代替魚の販売が急騰 英国

英国のTV４チャンネルの魚の季節と題する番組放映の後代替魚の販売が急騰している（１月１９日WFAN）

セレブ・シェフの Hugh Fearnley-Whittingstall, Jamie Oliver, Heston Blumenthal, Gordon Ramsayらによる番組の後,スーパーマーケットと魚商は番組放映前に比べて売り上げが伸長したことを報じた。Tescoによればイワシ、コリー、ブラウンクラブ、ホワイテイング、スプラットなどの（あまり人気のなかった）魚の売り上げが前週に比べ25～45％急騰したとテレグラフが報じた。また Marks & Spencer によれば昨年の同じ週に比べて魚の売り上げが25％伸び過去最大になったという。

ロンドンのBillingsgate市場ではその中の42軒の魚商がマダラ、サケ、マグロの代替えとしてのコリー、スケソ、サバなどの需要が増加、またSainsburyの話ではスケソの売り上げが167%増加したという。

‘Hugh's Fish Fight’という番組で英国の魚食の習慣は漁業の長期にわたる可能性からはずれているとそこに焦点を当てた。英国における魚食の半分以上はマダラ、マグロ、サケの3種に限定されている。この番組のシリーズではいかに良い魚が投棄されているかを視聴者に見せた。ＥＵの漁獲枠システムがあるゆえに死んだ魚や死にそうな魚が再び海に投棄されている。非常に強力な反応があり、投棄反対のｋｙンペーンやブラッセルに対する抗議の手紙が数千件届いているという。

Defraは投棄魚削減のためにあらたな提案を行い、見捨てられた魚種の市場での見直しを提唱している。この番組により投棄魚に対する消費者の怒りが爆発。漁業界は一般論としてこの動きは良いことだ、消費者の関心を呼び起こすという。
しかしながら英国の大衆は問題に直面。これによりどうなるのかと。SEAFISH幹部のPaul Williams博士は「TVプログラムは投棄魚の問題を提示した、しかしいまだ解決に焦点を当てていない。投棄魚問題を解決する一つの解法というものは存在しないことをわれっわれは留意しなければならない。Seafish, 漁業者、科学者それに政府はこれらの問題を軽減するために何年も取り組んできた。その中のいくつかはEU共通漁業政策に沿い可能な変化として未来に対する希望を提案している 」

しかしながら、セレブ・シェフがTVで焦点を当てたことをすべての人が確信しているわけではない。乱獲についてのEnd Of The Line のタイトルで映画を製作したCharles Cloverはサンデータイムズに人々が魚に対して責任を持たねば食習慣の変化だけで問題は解決しないという。いまのところ英国消費者はマダラ、マグロ、サケの代替えを購入すべきと認識したものの。これがどのくらい続くだろうか？我々はFearnley-Whittingstall の目的であるEUによる投棄魚の禁止が達成されるかどうかを見守るべきである。

2015年の生産目標は727,300トン マレーシアの養殖

マレーシア農業大臣は2015年には727,300トン、金額でRM70億（円貨換算では1820億円）を達成すると発表した。（1月19日TFSND）

副大臣の Datuk Wira Mohd Johari Baharumは魚からのタンパク質の自給と海外市場への輸出のため, これを達成すると。これにより地元ではおよそ4万人の雇用が創出されると。この発表はTerengganuでの養殖投資セミナーの後に発表されたもの。これには漁業局の局長 Datuk Ahamad Sabki Mahmoodも出席した。

Mohd Johari によれば政府は確定した政策があり、さまざまな戦略により今後5年間の開発計画を実行するという。また政府は民間企業による実行やローカルの養殖産業の成長のために環境整備するという。

Mohd Johariによれば昨年度養殖業は478,245トンを生産、その金額はRM24億リンギット（円貨換算624億円）であったと。

ウナギ捕りが大人気 台湾・花蓮

百人以上もの住民、彼らのほとんどが商売としての漁業者ではない、彼らが日没後の花蓮港の沿岸でウナギ捕りに興じている。（1月20日The China Post）

アミ族の原住民、62歳の漁師Ga Chaoによれば岸辺に集まってくるウナギの群れを獲ることが金稼ぎになるので中国の春節前のひと稼ぎともいえる。毎晩完全に暗くなる前、人々は網と竹の竿をもって花蓮の南方のChian町を目指す。そこにはすでに多くの人々が集まっていて焚火をしながら夜のウナギの潮時を待っている。

