memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

マグロ巻き網漁船への攻撃    インド洋

2010-11-30 13:56:42 | 海事
Bermeoのマグロ漁船Erroxapeがインド洋で海賊の反撃を受けた(11月15日Tunaseiners)
民間警備会社の銃撃によりソマリア海賊の攻撃は避けることができたが、依然インド洋での海賊の脅威は続いている。11月14日朝本船Erroxapeはセイシェル諸島の首都マヘの北西沖合の公海上で海賊が航行中であるのを発見。その位置はソマリア沿岸から360浬であった。

直ちに船長は治安対応準備を発令、多くの乗組員が本船の安全な位置についた。侵略者のボートは漁船から比較的近くにあり、海賊に対しての抑止力として民間警備会社のスタッフが発砲し追跡をやめるように求めた。結果として、全速力での行動でErroxape は災難を逃れた。

Bermeoのマグロ漁船はEtxebastar社の船団に所属しており、この会社のマグロ漁船はこのところたびたび海賊の襲撃を受けていた。先週の金曜日にはDEMIKUがソマリア海賊の追跡を受け、10月31日にはこの会社のほかの船Elai Alaiがスピードボートの追撃から逃げている。去る5月にはCampolibre Alaiが襲撃を受け昨年の10月にはソマリア海賊グループによりAlakranaが拘束され47日間位わたり人質となった。
インド洋西部における顕著な海賊活動の強化にもかかわらず、この海域での民間警備会社の採用を船会社が行うようになったことで冷凍マグロ漁船へと対象が移ってきている。昨年の11月以来ソマリア海賊によるマグロ漁船に対する襲撃は失敗に終わっている。


船長は人種差別主義者

2010-11-30 06:43:25 | 海事
船長は人種差別主義者
酒に酔ったオランダ人船長がロシア人の機関長を殴打した。11月17日の夜スペインのカデイス港のオランダ沿岸貨物船でのこと(11月19日MB)

船長は自室で一人でウイスキーを飲んだ。機関長のバラストの取り方が拙いと文句をつけたもの。機関長は隣につないでいた船に行き警察を呼んだ。機関長は病院を要請したが医療処置はITF検査官の18日の到着以降となった。この時点では船長はおとなしくなってはいたが、つねづね「ロシア人の野郎ども」などと罵倒していたという。この事件を知らせてくれた人物は船名を伝えず匿名としていたが、配乗を行う会社がAmasusであることが判明。Amasus関係の船はこの時点でカデイス港には1隻のみであることから船名がRhodanusであることが分かった。

ノルウエーはロシアを漁場から締め出し

2010-11-30 00:00:04 | 水産・海洋
ノルウエーとロシアとのバレンツ海の境界に関する合意によりロシア漁業者は北極海のも魚に富んだ海域から締め出されるとロシアの大規模漁業会社2社が異議を申し立てている。(11月4日バレンツ・オブザーバー)

合意により境界線の西側のすべての水域がノルウエーの管轄となる。これによりロシア漁業が豊かな海域から締め出されることをロシア側は恐れている。我々は9万平方キロを失い、バレンツ海の西側での操業を失うと ロシア北方漁業者団体のVyacheslav ZilanovがVzaglyad紙に対して表明。

Zilanovによればロシア漁業者は 年間30~31.5万トンの魚をバレンツ海の西側海域で漁獲している。東側は21万~21.5万トンである。もしロ押し合がこの海域を失えば毎年の損失は3450万ユーロに相当する。Zilanovはノルウエーがロシア漁民を西側から徐々に締め出す方法をとると信じている。もしノルウエーがこの海域でのトロール操業を認めなければ ロシア漁業にとって悲惨な結果をもたらす、と彼は言う。漁獲の95%までがトロールによるものであり延縄によるものはわずか5%であると。一方ノルウエーは漁獲の30%にトロールを使用しているのみ。
ノルウエーが新しい対策をトロール規制に講じる場合、彼らは「これは差別的なステップではない。我々自身も規制している」というであろうがこのことによる損失は100%がわが方に来る。

