memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

ロシア漁船で火災    日本海

2012-06-30 00:01:55 | 海事
長さ94mの工船Ardatovが日本海の沿海州沖合で出火した(6月28日SWL)
53人の乗組員は消火することができたが本船は機関出力を失った。曳航のためにタグボートが現場に向かっている。負傷者はおらず、漏油汚染の広がりもないという。

川魚の魚卵採取で記録が  バングラデシュ

2012-06-30 00:01:32 | 亜細亜海道
ダッカ発:チッタゴンの南東部のHalda川では今年記録的な魚卵の収穫があった。これは過去20年間で最大のものという(6月17日Gulf Times)

「魚卵採取業者は4月8日に8トン、6月1日に60トンの魚卵を採取これは過去20年間で最高」と漁業家畜省のAbdul Latif Biswas大臣が議会に報告した。同大臣はHalda川の天然魚保護のために有効な対策をとっていて、これによりこのような大量となったという。Biswas大臣はHalda川のSattarghat橋からModunaghat橋までの20㎞を2007年に禁漁とし、さらに40㎞相当を2010年追加したという。この禁漁区域設定後は政府はすべての魚種について禁漁としているという。このため保安要員が設定域での監視にあたっているという。

この監視に加えて同省は川沿いの産業からの魚の生息に有害な汚染物質の監視も行っているという。環境局はHalda川に油を流出させたHathazariの発電所に対し100万タカの罰金を科しているという。同大臣は2月から5月の間被害を受けた地元漁民2,650人に対して漁業の回復するまで212トンのコメを補償として提供したがこれは初めてのことであると。Haldaはこの国唯一のコイ養殖が行われている天然河川であるという。ここでは成熟した故意の魚卵採取は毎年太古より4月から6月に行われているという。採取された魚卵は人工的に孵化され稚魚の生産を行っている。この種苗は国内の養殖場各所に運ばれる。Halda川はチッタゴンのadnatali丘に源流をもつ。


捨てられた網漁具の第2の人生

2012-06-30 00:01:05 | 亜細亜海道

捨てられたり失くした漁具が世界の海洋のゴミの10%に相当すると国連報告は伝えている。これらの多くは時化で流失したものや破壊されたり、あるいは単に投棄されたものなどである。これらが浜辺にたまり、ボートの航行の邪魔をしたり、海底に堆積する、それにより生態系の破壊も生まれる。投棄された漁具による問題は魚にからみ、あるいはウミガメなどのかいようどうぶつ、うみどり、イルカにも影響する(6月15日NYT)

こうしたものに第2の人生を与えることができると2009年の国連報告はいう。たとえば、NOAA(米国大気海洋局)とのプログラムには漁網やその他のゴミを回収し発電するものがある。ゴミ発電プラントだ。しかし、多くの地域、貧困地域では漁師たちが損耗した漁具を正しく廃棄する感覚に欠けることが多い。先週の世界海洋の日でこの問題は主題でもあった。この毎年の催では乱獲や海洋汚染に関心が集まった。
世界海洋の日と同時に偶然にも世界的なカーペット製造業者Interfaceはノーベル賞ものの問題解決法を提案。廃棄漁具から新しいカーペットを作り、その収益を漁網を回収した集落に配分するというもの。Interface はこれはロンドン動物協会との提携によるネットワークで、その6か月間のテストプログラムがフィリッピンのDanajon Bank の漁村で行われる。この生態的に脆弱なサンゴ礁の地帯では、数千の家族が地元の漁業で生活を何とかまかなっている。しかし彼等もまた毎年多くの網を廃棄している。

このテストプログラムの間、地元グループは回収、加工、配送を管理する。この材料からの支払いは集落の経済開発プログラムに充てられる。このプログラムの要点は集落に資金を配分するためにどの程度資源回収ができるかにあるとInterface社の改革担当者Nigel Stansfieldはいう。Interface社は世界で最も持続性に関心を持った会社として 評価されている。これは創設者のRay Andersonによるところが大きい。彼の勇敢な環境への取り組みで、Andersonは2020年までに人間による環境的な足跡を消してゆきたいと考えている。

現時点では同社のカーペット生産のために扱う原料の44%までがリサイクル資源か再生可能な生物資源であると. Stansfieldはいう。この試験がうまくいけば同社は他の集落にも広げるという。

写真:擦り切れた漁網やそのほかの破片ゴミがフィリピンのダナジョン・バンクにある。試験プログラムでは漁師に報奨金を与えることで網の投棄ではなく回収を呼び掛けている。

