memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

英国海軍が護衛

2008-12-31 10:07:03 | 我愛船艇
英国海軍の駆逐艦HMS NORTHUMBERLADがアトランタ作戦と名付けられた護衛活動のうちのひとつを先ごろ完了した。(Shipping Times)

この行動派EUの軍事活動の一環であった。被護送船舶である貨物船SEMLOWを海賊の活動海域で4日間にわたり護衛、本船は無事マガデシオ港に到着、ソマリアにおける人道援助物資をとどけた。HMS NORTHUMBERLANDは日曜日にケニアのモンバサを出港、合流の後、本船SEMLOWをおよそ500海里に亘って護衛、国連のWFPによる食料を運ぶことができた。この航海での船足はおよそ6ノットであったが、このような速力の船が海賊の標的となりやすい。

HMS NORTHUMBERLANDは本国を離れてすでに3ヶ月になるが、少なくとも今後3ヶ月は活動にあたり本国に帰還することはないという。船舶護衛以外にも麻薬密輸、非合法的武器、人身売買などもその摘発を目的としている。一方SEMLOWは2005年にもソマリアの津波被害者へ援助物資を搬送中に海賊に襲われたことがあり、その際は乗組員と船体が100日間に渡って拘束された。また、同船の船主は持ち船の4隻がこれまでに海賊被害にあっている。

中国、初の空母建造へ来年着手、15年までに中型2隻

2008-12-30 08:41:22 | 我愛船艇
【北京=峯村健司】中国軍が09年から、初の国産空母建造を上海で始め、2015年までに5万~6万トン級の中型艦2隻の完成を目指す。複数の軍や造船会社の関係者が明らかにした。また、遼寧省の大連港に係留されている旧ソ連軍の空母ワリャーク(6万トン級)が近く改修を終えて訓練用に就航する見通しで、艦載機パイロットの養成も始まっている。(朝日新聞30日)
 最近、黄雪平・中国国防省報道官が建造に前向きな発言をしており、各国の関心が集まっていたが、計画の全容が明らかになるのは初めて。空母の配備で中国海軍の洋上戦闘能力が高まれば、東アジアの軍事バランスに大きな影響を与えるとみられる。

 中国軍は08年秋までに「大航空母艦計画」を作成し、海軍総司令部内に専門部署を設けた。原子力ではなく、通常推進型となる。広東省湛江に司令部を置き、南シナ海を管轄する南海艦隊に配備される予定で、海南島三亜に専用の埠頭(ふとう)を建設している。艦載用にロシア製戦闘機スホイ33を約50機購入する。 上海市当局者によると、上海市郊外の長江に浮かぶ長興島には、世界最大規模の造船基地が08年秋に完成した。4カ所ある大型ドックのうち1カ所が空母建造用。造船会社関係者の話では、電力制御システム関連の部品はロシアから輸入するほか、国内の軍事関連企業に発注した。これらの調達が順調なら空母の工期は2年短縮される。

 一方、大連港にあるワリャークは旧ソ連時代に7割ほど建造されたもので、98年にマカオの観光会社が買い取り、02年から海軍と関係が深い大連の造船会社が改修していた。電気系統のトラブルなどがあったが、このほど訓練用として完成のめどが立った。大連には、発着に高度な技術が求められる艦載機パイロットを養成する学校が設立された。07年からウクライナ・オデッサの海軍航空部隊トレーニングセンターで学んだ中国海軍幹部が講師となり、選抜された約50人を訓練している。ロシアなどからも講師を招いているという。
 海軍少将の一人は朝日新聞の取材に対し、中国の中東からの石油輸入が増えているためマラッカ海峡やインド洋のシーレーン防衛を空母の任務に想定していると明らかにしたうえで、「米国が保有するような10万トン近い大型空母ではなく、脅威にはあたらない」と強調した。

    〈茅原郁生・拓殖大教授(元防衛研究所研究部長)の話〉 中国軍にとって空母は海軍力強化の柱だ。まずは沿岸を米国の脅威から守るための緩衝地帯を広げ、海洋権益を確保する意味合いが強い。西太平洋海域に展開する海洋国家を目指す戦略の第一歩といえる。

++かなり以前(2002年ころ)から大連港の大連新造に空母が係船されていて陸側からは遠目で確認できた。また海上からははっきりと確認できた。いつみても外観が変わらなかったので、造船所が仕事をやめたのかと思っていた。それがこの報道にある「ワリヤーク」らしい。どこの国も自国の武力にあっては「脅威にあたらない」という表現や発表をするが、それはおかしい。空母は浮かぶ移動可能な強襲基地であり、いったん完成すればその効果的活用をもくろまないはずはがない++



