memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

ウラジオストックの帆船が航海  APEC 2012をキャンペーン

2010-04-30 08:21:36 | 我愛船艇
ウラジオストックの帆船NADEZHDAがAPECサミット2012のためNEVELSKOY 海洋大学を代表して航海に出るとPrimaMediaが伝えた(4月7日)この航海はおよそ300日を要する。

この航海はロシア運輸省の連邦海事局の指揮によるものでNevelskoy海洋大学が実行責任を負う。帆船は2010年末か2011年の初めに出港しAPEC-2012に参加する諸国を巡航する。この「浮かぶ大学計画」では水や大気のモニタリングを行い「太平洋のきれいな水」をスローガンとする。巡航先には日本、米国、中国、韓国、チリー、メキシコなどが上げられている。
海洋スポーツ競技、各都市観光、共同でのパフオーマンスなどプロフェッショナルチームと帆船練習生との交歓も計画されているが「世界の海洋の若き船長」と銘打って行われる。(中略)海洋河川運航連邦局によればこの帆船お300日に及ぶ航海にかかる費用はおよそ2億ルーブル(およそ6.4億円)であるという。

中国が外国依存脱却のためオキアミ漁業に関心を示す

2010-04-29 08:39:56 | 海事
中国は遠洋漁船のKAILI号とXINHAI号の2隻を2010年オキアミ漁期に南極海に派遣した。(4月23日、新華社通信)

23日間の探査操業で2000トンのオキアミを漁獲位置に日当たりの漁獲は100トンで当初見込みの3倍以上であった。中国は長年にわたり南極探検と科学観測に参加是までに南極の基地としてChangcheng, Zhongshan および Kunlunを建設した。しかしながら今回のような南極のオキアミのための漁船の派遣は初めてのこととWorld Fishingが報じている。

2009年9月南極の海洋資源生物の開発と利用と題する5年計画のプロジェクトを立ち上げている。この計画は漁業省のLI Jianhuaによるものである。このプロジェクトのシー無リーダーは Chen Xuezhongで東海漁業調査研究所と国内漁業機構によって行われる。このプロジェクトでは最初の3年間は南の海洋の探査に当て残りの2年間で商業的な開発を行う。南極では中国はすでに88の調査サイトを有している。また8人の専門家が乗船している。彼らは水温、オキアミの分布、プランクトンの分布ほかのファクターについて把握している。

中国は輸入物のフィッシュミールによって養殖業が成り立っているところから自前の資源調達には強い関心がある。オキアミやその混獲物は餌としてだけではなく、食料、薬品、農業、環境保護の分野でも期待されている。

東南アジアの気候変動が食の供給に影響する

2010-04-28 11:03:00 | 
東南アジアの食糧生産が気候変動で深刻な危機にあるという新しいレポートがある(4月19日、英Guardian)

世界資源研究所WRIとHSBC気候変動センターの共著によるインドおよび東南アジアにおける気候変動のもとでの深刻な脅威というレポートがある。これらの地区における農業、タイのエビおよびベトナムにおけるナマズ養殖は気温の上昇によって危機的状況にある。温度上昇はこれら漁業の収量を低下させる。
このほかの農業部門においても水の減少がリスクを招いている。こういったもののなかにはヤシ油のような植物油やサトウキビ産業も含まれる。インドではサトウキビの最大の産地が水不足に見舞われているとレポートは伝えている。

環境破壊を原因とする東南アジアのエビ養殖とヤシ油産業については英国ではすでに広く知られている。

このレポートの著者の一人であるDana Krechowiczはガーデイアン資源維持ビジネスに対してインドの投資家たちはWRIが国の水不足の状態の地図を見せたときの驚きの様子を語った。また彼女はインドや東南アジアから起業しようとする会社は水不足を認識し、灌漑を行い貯水技術を準備すべきであると。とくにインドでは灌漑が必要であるという。

事業会社は穀物収量の低下と価格の高騰について考える必要があるとKrechowiczはいう。WRIの予測によれば インドネシアにおける穀物収量の低下は気候変動により今後100年間で30~50%低下するという。Krechowicz 女史は食物不足による食料価格の高騰は各国の食料政策決定の上で難しい決定を迫ることになるであろうという。彼女はこの事例として2008年のフィッリッピン政府の米価格の事例をあげている。