紛争地帯から船を撤退 フィリッピン

2012-06-29 08:45:54 | 海事
フィリッピン大統領ベニグノ・アキノは中国との紛争下にある岩礁地帯にいたフィリッピン船舶に対し、天候悪化もあって土曜日帰港を命じた(6月17日 ChinaPost)

大統領は南シナ海のScarborough礁にいた沿岸警備隊と漁業局監視船に対し、金曜日夜に撤退を命じたと外務大臣Albert del Rosario が語った。昨晩大統領は天候悪化を考慮し両船に帰港を命令したと。「天候が回復したら再考される」と。 これは太平洋上の台風Gouchiの接近によるものである。フィリッピン船は両国が主張する岩礁の付近に4月以来いる。
中国の監視船や漁船がこの海域には多数存在している。フィリッピン側によれば両国は紛争のある間の操業をそれぞれ一方的に禁止しているという。この紛争はフィリッピンが中国漁船を拿捕しようとしたのに対し中国が妨害した4月10日に起因する。それ以降両国は領有主張のためにそれぞれの船舶を派遣していた。

沿岸警備隊とパナマ籍タンカーが漁船員7人を救助

2012-06-29 08:44:43 | 海事
沿岸警備隊によればハワイを母港とするはえ縄漁船が出火したのち左舷に傾斜したという。GoldenEagle2が搭載していた自動救難信号が午前4時に発信された。乗組みの7人は船体を放棄ライフラフトで漂流しているところを6時間後にC-130が発見した(6月15日KITV)

彼等はジョンストン環礁の316浬北東で救助された。沿岸警備隊は付近を広告中の船舶に無線連絡、パナマ船籍のタンカーForestal Diamonte がこれに応えた。「彼らは漂流中の漁船員を救助、自船に搬送、医療処置の必要はないため、次の入港地の日本に向かっている」と警備隊司令Mike Morinが発表。これでもわかるようにはえ縄漁船への救難信号装置の当歳が必要なことを強調。「海は広いが、C-130により信号を受けて行動できる」と。救助に当たったパナマ籍船舶に感謝するとともに、漁船員らは元気であると。今回は多大な労力を捜索にかけずに済んだ。問題の漁船のほうは今も漂流しているものと思われる。救助したタンカーは日本への途中、グアム島沖合で漁船員を下す予定であると。

祭りを祝うボート競走

2012-06-29 08:44:08 | 亜細亜海道
沖縄は波や船で周年知られている。その中でもハーレー祭りほど注目されるものはない(6月15日japantimes)

この地区では様々な催事が行われるが、それらは豊饒の漁獲と航海安全を祈るものである。こうした催事の中で糸満のハーレー祭りはもっとも有名である。これは梅雨の季節の終わりを意味し(月齢5月の4日目)ハーレー・ブニ、沖縄の言葉では競艇を意味する。祭りと競艇は主なスペクタクルである。

糸満のハーレーは糸満漁港を見下ろすサンテインモの丘の鐘がなることで始まり祭りの前に行われる。様々な催事が6月23日に行われる。クヌカセKunukase は漁師の操船の腕前を競い合うものである。すべてのボートは始めはひっくり返されていてそれを漕ぎ手が立て直した後にゴールラインに向かうものである。最後のレース agai subuには最上の漕ぎ手が参加して行われる。これが最も楽しめるスペクタクルである。

ランチプレート

2012-06-28 00:17:55 | 
一通りのものがそろっているお皿。自分で選んだのだから当たり前のことだが…
最も好物はやはりニシン酢漬け、第2位がスモークサーモン、そしてチーズ。ミートボールはさほどでもないが選んでしまった。いわゆる肉団子ではあるが、ミキサーであまりにも微細なペースト状までしてしまったところが好みではない。であればソーセージを食べたほうがよい。

この写真は海外ではなく船橋の大型家具やIKEAのレストラン。知人が連れて行ってくれてうれしかった。後刻WEBサイトを見てみるとスエーデン・ミートボールという名前でこれが出ていた。とにかく雑駁を好む自分は丸い木製のまな板の上で中華包丁で適当にたたいたようなミンチ肉の方を好む。アジよりも食感の面でだ。この時も久しぶりに酢漬けニシンに巡り合いうれしくてひとビンを買って帰ったが、たちまち食べ尽くした。