北方漁業者協会の幹部の Vasily Nikitinはノルウエーが豊かな資源を自分のものにしようとしていると。以前ノルウエーは彼らの規則に従った、またロシア側もロシアの規則に従った。いまや北方の隣人はバレンツ海の豊かな海からロシア漁業を締め出すに十分な梃を手に入れた。この合意には両国の批准が必要であることからZilanovhaロシアの政治家が最終調印に至る前に条文の変更を行うことを望んでいる。
写真:ノルウエーのKirkenes港に停泊するロシア漁船。


漁業国は非難  ICCATクロマグロ漁獲枠交渉閉幕

2010-11-29 14:07:27 | 水産・海洋
このほどのパリ会議で、関係漁業国は大西洋クロマグロの漁獲枠をわずかな削減の範囲で合意した。(11月27日BBCNEWS)
ICCATは今年13,500トンであったクロマグロ漁獲枠を2011年は12,900トンと決定した。資源保護団体はクロマグロが乱獲の脅威に直面していて、もっと大幅な削減が必要と主張している。彼らはICCATが過去クロマグロおよびその他のマグロの資源維持が可能な漁獲管理に失敗したと非難。

通信員によれば、参加48か国がどのような行動をとるべきかについてそれぞれに分かれて討議、あるグループは漁獲枠の低減をまた別のものは資源が回復するまでは一時的に全面漁獲禁止とするなどの意見であった。しかしながら漁業者団体と各国政府代表との話し合いの結論は漁獲枠を決めることで会議としては十分という結論であった。

「実際の漁獲レベルはおよそ11,000トンであり、現在のレベルからすると大きな削減である」と日本の代表団長の宮原氏はいい、さらにいくつかのメンバー国についてはその漁獲枠を行使しないことを約束したと。このICCATの決定については米国PEW環境グループの政策担当理事Sue Liebermanが批判。「いかにこの種が脅威にさらされているかの科学的な状況を見知ったにもかかわらず、まさに必死に必要とされているクロマグロ保護がまたもや否定された」 「ICCATメンバーの各国は行動のための決定的な持っているが、彼らはその実行に失敗した」

プロダクトタンカーが襲撃を受け漂流中

2010-11-28 10:57:29 | 海事
11月22日早朝ロシアSvovcomflotのタンカーNS SPRITが海賊または過激派の襲撃をナイジェリアのラゴスで受け、少なくとも乗組員一人が負傷。現地時間0330時点で本船はラゴス入港ブイの近くで3時間にわたって緊急支援を港湾当局に対して求め続けているが援助は行われていない。本船はBaltis海のVentspilsからラゴスに到着したもの。これ以上の情報は今のところ不明である。本船は2006年建造、リベリア船籍で積載トン数は46,941トンである。

水産加工原料不足   ベトナム

2010-11-28 07:26:32 | 水産・海洋

国内のこの第4四半期にはその能力の40~50%しか稼働できていない。これは加工原料の不足によるものであるとVASEPベトナム水産物輸出協会は説明。(11月23日VNS)

ハイフォン海産物輸出入会社は輸出を停止、原料を台湾、日本、韓国などから輸入国内市場の需要に充てている。同社の副理事長のNguyen Tu Quyetは20件の輸出契約でおよそ500トンの海産物については原料不足で対応できない見込みという。長期的には同社は原料を輸入し生産に充てることを考えている。しかしながらこれについてもベトナム税関当局の厳しい品質基準のためにうまくゆかないという。
ハーロン海産物加工輸出会社の幹部Nguyen Huu Mien は同社は生産に充てるためにひと月に500トンの原料を輸入継続しているという。このことについてVASEPの副会長Nguyen Huu Dungは「養殖業の継続には多額の資金が必要である。過去の収穫で一度か二度赤字を経験すると、養殖業者はさらなる投資をやめてしまう」

こうした不足は価格の上昇にもつながっている。先週パンガシウス(ナマズ)の価格はトンあたり2100万ドン(€784/$1,077)先月比較では500万ドン(€187/$257)上昇。またエビの価格も先月比で15~20%上昇している。こうした価格上昇で輸出業者らは原料が安かった数か月前の契約編対応で苦慮している。