Gaはウナギ捕りとして30年の経験を持つ。ここでは毎年10月から翌年3月までがウナギ捕りの最良の時期となる。この時期の夜、岸辺はあたかも夜市のようににぎやかになる、しかしうまいものが食べられるかどうかは運しだい。 ”ウナギ捕り“は台東のChangbing や Chenggongからもやってくる。ChianやHsinchenの町からだけではない。このためにわざわざやってくる。

夜間の“漁師”は仕事がなく、パート仕事をしている。中には博士と呼ばれるものもいてスポーツ以上のものだとGaはいう。このところ2年間の不景気が後押しして1月中旬夜に集まる人の数は200人を超える。
Ga氏が言うには人が増えて競争が激しくなろうと、この事実は衰えないのはウナギ捕りは運次第だからだ。ある人は早く来て良い場所取りをする。凍るような夜を徹しても何も見つからないこともある。一尾のウナギの値段は、最良の時期で80～100台湾ドルである。

エジプトへのニシンの輸出可能性を調査 ノルウエー

NOFIMAとFHF漁業養殖調査基金はニシンの対エジプト輸出について調査を行っている。（1月17日FUD）

ノルウエーの表層魚の輸出は限られた市場に集中し、最近では利益が低下してきている。NOFIMAとFHFの作業はエジプト中央の状況を得ようとするもので、ノルウエーの輸出業者は彼らの戦略的基地を賢く得ようとしている。より細分化した輸出パターンにより各社の市場リスクを減らし、その供給を強化しようというものである。

エジプト人口の4割以上は一日当たり２米ドル以下の生活をしている。彼らの支出の大半が食品に向けられる。ノルウエーはすでにエジプトにニシンを輸出している。2009年は4.5万トンで2007年の3万トンから増加している。2009年ノルウエーは1.5万党の冷凍ニシンをエジプトに輸出、昨年10月時点でのそれはおよそ2.2万トンであった。

エジプトは現在、10社の輸出業者tから買い付け、最近はオランダからのコンテナ料率の低下により買い付けが増え、ノルウエーの競争相手となっている。エジプトの輸入業者はいくつかの特徴で品物を評価するが、価格がカギとなる。彼らは卵の入ったニシンを好み、大きさや脂肪分、種類（北海ニシンか、ノルウエー春産卵ニシンか）などをしようとしている。

国境市場はニセモノがいっぱい

人里離れたランソンの国境市場はiPhone、Nokiaほかのさまざまの製品があたかも野菜のように売られている。しかしそれらはすべてニセモノである。（1月18日VNN）

＜偽造品の世界＞
ランソンの国境市場では何でも手に入るという噂がある。すべての品がほこりまみれで汚れていても安価なことで買い物中毒者を引き付けている。たしかにここではすべてが安い。しかし問題は多くの品が偽造品あるいは低品質であることだ。ひとびとは警告されていても、安値に惹かれてこの市場に出向く。

「どんな電子製品でも見つかる。携帯電話、音楽プレーヤー、ラジオ、小型カメラ、バッグ、双眼鏡・・・。特にIPhoneはまるで本物のようだ、とランソン市場に行ってきた女性はそのブログに書き込んでいる。
まず最初は、売り手はとてつもない値段をふっかけてくる。でも最終的には買い手は言い値の半分か3分の一で手に入れることができる。そして買い手はうまくやったと思い、それを買ったことに満足する。家に帰ってはじめて偽造品で使い物にならないことを知る。

あるインターネット情報によればランソン市場ではUSBメモリが安く手に入る。４Gのそれが340円だという。ハノイではその何十倍以上もするものが。安物の悲しさ。音楽をコピーできずにそのうち壊れた。偽造のUSBは挙句の果てにラップトップPCまで壊した」と文句を言う。ハノイ交通大学の学生NTV は友達からの紹介でタッチスクリーン式の携帯電話をランソン市場で10万ドン、5500円で買った。非常に格好よく多くの機能がついていたから。しかしその余命は短く、ほんの数日だった。 Bluetooth と WiFi機能が数日で壊れた。