牛スジスープ

2008-12-29 02:06:26 | 

トルコはイスタンブールの西方にチャナカレという海峡の町がある。ここでマルマラ海とエーゲ海が出会う。その海峡のくびれは2海里もなく狭い。当時の町人口は4万人であったが、日本人は時折の観光客をのぞいて一人もいなかった。

一人ではあっても、仕事で何度も訪ねた町で、知己も出来た。時折彼らと酒盛りをやり(イスラム教徒ばかりではなくクリスチャンもいるし、イスラムであっても他の国ほど戒律を守らないのがトルコ人と自分は信じている)当然のことながら二日酔いに襲われた。原因はラキという強い酒にある。

朝になれば仕事には行かねばならず、頭は痛いというときトルコ人に教わったのがスジ(筋)のスープ、原料はアキレス腱の部分と、にんにくとそれに塩だけである。食す段階で青い葱を散らす。これに小型のバゲットで朝食とするとどういうわけか二日酔いが治り、体に活力が沸くのを感じた。

最近になってこれを思い出し、近くの一軒しかない内臓肉屋でスジ(牛のアキレス腱)を購い、さらにハチノスも求め、にんにくとタマネギを入れてスープを作ってみた。この部分のスジは脂がついていないから安心で、一晩おくと相当の強度のあるニコゴリが出来る。多量のゼラチン質つまりコラーゲンであるから体に良いと勝手に決めて自作のスープを試してみると、これはいける。大量に作ったので4日間ほど掛けて朝に昼に堪能した。(注:ハチノスを入れるときはよく塩でもんでから)スジといっても肉の周りのスジ肉と横隔膜(メンブラン)などもあるので要注意。スープ用はアキレス腱でないとダメである。

異音発生・機能停止

2008-12-27 15:49:35 | 避風塘 (雑想雑事滞留地)
一日目
某日早朝のこと、現用PCが起動の際に異音発生。画面も異常、なんどか繰り返すも状況変らず。「ついにやってしまったか、この暮れに来て・・・2号機乗り換えには時間がかかるし・・・」とぼやく。しかし、この異常音はハードデスク損壊の音とは違い、もっと大きい。裏側を見てみると冷却ファンのグリッドに埃が付着。ひと月ほど前に掃除したのに、と思いつつも埃を吹き飛ばしてから、PCを再度起機動。・・・・・今度は無音、画面正常、通常のごとく運航開始・・・・でひといきついた。PCとはいえ日頃の手入れが必要と思い知った冷たい朝でした。

それから3日後
早朝と午前は順調に稼動。出かけてから夕刻になってPCを起動、また異音発生。何度繰り返しても同じ。専門家に来てもらい、点検の結果は「手に負えませんHDのトラブルです」「修理に出すのもよいけれど、結構修理代をとられるので、新品を買ったほうが・・・」専門家が手におえないものをどうすることも出来ず、さっそく2号機への乗り換え作業を開始、HDDに保存してあったのが幸いだが、保存していなかった大事なものあった。

そして
続いてプリンターも故障した。お手上げである。この機種は購入後4年目だが寿命らしい。さらに・・・足元を暖めるホットカーペットも故障。一日で3件の故障とは。そんなわけで、いろいろ対応に追われて昨日のBLOG更新は出来なかったのです。
<<昔のモノクロTVは40年以上経過しても健在なのに、なぜ!?>>

河清百年

2008-12-25 12:03:09 | 避風塘 (雑想雑事滞留地)
時間をかけて汚した川を再びきれいにする取り組みがこの装置。船の形をした曝気装置からは気泡がでている。溶存酸素をふやし微生物を増やし、汚れを分解しようという目論見であり悪いことではない。東京湾にそそぐこの小河川、東京の3月大空襲では焼け野原になった地区を流れる。焼け野原時代は食うもの無く、棄てるゴミさえなかったので川はきれいだったはずだ。おそらく戦後10年も経ってからの経済発展以降汚れだしたものと見る。

つまり戦後の50年間くらいで汚した。とにかく昭和30年代のその昔は排水規制もなくむせる臭いのメッキ工場の廃液ですらそのまま垂れ流して当たり前だったし、食器や洗濯の洗剤の廃水、不要廃物の投棄では自転車、バイク、冷蔵庫までを川底に見たことがあります。都内にも存在した農民、海苔の漁業者、染物の晒しなど水の利用が不可欠な生産者の消滅が遠因である。水をないがしろにしても平気な消費者の不徳に負けた結果でもある。

EU漁獲枠交渉で合意 (2)