アンジャン漁業輸出入JV社(AGIFISH)の役員Nguyen Van Kyは彼の会社は最近わずかな量の輸出を行ったのみといい、今年の予算である6000万ドルの到達は原料不足により難しいという。Vasep は、世界市場での水産物の価格上昇がみられる中にあっても、より多くの業者が養殖への投資を控えるようになっていると、Vasep はいう。業者らは金利が17%にまで上昇する中にあって融資を受けることに消極的で、餌代の上昇がトップであるという。「メコンデルタの養殖業者は餌代などのコストは上昇するのにTraナマズの価格の上昇がみられないことから、養殖をしたがらない」とDung 氏はいう。

Vasepはこの原料状況を短期で解決することは困難であるという。農業および地方開発省は加工業者に対して養殖業者と協力し供給を安定するように呼び掛けている。


各企業がクロマグロの保護を支援、政府に行動を呼びかけ

2010-11-27 06:58:50 | 
代表的な企業がWWF(国際野生生物基金)のマグロ市場マニュフェストの調印、大西洋と地中海のクロマグロを買わないし販売しないことを誓約、この活動は乱獲からの資源保護を目的にしたもの(11月24日FUD)

こうした企業はWWFとの連携で政府への働きかけについても後押し、現在パリで行われているICCATの大西洋マグロ資源保護の主題でもあり、緊急な行動と種の回復に努めるよう訴えている。

マグロ市場マニュフェストは今朝ICCATの議長であるFabio Hazinがパリでの会議で提案したもので、各企業は大西洋クロマグロの漁業をICCATによって資源維持が可能となるまでの間は漁業を休止するというもの。違法な管理や乱獲がとくに地中海で行われており、東部大西洋におけるクロマグロの過剰開発が長年にわたり行われてきた。鮨愛好家たちのクロマグロ称賛が崩壊寸前の状態を招いたとしている。

「地球規模の企業は維持可能な資源によって成り立っており、危機に瀕している大西洋と地中海のクロマグロにあっては資源回復の責任ある行動が確立されるまではその交易を拒否するという企業体が増えてきている」とWWF地中海の漁業部門のチーフの Dr Sergi Tudelaはいう。「WWFは民間企業によるこの大胆な姿勢に拍手を送り、さらなる企業が賛同を深めるように努める」と。

ICCATは過去40年間にわたって管理に失敗し常に資源を減少させてしまった。ng Carrefour, Ikea, Sodexoや有名な鮨レストランであるITSUやMOSHI MOSHIをも含め,多くの企業がこの運動に自ら参加することを決めている。カルフール・グループはその傘下の世界中のいかなる店でも大西洋産んクロマグロは扱わないことを決定、マグロの資源回復を期待する」と同グループの品質管理マネジャーの Hervé Gomichonが発言。「我々の関心事は責任ある商いであり、企業を維持可能な方向で経営することであり、この惑星で快適に生活するために、天然資源の枯渇を招くようなことはこれからの世代に対して許されることではない。カルフールはICCATが劇的な対策をとるべき期待しWWFに参加した。このことにより、クロマグロが穏やかな消費のもとで末永くあるべきだ。

WWF は各国政府に対し規則のねじ曲げや違法操業にたする面積をしないように要請。また国際的な保護グループは健全な科学的根拠にもとついた管理計画を大西洋クロマグロ資源回復のためにとるよう建言している。とくにWWFはICCATに対して現在の漁獲枠13,500トンを年間~6,000トンとするよう求めている。

以下の各企業がWWFマグロ市場マニュフェストに支援を表明している:
CARREFOUR • IKEA • SODEXO • DELHAIZE • FAIRMONT • LOBLAWS
SUSHI TAXI • ATAC • AUCHAN • AUGUSTE • CASINO • ELIOR
EUROTOQUES • RELAIS & CHATEAUX • RELAIS DU PARC • SIMPLY MARKET
EDEKA • GOTTFRIED FRIEDRICHS • YAGURA, EATON HOTEL • COOP ITALIA
CENTER PARCS • ICA • COOP NORWAY • EROSKI • MEMENTO
BRASCHLER BIANCHI • BELL SEAFOOD • COOP SWITZERLAND • DYHRBERG
MIGROS • DÖRIG & BRANDL • MARINEX • OSPELT FOOD • ULTRA MARINE FOOD
GEORGE KNIGHT • ITSU • LONDON 2012 OLYMPIC COMMITTEE
M&J • MOSHI MOSHI • MOURNE SEAFOOD • PRET A MANGER

