Le Van Khangが語った（8月16日TFSND）

2012年7月末までにCOIMEXは1万トンのスリミを輸出その総額は2400万ドルであった。EUがその70％を占める重要な市場でありアジアは第2位であるとVASEPが報じている。.

これまでのところ国内の様々な供給システムから日量400トンの原料を4か所のプラントに供給することができているという。今年COIMEXはKien　Giang省のRach Gia 地区に生産と輸出の増強のためにプラントを建設する。新しいプラントの能力は原料ベースで日産100トンである。EU諸国の経済低迷の中でも、彼らの製品価格が順当であることから2012年上半期も受注を続けている。COIMEXは2012年輸出金額4900万ドルを見込んでいる。

世界最古の米現役軍艦ＵＳＳコンスティテューション 久しぶりの自力航行

米ボストンで観光名所として親しまれている世界最古の現役軍艦「USSコンスティテューション」が19日、戦勝200年を記念して、過去130年で２度目となる自力航行を行った（8月20日CNN）

フィリッピンの2社がPNGに缶詰工場を開設

タイのタイユニオンと提携してフィリッピンのマグロ漁業会社がPNGにMajestic　Seafood社を2か月以内に開設することが報じられた（8月16日Asian Correspondent）

Frabelle 漁業会社とCentury缶詰会社がタイユニオンと提携し能力200トンの缶詰工場を開設する。タイユニオンは世界で第2位の缶詰会社である。またタイそのものは世界最大のマグロ類缶詰の生産国である。Laurelが所有するFrabelle漁業会社はすでにPNGに工場を所有しており一方Century Tuna社はフィリッピンで最大の缶詰プラントを稼働している。ジェンエラルサントスに根拠を有するRD社は太平洋の島国に初めて缶詰工場を開設している。

PNGは最近世界第2位のマグロ缶詰生産国としてフィッリッピンを抜いたことを表明していた。このMajestic Seafoods社はPNGで日産1200トン以上の缶詰生産を行う。フィリッピンの生産量は日産平均750トンである。フィリッピンのマグロ漁業会社はフィッリピン水域でのマグロの減少を受けて90年代後半にPNGで生産を始めている。フィリッピンがこの島国PNGで缶詰工場を開設したのは1997年である。
フィリッピン漁業者はPNGでの漁業権を甘受していた。世紀が変わりPNG政府は領海水域でのマグロ操業を規制した。今日ではPNG国内に加工プラントを有する外国会社のみに漁業が許されている。

台湾活動家は尖閣諸島に寺院を建てたいと

台北発：台湾御活動家グループは中国と日本の間で紛争状態にある島嶼のうちの一か所に道教の海の女神をまつる寺院を建立したいと発言した（8月22日AFP/ STRAIT TIMES）

「我々はDiaoyu islands尖閣諸島に媽祖の寺院を建立するための資金集めを開始した。これにより女神が我々の漁民を守り活動を祝福してくれる」と活動家の Tony Huangはいう。Haung氏はどのくらいの資金が必要かは明らかにしなかったが、寺院を建立するために必要な宗教儀式はすでに完了しているという。この儀式ではすでにある寺院に女神像を移動、あらたな場所となる尖閣諸島への移送の準備をしたという。また台湾の活動家らは先週船の借り上げに失敗したにもかかわらず、ふたたび紛争の島に向かうことを計画している。

これらの島嶼は中国名では釣魚島、日本では尖閣諸島と呼ばれているが、その領有を台湾、中国、日本が主張、現在は日本の統治下にある。中国と日本の間では紛争により火花を散らしていて、先ごろは両国の活動家が島に向かった。日本は香港からの14人の活動家を逮捕、これにより中国、台湾に抗議の声が上がったがすみやかに彼らを国外退去とした。一方、日本の活動家も日本国旗をかかげ島に上陸、これは中国活動家を国外追放してすぐ後のことであった。