鮮度の良いニシンを手に入れることは至難の業、青魚の酢漬けとなれば家で作れるのはせいぜいマイワシのそれくらいである。しかしこれとてよいイワシは手に入らない現在である。

NSW沖で巨大イカが出現   豪州

2012-06-28 00:15:59 | 水産・海洋
漁師たちよ釣竿を持て!NSWの南部のJervis湾の沖合で巨大イカが見つかった。
でもそのイカは死んでいた。しかしこれは我々のところにも信じられないような巨大イカが生息していることの証明である。Al McGlashanは釣りのバイブルの著者でありDaily Telegraphの釣りの記者でもある。彼はこの素晴らしい目撃を主張することのできる人物でもある。彼は初めての鮮やかな色の創造物をみたが、無傷であったという(6月5日ABN)

相馬沖で試験操業開始 原発事故後初、タコと貝水揚げ

2012-06-28 00:15:27 | 東北地震津浪災害 3.11
相馬沖で試験操業開始 原発事故後初、タコと貝水揚げ(6月15日河北新報)

 福島第1原発事故の影響で自粛している福島県沖での漁の再開に向け、相馬双葉漁協(福島県相馬市)は14日、事故後初めて相馬沖で試験操業を実施した。県の放射性物質検査で「不検出」が続いているタコと貝計3種を捕獲し、放射性物質や漁場の状況などを調べる。

 底引き網漁船6隻が午前1時に相馬市の松川浦漁港から出港。宮城県の海域と接する相馬沖約50キロの水深150メートル以上のポイントで漁を行い、午後5時までに帰港した。
 6隻でミズダコ約400キロ、ヤナギダコ約60キロ、シライトマキバイ(マキツブ)約200キロを水揚げし、対象魚種以外は放流した。
 放射性物質の検査は、生とゆでた加工品を船、魚種ごとに1キロずつ抽出して行う。漁協職員が同日夕に検査を始めた。結果は「18日の県漁連の組合長会議で正式に報告する」(同漁協)という。
 生、加工品ともに放射性セシウムが検出されなければ、月内に試験操業を2回実施。漁獲物は地元の買い受け人組合を通じて、県内外の小売店などへ試験的に出荷して市場の反応を見る。
 同漁協の南部房幸組合長は「販売する上では安全が大前提。流通でどんな評価を受けるか不安はあるが、魚を捕るのが漁師。操業再開に向け課題を整理していきたい」と話した。
 福島県の海洋モニタリング調査では、福島第1原発の南側で国の基準値を超える魚介類が多い一方、原発北側は比較的に影響が少ない。

ガザ漁民支援の船をイスラエルが銃撃

2012-06-27 00:14:56 | 海事
イスラエル海軍はガザ沖合で国際連帯監視団を乗せた船を放水銃で攻撃したと水曜日キャンペーン団体が発表した(6月13日Maan)

このボートOliviaはアイルランド人、イタリア人、英国人などを乗せイスラエル軍の武力からパレスチナ漁船を守るために毎日活動している。イスラエルはガザから3浬までの規制を敷いている。この連帯キャンペーンのコーデイネーターのMahfouz Al-Kabiritiはガザ漁民とともに、海軍がOliviaを取り囲み北に向かうように命じたとMaan News に語った。

海軍は船を拘束するために放水銃を使用したが船はけが人もなく岸辺に戻ることができたという。イスラエル軍の広報担当は「パレスチナ漁船が指定海域をそれていたのでイスラエル海軍は戻るように呼び掛けたが失敗それで兵士が警告発射を行ったものだ」とイスラエルはパレスチナ漁民に対し2012年5月には12回の銃撃を行い、4隻の船を拘束、9人を逮捕したと人権擁護のAl Mezan Centerが語った。
漁民らはイスラエルの一方的な規制により彼らの生計が破綻しているという。

初物ニシンはバレル95000ユーロ  オランダ

2012-06-27 00:12:59 | 
初ニシンの取引が記録的なバレルあたり95,000ユーロでScheveningenで競り落とされた(6月6日Expatica)

この値は臨時に雇用されたエージェントのStart Peopleが付けたもの。オランダ魚局の広報担当によれば2006年の初競りの70,000ユーロがこれまでの記録であった。今年の95,000ユーロは青年スポーツ基金に寄付される。初物のニシンにさほど価値があるわけではないが古い時代からの伝統として高値が付けられたもの。毎年およそ2億尾のニシンがオランダの美味として知られるHollandse nieuweとして加工される。そのうちの8500万尾がオランダ国内で食べられ、1500万尾がベルギー1億尾がドイツ人に食べられる。
>>>ここでいうバレルが石油と同じ表示とすれば1バレル=159リッターである。

