memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

ナマズ養殖生産が減少、第1位の地位を失うのでは  ベトナム

2012-03-15 00:04:42 | 亜細亜海道
資金不足によりメコンデルタの養殖業者らはナマズ養殖をあきらめている、これが劇的な減産に繋がっている(3月5日INFOVN)

もしこの事態が改善されなければベトナムは世界第1位の輸出国の地位から落ちることになる。 長い期間キロ当たり価格は安値の18,000-23,000ドンであった。その以後は 27,000~29,000ドンとなったものの、メコンデルタの養殖業者や輸出業者は皮肉にもこの高値の恩恵が受けられないとみている。大型輸出業者は現在のナマズ価格であれば養殖業者は最低でもキロ当たり5000ドンの利益が得られる、生産コストは20,000ドンであるからという。

しかしながら養殖業者らは損失を受ける危険に瀕しているという。An Giang省の養殖協会の副会長Le Chi Binhは現在の販売価格は、業者が工業生産された餌を用いていればトントンであるという。しかし輸出業者の支払いがひと月以上遅れれば損失を生むという。支払い遅延は大きなリスクで、銀行からの借り入れは極めて困難という。実際のところ、過去輸出業者はいつも支払いを遅延させてきた。しかしながら現在の困難な状況下ではこれは最後の一撃であり養殖業者は耐えられないという。

養殖区画を所有している輸出会社とは異なり、養殖業者は餌の購入のための税の払い戻しを受けられない。これにより養殖コストがキロ当たり2000ドン上昇する。そのほかに、彼らは適正な利息で銀行借り入れをすることが銀行の与信強化策でできない。一方、100トンの生産のための投資は2010年の15億ドンが25億ドンに駆け上がっている。養殖業社のみならず、輸出会社も損失を生むリスクに直面している。輸出用のキロ当たり価格はフィレー製品でキロ当たり3.2ドルであり、これであれば会社は原料を24,000ドンで買う必要がある。しかし現実は26,000~29,000ドンを支払っている。

Dong Thap省のHung Ha Ca社の 会長Van Hungは,従業員の一部は工場に従事した後、会社を去り自分で商売を行うようになっているという。彼らは自分お金を使わずに原料の買い付けに回り、それにより価格が29,000ドンに上昇、他の水産会社に競争しているという。

多くの科学的な調査によりナマズの栄養的価値が確認されている。しかし製品はおどろくほど安値でしか売れない。An Giang大学のDr Nguyen Tri Khiem はナマズは金の価値があるのに、販売価格は鉄屑の値段だという。多くのベトナム企業が輸出製品をVASEPが決めた底値よりも安く販売、ないしはコストよりも安いという。Dong Tap省のHoang Longg社の役員Tra Quynh Hoaは, 同社が輸出価格を提示する際には底値で行っているという。彼らの忠実な顧客は他社はもっと安値を出しているという。Dong Tap省の農業地方開発局のNguyen Phuoc Tuyenはベトナム企業がかような安値で販売していることは危険であるという。会社が底値で輸出といっても製品はアンダーバリューされているという。「キロ当たり3.2ドルとは原料は24,000ドンである。国民の好む“DUA MAM”を買うのには足りないと。

難民103人を漁船が救助     イタリア

2012-03-15 00:03:50 | 海事
内務大臣Annamaria Cancellieriと国際協力統合大臣Andrea Riccardiが金曜日 Lampedusaを訪問、春の訪れにより難民の到着が増えるであろうと警告した(3月4日AFP)

イタリアの漁船が21人の女性と子供を含む103人の難民を救助した。漁民は難民の船をLampedusaの57浬沖合で発見したもの。この小さな露頭としての島はイタリア本土よりもアフリカ北岸に近く、そこで難民を発見したもの。沿岸警備隊報道官のFilippo Marini はAFPに難民の国籍とどこから彼らが出港したものかについてはいまだ不明であると伝えた。「彼らは難民センターに収容され全員元気である」と声明の中で発表、2人の女性は妊娠中であると。

昨年は何万人もの難民がボロボロのボートでLampedusa に押し寄せた。こうした難民はチュニジアの革命後の経済混乱からあるいはリビアの紛争の激化から難を逃れようとした人々である。土曜日にはグムボートに乗った69人の難民がイタリア沿岸警備隊に見つかりLampedusaに運ばれている。

この島の難民抑留センターはチュニジア人グループにより昨年9月放火され現在は閉鎖している。このため新しい難民は観光客用の居住区などに仮に収容されている。

1月の魚類と貝類の輸出量は13.2%減少   アルゼンチン

2012-03-15 00:02:53 | 水産・海洋
アルゼンチンは2012年1月魚類と貝類を金額で8140万ドル、数量で24,479トンを輸出したと国家健康農食品質局SENASAが報じた(3月2日MP)

この結果は数量で13.2%、金額で5.6%の前年に対して低下を示した。その内訳は魚類が17.888 トン、金額で4610万ドル、貝類が6.591トン、3530万ドルであった。 主なものはヘイク(Merluccius hubbsi)で 8.315トン2220万ドルでそれぞれ19.3%および25.4%の増加となった。第2位はエビ (Pleoticus muelleri)の3.252トン、1840万ドルでそれぞれ16.7%と 23.1%の対前年比減少となった。
ほかに統計にあがった魚種はパタゴニアカタクチイワシPatagonian anchovy (Engraulis anchoita) イカsquid (Illex argentinus)イシモチ. Croaker (Micropogonias furnieri) ホキHoki (Macruronus magellanicus)、パタゴニアホタテPatagonian scallop (Zygochlamys patagonica)などがあるが数値は省略する。

輸出先としてはスペインが4.652トン、1660万ドル、ブラジル3.379 tonsトン、990万ドル、米国1.514 トン、8オオ万ドル、イタリー1.413トン590万ドルとなっている。