memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

海面養殖が話題に  アラスカ

2009-04-30 09:27:47 | 水産・海洋
アラスカ州では貝類の養殖用として州政府が潮間帯の浅瀬を10年間のリースすることから話題となっている。(アラスカ州政府)
州漁業局は不況の沿岸の経営体の収入増加に海面養殖が有効として期待している。希望者はこのプランに誰でも応募できるが、その査定には希望する場所によって4ヶ月から1年間を要すると。海面養殖は貝類採取漁業者にとっては通常パートタイム的な仕事であった。集落からの距離の問題で現場事務所の立ち上げにはスタッフのために小さいながらも居住空間や食堂、ベッドなどが必要となる。こうした施設の立ち上げや資材の準備には多額の資金を要し、かつ長期間の投資とならざるを得ない。アラスカの当局によれば、アラスカ州の養殖業は成長し、州の主要産業になりつつあるという。しかし2007年の数値では海面養殖生産はおよそ50万ドルにすぎず依然小規模である。南東アラスカや南中央アラスカの沿岸などでは水産養殖が成長。こうした地区での自然環境は水域が小さな入り江に囲まれ、水質や水温も完全といえるほどに貝類養殖に好適であるという。

島嶼国家の養殖事業

2009-04-29 12:47:26 | 水産・海洋
モーリシャスが海面養殖を含む水産養殖投資の焦点になろうとしている。汚染されていないインド洋はるかに浮かぶ島国のモーリシャスが環境にやさしい養殖事業に適していることはいうまでもない。同国の養殖事業が維持可能である最良の位置にあることは事実であり、その養殖マスタープランは積極的結論を導いている。計画によれば中期で2万9千トン、また長期では3万9千トンの魚類養殖の可能性をうたっている。民間企業の試験養殖の結果からレッドドラム、シーブリーム、ラビットフィッシュなどの生簀による比較的大規模な養殖が可能という。このため環境維持に適合した投資者を呼ぶための法的な枠組みの導入が必要である。
・ 投資家は付加価値の高い養殖魚を「エコおよび有機」ブランドとすることができる
・ 養殖施設の数は品質管理のためのモニタリングを考え限定される。
・ 中期的時点では国際的に受け入れられる持続養殖可能な魚種をブランド化する
新しい規定により現時点ではモーリシャスの南東ラグーンで6箇所の養殖場が設定され利用が可能。マスタープランではすでに養殖の実績のあるレッドドラム(Sciaenops Ocellata)とCordonnier(Singanus Sutor)を選定。またCobia(スギ)についてもその成長が速いことから推奨されている。Cordonnierを除く其の他の魚種の世界市場での価格は最終製品の段階でキロ当たり7~12ドルである。(オールアフリカ)(写真はRed Runner)

乗組員を足止め

2009-04-28 22:05:26 | 海事
17日金曜日に台湾漁船と衝突を疑われているパナマ船籍のタンカーTOSAの乗組員2名を原因調査への協力目的で足止めしたと台湾検察当局が発表した。(CNA21日)
本船TOSAは紛争の島である魚釣島(Tiaoyutai)の近くで沈没した99トン型の新同泉86号と衝突したものとしての嫌疑がかかっている。乗組員11名は救助されたが、船長と機関長の2名は依然行方不明。16万総トンのTOSAはコーストガードに警備されながら花蓮港に向けて台湾の東側を進航。検察局の主席によれば警察の調査からパナマ船籍が漁船沈没の時点でその海域を通航していたことは航跡図や海図などから明らかという。尋問の結果ではタンカーの一等航海士も2等航海士さらに夜間当直船員においても漁船と衝突したことは認めていない。しかし、事故現場を通航したこと自体は認めているという。仮に現在行方不明の2名の死亡が確定されれば過失致死罪を問われることになると。同船の2等航海士と夜間当直船員の2名が台湾からの出国禁止の処置を受けている。またタンカーの船主は漁船沈没原因について明白な証拠がそろえば損失補償を行う意思はあると語っているという。 

中国海軍初の国際観艦式 その能力を誇示

2009-04-25 00:01:30 | 海事
 【北京=野口東秀】中国海軍創設60周年を迎えた23日、山東省青島沖で中国初の国際観艦式が行われ、米国、ロシアなど14カ国の艦艇21隻が参加、中国も原子力潜水艦や最新鋭の水上艦など25隻を披露した。 軍備増強を進める海軍の能力を対外的に誇示すると同時に、海洋権益に関する国民の意識を向上させるという国内的な狙いがある。