EUのIUU規制で困難に   ベトナムの水産物輸出

2010-04-27 15:01:05 | 水産・海洋
一定の規制の下で漁船船主や加工業者は製品の漁獲日や漁獲量、購入証明などが必要となった。専門家らはこうした障壁の無い市場、たとえば日本、タイ、韓国、カナダなど迅速に商売をまとめることのできる方向に向かっているという。加えて、漁業者の操業記録についても協力する体制にあるという。また、国としてもEU以外に販路を求めるべく原産地証明を発行している。(4月12日VOV NEWS)

アイスランド火山のおかげ  南半球鮭養殖業者に

2010-04-25 13:36:09 | 水産・海洋
アイスランドの火山灰の影響が地球の反対側のNZの鮭養殖業者に思わぬボーナスをもたらしているという。(4月21日FUD)

すくなくともNZの南島1業者はスコットランドやノルウエーなど北半球の飛行金真意より入荷不能になったことからその影響を受けている。NZのキングサーモンの代表役員のGrant Rosewarne 氏は欧州から水産物を運べなくなったアジアと中東からのからの引き合い注文がたくさん来ているという。こうした注文は数千ドル単位に及ぶ。この会社ではドバイからも注文を受けていて通常の注文よりも規模が大きいという。

Rosewarne氏によれば「通常は5カートンの注文だが、現在はそれが500にもなっている」また。通常の2倍の注文がシンガポール、バンコック、日本などからもきているという。NZの鮭養殖業者は需要増加に応えて水揚げ量を増やしている。とくに米国は通常ノルウエーやスコットランドから供給を受けている。平常時にあってもNZは英国に対する輸出先の一つである。昨年は14億ドルを輸出そのうちのおよそ1割が空輸であった。

FAOの魚類と水産物サミットをアルゼンチンが開催

2010-04-24 05:41:15 | 水産・海洋
国連のFAOの魚類と水産物に関する会議はアルゼンチンがホストとなってブエノスアイレスで4月26日~30日に開催される。(4月20日 メルコプレス)

FAOによる12回目の魚類の貿易に関する分科会が60カ国以上からの専門家の参加を得て魚類と水産物の国際交易についての討議が行われるが、その年間の総額は1020億ドルを超える。この会議には国際的な団体やNGOも参加する。
議題には魚類と水産物貿易の傾向、トレーサビリテイ、証明、およびエコレーベリング、輸入における市場調査要綱、食の安全の確保としての魚類の貿易の開発などである。FAOの認証を受けた現状報告や国際漁業セクターの傾向が討議の序章として扱われることになる。

ヘイク資源の危機     アルゼンチン 

2010-04-23 08:04:33 | 水産・海洋
アルゼンチン漁業局のNorberto Yauhar局長はパタゴニアのSan Jorge湾でのヘイク(Merluccius hubbsi )の漁獲枠設定についてそのイニシアチブを行使せず棚上げとし、パタゴニア州の当局者との会談のあとにすると。(Merco Press 3月8日)

San Jorge湾におけるこの魚の規制がバイオマスと産卵海域の保護が必要と連邦漁業委員会がイニシアチブの発揮を求めたことによる。
Yauhar局長は Chubut とSanta Cruz 地区の漁業当局者のトップらが連携して保護手段を確立することで合意しているという。 「各地区の当局者らは即座に対応できるダイナミックな禁止措置とさらに選択的な漁法により共同管理を進める必要があることについて合意している」 「この合意により自分は先駆けて規制を設定しないことにしたのだ」と。 国立漁業開発研究所INIDEPの報告では幼魚の数が極端に少なく、このままでは漁業が聞きに陥るという局長は報告をすでに受けている

「自分としてはいかなる船も、混獲防止可能漁具なしでの操業はしてほしくない。とYauhar局長は語る」 こうした理由から選択性の有る“DEJUPA”とよばれる漁具が4月から使われることになる。その理由はそれに変わるものがいまだ見出されていないことによる。しかしながら、船主や船長らはDEJUPAの運用が難しいことや効果がないからとして、この仕様には批判的である。Yauhar 局長は監視員を無作為抽出した漁船にのせることや沿岸警備隊のスタッフの応援までも考えている。

今年の2カ月間の漁獲総量は14.387トンでアルゼンチンの港に水揚げされた。昨年同期に比べるとおよそ60%の減少となっている。

消えてゆく

2010-04-22 06:54:33 | 避風塘 (雑想雑事滞留地)
先日…都心まで出かけた。勤務先があったオフィスビルが懐かしくその地階をめぐってみた。蕎麦屋とウナギ屋それに若者向けの安いステーキの店は残っていた。喫茶店もあったが、その他は様変わり。コンビニ、マクドナルドやそれに似たような今風の軽便な店が多くを占めている。あるいはチエーン店の食べ物店が納まっている。

