memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

なぜベトナム船舶が拘束されるのか?

2012-03-19 08:55:52 | 海事
2011年9月までの時点で外国港で捕えられたベトナム船舶の数が83隻に上った。運輸省のDinh La Thang次官はその調査をし、解決策を示唆している(3月12日VNN)

しかしながら、12月末時点でもその解決は見られず、拘束された船舶の数は126隻になった。

<造船産業の問題か?>
ベトナム登録機関によればそれら船舶のなかには先進国で建造されたもののメンテナンスが十分に行われていないものが多い。その結果として深刻な技術的問題から拘束された。そうした船舶のうちGolden Light, Lucky Viship, Xitona, Tan Binh 05, Sunny Viship , Blue Vishipなどの各船は英国や日本で80年代に建造されたものだ。

しかし2005~2010年にベトナムで建造された船にあっても拘束されている。それらはVinalines Unity, Sail 36, Dong An 08 – ALCI, Quang Dinh 36, Viet Thaun 68, Truong Phat 01 – ALCI, An Trung 168 , Century Starなどである。こうしたベトナム国内建造船舶に問題があるという。
新船リストの中にもPSC(Port State Control)の条件未達により拘束された船もある。たとえばHai Tien 18がそうである。この船は2009年にハイフォンで建造された。建造の際はFO燃油(重油)を使用として設計されたが、運航者によれば最初の500浬を運航はDO(デイーゼル油)で運航されたが本船はFOを使用することができなかった。その結果として運航者は国際航海にFOタンクを備えているものの、Doを3割高い価格で買うしかなかった。また本船お部品も短時間でトラブルを起こしたという。

<人的理由によるものか?>
拘束された理由には様々なものがあるが、その主なものとしては人的要素、船員、船主、港湾当局に由来するものが多い。財政事情により、多くの船主が艤装品を満足に備えていないことがある。また一部の船主は船舶運航と管理について専門家ではない。ベトナムの港におけるPSC検査は形式主義的なもののである。ベトナムでPSC検査を受けた船舶は出港後にベトナムの港でのPSC検査が問題あることが露呈される。

昨年拘束されたベトナム船舶の中には馬鹿げたミスによるものもある。たとえばGia Long Shipping and TradingCo.社所属の船舶Kien Hungの船長と士官は火災警報システムの扱いについて知らず、このため船はインドネシアのTungjung Priok港で拘束された。
An Pha Oil and Gas JS Company社のViet Myの船長は同社の代表者を知らず、代表者の使命についても知らなかった。Phuong Nam Tourism and Shipping Co.社の船舶Phuong Nam 1はライフブイの解放の仕方を船員が知らなかったために日本の仙台港で拘束された。

一部のベトナム船舶の誤りは事故につながることになる。消火設備が不十分であったりあるいは作動しない、ライフブイを解放できない、技術的ミスなどである。12月25日に沈没したVinalines Queenは2011年8月19日中国のNingde港で問題を指摘されている。本船の士官らは本船備付の消火設備の扱いを知らなかった。事故対応マニュアルも一つしかなかった。ライフブイの点検も毎週行われてはいなかったなどである。

<拘束による大きな損失>
船が拘束されると船主は毎日莫大な金を支払わねばならなくなる。さらにベトナム登録機関や港湾当局に船の取り戻しのための金が必要になる。この後船がベトナムに戻ってきたらベトナムの港のPSCが行われ、船主に対し問題点の解決を迫ることになる。
拘束は財政的損失のみではない、ベトナム船主、ベトナム商船隊の国際海運市場における信用をも損なうことになる。

この状況を解決するため、関係当局は登録にあたっての手続きを強化し、船員、船舶管理者、船主に対する英語教育の改善も求められる。また彼らは国際海事規則や港湾当局の方針告知などを日々新たにする必要がある。これらは専門誌やWEBで入手できる。ベトナム運輸登録局によれば一部のベトナム船舶は2011年数次にわたり拘束されたものがあるという。たとえばBlue Viship とTan Binhはインドと中国で拘束されThanh Baはインドネシア、韓国、インドで昨年拘束されている。

クロマグロの世界記録かも   NZ

2012-03-19 08:55:07 | 水産・海洋
世界記録かもしれないクロマグロとカジキがMuriwaiの釣り人とその友人によって6m長さのボート''tinnie''であった(3月6日stuff)

335.4kg のクロマグロは世界記録としてはいまだ認められていない。昨年は完全な状態の342Kgのクロマグロが東京で396,000ドルで販売されている。しかしこのクロマグロと358Kgの クロカジキはMuriwaiスポーツフィッシング・クラブでは記録とされ剥製師のKevin Fluteによる準備が進められている。 (以下省略)

日本からの輸入魚から放射能を検出   韓国

2012-03-19 08:54:33 | 
韓国では日本からの輸入魚からしばしば放射能を検出するようになった。しかしそのレベルは許容基準よりもはるかに低いため輸入禁止措置をとる計画はないと検疫当局が木曜日語った(3月9日TFSND)

今年になってからの2か月間で韓国ではセシウムなどの放射性物質を日本からの輸入水産物の32件から検出したと動植物漁業検疫当局が発表した。YonhapNewsAgencyによれば昨年3月の福島原発事故のあとの9か月間の21件に比べて5割増加した。日本の歴史で最悪の核事故は地震と津波により発生した。

韓国は日本からの漁業製品の検査をそれ以降継続しているが輸入禁止にはしていない。検疫当局もただちに禁止する計画はないという。今年検出された放射能のレベルは6.24ベクレルであり、最大許容値370ベクレルの1.7%に相当すると当局はいう。ベクレルとは放射線を表す基準で1秒間あたりの原子の壊変数を示すもの。原発事故以降の日本の製品から検出された値は97.90ベクレルであった。

「放射能の発見頻度が上がっていることは福島原発からは現在も放射性物質の漏洩があるからではないか」と当局者はいう。「しかしいかなるケースでも日本漁業製品禁止策は取っていない、検出されたセシウムが世界基準よりも低いからだという。

写真は参考写真です。