 国際観艦式には29カ国が代表団を派遣し、日本からは海上自衛隊の加藤耕司海上幕僚副長が出席した。今回、海自の艦艇は中国から招かれなかったが、中国筋は「日本の艦艇参加には消極的な意見が一部にあった」と指摘しており、中国世論を配慮した結果とみられている。

 国際観艦式を観閲した胡錦濤中央軍事委主席(国家主席)は、各国海軍代表を前に、「中国は防御型の国防政策を堅持する。永遠に覇権を唱えず、軍拡競争をせず、いかなる国にも軍事的脅威になり得ない」と強調、中国脅威論を牽制した。
 中国はこの日の観艦式で、各国が注目する最新の原子力潜水艦「晋」級などを公開しなかったもようだが、攻撃型原潜「漢」級、戦略原潜「夏」級などは披露した。創設60周年を迎えた中国海軍は、初の空母建造計画を進めているほか、レーダーによる探知困難なステルス性の高い潜水艦▽命中度の高い大深度発射の知能魚雷▽射程約1200キロの対艦ミサイル-など、次世代の装備開発を目指す姿勢を鮮明にしている。

 23日付中国紙「国際先駆導報」は、現在の中国の海軍兵力や訓練度から分析すると、日本の海自の優勢は崩れているとし、「中国の作戦能力は米露英に続くもので、日本、インド、フランスと並ぶ世界の6強に位置する」と報じている。中国紙の世論調査では観艦式の意義について、「中国の力を示し他国を牽制すること」が32%で最多。「国際先駆導報」によると、55%が「海洋権益を守るには強大な海軍建設が最良の方法」と答えるなど、強大な軍事力保有に向けた指導部の動きを世論も後押ししている。(サンケイ23日、写真は新華社網)


台湾マグロ漁船「允得財號」は無事

2009-04-24 00:04:18 | 水産・海洋
今月の11日以降インド洋のタイ国沖で連絡を絶っていた本船(Yun Der Tsai号)と台湾の東港無線局の連絡が取れた。台湾人船長および10人のインドンネシア人乗組員も全員無事という(台湾・自由時報21日)
この情報を得て家族らは非常に喜んでいる。漁船は落雷の影響で機関の動力を失い、衛星電話による連絡も出来なくなり、インド洋上のインドネシアと豪州の間を漂流していたもの。今後インドネシアで修理を行い、マレーシアのペナン漁業基地まで戻るという。

>>>このところ事故続きの漁船ニュースの中での明るいニュースである。写真は参考としてのマグロ漁船で允得財號そのものではありません。

中国観測船が台湾沖に

2009-04-23 00:02:34 | 海事
中国の大型海洋観測船が台湾沖に出現した。16日台湾の高雄港の沖合に海洋観測船「中國海監83號」が突然現れたことを台湾軍機が発見。おりしも、馬英九総統就任一周年にあたり中国の意図は主権の誇示にあるのではないかという説あり。あるいは蘇澳漁船の衝突沈没の救援ではないかという説があるものの海巡局(台湾コーストガード)はこれを否定している。

台湾軍部の話では海監83號は中國海監總隊に所属する中遠洋型の観測船で衛星通信設備やヘリも搭載し、以前には釣魚台(魚釣島)の主権主張のため行動したこともある。その船が高雄港の南西およそ100海里に16日午後1時ごろ現れた。海巡局員によれば中国船の出現した位置は遠く小型の巡視艇などでの派遣は不可能、大型艦艇にあっては17日に発生した蘇澳の漁船「新同泉86號」の衝突沈没事件で大忙しの状況にあると。 予定されていた海安演習(海上保安の演習)も同事件のため無期限延期となっている状況。(台湾・聯合報 19日)

NATO軍がソマリア海賊の攻撃を阻止

2009-04-22 00:01:20 | 海事
海賊によるノルウエー船籍のタンカーに対する襲撃はNATO軍の軍艦とヘリにより阻止された(BBC 19日)