すこし落ち着いた風情の割烹の名店は消えていた。そんなに足しげく通った店ではないが、それでも来客の接待などに利用した大きな店が消えたのには心が痛んだ。この店が店主の最後の牙城であると知っていたからだ。焼酎の今ほど飲まれていない時代、われわれはもっぱらサントリーの角瓶をキープし、こうした店では日本酒を楽しんだ。

そして今度は…昼前から仕事で横浜まで出かけた。私鉄の駅を降りると国道にまでつながる短いとおりに面して何軒かの飲食店がある。昼前でもあるし、ここで昼食をと、店を探す。通りを往復して駅に一番近い駅前食堂にきめた。古い店できれいではない。
でも壁の品書きを見て評価が変わった。ここは昔ながらの食堂が活きていた。アジフライ、目玉焼き、マカロニサラダなどがあり、脇のガラスのはまった棚があって焼き魚と煮魚が皿に載って並んでいる。焼き魚はカンパチだというがこの魚を焼き物で食べようとは思わず、煮魚はギンダラで、よさそうであったが迷った。

長考の結果として、なんのことはない、ミックスフライ定食を頼み、まずまずの味に満足、それよりも店の雑駁さと仕組みと風情に大満足をした。こうした店が消えないでほしい。

マダラと魚介のシチューのガーリック・トースト添え

2010-04-20 07:30:50 | 
=うまそうに見えたので作り方だけを読みました。レシピは省略です(Kitchen Dailyより)

チョリソーをフードプロセッサーに入れて細かくする。ダッチョ・オーブンか大きな鍋を用意。これを暖めてから中火にしてチョリソーのミジンになったものを入れる。色が変わり、脂が出てくるまで。ニンイク、セロリ、それに指でつぶしたトマトを投入。
チョリソーに火が通ったら野菜のピューレ、タイム、ベイリーフを入れておよそ5~7分間ソテーする。液状の中身がほぼ煮えたら、小麦粉を混ぜてよくかき混ぜる――これがルーとなる。脂分と小麦粉が混ぜ合わさることによって濃厚になる。ここに赤ワインを投入、トマトジュースとチキン・ストックを入れる。ここに塩コショウを軽く投入、蓋をしておよそ2時間とろ火で煮る。

10分前になったら火を強め、アサリを投入、口が開くのを待つ。口を閉じたままのものは職に適さないので捨てること。 火を弱めテーブルに運ぶ直前にエビを投入。加熱しすぎてはいけない。(アサリは別鍋で湯がいておけばよいと思うのだが…)

一方では魚の準備をする。魚のフィレに塩、コショウ、生のタイムをかける。大きなソテー用のパンを加熱してオリーブ油とバターを入れる。魚の切り身は片側を4分間焼くこと、両面焼いたら大きな深皿に入れる。鍋の中のシチューをさらに入れたら、最後に刻んだパセリを散らす。ガーリック・トーストとともにどうぞ。

今年のイカ漁は2000年以降で最良    フォークランド

2010-04-19 05:40:48 | 水産・海洋
今年の初漁期シーズンが水曜日に終了した。ペンギンニュース社の取材に応えてある会社のオーナーは「2000年以来で最良」の結果といい「質のよいイカがふんだんにとれた」とSEAVIEW社のALEX REIDは語る。(4月16日メルコプレス)

今年のこのシーズンが2000年以降で最良とされるが、昨年は不漁で早く漁期を終了している。昨シーズンは1.3万トンであったが今年の場合は過去7週間で2.8万トンを超えた。
BBCのTom Blake記者によれば、早く漁獲したものを先に売るのが当たり前のようにおもえるがこのアルゼンチン・ロリゴ・イカの場合は異なる。フォークランド原産のイカはスペインでは“カラマリス”として扱われ、冷蔵庫で零下25度以下の温度で8~9ヶ月間保存される。18ヶ月の保存も可能である。 Beauchêne漁業会社の最終の漁獲の輸出は今週末からスタンレー港からコンテナで行われる。

ほとんどのトロール漁船はイカ以外の対象に切り替えるかあるいはモンテヴィデオかヴィゴでの係船に向かっている。次のロリゴイカの漁期の開始は7月15日からの予定であるが、その漁獲量のレベル決定はいまだ難しいと国家資源局のJohn Barton 局長は言う。


