memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

砂漠の船

2012-03-02 00:03:52 | 亜細亜海道
不気味な船が砂の上に鎮座しているその脇をラクダが歩いている(2月26日The Sun.UK)

ここは世界で4番目に大きいとされる湖でかつては魚がいた。アラル海はカザフスタン音ウズベキスタンにまたがっている。アラル海の大きさはいまや26,000平方マイルでかつてはスコットランドほどの広さがあった。漁師は去り、船はラクダのゆく荒涼とした土地でゆっくりと錆びついてゆく。湖にそそぐ河川をロシアが1960年代に灌漑のために迂回させたのが原因である。いまやほとんどの面積にわたって水が消失してしまった。

ソマリア海賊を空から捜索

2012-03-02 00:01:59 | 海事
UAEの砂漠の空軍基地には豪州空軍RAFのオライオン偵察機が駐機場に並んでいる(2月21日BBC)

25か国の連合軍の一員として13人のクルーはオマーンとアフリカの角の間の海域の警戒を仕事としている。この場所は海賊の出没する海域で、次の犠牲者を待ち潜んでいる。ソマリア沿岸沖合の海賊による被害は70億ドルに及んでいる。海賊のお脅威が高まる中カメロン首相は今週ロンドンでソマリア会議を招集した。100人以上の海員と数隻の船舶が現在囚われていて中には凶悪なものもある。
外国漁船により目の前の魚類資源を枯渇されたソマリアの漁民が数年前に自警団として始めたものが海賊の由来である。しかし今や殺害をも行うビジネスへと転化した。
身代金は数百万ドルとなり、乗組員は船主の支払いを促すためにしばしば虐待を受ける。また襲撃の範囲はソマリアから1000浬先にまで及んでいる。

広大なインド洋を どうやって警備するのか?それは長丁場の出撃である。上昇下降を重ねアフリカの角にたどり着いてから基地に戻る。低空を飛び豪州軍は目標海域にあるすべての船舶の記録をとる。この機種は電子の目(EO)と呼ばれるカメラを機首の下部に備えている。高解像度画像は即座にUAEやバーレンの陸上基地に送られる。パイロットの後ろにはカメラ担当が望遠レンズ付きのカメラでデジタル写真を撮りバックアップとする。「基本的には海域の船舶の検索が目的である」と航空解析担当の Scott Brando軍曹はいう。 「我々はいかなる海賊行為も見逃さない。無線担当はレーダーに現れた海上船舶と連絡を取り、それは大小を問わない」

豪州軍は2隻の漁船が繋がっているのを発見、疑わしい。何かが船外でしぶきをあげた、武器か? 機は機首を下げ確認。それは別の船に乗り移ろうとした人であった。豪州軍はこの写真を分析のために送信した。こうした船舶はHISL (High Interest Shipping List) と呼ばれ、海賊に拿捕された船舶が母船として使われていることがある。はるか沖合で攻撃をかけてくる。海賊が船上で認められれば、近くの軍艦がスクランブルをかける。

ドバイの英国大使館の穏やかな庭は英国海軍作戦室には見えない。しかしここは英国海事取引作戦室UKMTOである。危険海域を航行する商船との連絡を取っている。もし船舶が襲撃やあるいは疑わしい接近を受ければクルーは机上の電話をとりあげる。 ここには商船からの連絡が来る、彼らは小型のボートを曳航した漁船の有無に関心を持っている。このボートは海賊が使用する高速艇であり、ロケット砲やその他の武器を持った海賊5人が搭乗する。本船に向かってしきりに移動してくるボートが450mの範囲に入ると、乗船している治安要員が警告射撃をし、海賊は退散、そして次の餌食を待つ。クルーが海賊の追撃を確認すると、ドバイの作戦室は呼び出しを受けることになる。熟練の海員のMark Rayは監視役の一人である。「そうなれば商船側はパニックとなる。船橋を動き回る。銃撃を受ければ隠れる」という。「時にはせん愛の要塞のような場所から連絡をしてくる」という。

海賊襲撃の成功例は減少している。しかし海賊はより「暴力的になり、遠くまでやってくる」連合海軍の副司令官Simon Anconaはいう。「海賊の兆候がない場合、いかにするか。海賊は柔軟であり、革新的であり、彼らは非常に有利なビジネスモデルに準拠している」誰しもがソマリア海賊の問題解決は海にではなく、陸上にあることを承知している。

漁船燃料助成金   スリランカ

2012-03-02 00:01:15 | 亜細亜海道
スリランカは燃油の高騰に対し漁業者を救済するために30億ルピー(2600万ドル)の助成を行うと漁業大臣のRajitha Senarathe が発表した(2月21日LBO)

この助成金は2月15日以降有効で 燃料切符を提示すれば漁港の燃料スタンドや近くの燃料スタンドでもで現金として扱われるという。
Senaratne大臣は 大型の日帰り操業でない漁船がこの国には3,720隻あるが、人月当たり3万ルピーのデイーゼル燃油2.5KLをうけとることができるという。876隻の日帰り操業漁船は人月当たり1.8万ルピーで1.5KLを受けることができるという。小型の船外機船は19,034隻あり6,250ルピーの250リッターのガソリンを与えられる。伝統的な船外機漁船1688隻もまた同様に250リッターの燃料を受け取ることができる。昨年は日帰りでない漁船は5年間税金の支払いを免除された。 また一人の漁民が燃料の問題抗議の際に銃撃で殺されている。
Senaratne 大臣はおよそ4万の家計が食糧切符により人月当たり200ルピーの燃料を得ることができるがこの総額は人月当たり8000万ルピーとなる。スリランカでは為替の関係で突然燃料価格が上昇した。