NATOの発表によればカナダ海軍によりFRONT ARDENNE号を襲った海賊はとらえられ失敗に終わった。しかし、カナダの法律の下では海賊を訴求することは出来ぬため海賊は釈放された。また土曜日18日にはNATO海賊対策作戦に参加中のオランダ艦艇がイエメンから海賊にとらえられていた20名を解放したと。この事件の場合も海賊は釈放されている。また、ノルウエー船FRONT ARDENNE号80,000総トンの襲撃にはロケット推進弾を海賊が使用。この作戦には米国艦艇も参加した。
このところ海賊は各国海軍による警備強化にもかかわらずその襲撃回数を増している。

>>>先の米国船長の救出では米国は海賊に対する狙撃を許容した。しかしカナダやオランダなどは自国の法の定めに従い海賊を釈放している。海賊の扱いにあってもコントラストを描いている。

フランス漁民 港の封鎖を中止

2009-04-21 00:03:17 | 水産・海洋
 
フランスの漁民は英仏海峡に面した主要港での港湾封鎖を解いた。しかしこんどは陸上で別の方法の抗議を行うだろうと警告、これには海峡トンネルの封鎖も含まれるという。(Belfast telegraph, BBCなどによる 18日)

カレー、ブローニュ、ダンケルクなどの3港を結ぶ車両フェリーの運航は2日間にわたり大きな影響を受けたが16日午後より運航は正常に戻った。海峡両岸に滞留した車両の混雑もその日のうちには解消したものの、これで問題が解決したわけではない。フランス北部の港からの漁業者は昨晩分裂。その一部はしぶしぶ政府による支払いを受け取ることを承諾、しかし別のグループはマダラとカレイ類の漁獲枠の増加を求め要求を続けることを決定した。彼らによれば陸上での抗議を計画、以前の場合は海峡トンネルの封鎖を実行したことがある。CFTC組合組織のトロール部門のMR.DACHICOURTによれば「封鎖漁船は現在移動中であるが、それは我々が陸上にいるためであり抗議の方法を変更する」

フェリー会社は封鎖解除は結構なことではあるが、フランス漁民の抗議行動はもはや北部フランスでは年中行事になってきたことを非難するとともに、フランス政府はより確固とした規制を行うべきと発言。P&O社のスポークスマンは「フランス政府はEU協約に基づいた自由な人と物の移動に関する運航を保障する責任があり、簡単にその責任を放棄すべきでははい」と語った。
抗議軟化の兆候(あるいは漁業者の意見が分裂したの)はフランス農水相のBarnierによる補助金400万ユーロの漁船に対する分配であった。また同時に農水相はフランス漁船の漁獲枠の増加をEUの諸国と交渉するとも表明したことによる。
ブローニュの漁民の一人は言った「自分の漁獲枠は10トンに過ぎない。その気になればこの量は一週間で獲ってしまう」

台湾底引き網漁船が沈没

2009-04-20 13:15:45 | 我愛船艇
台湾北部の蘇澳港籍の底引き網漁船の新同泉86号が17日夜に衝突沈没、11人は近くの漁船に救助されたが船長と機関長の2名が行方不明となった。花蓮港に基地を置く海巡隊(沿岸警備隊)の副局長は捜索継続していることを強調。

蘇澳港籍の宜安6号からは潜水隊員も参加、海中を捜索。さらに日本の海上保安庁の特殊救難隊員も参加したが依然二人は発見されていない釣魚台(日本名は魚釣島であり、日本の領土領海である)付近の海流や風向を考慮して捜索範囲を拡大海巡総局は自国の艦艇とヘリの派遣を要請。

また、現場付近で、衝突した可能性のある船舶が3隻ありその動向を調査したが、そのうちの一隻のパナマ船籍のタンカーTOSA号に対し、協力を要請、同船は18日午後3時に花蓮港に入港の予定と(台湾・自由新報ほか18日)

=追加情報=
上記ニュースと同日の18日付けのCENTRAL NEWS AGENCYの発表では「台湾の沿岸警備隊(海巡隊)がタンカーTOSAを停船させたが、同船は事故検査のための花蓮港への入港を拒否シンガポールに向かっているという。(CNA18日台湾時間13:59PM)

南極観光を規制

2009-04-19 12:02:46 | 水産・海洋
南極と関連する諸国は南極大陸のこわれやすい生態系を保護するため観光を規制するという米国の提案を受け入れた(BBC 18日)

