カリフォルニアワイン試飲会リポートの続きです。
カリフォルニアワインというと、ナパやソノマのイメージが大きいかもしれませんが、これってどこですか?という産地のワインも色々あり、輸入元の人と地図をひっくり返しながら飲んだものもありました。
Easton Estate Cabernet Sauvignon 2011
(Shenandoah Valley AVA)
イーストン・エステートのカベルネ・ソーヴィニヨンで、2011年ヴィンテージということもあり、いい感じにこなれています。
このカベルネも、従来のイメージのパワフルなカベルネではなく、やさしいタッチでスーッと入ってきます。
濃さはちゃんとあり、複雑味を出しながら、上品でナチュラル感のあるカベルネで、これは上出来じゃないですか!
さて、
シェナンドー・ヴァレーってどこでしょう?
輸入元に訊くと、カリフォルニア州の州都サクラメントの東に位置するアマドール・カウンティにあるらしく、この周辺はシエラ・フットヒルズ(Sierra Foothills)と呼ばれるエリアで、さらに東にシェラネバダ山脈があります。
シエラ・フットヒルズでしたか!
シエラ・フットヒルズは、かつてゴールドラッシュに沸いた一帯で、私もずいぶん前に訪問したことがあります。
イーストン・エステート カベルネは、
Terre Rouge and Easton Winesというワイナリーが造っていますが、ローヌ品種のワインを「Terre Rouge」というブランド名で、ローヌ品種以外のワインを「Easton」のブランド名で出しています。
ワイナリーの設立は1986年で、オーナーは、以前はベイアリアでワインの小売業をしていたとか。
このカベルネは新商品で、輸入元希望小売価格は6,800円(税抜)。
新しいカリフォルニアのカベルネを探している人にオススメです。
※輸入元:ヴィレッジ・セラーズ
これは面白い!と思ったのが、
ソーヴィニヨン・ブラン100%のスパークリング。
右)
Bodkin Brut Cuvee Agincourt NV(Lake County)
シャルマ方式で醸造したブラン・ド・ソーヴィニヨン・ブランです。
左は、泡のないスティルタイプのソーヴィニヨン・ブランの白ワインで、飲み比べをしたところ、スパークリングの方がソーヴィニヨン・ブランの個性がクッキリと出ていました。
聞けば、どちらも契約畑で、場所が違いました。
スパークリングの方が
レイク・ヴァレー、スティルの方がノース・コーストです。
レイク・ヴァレーは、首都サクラメントの東にあるレイク・タホ(タホ湖)のあるところ。
同じつくり手のソーヴィニヨン・ブランですが、私のイチオシは泡(輸入元希望小売価格:3,700円、税抜)。
スティルの方は輸入元希望小売価格 3,400円(税抜)です。
この2つの飲み比べが楽しいと思います
※輸入元:布袋ワインズ
右)
Napa Wine Arts Cabernet Sauvignon 2015 (Napa Valley)
こちらは、名前通りのナパ・ヴァレーのワインです。
この3月末に入荷する新商品だそうで、カベルネ・ソーヴィニヨン95%、プティ・ヴェルド5%という構成。
フレンチオークとアメリアカンオークで16カ月熟成(新樽比率30%)させ、アルコール度数は14%。
内容と価格(輸入元希望小売価格 5,200円、税抜)のバランスが取れたナパのカベルネを探している人にオススメします。
赤いエチケットラベルも印象的で素敵だと思いました。
※輸入元:リエゾン
Three Sticks (Sonoma Coast)
「Kisler」(キスラー)で知られるビル・プライスが2002年に立ち上げた自身のブティックワイナリーで、「Durell Vineyard Chardonnay 2015」も「PFV Estate Pinot Noir 2015」もソノマ・コースト産。
ワインメーカーはピノの名手ですが、試飲すると、
「デュレルヴィンヤード シャルドネ」が素晴らしい出来で感動しました。
輸入元希望小売価格は、ピノ、シャルドネとも13,000円(税抜)。
それなりに高価ですが、Kislerのワインともなると2万円は超えてきますから、ぜひ「Three Sticks」(スリー・スティックス)の名前は覚えておくといいでしょう。
※輸入元:リエゾン