枯渇したカナダ大西洋漁業への新しい期待

2010-11-26 13:42:22 | 水産・海洋
ニューファウンドランドとラブラドール沖合はマダラの漁場としては世界で最も豊かである、しかし1992年までにその資源は枯渇し、カナダは漁業を停止した。ニューファウンドランドよりJeb Sharpがリバイバルの希望について報告する。(11月19日BBC)

Petleyの村落では 桟橋は崩壊しつつあった。船小屋は荒廃し、子供たちが遊んだ球戯場は草ぼうぼうの状況だった。Thomas Clenche(45歳)は,漁業の終焉によって何万人もの人々が仕事を失ったこと多くが仕事のために様々に去って行ったことを目の当たりにしている。「若者は消えてしまった」とClencheはいう。「自分は2.5年間の間家にいて友人はいない。子供たちもかつてはいたのだが」
しかし、最近科学者らは魚資源が回復の兆候を見せていることを心配そうに観察している。

「いま我々は北部マダラ資源再建のためのポテンシャルの転機にある」とセントジョーンズのニューファウンドランド記念大学の漁業生態体センターの理事のGeorge Rose はいう。「過去数年間にわたっていくつかの主要な変化を見ている」
“マダラ:北大西洋の生態学的歴史”の著者であるROSE氏はある特定の海域に着目し研究した結果最近は魚の数が1万単位から10万単位に増加したという。

急速な増加率の兆候は逆転であり、多くの人々に期待を与えるとRose氏は言う。いまだだれも祝福をする者はいないが、ニューファウンドランドのマダラ資源は50年前のそれに比べれば端数にすぎない。またある点で魚がもどってきているにせよ科学者たちはそれがなぜかは不明である。さらなる調査がすべての可能性について必要でこれには海洋状況の変化や気候変動までも含まれる、と研究者は言う。
1992年まで戻りマダラが復活するのかどうか考えもしそうであるならばそれはいつか。政治家たちは資源に弾みがついて回復することを願うが多くの科学者らはそれはあり得ないという。「我々はこれには長い時間のかかることだと思う」とRose。

しかしながら、当局者は漁業再開の圧力をかけてくる。最近わずかな地元のマダラ漁が認められはしたが依然一般的にマダラは禁漁の状態にある。漁業ジャーナリストの Jim Wellman はマダラの数に関するニュースを追跡してきた。彼は皮肉っぽくいう。良いニュースはニューファウンドランドに問題があるというニュースだ。漁業者は元気な魚資源を見ると仮にそれがごくわずかのものであっても、海全体が魚であふれているかのように受け止めるからだ。「そして、彼らはたちまち獲ろうとする」とWellman。彼らは生活のためであり、自分はそれを非難はできないが、それを放置はできない。資源はあまりにもか弱い」かつては賑わいを見せたChampney's Westの集落ではリタイアした漁師Clayton Moodyが昔日を懐かしむ。彼とその父は28フィートのボートで籠dと底引きでマダラを漁獲した。 「そうした生活が無くなってしまった」 「自分は魚が戻ってくることを見ることはないだろう。わずかな魚が戻ってくるだけだ」

写真:Petleyの集落には100人ほどの住人しかいない

史上はじめて太平洋に出る   ボリビア海軍

2010-11-25 17:21:34 | 海事
ボリビア海軍は130年の歴史の中でこのほどはじめて太平洋に出ることになった。これはボリビアとペルーの大統領が、ボリビアに対してペルーのILO港に近い海の使用について合意書を交わしたことによる。(10月23日MP)

1897年の”太平洋戦争“によってボリビアは太平洋への接続ができなくなった。これはペルーに土地割譲をすることをボリビアが認めたことによる。本件は一世紀以上もの間問題として関係3か国の間に残っていた。
今週初めにペルー大統領 Alan Garcia とボリビア大統領 Evo Moralesの二人が会談し確認と合意したもので、このことにより2国間の連携が強化される。この二人のリーダーによる合意調印でボリビアは、ペルーのILO港の南方、Tacnano北160KMの、チリーの北部に近い海岸線を3マイルにわたって利用することができるようになった。ボリビアはこの土地で貿易行為とともに海軍艦艇を配備できる。ボリビア海軍本部もこの場所に建設される。