多くの主婦が電気炊飯器、焦げ付かないフライパン、アイロン、その他の家庭用品を欲しがるが、これらもまた偽造品の罠にはまる。コンピューター会社に勤めるVanさんはヘアドライアーを３台10万ドンで買った。「コンセントに差し込むとプラスチックの取手が溶け始め、燃え出した」と彼女。しかしそれでも彼女は感電しなかったことを幸運に思っている。

「親類の男性が仕事でランソンに行った。彼は電気調理器を私に買ってきてくれた。品物はとても安くたったの20万ドンだった。でも使えたのは2週間だけ。とてもいらいらした。それで自分はもう中国製品は買わないことにした」とハノイの主婦Cさんはいう。「もし自分がランソンにいったら様々なものを安く買うだろう。でもｍｐ電子製品だけは買うべきでない」
何でもお金を払えば手に入る。でも中国製品が安いと思ってはいけない。もし修理しようとすればその支払いも加算することになり、決して安いものではない。とインターネット情報サイトは伝える。

ハノイの地元新聞の記者は買い物の際に注意深い。「自分はいつも、品物の支払いをする前に店にテストを求める。すべて良好であっても家につけば壊れるのだ」と彼はいう。「自分は短い期間に、世界が低級の品物でゴミ捨て場になるのではないかと思う。 それらの製品は分解できないからだ。だからベトナム製品を買うべきだ。そのほうがずっと品質が良い」しかしながら、低品質の品物の代わりにベトナム製品を手に入れることは容易ではない。ベトナムの人々は依然安値の誘惑からにげられない。

マダラ漁獲枠を増枠か アイスランド

アイスランドはマダラを含む主要魚種の漁獲枠を今後5年間にかけて増枠する準備をすすめている（1月14日FUD）
報道によれば、同国の漁業大臣Jon Bjarnasonは追加漁獲枠の確保のため議会向けの法案を準備中という。彼の計画はその増枠によりさらに1500万ポンドの売り上げ増加が見込めるという。この金額は欧州にとっては巨額ではないが人口32万人のアイスランドにとっては多額な収入となる。

アイスランドの新聞報道によれば、この法案はいまだ議会に提案されてはいないが、その理由は反対意見が政府内にもあるためという。過去には既存漁獲枠を保有している会社（トロール漁業会社）が漁獲枠の削減により被害をこうむったこともあり、再度の増枠によって潤った。
漁業大臣は独立心の強い政治家であり、彼の立場は海洋調査研究所の科学者による新しいデータによっては強化される。科学者らは最近の調査結果を解析中であり好まし結論を得るものとみられる。科学者らはマダラについて2009年対比で20％高い水準がみられ、このことは過去14年間で最高という。

2008および2009年級群は長期間の平均値よりも好調という。研究所のJohann Sigurjonsson理事はマダラ漁獲枠を直ちに引き上げることは不可能だが、新しい強固な年級群が参入すれば数年のうちには増枠もありうるであろうと。

