memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

石油と魚:牧歌的な島嶼で   ノルウエー

2012-03-13 00:01:23 | 海事
Skrova島はロフォーテン諸島にある。自宅の目の先に石油を見つけることはエキサイテイングに聞こえるかもしれない、しかし牧歌的な北極圏のロフォーテン諸島は、ノルウエーで最良のギョバであり、 黒い金(石油)の見通しが論争を呼んでいる(3月2日AFP)

「この問題は地元の集落や国を半分にしている」と最近この論争について博士論文をまとめたトロムソ大学のBrigt Daleはいう。ロフォーテン周辺の1000以上の島々のある海域の探査許可が出るのかどうかの疑問がある。そこには雪をかぶったぎざぎざの黒い山が凍結した波のようにそびえカラフルな小さな漁村がある。

エネルギー会社側にある多くの住民は石油は雇用を確保しこの島嶼を発展させるのに必要であると主張、このの25,000人の住民は雇用の減少に見舞われている。当地の活力ある漁業は1000年以上に及ぶ居住を維持してきた。「誰もが金と雇用を生み出すことでは一位している、ロフォーテンの人々にはその両方が必要だ」と北方ノルウエーの石油とガスに注目している会社のErik Karlstroemはいう。「漁業ではこの地区の住民の生活を維持できない」と。

ノルウエーの長い海岸線に沿った石油とガスの生産は、40年以上にわたってかつては疲弊していたスカンジナビアの国を世界で最も富裕な国にまで持ち上げ、石油では世界第7位、天然ガスでは第2位の輸出国の地位を作り出した。北海油田に面する南西部の都市はブームとなり、この富が北極圏のバレンツ海の石油とガスに流出、しかしそれらにはさまれた小さなエリアは探査の立ち入りは禁止であった。音響探査による結果ではロフォーテン沖の北極圏水域は13億バレルの原油を埋蔵していると見積もらているが、その実際は掘削しなければわからない。

しかしながらノルウエーの左傾した政府はロフォーテンの石油の見通しと公式な影響調査について石油掘削の前になすべきという意見に分割されている。探査の結果によっては連帯が崩れることもあり、決定は2013年に行われる選挙のあとまで持ち越される。これは良いことだとロフォーテン諸島や北方のVesteraalen や Senja諸島での石油とガスの開発に反対する委員会のリーダーRanghild Gjaerumはいう。「生産開始は破滅的だ」と彼女はいう。のるうえーの漁業にとって重要な漁業と脆弱な生態系を指摘する。ここには東部北極圏マダラ、世界で最大のマダラ資源があり毎冬ここに産卵回遊する。

ロフォーテン沖合の石油とガスの開発を考えるとき、その場所の非常に狭い陸棚がある、それはたちまち3,000mの深場へと落ち込んでいる。漁業と探査掘削が陸棚の浅場で行われれば、石油とガスの装置が漁業海域を侵略することになる。石油産業のインサイダーは海底への設備設置を主張、プラットフォーム方式ではないという。そうすればロフォーテン諸島から掘削は見えず夏場の観光客や漁業に影響を与えることはないという。

最近の音響探査で地勢図を作成し海底のどの深度に対象があるかを探る作業は魚の邪魔をし港を出ようとする漁業者を阻止するのではとみられる。「漁業者らが石油産業と共存するために業界がこの狭い陸棚で探査をすることは考えられない。狭すぎる」とGjaerum はいう。
地元のLoVe PetroのロビーグループのOerjan Robertsenは今までとお同じような音波探査が行われるわけではないという。「漁業界との協力が必要で、漁業に影響を与えない時期を見つけることもできる」と彼はいい音響探査の厳正な規則の導入がされるべきだと。
明らかに、最も心配されることは陸に近い位置で石油のくみ上げが行われ油漏れが発生した場合有害物質が岸辺に漂着する前に当局がそれに直ちに対応できるのかということである。バレンツ海で発生した事例を恐れている。「ここでは海流が強いいままでノルウエー石油業界が以前に扱ってきたものとは違う」とDaleは指摘する。環境側からの最大の恐れは陸岸に近い場所での漏油事故に対する技量を有していないことだ」と。

船舶通航量の増加や石油設備からの生産開始後の化学物質の積み出しの段階について環境主義者らは恐れを表明している。北方エネルギーの Karlstroem は万が一事故が起こることは極めて少ないという。厳格な規則や一流の技術で陸岸に近い場所での漏油事故の脅威は防げる。業界が真剣に取り組んでいることを示す必要がある。専門家は、事故の場合にいかに早く対応するかが大切で明白な解決方法は漁業者の助けである。「我々は共生のために誰とでも解決方法を見出す必要がある」

活魚輸送をコカイン密輸に利用    英国

2012-03-13 00:00:21 | 海事
二人の男が熱帯魚輸入に見せかけ17Kgのコカインを英国に密輸しようとしてとらえられた(2月25日SMH)

Olaf Urlik 33歳とNorbert Jarzabek32歳の二人はポーランド国籍であるが、初めに練習をした後、豪州ドル236万相当の純度の高いコカインをコロンビアから英国に持ち込もうとした。コカインは袋の中に溶解させた後、活魚とともに大きな袋に入れてあったと重大組織犯罪取締局SOCAが発表した。1.6万尾以上の魚が死に、34尾が生存、その中にはエイ、ナマズ、テトラなどがあった。

Jarzabek は最初のテストを4月に行った後、契約をしてヒースロー空港に送った。そのUrlik とJarzabekはSOCAが監視していることを気にせずにコカインを入れたもの。積荷は7月9日25個の二重梱包の箱で熱帯魚として到着表示には“熱帯魚、取扱注意”と記されていた。SOCAと英国国境局が箱のスキャンニングをしたところ10袋のコカインを溶かしたものが見つかった。Jarzabekは2日後に引取りに現れバンで 運び出された。Urlikはアムステルダムから到着。その1時間半後SOCAと国境警備局が現場を急襲、逮捕に至った。その際に多くの魚は酸素欠乏のために死んでいた。Urlik と JarzabekはNottingham裁判所で11年の懲役を命じられた。(以下省略)