「ボリビアは、国の若者らに対して彼ら情熱と愛国心を教えるために国の主権を防御することを誓ったこれらの若者のための場所を持つことになる」とガルシア大統領は今回の協定についてスピーチした。この合意によってボリビアは細長い当該地区を旅行者のフリーゾーンとして99年間利用知ることが可能となった。
ガルシア大統領はボリビアの海洋へのアクセスについての支援を認め、ペルーは本件に関して何らの障害にならないことを表明。ボリビアの陸封された状態は公正ではなく、海洋に進出したいという欲望は理解できると。

航行不能の冷凍運搬船

2010-11-25 01:14:09 | 海事
シェトランド沿岸警備隊は航行不能のためLOPNESS湾に入った冷凍運搬船ANTIGONE Zの監視を続けている。(11月15日MB)

また本船の乗り組みは問題解決のために燃料ポンプに取り組んでいるが本船は8度傾斜し、天候不良のために冷凍魚のパレット30~40が移動した。
1969年建造で72メートル長さの本船は10人が乗り組みリトアニアのKaipedaに向かっていたが風力6~7の北西風、波高3メートルの悪天候の中で機関故障を起こしたもの。通訳を介してロシア人乗組員は沿岸警備隊との連絡を確保し、Sumburghからのヘリが現場上空にいる。また沿岸警備隊のタグボートもスタンバイ状態にある。本船の積載量は1128トン、船主はSea First International Klaipedaでパナマ船籍。

乱獲国のマグロ漁獲を禁止 日本

2010-11-25 00:00:04 | 水産・海洋
クロマグロを漁獲枠以上に漁獲した疑いのある国に対して禁止措置を来年からとることを日本が提案した(11月22日Japan Times)

この提案はICCATの会議で提案されたもので、各国はICCATの規制に準拠した計画を漁期の前に計画することと監視委員会の漁獲許可を必要とするというもの。委員会が許可を 保留した場合はクロマグロの漁獲が不可能となる。
日本のこの提案は漁期が始まってからの制裁では効き目がないことによるものと水産庁担当者は会議で表明した。このほどの会議ではいくつかの国がマグロの保護規制に違反し、ルールを守り、漁獲枠に従っていることの書類提示も行わないことが明らかになったためであると、この会議に参加の消息筋が語った。
日本を非難する国々は、最大の消費国は日本であり、漁獲禁止よりも漁獲枠の劇的な削減のほうが有効としている。

このクロマグロ資源問題に関しては、違法操業が後を絶たないことから、リビアもICCATで2年間のクロマグロ禁漁を提案した。

政府は漁業輸出の振興を期待  モザンビーク

2010-11-24 08:20:25 | 水産・海洋
モザンビーク政府は漁業製品の輸出を現在の年間7,000万ドルから1.7億ドルにまで増やすことを今後の10年間で達成したいと期待している。(11月2日オールアフリカ)

大量の漁業産品がEUむけに輸出されているが、政府はその多様化とほかの市場に向けての拡大を期待。漁業大臣の Victor Borgesは漁業生産を拡大するためのいくつかの活動が現在行われている,とくにこの分野への投資を勧誘したいと。
いまのところ漁業製品の輸出に占める割合は4%にすぎず、モザンビークのGDPの2%に過ぎない。「この部門への大きな挑戦を期待し、漁業製品の国内市場での可能性を増強し貿易収支のバランスにおいて漁業に大いに期待する」と。

マプートでの会議には、モーリシャスからの代表団が同国のLouis Joseph Von-Mally 漁業大臣とともに参加したが、Borges大臣はモザンビークの漁業生産はいまだその可能性よりも低い状態にあると。海洋および内水面漁業の年間生産は15万トンであり、この数値は可能性の45%のレベルにすぎないという。また養殖については広大な拡張をするだけの余裕がある。これについてはいまだ年間630トンにすぎないが、ポテンシャルとしての可能性が200万トンはあると推定している。