世界規模天候不順の原因はふたつの現象

壊滅的な気象被害が地球を覆っている。ブラジルと豪州では洪水、米国東部では豪雪である。（1月14日CNNほか）

コロンビア大学の国際気象および社会調査研究所の気象予報主任のTony Barnstonによればラニーニャと北大西洋振動の二つがこれらの原因になっているという。ラニーニャにあってはつねに状態が変化する、これは東部および中部熱帯域太平洋の水温低下によって定義される。これは7月に出現し翌春におわる。ラニーニャ現象の間は熱帯太平洋の降雨量は減少、暖水域が北太平洋、東南アジア沿岸、インドネシア周辺海域、豪州などに形成される。
こうした場合は「地球全体でバランスをとる形となる」のでラニーニャが個々の気象に与える影響について決定することは難しいことではないとBransonはいう。東南アジアと豪州は典型的に暖かい海洋となり降雨が増加する。この影響はさらに西側まで達し今年の場合スリランカやインドまで及ぶという。そこでは大規模な救出活どぷが行われ、スリランカではすでに13人の犠牲者が出ているし、フィリッピンでは洪水による犠牲者が40人、豪州では報道によれば洪水の範囲はドイツとフランスを合わせた面積にも匹敵するという。ラニーニャの東側では南米の北岸が豪雨に襲われ、数百人が死亡、ブラジルでは洪水と地滑りが発生している。
ラニーニャ発生により米国では気温が上昇、とくに南東部でそうなるのだが、今年の場合北大西洋振動がそれを圧倒している。11月以降北大西洋振動の負の位相の時期にあるとBRANSTONはいう。つまり米国東部と欧州の間の気温が低下するという。
このことにより北東カナダ、グリーンランド、アイスランドなどに影響し米国東部の気温は下降する。気象専門家はこのことをシーソー現象パターンとよび、このことは2次的には水温にも影響するという。

ラニーニャとは通常は乾燥し温暖な気候を米国南部では意味するが「北大西洋振動が今年の場合はラニーニャにとって代わり、エルニーニョのような冬季の気温を米国南東部にもたらしている。ラニーニャは通常4月か5月には終わる。これは北大西洋振動が真冬の時期に負から陽へと位相を変えるためであるとBarnston氏は言う。北大西洋振動が終われば今年の今後は平年よりも暖かく乾燥するという。

目に見えない魚

自分が海外に行くと、人々は、アイスランド人は何を食べるかと聞いてくる。ほとんどの人は魚という答えを期待しているようだが、彼らは間違っている、少なくとも部分的に間違っている。（1月5日IcelandReview）

アイスランド人は欧州の人々よりも魚を食べるという推定にたっているが、この国にとって魚の重要性は秘密ではない。結局のところ、魚はアイスランドの第一の輸出産品であり、漁業は最大の部門である。魚はアイスランドのクローナ硬貨にも描かれている。

レイキャビックの港に行けば、小型のボートや漁船を見ることができ、そこでは地元の漁師がその日の水揚げを売っている。なんとロマンチックなことか。しかし、あなたが魚を探そうとしても無駄に終わる。その姿はない。全くない、魚を測る量りさえ見当たらない。信じられないし、滑稽なことだ。そこで自分がアイスランドの友人になぜ港で魚がみられないのかと聞くと、彼らはその理由を知らない。かつては港で日々の水揚げを行って加工されたと聞いたがすでにそうした場所は閉鎖されたらしい。

魚が直接悪名高い魚加工場に行くのだとしたら。だから、だれも素晴らしいそれらを見ることができない。空気さえも魚のにおいを運ばない。では、少なくとも鮮魚を買うことのできる魚市場があるのでは？いや、ない。週末にだけKolaportidで鮮魚を目にすることができる。そこは港にある蚤の市場のようなもので、その他の食品も並んでいる。

通常は、スーパーマーケットで冷蔵や冷凍のパックされた魚を買うことはできる。しかし種類は限られている。スーパーで手に入るのはサケ、マダラ、ハドック、アンコウといったもの。あなたの運が良ければ範囲は広がる。さらに魚はほとんどフィレーに加工されている。だから魚の丸の姿を見ることは難しい。魚安くはないのだ。

もちろんのこと、魚専門の小売商もある、そこでなら丸のさかなを手に入れることはできる。でも現在はそうした店はレイキャビックの下町のショッピング街にあるから探さねばならない。そうした専門店が、私が行くまで存続しているかどうかわからない。
漁業の歴史が長く国の経済を漁業に頼っている国が、日々の生活の中で魚を見ることができないとはおかしなことだ。自分はこのことに疑問を持つ。

魚のマフィアがいて、われわれの目の前から魚を隠してしまっているのか？レイキャビックの地下組織には秘密の組織があるのだろうか、自分にはわからない。それとも魚は時流から外れたのか。とくに経済危機の今、われわれの天然資源を利用することが理にかなっているのだと思うのだが。

レストランでさえも新鮮な魚を得ることは難しい、とレストランで働く友人から聞いた。時にはある所の魚を数週間入手することができなくなるという。それってなに?馬鹿げたことだ。