海は干上がった

2010-04-18 06:03:37 | 我愛船艇
アラル海はかつて大陸最大の“海”であった。この海は二つの強力な河川によって満たされていたのだが、ロシア当局のその後の方針によってかわってしまった。こうした河の水を農業に利用したのだが、それによりに劇的な変化が起こり、海は干上がった。いまやオールを漕ぐことも見られない。今はその西側にわずかな水面の部分が残るのみとなっている。

強権によっての改造が土地の人々を苦しめたであろうことは間違いがない。人々だけではなく、生物は命を落とし、環境が劣化し、なにかメリットが生まれた部分はあったのであろうか。日本にも九州に同じような官製の災厄の地があるが…船もかわいそうである。

サケの稚魚が網から逃げた   スコットランド

2010-04-17 05:36:35 | 水産・海洋
アトランテイック・サーモンの稚魚、体重およそ70グラム、10万尾が2月末に網の破れから逃げ出した。場所はSpean Bridgeにちかい Loch Lochy(lochy湖)にあるマリンハーベストの養殖場。サケ漁業協会(ASFB)とスコットランド河川および漁業トラスト(RAFTS)がLachaber News に語ったところでは、このようなことは過去にも起こったが今回が最大の規模という。(FSND 3月12日)

ASFB とRAFTSの理事を務めるAndrew Wallaceは「今回の事故によってこの産業がとんでもないことを行っていることを示唆したようなもの」とかたる。「最新式と呼ばれる養殖場が、たからかにファンファーレを鳴らしたものの、たいしたことのない風にも耐えられないことを証明したようなもの。こんな事態は西ハイランド地区では考えられない」 「このような出来事はマリン・ハーベストが宣伝する環境への影響を最大限押さえ、環境と調和するといううたい文句は絵空事だ」

Wallace 氏はさらに続けて「この仕事の高い基準についてのヒアリングもおこなったが、いかに囲い込みを行うかという基本的な問題が解決されていない」 「われわれはサケ養殖の管理手法とこの産業が吹聴する最良の実行基準なるものについて懐疑的。どこであれ十分で正しい管理が行われてこそ解決できるが、この問題は目に見えないところで起こり、誰も気に留めていない」 淡水サケ養殖場の移転が「いまや現実問題となった」と彼は語る。

「こうした養殖場は天然のサケのいない川や湖で行われるべきで理想を言えば陸上の施設で行われるべき、そうしたことは外国では行われている」。 「彼らがLochy湖のような、重要な天然サケのいる河川で養殖を行うことは許されない」と語る。Lochaber 地区aサケ漁業協会のJon Gibb氏は「逃げ出した今回の稚魚が天然サケ資源に遺伝子的な影響をあたえそれらの生き残りにも影響するのではないか」(以下省略、写真はLochy 湖)

シャルロッテ         ロシアの食べ物 (3)

2010-04-16 08:56:37 | 

世界中で最も簡単なアップルパイの作り方。材料はリンゴ3個、砂糖1カップ、小麦粉1カップ、レモン1個、ベーキングパウダーテイースプーン1杯、タマゴ3個。

リンゴを薄く刻む、これを油を敷いたベイキングパンに入れる。卵をよくかき混ぜる、差tぷを加えて又混ぜる、小麦粉を入れて混ぜる、ベーキングパウダーを入れてからさらにかき混ぜる、このケーキ種にレモン汁を入れる、そして又かき混ぜる。このケーキ種(ドウ)をリンゴの上に投入、予熱してあったオーブンに入れて25分間待てばシャルロッテ・パイの出来上がりです。

密猟者がチョウザメを追い詰めている   ロシア

2010-04-15 06:48:47 | 水産・海洋
2億年のときを経たチョウザメが密漁者と生き残りをかけた戦いの中にある。密猟者らは絶滅の危機にあるチョウザメの女王を狙っているという(Vancouver Sun 3月18日)

チョウザメの資源ロシアでは”ツァーの魚“として知られるが、それが1991年以降ソビエトでは激減、それはカスピ海からデリケートな魚卵を盗みグルメたちの晩餐のために欧州、アジアそして米国へと運び出す密漁者やギャング犯罪のためである。闇の商人が定期的にモスクワを訪れ違法なブラックキャビアを売りつける。ロシアが2002年以降は輸出を禁止し、国内での市場取引も年間9トン以内と決めたにもかかわらずである。