2008-12-24 07:01:41 | 水産・海洋
交渉の中で、スペイン、ポルトガル、フランスなどのトロール業者はビスケイ湾や東大西洋のアンチョビーを漁獲することが出来ずにいる。その理由は科学者が4年間の禁漁の後も依然資源回復は不十分であり解禁は不可能としているためである。マダラ、ニシン、ハドック、ホワイテングなどの北大西洋における削減枠分は25%~42%の範囲にある。資源保護グループは新しい漁具の採用には賛成であり、とくに漁獲の選択性を高める角目網について期待している。WWFは選択性のある漁具がスコットランド漁業に良い結果をもたらしたと言い、しかしながらEUの新しいルールは“毅然として守られるべき”と。
また、投棄魚の減少は枯渇しつつある北海のマダラや西スコットランドのハドック資源に命綱を投げるようなものとWWFはそのステートメントで述べている。しかしながら環境ロビイストのグループであるグリンピースは新しい漁獲枠は“壊滅的”と非難。グリーンピースの海洋広報担当は科学的アドバイスに矛盾すると言う。「これらの漁獲レベルでは北海のマダラ資源に終わりをもたらす」といい、欧州の滅び行く漁業再生のためにEUはもっと多くのなすべきことがある。たとえば海域の拡大、商業漁業の排除、海洋生物の保護・・・」また別の保護グループであるSHARK ALLIANCEサメ同盟とよぶのか)はEUの誤りはporbeagleやspurdodといったサメの漁獲を停止したことだと言う。欧州の漁業においてはこの10年間に万単位に及ぶ仕事が失われ英国では4千が失われた。EU漁業委員会は依然魚資源に対して漁船勢力が超過しているという。しかしながら2005年生まれの若年魚が北海マダラには利益をもたらしているとしてノルウエーとの協定の中に増枠を盛り込んだ。その他の資源たとえばニシンは「依然各地において非常に貧弱な状態にある」と委員会は指摘している。

EU漁獲枠交渉で合意 (1)

2008-12-23 00:03:10 | 水産・海洋
EU各国の漁業相は来年の北海マダラの漁獲を30%増やすが、その他の魚種では減少させることを決定し合意した(BBC 19日)

この漁獲枠については環境グループが非難をしているが、その理由はいくつかの資源が壊滅の危機に瀕していることで、漁業者らも仕事の喪失を恐れている。漁獲枠は北海マダラとオヒョウ、サバおよびスコットランド西沖のアンコウついては増加された。英国はこの増枠によってスコットランド西の漁業経営体の存続が図れると語った。西スコットランドのエビトロールの漁獲削減 =その地区の漁業経営体の生命線ともいえる漁業対象= はEUが要求した15%削減よりも低いものとなった。漁船の乗組員らは脅威にさらされている魚種であるマダラやヘイクなどを対象とする新しい網漁具を準備して海に出ることになる。この新しい網漁具は廃棄処分漁獲を少なくするように設計企画されたもの。一般に漁船乗組員は海に魚を放棄することがあるが、その理由は既に漁獲枠を超過した場合であり、魚は死んでしまったものも含まれる。

漁獲枠に関する交渉は火曜日(16日)にブラッセルで始まった。スコットランド漁業省の次官R.LOCHHEDは「西海岸の漁業経営体の行く末は今週のこの協議に深く関わっている。漁場の閉鎖はなされるべきでないという圧倒的な信頼の声もある」しかしながら同次官は「漁業者の中には合意された保護条件に果敢に挑戦しようと言うものもいるので、彼らを救うためにも我々は全力を尽くしたい」と語った。

はしけ・艀・BARGE

2008-12-22 00:23:12 | 我愛船艇
昔、昭和40年代まではこうした艀の活躍が随所に見られた。東京湾内ではこれらの舟を団平船(ダンベイセン)と呼んでいたと記憶する。鈍重で美しくは無いが貨物の輸送にはその力量を発揮する。陸のトラックなど比較にならないほどの大量の貨物の積みつけが可能であった。そして曳船に曳かれて港湾を行く。いくら外国船が威張ってみたところで、これら艀が無ければ荷揚げも積み込みも出来なかったのだ。それが、いまやコンテナ化によって大きく変った。完全に消えたわけではないが、時折は艀の通いを眺めたい。

こういう店が好き

2008-12-21 20:03:17 | 
BLOGは試運転中ですが写真掲載の要領を調べるべくまた投稿しました。これでおなじ日に2回。写真の左側の店に入れば、そのあとは右側のオデンヤに入るであろう自分が想像できます。残念ながらこの日は飲食は出来ませんでした。白いテーブルクロスの前では手が震え味がしないのですが、こうした店では感動が味を増進することは確実です。

中国はソマリア沖に艦船を派遣

2008-12-21 13:29:41 | 我愛船艇
中国政府は2隻の駆逐艦をソマリア海賊に対処すべく派遣すると発表した。これは中国国防省が新華社通信に語ったもので出港は海南島の三亜港からで12月の26日の予定。中国の船では先ごろ重量物運搬船のZHENHUA 4は海賊と交戦、海賊が退散した。しかしマグロ漁船の天裕8号の解放はいまだなされていない状況にあり、この船の船長は日本人である(BBC NEWS 21日ほか)