アイスランドの漁業は自国で魚を売らないで全部外国に輸出しているのだろうか？アイスランドの海でアイスランドの漁師が獲った何トンもの魚はどこにあるのか？とにかく自分のお皿の上にはやってこない。
街を歩き港に行きわずかな量のエビやつまみを買うことができたらなんとすばらしいことだろう。昨夏にはこうした方向での積極的な試みが行われたが、自分はその存続を願っている。

解決策は個人的なコネかもしれない。私の2011年の決意は地元の漁師と友達になり、彼らから直接魚を買うことだ。（By　Katharina Hauptmann ）
＞＞＞アイスランドのような漁業国（漁業しかない国）でも、近代化と国際化とマスプロダクションが魚や漁師と地元民の距離を隔ててしまっていることに気が付く記事である。

アイスランド漁船のおよそ40隻が1億ISKの水揚げを達成

少なくとも38隻の漁船が10億アイスランドクローネ（860万米ドル）の魚を2010年に漁獲、これは新記録である。2009年は28隻がこのゴールに到達している（1月14日アイスランドレヴユー）

Fiskifréttirによると, 昨年度は7隻の漁船が水揚げにより20億アイスランドクローネを達成した。また Vilhelm Thorsteinsson EAは30億アイスランドクローネを達成した。表層魚を対象にした合計11隻は2010年に10億アイスランドクローネと前年の倍の水揚げとなった。特に注目すべきはBörkur NK であって、本船は船上加工をしないが、19億アイスランドクローネの実績であった。さらに鮮魚の底引き船が10億アイスランドクローネを達成している。

米国のNOAAはIUU漁業に対応のため各国と行動する

NOAAは漁船が2009年または2010年にIUU操業を行っているコロンビア、エクアドル、ポルトガル、ベネズエラの6か国を識別しその報告を米国議会に送達した。（1月14日WFAN）

このことにより米国政府と各国がそれらの漁船によるIUU操業阻止のための協議を継続して行う道を開くものである。以前識別された中国、フランス、イタリア、リビア、パナマ、チュニジアの国々については2009年に議会に報告を送り対処したとNOAAが発表した。これらの国々は漁船に対して査問し罰則を適用、あるいは漁船の管理強化のいずれかまたは双方を行っていると。

もっとも最近に報告された事例では漁船がさまざまな国際漁業管理機関が合意した対策に準拠していない、漁業禁止期間の操業、漁船登録違反、流し網の禁止などに違反している。その他の事例では違法漁具への改造、許可なく操業、サイズ以下のクロマグロの漁獲などがある。
イタリーとパナマは2009年報告で指摘された違法漁業に対し是正対応を行った。しかしこれらの国からの漁船で依然IUU操業を行っているものもあるが、これらは違法な流し網の使用やまき網禁止海域での操業などである。報告に違法とされた漁船に対する適正なアクションを行わない
国の漁船に対しては米国の港への入港を拒否、および米国大統領はそれらの国からの水産物の輸入を禁止する対応をとる。

こうした国々の識別はIUU漁業に対する効果的な対策を行うことの協議に従ったものである。協議に基づきNOAAはこれら6か国が適正な処置を行ったか否かの検証をする。IUU操業による世界全体での損失は230億米ドルとされる。

IUU操業を容赦はしない EU

第6回IUU操業対策フォーラムでEUの海事および漁業コミッショナーであるMaria Damanakiは違法操業に対しては容赦はないと発言した。（1月13日TFSND）

IIU操業に対するEU規制は2011年1月に発効する。IUU漁業は犯罪であるとしたうえで、Damanaki女史はその行為は感興を破壊するだけではなく、保護の努力を損ない、不公平な競争により市場を混乱させ、遵法漁業者に損害を与え、魚資源を破壊する。
「我々の法規制以前は、違法操業は魚資源に対する主たる脅威であった。さまざまな漁業政策の根幹を危険にさらすものである。この壊滅的な活動についての説明をさせてほしい。IUU漁業は、2010年以前は世界で第2位に相当する漁業生産者であり、その金額はおよそ100億ユーロである。この数値は世界漁獲の19％に相当する。

