memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

5000頭の家畜の半数を失う    ブラジルの家畜運搬船

2012-03-23 00:03:14 | 海事

エジプトに向かっていたブラジル船主の家畜運搬船で5000頭のうちの家畜が死ぬとういう動物福祉上の問題が発生し、業界に禁止を求める声がここ2週間で起こっている(3月14日MP)

家畜運搬船MV Gracia Del Marはいくつかの港で入港を断られたもの。Animals Australia(AA)はこの事件を家畜輸出業界でここ数年になかった最悪の洗浄災害であると評している。動物の権利を守るグループは豪州業界とともに政府に対し家畜の生存のために緊急支援を行うことを懇願した。

月曜日AAのキャンペーン担当役員のLyn White は本船は先週末当初の陸揚げ地であるエジプトを含むいくつかの港への入港を拒否されたため依然投錨していることに懸念を表明した。AA は当局が残るおよそ2000頭について“アフリカの角”にあたるエリトリアの近くで小型の船に乗せ換えることを計画しているが、これは妥当な方法ではない。動物福祉の面では直接陸揚げすべきだと求めている。

AA は積荷である船上の家畜の拒否は、エジプトが動物の健康に関する国際機構(OIE)による義務に違反しているためで、豪州からの動物の船積を将来も同じように拒否するかもしれないという。AAの報道担当は豪州もそのメンバーであるが、OIEの義務のもと諸国はいかなる動物の危害に対しても援助を与えねばならないという。「これは国際的な合意であり、なぜ覚書(まだ法的には締結されてはいないが)を順守しないのか疑問だ。彼らは国際間の合意を反故にしている」とMs Whiteはいう。

AA は国際的なグループとともに残る2000頭の家畜の避難場所を見つけようと動いているという。Ms Whiteは最近家畜運搬用に改造されたMV Gracia Del Marには換気の問題があり、これにより半数以上の家畜が死亡した。本船が南米を数週間前に出港しエジプトに向かったが、すでに一週間以上航海で錨を入れている。「これこそ動物福祉の上での災害である」と彼女はいい、「もし残りの家畜を上陸させることができなければ海の上でのぞっとするような死を迎えることになる」「我々はエジプトの当局に対し残る家畜を当初の目的地であるAl Sohknaで受け入れるよう要請している」Ms Whiteは家畜を海上輸送することには固有のリスクがある。9年前には5000頭の豪州産の羊が様々な国で受け入れ拒否されたことで死んだことがあると。

エリザベス女王の60年記念祭に質素な木造漁船が   英国

2012-03-23 00:02:37 | 我愛船艇
質素な木造漁船は汚れた赤い色の帆を備えエンジンはなく、近代設備や豪華なものは何もない(3月14日FUD)

スコットランドの北部の小村の簡素なボートがエリザベス女王戴冠60年記念祭に招かれ海事コミュニテイの中で波を起こしている。このボートは18世紀のニシン漁船のレプリカであるが来る6月3日にテームズ河で行われるページェントに船団の一員として女王陛下と皇族の前に現れることになる。

当日はこの船は数千隻の作業船、豪華艇、プレジャーボートなどとともにその日を過ごすことになるがこの規模は近代で最大のものとなる。情熱的な愛好家の乗組みがロンドンの中心で乗艇することになる。
Alex Slater はこのボートが人々に対する影響を持っていることを知っている。彼は14年前に友人のSinclair Youngの協力でこのボートを建造した。18か月の建造期間を経てボートはObair-Na-Ghoal と命名された。このスコットランドゲール語を翻訳すると“愛の労働”となる。(中略)

「この仕事はSailing Drifterと呼ばれる表題の本からGratitude号 BCK252の設計や図面を見出し始まった。このボートはscaffieで、dipping lug sailを持ったニシン漁船であった。このタイプの船はスコットランドでもっとも多く使われていたタイプである。しかし自分はクリンカー針の船を造ったことはなかった。素晴らしい体験だった」原型であるGratitudeは1896年PortknockieのGeorge Innesで建造され沿岸漁業に従事した。

Obair-Na-Ghaol はGratitudeの完全な復元で長さ25フィート、幅9フィート喫水3フィートである。Gratitudeの設計の特徴はくぼんだ床面と’そのビルジ部にある。甲板を有しているが、レプリカが浸水した当時の政府による規則のためである。(以下省略)