昨日、日本最優秀ソムリエコンクールの課題についてリポートしました。
決勝の課題の中で登場したワインについて、簡単に紹介しましたが、課題のラストに出題されたロゼワインについて、少し詳しく紹介します。
エチケットラベルの絵が美しいロゼワインです。
Arnot-Roberts California Rosé 2022 (USA, CA)
2001年に創立したカリフォルニアの「アルノー・ロバーツ」が造るロゼワインで、ブドウ品種はトゥーリガ・ナショナル100%。
トゥーリガ・ナショナルはポルトガルのブドウ品種ですね。
糖度が低めの品種ながら、深い色、鮮やかな酸味、香りの複雑さに惹かれ、このブドウでロゼワインを造りたいと、2010年から生産しています。
カリフォルニアのトゥーリガ・ナショナル100%のロゼ、だなんて、ブラインドで出されたら、まず当てられないですよね?
選手たちは皆、プロヴァンス・ロゼと思って説明していました。
(決勝で出されたワインのヴィンテージは不明、現行なら2022年)
2022年ヴィンテージを実際に飲んでみると、フレッシュでチャーミングな果実味と酸が心地よく、ほどよいうま味も乗った、バランス良好のロゼワインでした。
実は偶然にも、コンクール決勝の同日の数時間前、都内で行われたアメリカワイン試飲会でこのロゼを試飲し、写真も撮っていました。
試飲会場で撮った写真 -左が課題に出たロゼ
ラベルがキレイだったこと、ブドウ品種が意外だったこと、飲んでおいしかったことから、このワインだけアップの画像を撮影したのが、冒頭の写真です。
なので、決勝終了後にワインが明かされた時、あ!と驚きました。
試飲会のブースで輸入元から「マーグリット・モンダヴィの孫のワイナリー」と聞き、だから、ラベルは彼女が描いた絵なのね、と、印象に残っていました。
マーグリットさんは、あのロバート・モンダヴィ氏が再婚したお相手です。
マーグリット・モンダヴィさんの孫のワイナリーで、彼女の絵をラベルにしている、という内容の記事は以前にも書きました。
「REVIK」ワイナリーの共同オーナーのフィリップ・ホルブルックがマーグリットさんの孫です。
今回の「Arnot-Roberts」は、幼なじみの Duncan Arnot Meyers と Nathan Lee Robertsが二人で立ち上げたワイナリーで、ネイサン・リー・ロバーツがマーグリットさんの孫になります。
ということは、ネイサンとREVIKのフィリップは従兄弟同士?!
祖母マーグリットさんの絵をラベルにしている従兄弟ワインを並べて飲むのも楽しいかもしれません
※輸入元:WINE TO STYLE 参考小売価格:5,300円(税別)