IUU規制はIUU操業に対する容赦のない計画案である。「2010年にこの抑制を実行、その結果については2011年以降に改善されるとあえて挑戦したい」この規制の論理はシンプルである。その行為から利益を得る可能性を取り除くことによって違法操業を防止する。違法漁獲物の販売は不可能ではないが、極めて困難である

「船の旗国、沿岸国、加工と流通国など相互の協力関係を改善しEUは輸入水産物の追跡を可能にした。また、漁獲証明によってすべての漁業製品のトレーサビリテイを確立した。つまりEUに入る漁業製品には証明書が求められる。漁獲証明は当該漁船の旗国が発行する。このことは漁獲が資源保護国際規則にのっとったものである事の保証となる。このシステムは“網の中から皿の上まで”一貫した追跡を可能にする。この結果として、IUU操業による製品がEU市場に出現することはなく、EUによって市場流通されることもない。

この規制のもとで、すべての旗国は自国漁船を万全の管理に置くことを証明し主張しなければならない。規制違反については制裁しなければならない。このことを実行しない国はEUとの魚の貿易を行うことができない。さらに、違法行為を行っても旗国からの制裁を受けなかった漁船についてはEUがIUU漁船としてブラックリストに載せる。
さらに、EUの一つの国、たとえばギリシャが他国籍で行った場合ギリシャは当該人物を告訴する必要がある。また、検査を完全に行うため、ポートステートコントロールPSCがある。この規則は水揚げ港の当局が漁獲が国際規則に従って行われたものであることをチェックする。（中略）

「ではIUU規制後の世界はどうなったか？参加国の当局はその役割を真面目に実行したことを喜んで伝えたい。各国は検証を行っている。2010年におけるその結果は： 輸入を拒否した事例が14件。加えて2010年には検査した漁船228隻が第3国のものであったことをスペイン、デンマーク、ポルトガル、英国が報告している。このほかに4850件の検査が共同配備計画のもとに行われ2010年に240件の侵害事例が発見された。（後略）

投棄魚削減のための世界的ガイドライン

はじめての世界規模での混獲魚管理と投棄魚の削減のためのガイドラインが本日国連のFAOによって発表される（1月14日TFSND）

漁業委員会による認証は月末にローマで行われる。このガイドラインは先月FAOで35か国の専門家により合意されている。本ガイドラインは魚を事故的に漁獲した後魚が死につつあるか死んでしまっていても海に戻す投棄魚問題などすべての形態の混獲を対象としている。
管理されていない混獲や投棄は長期間にわたり多くの漁業の脅威となるとともに何百万人の漁業者や漁業関連従事者の生計に影響を与える。混獲には絶滅危惧種や幼生魚、ウミガメ、海鳥、イルカといったものなども含まれる。

その定義にしたがえば、現在の混獲は年間2,000万トンを超える。ある国においては混獲そのものに経済価値があり消費されるのでその損害を推計することは難しい。「これらは漁具に遭遇するすべての種をカバーしている」とFAOの漁業技術専門家
Frank Chopinはいう。「このガイドラインは漁業管理の原理をすべての種とすべての海域について対応するものである。責任ある漁業の行動規範として混獲と投棄について現場では各国が混獲と投棄問題にについて如何に対応すべきかより明確にしたものである」この混獲のガイドラインは各国によって要請されたもので、漁業管理における生態系への関与において重要なステップとなる。

このガイドラインは混獲管理、漁具の改善、漁業の停止、対策確立に対する経済的報償、監視、調査研究、各国の能力の組み上げなどを包含している。Chopin氏によれば「ガイドラインはまず問題があるかどうかの調査を行うことを強調している。社会的、経済的ないしは生物的衝撃がこのガイドライン適用により発生するかどうかの調査が個別に必要である」と。

今後10年間で世界の冷凍運搬船は半減する

よそ半数の冷凍運搬船が廃棄あるいは冷凍コンテナにとってかわられると（1月16日 London's Financial Times）

「今後10年のうちに冷凍運搬船は現在の半分となる」と Seatradeの役員 Yntze Buitenwerfは語った。海上コンテナはその積み付け、荷卸しのコストは安く、トラック、列車、船などへの転載も容易である。加工品や半加工品はいまや従来船ではなくコンテナ船で運ばれている。「コンテナ輸送の利便は冷凍貨物も一般貨物と変わらないことである」オランダの輸送会社CEVAの海上貨物国際部門の責任者Dominik Tichelkampはそういう。