フカヒレ取引禁止法案  ニューヨーク

2012-06-26 00:48:22 | 
先週ニューヨーク州上院環境保護委員会は取引禁止の法案の投票を行った。これはフカヒレの販売、所有、配送のすべてを州内で禁じるものである(6月11日WFAN)

この法案が成立すれば、カルフォルニア、オレゴン、ワシントン、ハワイ州に続いて東海岸初のサメ保護の運動に加わる州となる。イリノイ州の知事も同様の法案に署名する予定である。またフカヒレ取引禁止法案はデラウエア、ニュージャージー州では中止となっている。
Oceanaのキャンペーン担当役員Beth Lowellはこの決定に拍手を送り、この重要な投票は国中のサメ保護にとって重要なステップである。ニューヨークは東海岸で最大のフカヒレ輸入の中止で、これはアジアの美味とされるフカヒレスープに用いられている。
フカヒレ採取は米国内で違法とされているものの、フカヒレ取引についての規制法はなかった。多くのフカヒレが米国に輸入されているがそれらの国々ではサメ保護は行われていない。

危機のギリシャで漁師は

2012-06-26 00:47:55 | 水産・海洋
ギリシャの港町Chalkidaでは漁船が夜明け前に出漁し早朝市場に戻ってくる(6月12日BBC)

しかしビジネスは厳しく、漁民らは誰に矛先を向けるべきかを知っている。「政治家全員を一緒に集めてから海に投げ込みたい」と79歳のYiannisはいう。彼はここで数十年操業を続けてきた。「奴らは金を盗み、我々は飢えている。満足に食べることができない」と。ギリシャは荒海に深く沈みこんでいる。5年間連続の経済不況でChlkidaやほかの町も不況に沈み、危機の重みで座屈してしまった。産業界はそのすべてが死んでしまった。一つ残ったセメント工場もダウン、失業者が急増している。

緊縮財政か破綻か
経済政策の失敗への怒りはChalkidaの選挙民を過去40年間ギリシャ経済を担ってきた二つの政党に向けている。先月の決定的でない選挙ではこの街は最左翼政党Syriza支持に切り替えた。それはギリシャの国際緊急援助契約を引き裂きブリュッセルのコスト削減要求を停止したいと要求。しかしながら、ギリシャをユーロ圏内に残したいという。 EU指導者は両方をとることはできないと発言。緊縮財政の道から逸脱するならギリシャが依存している貸付金を没収される。人々に希望を与え、ギリシャをユーロ圏に残したい。それは通貨ドラクマに戻ることおなじである。現金がなければアテネは負債のデフォールトに陥り、ユーロを去らなければならない。それは他の債務国に悪影響を残すことになる(中略)

古い港のChalkidaの陽射しの下でDimitris Vazakas は次の出漁のために網を整理している。彼は政策を心配している。しかしSyrizaは彼の投票を得た。自分としては削減に対しては声を大きくしたいと彼はいう。「人生はかくも厳しい。ユーロに残りたい。それがなければ大混乱だ。ここにはSyrizaしかない。削減があれば未来はない。今ここに希望はない」

魚価低迷で操業中止に陥る   ウガンダ

2012-06-26 00:46:49 | 水産・海洋
エンテベの漁師は魚価が劇的に下落したため操業を取りやめている(dailymonitor.ug)

以前はキロ当たり8,000~7,000シリングであったものが今は4,000~4,500まで下落している。「燃料をリッターあたり4,200シリングで購入、一日当たり15リッターを使う(これで63,000シリングになる)ポーターの賃金を払うと今の魚値段では利益が出ない」とエンテベのKigungu水揚げ場の漁師Abdul Cananはいう。

Adbulの話では一日当たりの漁獲は9~12キロで稼ぎは36,000~48,000シリングしかない。また同じエンテベのBugonga水揚げ場のSarah Namusoke Ibandaは燃料と作業者の賃金に150,000シリングを払うと儲けは今の魚価では生まれないという。
「我々は漁を止めて農作業に転換する。誰も損失を望まない」とIbandaはいう。魚企業の所有者がユーロ圏に対する魚価減少に関わっている。海洋農業輸出加工会社工場の支配人は「我々は魚を食べずに欧州市場に輸出する、魚の値段は彼らが決めている」という。