南極条約に加盟の諸国は米国のボルチモアで行われた会議で南極観光に使用するクルーズ船舶の規模と大陸に上陸する観光客の数を規制することに合意した。このことは訪問者の数の増加やクルーズ船の事故増加などにより緊急を要するものとされた。南極観光の訪問者数は1992/93シーズンの6,700人規模から先のシーズンには45,000人まで膨れ上がっている。合意される規制条件はワシントンで50年前に締結された南極条約調印国28国が批准の後法的に有効となる。
規制にあってはそのシステムや罰則についての強制は無いが、500人以上の船客を乗せた船からの上陸を規制し最大100人までの上陸を許可するというもの。そのほかには同海域での船舶運航の安全規則に関するものであり、第3番目には生態系の保護に関する取り決めがある。
2008/09年のシーズンには2隻のクルーズ客船が座礁しており、そのほかにも数々の汚染事故が発生しているという公式報告もある。またこの地区での最大の事故は2007年に起こったエクスプローラー号の沈没であった。

台湾漁船がインド洋で行方不明

2009-04-18 12:51:29 | 我愛船艇
台湾の遠洋漁船Yun Der Tsai号がタイとスリランカの間のインド洋上で行方不明となっている。同船は台湾最南部の屏東縣琉球籍の漁船「允得財號」で総トン数65トン。数隻の僚船が捜索にあたっている。(CHINAPOST 15日ほかによる)屏東縣漁業局の理事によれば本船はインド洋での操業のため昨年10月28日に台湾を出港、陳民得船長を含む11名が乗船。船長以外の10名はすべてインドネシア人乗組員という。

同船は4月4日にマレーシアのペナン港に入港しマグロとカジキを水揚げその後4月圧9日か10日にタイ国沖漁場に向かった。しかし11日に船長の家族が陳船長に衛星電話で呼びかけたが交信不能、またGPSにより同船の表示も得ることができなかったという。このため船長の家族が東港の沿岸無線局に援助を要請した。家族によれば同船長は非常に温厚な人物でインドネシア乗組員と喧嘩をするなどもまったく考えられないという。

また専門家はタイ国沖の不安定な気象状況によっては自動位置通報システムが機能停止することも考えられるという。あるいは通報システムの電源が切れているかもしれないと。台湾当局はスリランカに本船位置解明のための協力を要請した。(写真は参考であり本船のものではない)

英仏海峡のフェリー運航停止

2009-04-17 00:04:41 | 水産・海洋
フェリー会社のP&O社は英国ドーバーと仏国カレー間のフェリー運航のすべてをキャンセルした。フランス漁船による港の封鎖が原因(BBC 15日)

カレー港の封鎖は英国のケントの交通路にも影響を与えていると警察が発表している。フランスの漁船団は火曜日14日以来カレーに出入港する船舶を阻止するため港を封鎖、漁獲枠に反対しての行動。フランスの労働総同盟CFDTはユーロトンネルとユーロスターについても封鎖を行った。英国P&O社によればこの抗議によって一日当たり百万英ポンドの損失となり漁業者団体に対してその補償をもとめることも準備しているという。

ノーフォーク・ラインの船客の一人によれば、ダンケルクでこの事態に巻き込まれたがフランスの赤十字社が車にいる乗客に対して毛布を給付またキャンピング用のベッドやテントなどもフェリーターミナルに準備したという。また、フランスの陸軍は現場に到着し食料の給付を開始したという。
フランス漁業ユニオンはEUの設定した漁獲枠に抗議したものでフランス政府に対し漁業者の意向を汲み取ることと漁業者に対する財政的支援を求めている。水曜日にはフランスの担当大臣はマダラの漁獲枠の増枠を認めることはできない、が追加的財政的支援はたぶん可能であろうと表明した。農業大臣は漁業界の代表者と面会し、困難な事態に陥っている漁船に対するさらなる支援について討議、しかし漁獲枠の変更についての話は一切出なかった。EUは漁獲規制こそが乱獲による資源消失を防止する最良の方法と表明。

こうした事態にあって英国南東部選出の議員はフランス政府に対し事態を解決すべきと呼びかけた。また労働党の議員は「英国の貿易と観光産業に必須の港をフランスの漁業者がブロックする事態をフランス政府が看過することで、自分は怒り心頭に達している」と表明。この港湾封鎖は英国の経済に多大な影響を及ぼすとともに警察活動の拡大という負担にもなると発言している。