「漁業部門は食糧と栄養供給の両面で戦略的な役割を持続し、外貨の獲得と雇用の創出につながる」とBORGE大臣。「経済的分野で 我々の挑戦はモザンビークの漁業と養殖分野の必要とする投資を動員することである」政府はこのほど2010~2019年の漁業マスタープランを承認した。当面の課題は食糧安保における漁業セクターの強化である。またこのプランでは小規模漁業者の生活条件の改善を掲げている。

養魚生産調査結果 2009年 スコットランド

2010-11-23 16:21:19 | 水産・海洋
スコットランドの統計がこのほど発表された。(11月5日TFSND)

詳細はwww.scotland.gov.uk/Topics/marine/Fish-Shellfish/FHI/surveys. で知ることができる。
主な項目としては:
大西洋サーモンは2009年には12%増加し144,247トンとなった。この結果は過去4年間の比較的順調な生産レベルの持続の結果である。ニジマスの生産は11.8%減少して2009年には6,766トンであった。この結果は過去4年間の微増傾向とは反対であった。マダラ養殖生産は2008年の1,822トンに対して2009年は0.1トン減少した。

英国有力紙がEU漁業政策を強力に批判

2010-11-23 12:32:24 | 水産・海洋
英国有力新聞の一つが“北海の狂気”と題するEUの漁業共通政策について長文の葉に衣を着せぬ攻撃を行った(11月18日FUD)

インデペンデント紙が北海漁業者は毎年彼らが漁獲している魚類の半分までを投棄、このことは食物の慢性的な廃棄に相当すると活動家たちは訴えていると報じた。。
およそ百万にも及ぶ死んだ魚や死につつある魚が毎年廃棄されていると、活動家らはEUの共通漁業政策の包括的改革の必要性を活動家らは訴えている。ほとんどの場合はサイズが小さい、魚種が良くない、漁獲枠がいっぱいといった理由でこれを積んで帰れば違法操業となるために船から直接投棄されている。

ヨーク大学のCallum Roberts教授は魚類資源に関する世界的権威であるが、同紙に対して北海で漁獲されたそこで漁獲された魚の半分は投棄されているということは間違いがない。「あるいはそれ以上であろう」と表明。一種類の魚について重量ではなく数についてのしっかりとした推測を行ったがその対象はマダラである。
海洋探査に関する国際審議会において科学者らは北海における投棄魚の割合は60%以上と計算しているが1年魚に満たないマダラの場合の投棄は90%以上に及ぶという。
引き続いてのインデペンデント紙の記事ではEUの漁獲枠システムは解体し新たに設定されるべきで資源の回復を図るべく非操業海域の設定が必要であるとしている。

さらに記事は、「大陸をカバーしている政治家たちは勇気をもって漁業に対する怒りを説明すべきでそれによってモラトリアムを強制できる。この方法しか投棄魚のスキャンダルを中止できる道はない。実際のところこの方法のみが欧州水系に残存している魚類の長期維持の道である」天然魚資源の枯渇は世界規模での問題である。以前に思われていたよりもその状況は進んでいるであろう。

新種のイカが発見された   インド洋の南部

2010-11-22 10:55:55 | 水産・海洋
インド洋南部の調査航海で科学者により新種のイカが発見された。70センチ長さの標本はchiroteuthid属とされる。(11月16日MP)
この種のイカは長く細身で発光器官を有し、餌を誘う機能を持っている。この発見は保護グループのICUNが昨年おこなった海山調査航海で集めた7000の標本の中から見つかったものである。このプロジェクトは昨年開始され、海洋学の専門家がインド洋での6週間の調査航海に乗船して行われた。

この調査はインド洋南部にある海中にある神秘に包まれた海山を解明することと、この海域における海洋資源の保護と管理が目的がであった。「 10日間にわたり21人の科学者が顕微鏡を用いて魚類、イカ類、動物プランクトンその他の創造物に対しての解明を行ったものである」とオクスフォード大学動物学部門のAlex Rogers が語った。
これまでのところ、この海山調査航海から70種以上のイカが発見された。これは世界のイカの多様性の20%に相当するものであった。