スイスを根拠とする自然保護国際連盟(IUCN)は85%のチョウザメが絶滅の危機にあるという。27分類のうちの17種までが危ないという。「これが最後のチャンスであり、もう時間は残っていない。これらの魚は死の扉の前にいる」とニューヨークのストニイ・ブルック大学の海洋保護科学のEllen Pikotch教授は話す。 「チョウザメの自然界での絶滅はもうそんこにある」とドーハでの絶滅危惧種保護国際会議でロイター通信に語った。

ほとんどのチョウザメは自然界での産卵を終えると河を離れカスピ海に入る。この地区はロシアとイランに囲まれている。ロシア皇帝はキャビアの取引は独占していたしソビエト当局もその取引に関しては厳しい規制を行っていた。この混沌の事態はソビエト連邦の崩壊によるもので密漁と汚染に見舞われた。

「チョウザメに関する事態はきわめて破滅的」とロシア漁業当局の報道官 Alexander Savelyevはいい「まさに絶滅の瀬戸際にある」「われわれは革命的な方法を提案、またキャビアの取引に関しては国家管理を厳しく行う」米国とカザフスタンの科学者らによる研究結果ではカスピ海に流れ込むウラル河では数万尾のチョウザメが産卵するという。

そこで漁獲されるベルーガ・チョウザメは許容基準よりも4~5倍も多く、資源量が極端に減少している。ベルーガ種のようなチョウザメからはグレーキャビアがとれることから賞賛されるが、このためその資源量は93%以上も減少したと研究者は言う。
ベルーガは5メートル以上の大きさになりその重量は1トンを超える、その年齢は100年を超えるものも有る。キャビアの重量は雌魚の体重のおよそ9分の一である.

非合法漁獲によるブラックキャビアはモスクワ市場ではポンドあたり635ドル(キロ当たり1400ドル)であり、欧州のインターネットセールスではキロ当たり5000ドルになる。
ロシアはカスピ海沿岸国であるイランなどの諸国に今月以降10年間のチョウザメ禁漁措置を呼びかけている。

「チョウザメは2.5億年を生き延びた生物だが人間お活動によって絶滅しつつある」とIUCNのチョウザメ専門家グループの長であるMohammad Pourkazemiはいう。 「違法漁獲、乱獲、回遊路の遮断、汚染などがその機器の要因である」


レストランシェフは養殖マダラを使う

2010-04-14 06:14:11 | 水産・海洋
レストランシェフは養殖マダラを使う

ノルウエー産養殖マダラは良好な魚であるとの折り紙がフランス、スエーデンの32人のシェフから評価を受けた(FUD 3月17日)

それぞれのレストランは生の養殖マダラを箱単位で受け取り、下ごしらえをし、客の希望によって調理する。料理が完成すると、新鮮さ、におい、見た目、色、味、食感などと全般にわたっての印象がシェフらによって評価される。「この検討会で養殖マダラのさまざまな長所が認められた」ノルウエー調査研究所NOFIMAの上級研究員のJensOstli氏は語る。「7段階評価(1)は最下位、(7)は非常に良好と規定したが、養殖マダラはフランスでは(6)、スエーデンでは(5)の評価を得た。シェフらはとてもよい品だと認めている」と付言した。この市場評価においては大小さまざまな店が含まれ、ミシュランの星を持つ最上級レストランから ホテルのレストラン、ビストロ、カフェまでが参加した。   

スエーデンではすでに多くのシェフが養殖ものを体験していたが、フランスの場合はその数はわずかだった。「自分は第一印象ですばらしいと感じた。魚は悪いにおいもなく、表皮の色もそうあるべき色だった」そう語るのはミシュランの星をするレストランからのシェフ。また、この検討会ではフランスとスエーデンのレストランの顧客に対する海産物の違いについても展示がなされた。

どんな品物に対しても、フランスでは養殖(elevage)という単語を使うことはまず考えられない。しかし材料の由来を表示することは一般的である。スエーデンでは、大衆はバルチック海での乱獲に関心を寄せており、絶滅の恐れの有る魚を回避できるような情報が求められている。その結果、このマダラは養殖物と表示することが一般的である。

スエーデンではこの試食検討会に北方のUmeåから南部の Helsingborgまでのシェフが参集、フランスではパリ地区、フランスの最も重要な漁港のあるブルゴーニュのレストランなどから参加があった。 32のレストラシェフは2カ国からそれぞれ16人が参加,この催しの資金負担はイノベーション・ノルウエーが「海洋価値創造プログラム」を通じて行った。