多くの船会社たとえばデンマークのマースクは南半球と北半球を結ぶ航路を運航、これには冷凍コンテナも含まれている。マースクの新船団は1700箱の冷凍コンテナを積載し南北を結んでいる。シンガポールのAPLもバナナの輸送においても冷凍運搬船に勝っている。最近は冷凍物の製品がコンテナへと移っている。「いていの地域においてはすでに転換が進んでいる」APL副社長のFRIC ENGはそう語る。しかし、冷凍運搬船はコンテナ輸送が難しい品物については依然とってかわられることはない。

発酵サメ肉が盗まれた アイスランド

Hakralの名前で知られるあの匂いのきつい発酵サメ肉およそ500～700キロがアイスランド南西のREYKJANES半島のStapiで盗まれた。（1月13日freisting.is.）

このサメ肉は真冬のアイスランドの祭りのためのもの。完成したサメ肉のみが盗まれ未熟なサメ肉は残されていたので、盗人はこの品に詳しい者と思われる。この盗難事件はSudurnes地方警察長に届け出を行った。レストランのオーナーらは発酵サメ肉を売りに来るであろう怪しい人物らに注意するよう要請されている。なをこの肉の放送にはマークも記述もない。

>>>現地で強い酒のつまみとして面白がって勧められ、サイコロくらいの肉片を食べたことはある。くさいのを我慢しても美味とは思えなかった。

水産物レーベルが消費者をミスリード 英国

英国の有力な販売組織である Tesco, Asda, The Co-operative, Lidl, Marks & Spencer, Sainsbury,Waitroseなどが保存性のある製品、マグロ缶詰、ハドック、マダラ、養殖魚などについての環境に関連した表示をミスリードしていると環境機関が伝えた（1月13日TFSND）

環境に関する法制面で指導的立場にある機関の ClientEarthは,スーパーマーケットなどが行っている“資源維持可能なものを原料としている”　“海洋環境を保護する”“責任を持って養殖された”などの表示が消費者を欺くものがあり、100件のうち32件がそうとしたと発表。ClientEarthはこれらのうち22件が製品の原料について再販業者が行った欺瞞であると。その他の10件は証明できないものであったとし、同機関はミスリーデングについて関心を持っている。

イルカと仲良し‘Dolphin friendly’ラベルはマグロ缶詰に表示されたもので、イルカを脅かすことのない海域で漁獲された原料であるとしている。用いられた漁法がウミガメやサメに対しての脅威がなかったかどうかについては隠していて言及していない。
CLIENTEARTHのCEOのJames Thorntonは「放し飼いの地鶏と思って購入したものが実際は, ブロイラーであればだれもショックを受けるだろう。あなたが食べた魚が、環境に配慮し、環境にやさしいと表記されていても、実際には脅威にさらされている魚種であったりしたらの口の中が不味くなるだろう」

「消費者はラベルを信用したい、しかし“維持可能な資源”　“責任を持って養殖”などの表示はしばしば欺瞞である。消費者の購買力は乱獲に批判的である。EU域内だけでも88％の魚種が乱獲であり、再販業者としては消費者が広範な関心を持ちある製品からほかに変えることの要因となっていることを知っている。
「我々としてはスーパーマーケットがこうした製品についてできるだけ速やかに取り除くかあるいはその証拠を明らかにするように求めたい。もし彼らがそうできないとなれば消費者保護法により公正取引事務局を設置し、異議を申し立てたい。

重大なこととして, ClientEarthは魚の表示についてより良い規則を求める。魚製品の環境関連事項についてはEU基準が導入されるべきである。このことは“有機”という問題と同様である。多くのスーパーマーケットは彼らの魚が正しく漁獲されあるいは養殖されたものであることに注意を払っている。しかし購買決定に関連しては別の基準を表示したりするので、消費者は真実維持可能な魚を手にすることが難しい。