養殖業の復活をはかる戦略 EU

2009-04-16 12:18:11 | 水産・海洋
欧州漁業委員会は養殖産業を復活する戦略を発表した。世界の海洋で漁獲される魚種のいくつかは劇的な減少を見ている。このことが不振の欧州養殖業についてブラッセルの当局者の間でも関連を引き起こすことになった。EU圏内で消費されるほとんどの水産物は輸入物である。しかし、EU海事漁業委員のJOE BORGは産業を振興援助することによりその数量を減らすことが可能であると信じている。EUによればこの産業分野を活性化すべく養殖事業の開設をより容易にして投資計画を呼びかけるという。また同委員はEUがさらなる研究開発支援を行うべきという。またBORG委員はEUでの養殖事業強化は結果として(天然)魚類に対する付加を減少するという。実際のところEU産の養殖魚類はアジアや南米産のそれらとの競争にさらされている。アイルランドの国家企業体であるBIMはチリーからのムール貝の輸入、またベトナムからはナマズの一種であるBASAなどの輸入が急増していることにより圧力を受けていると語る。ここでいう養殖業とはアトランテック・サーモンやウナギやマス類の養殖のことのみをさしているのではない。貝類養殖生産ではクラム、カキなども支援を必要としている。EUでは養殖事業分野で65,000人の雇用を生んでいる。こうした現状からブラッセルの意思決定者たちは養殖産業が開発支援を必要としていることと新しい戦略が必要との考えにいたったもの。また天然希少種の河川や沿岸における保護も目的にする。圏内で養殖事業を行おうとするものはその事業が環境に有害な影響を与えないことや種の保護にそむかぬことを証明する必要がある。(BBC 11日)

調査捕鯨船が帰港

2009-04-15 00:06:26 | 水産・海洋
南極海で鯨の捕獲調査を行った日本の調査捕鯨船3隻が13日、山口県下関市の下関漁港に入港した。米国の反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」から妨害行為を受けた傷跡を残しての寄港で、海上保安庁は船内の立ち入り調査を行い、一連の妨害行為について調べる。 共同船舶(東京)の「勇新丸」(720トン、乗組員19人)、「第2勇新丸」(747トン、同18人)、「第3勇新丸」(742トン、同20人)。3隻は2月上旬、SSの抗議船に体当たりされたり、異臭を発つ液体入り瓶を投げつけられたりした。第3勇新丸は、左舷中央から後部にかけて手すりなどが大きく折れ曲がっている。 同社の山村和夫社長は入港を出迎え、「乗組員が元気なのが何よりだった。妨害行為は絶対に許せない。強い憤りを感じる」と語った。 母船「日新丸」(8044トン、同138人)は14日、下関港に入港する。(4月13日 読売新聞)

>>>シーシェパードの妨害行為はソマリアと同じ海賊行為。人命に危害を与える行為は許されるべきではなく、断固とした法的処置を国としてとるべきだろう。 国の意思決定と行動がなされず当事者が災難に繰り返しあっているのが現状である。

米国人船長を救出

2009-04-14 00:27:56 | 我愛船艇
ソマリア海賊に人質となっていたコンテナ船MAERSK ALABAMAの米国人船長が救出されたと米国海軍が発表した(BBC 13日)
海賊とともにライフボートで漂流していたRICHARD PHILLIPS船長が救出された。この作戦の際に海賊3人が死亡した。船長は米艦に救出された後医者の検査を受けたが問題なく休息中と米海軍第5艦隊の報道官が発表した。彼の船は先週の水曜日に海賊の襲撃を受け、船長のみが人質として海賊とともにライフボートに乗った。また金曜日には脱出を試みたが失敗している。一方残りの乗組員が運航する本船はすでにケニアのモンバサに入港した。
海賊を射殺する決定は同船長が差し迫った危機にあると判断した海軍司令官の命令によるもの。海賊を射殺の後兵士がライフボートの上で縛られていた船長を解放した。司令官は「この地区でかような暴力がエスカレートすることに疑問の余地は無い」と判断し銃撃を許可したことを表明。またオバマ大統領は乗組員の身代わりになった同船長の勇気を「米国人の鑑」とたたえた。また本船を所有するマースク社や乗組員また各報道も船長の勇気をたたえている。